ポメラに向いている用途/向いていない用途 前編では主にハードウェアを中心に、中編ではソフトウェアを中心にポメラの長短所を見てきた。後編ではそれらを踏まえたうえでの活用方法を考えていく。繰り返しになるが、ポメラはメモ帳のデジタル化だ。それ以外、それ以上のことを望むと失望することになる。ここでは用途別の利用方法について見ていこう。 原稿執筆 当然ながら、試用期間中に最も頻繁に利用した用途がこれだ。常に数件の原稿を抱える身としては思いついたときにすぐに原稿に反映させられる機動力の高さは魅力である。そのうえで、両手打ちできるフルキーボードは何物にも代えがたい。筆者の場合、基本的には電車の中での利用だったが、自宅やオフィスを出る前にUSBで接続したポメラに最新の原稿をコピーし、移動中に執筆、後でポメラから原稿を書き戻す、といった利用方法をとった。 ただし、残念ながら「原稿書き」を完全にリプレースする