グルージャ守備陣を突破するファジアーノのFW喜山康平(右から2番目)。このプレーが追加点をもたらす【 photo by 宇都宮徹壱 】 ようやく本題に入る。 今大会、私が広島の会場を取材地に選んだのは、グループAとB、合計6チームが一度に見られるという魅力もあったが、それ以上にAのグルージャとファジアーノの現状に注目していたことが大きい。ともにJを目指すクラブ。だが、今季は全社も天皇杯も出場権を逃していたので、最近のチーム事情を私は伝聞でしか知らない。 実はグルージャとファジアーノは、2年前の地域決勝でも1次ラウンドで同組になっており、グルージャが2−1で競り勝っている。ただし、決勝ラウンドに進出したのは、九州代表のロッソ熊本。その後の決勝ラウンドでは3位に終ったが、幸い当時JFLだった愛媛FCがJ2昇格を決めたため、ロッソは入れ替え戦なしでJFL昇格を果たしている。 かくしてグルー