ジョンソン首相は「議会は、われわれが取り結べるかもしれない合意をつぶそうとしている」とした上で、「私は総選挙を望んでおらず、国民も同じだ」と言明。ただ、下院が離脱延期の申請を強制する法案を可決するなら、この問題を解決するために誰が10月17日から開かれるEU首脳会議出席のためブリュッセルに向かうかを「英国民は選ばざるを得なくなるだろう」と語った。 ジョンソン首相が総選挙実施の動議を提出した場合、その可決には下院計650議席中の3分の2以上に当たる少なくとも434議員の賛成が必要。野党労働党のコービン党首は首相に対し、離脱延期法案の成立を容認するなら総選挙実施は可能だと述べた。総選挙で過半数議席を確保すれば、同法を廃案にできるため、首相は恐らくこの提案を受け入れると考えられる。しかし、支持が得られずに首相にとって裏目に出る可能性もあり、事態は今後の議会の動向に左右される。 離脱延期法案の審議