タグ

エッセイに関するpoohmobilのブックマーク (66)

  • チバユウスケへ 献花の会 『Thanks!』のこと - 日々の泡

    チバユウスケへ献花の会に行ってきた。 最初の先行でチケットが取れなくて、ああ献花もできないのか、と落ち込みながら再度応募して、21時の追加枠のチケットが取れて安心した。ありがとうを伝えられるのだと。当に献花に行きたくて、今後の人生わが身に降りかかる不幸をすべて受け入れるから献花だけは行かせてくれと、どこにいるのかも誰かもわからない神にずっと祈っていた。チバが見ていたらそんなことを祈るんじゃねえと笑うだろうな。 仕事は半休を取って、手持ちの服の中からライダースジャケットを選んで、ヴィヴィアンウエストウッドのネックレスをして、19時にはZepp DiverCityの最寄り駅、東京テレポート駅に着いていた。電車を降りて、駅のエレベーターにはすでにTMGEのパーカーやルードギャラリーのスカジャンを着ている人がいて、ああみんな献花に来たんだ、と思った。 DiverCityのタワーレコードが、献花の

    チバユウスケへ 献花の会 『Thanks!』のこと - 日々の泡
  • チバユウスケの訃報を聞いた翌々日にモッズスーツを仕立てに行った話|kaijinchan

    12月7日、チバユウスケの訃報を聞いてから2日後。気持ちの行き場がどこにもなかったから、思い切って幼い頃からの小さな夢を叶えることにした。 新宿まで出て小田急に乗り、初めて梅ヶ丘駅に降り立つ。 駅を出て数分ほど歩いた所に、ある種の人間にとっての"聖地"は独特の佇まいを持ちながら街に溶け込むように存在していた。 「洋服の並木」 ミッシェルガンエレファント(以下ミッシェル)のスーツ姿に憧れた者で知らない者はいない、ミッシェルのスーツを長年作り続けてきたオーダースーツの老舗だ。お笑い好きの方にとっては芸人さんのスーツを仕立てているイメージが強いかもしれない。 元々モッズ界では有名なお店だったようだが、ミッシェルのスーツ姿が与えたインパクトから裾野は広がり、ある者は成人式用に、そしてステージの衣装、はたまたとびきりの仕事着にと「ハレの日」のスーツを長年仕立て続けている。 子供の頃の自分も多分に漏れ

    チバユウスケの訃報を聞いた翌々日にモッズスーツを仕立てに行った話|kaijinchan
  • 作家・伊集院静さんのこと - いつか電池がきれるまで

    www.daily.co.jp 伊集院静さん逝去。 胆管がんでの休養を発表されたのは2023年10月の終わりだったことを思うと、あまりに早い訃報に戸惑っています。 それと同時に、他者に極力負担をかけず、最期は夫人と一緒の時間を過ごして亡くなられたというのは、伊集院さんらしいな、とも思うのです。 73歳というのは、まだまだ活躍できる年齢ではありますし、2020年にはくも膜下出血から奇跡的な回復をみせて、健筆をふるっていらっしゃったのに。 伊集院静さんが書いたものを読むと、僕はいつも亡くなった自分の父親のことを思い出していました。 もう四半世紀前に亡くなった父は、生きていればもう80を過ぎている年齢で、伊集院さんより年上ではありますが、ギャンブル好き、酒好きで、男は仕事をして稼いできて、女は家を守る、という「昭和の男尊女卑価値観」を持ち続けていた人でした。 伊集院さんは、他人にも自分にも厳しい

    作家・伊集院静さんのこと - いつか電池がきれるまで
  • ”僕にとってサバ―ビア・スイートとは第二の植草甚一だった”|古書ベリッシマ

    音楽評論家またはプロデューサーとも知られる立川直樹氏に『TOKYO 1969』というがある。 ムッシュかまやつ、森永博志、J・Aシーザー、岡田大貮らら四氏との対談の中から、キャンティ、ジョージ、新宿文化・・・、重要な場所、そこで起こった実際の出来事をあらんかりぎの記憶力で呼び覚ます。やがて、ドキュメンタリー、いや一映画を観ているような感覚をもたらしてゆく。そして、浮かびあがるのが1969年の東京。 ここで、ふと思ったが、この感じで、1991年、もしくは1996年、東京は渋谷、つまりは”世界同時渋谷化”していた時代の渋谷、それをこのようなにしたら、さぞかし、面白い一冊ができるのではないかということだ。東京から渋谷、範囲は狭まるがその分密度は濃くなる。そう、ここでいう立川直樹氏とは、もちろん「サバ―ビア・スイート」橋徹氏である。さらにいうなら、ムッシュかまやつ氏は、小西康陽氏というこ

