インターネットの普及は社会とメディアの関係を変えた。評論家・呉智英氏、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏、文筆家・古谷経衡氏が語った。【全3回の第3回】 呉:テレビはまだしも、ネットの影響で新聞はもう崩れ始めていますよね。全国紙でも部数が壊滅的に減っている。 吉田調書と慰安婦問題で朝日は30万部くらい減ったといわれているが、その後もずっと減り続けている。じゃあ、購読をやめた人は産経新聞にいくかといったら、いかない。ただ減っただけ。 中川:少し東京新聞に移ったといわれています。 呉:東京新聞は“反原発”を打ち出して、左派向けのクオリティペーパーとして生き残っていますね。 古谷:左派向けのマーケティングがうまいですね。 中川:朝日はそのあたりが中途半端ですよ。 呉:新聞というのは宅配でもっているじゃないですか。おじいちゃんの代から、うちは朝日だ、読売だと購読しているが、引っ越しするとそれを機に