昨季ファイナル敗退の雪辱に燃える優勝候補、川崎ブレイブサンダースがチャンピオンシップ(CS)に帰ってきた。18チームでCS進出を懸けて全60試合を戦い抜くB1リーグ。誰もが認めるスター選手が最低でも1人いなければCS出場ははかない夢なのかもしれない。では勝ち進むためには……、2人、3人と数えられるチームは幸運である。もちろんバスケットボールは総力戦、それでも絶対的窮地に陥ったその時、誰にボールを委ねるのかで、チームの何たるかを知ることができる。そして昨季準優勝に泣いた川崎は、コアメンバーを丸々残して今季を戦い抜いた。 敵が投じる槍をはじき返す守備に、相手の牙城を溶かすほどの烈火を浴びせる攻撃力、まるで川崎というチームは鋼のように硬いうろこをまとい、口から炎を噴く2つ頭のドラゴンのようなチームだ。失礼、ファンならば誰もが口から吐くのは“稲妻”だと言うに違いない。 Bリーグ初年度のMVPにして