    ”僕にとってサバ―ビア・スイートとは第二の植草甚一だった”|古書ベリッシマ
  • 愛するクラブへの情熱が冷めるとき|薄荷(はっか)

    分からないなりにサッカーを見続けて6年が経った。 沼があれば頭から飛び込んで、息継ぎをする間もなく最深部までたどり着くような愛し方を、サッカーに限らず毎度繰り返している。 文字通り何も分からなかった2017年、狂ったように毎週DAZNにかじり付いていた。 2018年はシーズンパスを契約し、ますます狂ったように毎週ゴール裏へと通っていた。 2019年はJ1のアウェイにたくさん行った。そうそうたる雰囲気の中で「強いサッカー」というやつを何となく肌で感じては、「山雅は弱いんだな」としみじみ泣いたものだ。 松山雅FCに全振りの毎日。 あまりの傾倒っぷりに自分でも引いていた。 にわかだと思われるのも癪で、自分から人に言うことはほとんどしなかった。 熱しやすく冷めやすい性格なのは自分が一番よく知っているから、誰かに話してしまったら途中でやめてしまったときに恥ずかしいと思った。「そのうち飽きちゃうんじ

    愛するクラブへの情熱が冷めるとき|薄荷(はっか)
  • パパと私|伊藤亜和

    パパと会わなくなって7年経った。 死んでしまったわけではない。パパは私が住む家から歩いて1分ほどの場所に住んでいる。でも会わない。 喧嘩をしたからだ。 私が18になったとき、私とパパは警察が来るほどの大喧嘩をして、それ以来いちども顔を合わせていない。 私のパパはセネガル人だ。アフリカの西の、イスラムの国の人間だ。 私の名には苗字がふたつ付いていて(戸籍上片方の苗字は名前扱いになっているけど)、パパの家系の苗字はセネガルの由緒ある聖人の家系の印として付けられているらしい。 パパが言ったことなので当かは分からない。でも実際、時々知らないセネガル人から「ごきげんようプリンセス」とメッセージが届く。くるしゅうないぞ。 今でこそ横浜の片田舎で祖母の作った鯛のあら汁を啜るどこにでもいるプリンセスこと私だが、パパと暮らしていた幼いころの家の様子はやはり他とは異なるものだった。 壁いっぱいに飾られた教

    パパと私|伊藤亜和
  • リトルマーメイドの配役が嫌だった|yuzuka

    このnoteは自分への戒めとして書く。 恥ずかしいけれどありのまま。忘れてしまわないように。 ※この文章は映画「怪物」のレビューではないけれど、ネタバレを含みます。 怪物を見る予定がある人は、どうか映画を見て から読んでください。 リトルマーメイドの配役が嫌だった。 「これは差別とかじゃなくてさ」を前置きにしてたらたら自論述べていたけれど、要約すると「実写化するなら原作に忠実にしてほしい」というものだった。 ハリー・ベイリーがディズニー作品のプリンセスになるのが嫌なのではない。 彼女は歌が上手いし、可愛い。彼女が主役をやる作品が見たい。素直に。 だけど「アリエルは違うやん」と、そう思っていた。 私はムーランをエマワトソンがやっても嫌だし、モアナをアンハサウェイがやっても嫌だし、アリエルを石原さとみがやったって嫌なんだ。それは人種云々ではなくて、「原作と違うのが嫌」という思いからくる拒絶感だ

    リトルマーメイドの配役が嫌だった|yuzuka
  • 【柚木麻子新連載】「コロナ禍で料理嫌いになった41歳作家が、小林カツ代さんレシピで人生変えたい件」

    人気作家・柚木麻子さんが昭和の料理研究家・小林カツ代さんを語るエッセイ。映画「ジュリー&ジュリア」ばりに往年のカツ代さんレシピを作り、奮闘します。コロナ禍ですっかり料理嫌いになった柚木さんが、辿り着く先はーー? 第1回「41歳作家が、小林カツ代さんレシピ人生変わりたい件。」 が出てくる小説やエッセイをよく書くせいで、料理好きだと思われるが、2023年の今、ぜんぜん違う。コロナ禍を経て、私は料理および家事がすっかり嫌いになってしまったのだ。 去年刊行した拙著『とりあえずお湯わかせ』を読んでいただいた方はご理解いただけると思うが、2020年から2022年の間、私は肺疾患のせいもあって、幼児とほぼずっと家の中で過ごしてきた。少しでも子どもを面白がらせるために、そして自分の気を紛らわすために、この世界の料理という料理はすべて作った。 琥珀糖、蘇、ちぎりパンなどの流行りものはもちろんのこと、有

