時計じかけのオレンジという映画を、ご存じだろうか。 この映画の評価はいろいろある。稀代の名作だという人がいれば、B級映画だ、何がおもしろいのか全くわからない、暴力を肯定する内容で趣味に合わない…という人もいる。私の評価は、おもしろくないということはない、名作かどうかはさておき、心に爪痕を残す映画ではある…というものだ。何度も見返したいとは思わないが、みたときは後からジワジワくる映画でもある。 今回は、「時計じかけのオレンジ」について考察してみたい。 目次 目次 時計じかけのオレンジ 悪の舞踏劇である スタンリー・キューブリック監督 完璧主義者である 映像と音楽の絶妙な融合ぶり 理不尽な暴力を止められない とっても嫌な感じを与える 雨に唄えばの強烈な違和感 監督は創発を待ち利用した 理不尽さを強く感じてしまう 理不尽が連鎖する 主役のマルコムが適役すぎる 非対称の笑顔がとても効果的 時計じか