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ブックマーク / park.itc.u-tokyo.ac.jp (2)

  • 生物化学研究室 成果の概要

    要点: 1. 植物は鼻がないのに匂い物質を感じることができるという事実は1980年代から報告されていますが、そのメカニズムは不明でした。タバコをモデル植物として用いて匂い感知機構を調べた結果、匂い物質と結合して遺伝子発現制御に関わる転写制御因子を特定しました。 2. 植物においては、動物がもつ嗅覚受容体とは異なり、転写制御因子が匂い物質を感知する「匂い受容体」として機能している可能性を初めて示唆します。 3. 研究成果を応用することで、香りを利用して害に強い植物の作製が可能になることが期待されます。 成果の概要: 自然環境下において、昆虫にべられた植物の周辺に生育している植物は、昆虫にべられにくくなることが報告されています。近年、害を受けた植物から放出される「匂い物質」によって、周囲の健康な植物にこのような変化が引き起こされていることが明らかになってきました。しかし、鼻や神経系の

  • 嗅覚を強くする方法はあるか? | 生物化学研究室

    コラム 以下は、「ワイナート」2009年9月号に掲載されたコラムです(京大伏木先生と見開き連載第3弾) 東原和成 ┃ ワイナート ┃ 2009年9月号 嗅覚を強くする方法はあるか? 匂い分子は、世の中に数十万種類あるともいわれている。ワインの香気からも数百種類以上の匂い分子が見つかっている。これら多種多様な匂い分子は、鼻の嗅上皮にでている約350種類ほどの匂いセンサータンパク質(嗅覚受容体)で感知される。一つの匂い分子が複数の受容体を活性化し、その組み合わせは匂い分子によって違う。その結果、それぞれの匂い分子が、違った香りに感じられる(図)。匂いがバラエティーに富むのはそのためだ。 嗅覚受容体が感知した匂いの信号は、大脳辺縁系に伝わり、情動や記憶に働きかけ、私たちに喜びや心地よさをもたらす。「香りという無限の組み合わせを感じる嗅覚というものは、動物をそれ自体で喜ばすものである」。科学の父と

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