    【柚木麻子新連載】「コロナ禍で料理嫌いになった41歳作家が、小林カツ代さんレシピで人生変えたい件」
  • アルバムと裸で語り合うことのできる特別な銭湯|Water Walk

    どうも、リサフランクです。 近所の見知った道を散歩していたはずがいつしか迷ってしまい、あたりはすっかり夜。 気が付くと、こんな所に辿り着いていました。 目の前に現れた和風の建物、その看板には「湯」の文字。 どうやら銭湯のようですね。 近場にこれほど立派な銭湯があったなんて全然知らなかった。 歩きっぱなしで汗もかいたことだし、せっかくなので入ってみることにしました。 入り口に近付くと、立て看板が置かれています。 そこにはこんな文言が。 ここはアルバムと裸で語り合うことのできる特別な銭湯 目を閉じて、好きなアルバムを思い浮かべるとよい さすればその化身が現れよう 立て看板より……?意味不明ですね。不気味ですらある。 とはいえ一度入ろうと思ってしまった手前、ここで引き返すのももったいない気がするので、暖簾をくぐってみます。 下駄箱を抜けると、そこには賽銭箱が置かれていました。 そしてその上には料

    アルバムと裸で語り合うことのできる特別な銭湯|Water Walk
  • 20代の終わり、モラトリアムを離れ出会った堺銀座商店街のクラフトビール|大阪・堺東(文・阿波野巧也) - SUUMOタウン

    著: 阿波野巧也 24歳の時だ。ぼくは大学院を卒業して、6年間の大学生活のうち5年間住んだ京都市左京区を離れることになった。率直にいえば心細い気持ちだった。初めての一人暮らしは退屈で、けれどいつも何かに焦っていた。おそらく世の中の多くの大学生と同じように、自分は何者かになれるはずだという根拠のない自信と、一方で自分はやはり何者にもなれないのではないかという常に後ろを追いかけてくる不安とを心に同居させながら、結局のところストレートで大学を卒業し、縁があって得た内定先へ就職することを選んだ。 就職活動をしながら、京都市に留まりたいという漠然とした気持ちを抱いていたけれど、自分の希望する職種ではそれにかなう職場をなかなか見つけられなかった。そんななかで関西の別の街に住むというのは、京都市に住むことを諦めた上での一つの抵抗だった。あの何者でもなさをぼくに感じさせ続けた街の近くに住んで、その磁場の影

    20代の終わり、モラトリアムを離れ出会った堺銀座商店街のクラフトビール|大阪・堺東(文・阿波野巧也) - SUUMOタウン
  • 【追記あり】女一人、銀座ライオンで呑む

    「日は独り身に優しい」っていうのは尤もだ。 カップル文化のない(プロム何それ美味しいの?)東洋の島国においては、ファストフードはおろかイタリアンや日料理、高級フレンチはキツいか……?と思いきや、案外ひとりでボトル開けてる人もいる。 こういった「おひとりさま」文化は素晴らしいと思う。増田もコロナ前までは心赴くまま、同行者にあれこれ煩わされることなくグルメを堪能し酒を飲みに出掛けたものである。流石に今のご時世では頻度が減ってはいるが。 ちなみに好きな番組は吉田類の酒場放浪記で、BSの再放送を見ながら「あー、これ前に放送したの覚えてるわ。あっ、ここ行きたかったんだよなぁ、メモメモ」と独り言ちながら晩酌するのが月曜夜の少なくない楽しみだ。 最初の10分くらいは煎屋とか甘味処で舌鼓を打ったり鉄道模型屋を散策したりと飲酒には関係ない前座的なVTRが流れるのであるが、たまに待ちきれずに一杯やってし

