世界最大の政治ショーでもある米大統領選では、音楽は場を盛り上げる重要なアイテムだ。ときにミュージシャンは支持する候補者を表明して強力な援軍になってくれる。ところが、共和党候補のトランプ氏(70)は、集会で流した曲のミュージシャンから次々と抗議を受けるなど「四面楚歌(しめんそか)」状態になっている。 「あれは喜劇だったの?それとも悲劇だったの?」 22日、ラスベガス。約2万人の聴衆を前に、ローリング・ストーンズのボーカル、ミック・ジャガーが問いかけた。3日前に当地であった大統領選のテレビ討論会を皮肉ったのだ。そして、アンコール曲の「無情の世界」を歌い始めた。 ♪欲しいものがいつも手に入るとは限らない~ 同曲は、トランプ氏が候補者に指名された7月の共和党全国大会で使われた。ストーンズ側は「我々はトランプ氏を支持しない」と使用しないよう抗議したが、トランプ氏は使い続けている。 大統領選の大規模集