北朝鮮による29日のミサイル発射で、朝鮮中央通信は30日朝、新型の中距離弾道ミサイル「火星(ファソン)12」(射程4500~5千キロ)の試射に成功し、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が現地指導したと発表した。正恩氏は、今後、太平洋上へ向けた弾道ミサイル試射を多く行うよう指示した。 同通信によれば、平壌での弾道ミサイルの試射は初めて。31日までの予定で韓国各地で展開中の米韓演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG)」への「対応武力示威の一環」としている。 正恩氏は試射について「太平洋上での軍事作戦の第一歩。侵略の前哨基地であるグアム島を牽制(けんせい)する意味深い前奏曲となる」と述べ、米軍基地があるグアムへの攻撃を想定した演習だったことを示唆した。今後、太平洋を目標にした弾道ミサイル試射を多く行い、戦略兵器の戦力化を積極的に進めるよう指示。米韓合同軍事演習への対抗措置とし、