    【追記あり】女一人、銀座ライオンで呑む
  • 「そのセリフ、街宣車に向かって言ってみろ」【#熟成下書き】|fullhouse

    どうやら自分は腹を立てているらしい。 そう自覚したのは、ずいぶん後になってからだ。 (注)この文章は、ネット上における誹謗中傷をテーマにしたニュースを見て、書かずにはいられなかったモヤモヤした思いを綴っています。 私の文章に、お怒りになる方もいるかもしれません。 note上には、いろんな方のステキな記事、楽しい投稿がたくさんあります。不快な思いをしたくない方は、どうぞここから先は読み進めず、他の方の記事をお読みになることをお勧め致します。 出社前のバタバタした時間帯。あるニュースで、テレビの中の人が、こう言った。 「"迷惑"、と書きました」。 慌ただしい朝、やることなら山ほどある。 お弁当の準備をして、化粧だってしておきたい。そんな思いの反面、忙しくしていた手が止まって、視線がテレビに釘付けになった。 テーマは、ネットによる誹謗中傷。 小田急線で起きた切りつけ事件の加害者は、「勝ち組に見え

    「そのセリフ、街宣車に向かって言ってみろ」【#熟成下書き】|fullhouse
  • 光浦靖子「49歳になりまして」芸歴28年・もう一つの人生も回収したい | 文春オンライン

    言葉には言霊という霊的な力があって、口にした言葉は現実になると言われています。だから嘘でもポジティブな言葉を口にしろ、と数々の啓発には書かれていますが、嘘をつくのもなんなんで言いますけど、40代に入った頃からかな? 仕事がゆる~りと減り始めました。テレビの世界に入って、一度も手を抜いたことはありません。なのに減るのです。流行り? 運? 好感度? ネットには「面白くない」「消えろ」「消えた」…… 私は独身です。旦那も、子供も、彼氏もいません。わかりやすく私を必要としてくれる人が側にいません。年齢に比例して増えてゆく休み、そりゃ不安になりますよ。長い夜、思っちゃいますよ。「私は誰にも必要とされていない」と。 ©文藝春秋 ネットには「面白くない」「消えろ」「消えた」無責任な言葉が溢れています。私は、顔も名前も出さない奴らの憂さ晴らしのためだけに生きているんだ……。28年やってても頑張り方すらわ

    光浦靖子「49歳になりまして」芸歴28年・もう一つの人生も回収したい | 文春オンライン
  • ビンテージショップで常連になるのは『選ばれた人』だけだと思ってた|SUISUI

    6年前、28歳の秋。 友達と知人の合間くらいの同世代女5.6人くらいで集まったとき。 そのうち1人が異様に洒落た服装で現れた。他の誰かが「そのコートかわいいね!」と声をかけたら「ビンテージの服にハマってる」とのことだった。 「もう安い服とかじゃなく大事な数着を長く着続けることにした」とか語るその子を死んだ目でみながら私は「いいなあ」とか「私もそうしたいなあ」とかじゃなく「そういう人生の人は良いよね」と思った事を鮮明に覚えてる。つまりその瞬間「私の人生には関係ないことだ」とハッキリ思った。 インスタグラムでモデルが、イケてる店のオーナーなどとのツーショットを載せ「初対面なのに意気投合」などと書いているのをみるたび「そんなん無理」と思ってた。私はすぐ挙動不審になるし話術もないし小顔でもない。いわゆる“イケてる人たち”のオーラが皆無。 しかもその頃の私は毎日毎日どうでもいい服ばかり着てた。 子供

    ビンテージショップで常連になるのは『選ばれた人』だけだと思ってた|SUISUI
  • フィクションを見る時だけ女になる男 - 真顔日記

    私は男として日々を暮らしているが、フィクションを見る時は、女になることが多い。たとえば、漫画『君に届け』を読むたびに、主人公の爽子に感情移入して、風早くんに恋をしている。『君と100回目の恋』という映画を観た時は、主人公の女に感情移入して、恋人役の坂口健太郎にときめいていた。そして、aiko音楽を聴いている時の自分は完全にaikoである。 しかし日常で街を歩いている時は、かわいい女に自然と目がいく。かっこいい男は別に見ない。フィクションの中でだけ性別が逆転しているんだろうか。 『君に届け』は作品の仕組みとして、主人公の爽子にいちばん感情移入しやすいようにできていた。その心理がもっとも綿密に描かれているからだ。『君と100回目の恋』だとさらにあからさまで、あれは、坂口健太郎という存在にときめくために映画全体が設計されていたように思う。あの映画を観て坂口健太郎のほうに自然と感情移入する男がい

