「アンコンシャスバイアス」という言葉が最近いろいろなところで聞かれます。企業や経済団体なども、このテーマについて盛んに取り上げています。 「アンコンシャスバイアス」は平易に言えば「無意識の偏見」です。無意識の偏見をなんとかしようという問題意識があるのであれば、「思いやり『だけ』では解決しない」ことが認識されているはず、と思っていたのですが、そうでもないようです。 私の友人が「これって本当にアンコンシャスバイアスの調査だと思う?」と言って見せてくれた、あるアンケート調査では、「女性に力仕事はかわいそう」「育児や介護をしながら働くのは難しい」「LGBTは普通の職場にはいない」といった設問がずらっと並び、これらにチェックを付けていくことで自身のアンコンシャスバイアスを測る、という内容になっていました。 アンコンシャスバイアスというのは、まさに無意識の偏見ですから、「女性に力仕事はかわいそう」とか