日本社会はどこに向かうのか――。経済危機が迫るなか、市民の「格差」はより拡大し、中流が新たに転落、下流はさらに困窮。一方、今まで放置されてきた人たちがさまざまな事件を起こし、令和時代の新たな「負け組」を生み出している。負け組すら多様化した日本の今に迫る! 外国人労働者数は6年連続で増加し、’18年には146万人を突破。さらに’19年4月には技能実習制度がスタートしたことで、建設現場や介護の現場に若くて活力のある外国人労働者が増えた一方、職を失う中年日本人もいる。 埼玉県に住む橋本隆二さん(仮名・42歳)もその一人だ。就職氷河期の最中ようやく掴んだ最初の職は、地元スーパーの契約社員。1年で退職し、その後は事務系派遣社員として複数の職場を転々としてきた。 「40歳を目前に将来が不安になり、仕事のランクを下げてでも正社員になりたいと思いました」 4年前、介護福祉施設に正規職員として入社。慣れない
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