    フィクションを見る時だけ女になる男 - 真顔日記
  • 世田谷で出会った隣町の歌|街と音楽 - SUUMOタウン

    著者: 高橋一(思い出野郎Aチーム) 自室、スタジオ、ライブハウス、時にはそこらの公園や道端など、街のあらゆる場所で生まれ続ける音楽たち。この連載では、各地で活動するミュージシャンの「街」をテーマにしたエッセイとプレイリストをお届けします。 ◆◆◆ 今から19年前、中学校3年生のときに初めて友人たちとパンクロックのコピーバンドを組んだ。吹奏楽部でトランペットを吹く冴えない少年だった僕は、部活の休憩時間に少しだけ練習していたドラムを担当することになった。 中学生の少ない小遣いでは頻繁にリハーサル・スタジオに入ることもできないので、練習はもっぱら地元の世田谷区が運営する児童館だった。 児童館とは、子どもたちが誰でも体育館や音楽室などを無料で使える公共の施設で、ドラムセットが置いてある所も多いので、さまざまな中高生のバンドが練習に利用していた。 いつも練習していた「若林児童館」。外観は当時のまま

    世田谷で出会った隣町の歌|街と音楽 - SUUMOタウン
  • 「おれの日常、お前の日常」 – azisakakoji

    ずいぶんと昔ベルギー住まいだった頃、柄にもなくパリに拠点を置くイラストレーターのエージェントに名を連ねていたことがあった。他のメンバーはエール・フランスだとかエヴィアンだとかの大きな仕事をもらってスポーツカーなんかをビュンビュン乗り回していたけれど、こちらにはとんと仕事が来なくって中古の自転車をギコギコこいでいた。 ある日のことエージェントのボスが「お前のイラストは強すぎて広告の仕事にはあんまし向かない。が、絵はいいので個展をやってみないか」と電話をかけてきた。サン・マルタン運河沿いに知り合いが屋をやっていて、ギャラリーも併設してるのでそこに掛け合ってみるという。 数週間後、その屋を訪ねることになった。主人はパリのインテリを絵に描いてオルセーに飾ったような一回り年上の男だったけど、なんでか気が合ってさっそく個展をやることになった。 個展最初の日。オープニングのパーティが始まるとゆっくり

  • Ocean Blue, または安定と成長について - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    YouTubeに逃避をしていたら、なんとOcean Blueが今年新アルバムを出していたと知って驚愕。まだ存在していたのか! 昔のよしみで買って聞きました。 Kings and Queens /.. アーティスト:Ocean Blue出版社/メーカー: Korda発売日: 2019/06/28メディア: CD Ocean Blueは、ペンシルベニアのハーシーチョコ城下町出身のオルタナロックバンド。前世紀/全盛期MTVで、ちょうどニルヴァーナが人気を確立してカート・コバーンが方向性に苦しんで、二枚目出して自殺しちゃった頃にそこそこ流行っていた。メロディアスなオルタナカレッジロックで、奇をてらわず非常に優等生的で、常に中堅的な位置づけでドーンと一世を風靡したことはなく、ロックフェスとかでも大トリを張る存在ではないけれど、その二つ前くらいに登場してくれたらすごくうれしい感じ。当時は、いろんなバン

    Ocean Blue, または安定と成長について - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • メリー・クリスマス 2019年: 極東ブログ

    メリー・クリスマス! と、言われても、自分はクリスチャンでもないし、言う相手もクリスチャンでもあるまい、ということで、メリー・クリスマスも廃れてきた。それにつられたわけでもなく、自分のクリスマスも変わってきた。一人の寂しい、なつかしい聖夜であった。子離れなどで家族がクリスマス・イブだからと集うこともなくなり、また当日の朝も若草物語のようなシーンはない。振り返れば、クリスマスが楽しいのは、子供が幼いときであり、子供が4人もいた自分の人生には、もうクリスマスは十分であった。今年は体調も芳しくなく、教会にも行かなかったが、この数年はずっと通っていたし、子供やを連れていくこともあった。 まったく、クリスマス気分がなかったわけでもなく、アドベントにはシュトーレンも買い、パネトーネも買い、紅茶のあてとした。20年聴いているクリスマスソングもネットに移してあるので、グーグルさんに一声かければ流れてくる

  • 「生き方」と「ライフスタイル」。 - ザ大衆食つまみぐい