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  • 「ジャンプ」から消えたマッチョな主人公 少年マンガ ・マッチョ追放の社会史 | マグミクス

    ケンシロウ、キン肉スグル、冴羽リョウ。「ジャンプ」黄金期を支えた主人公たちはジャンルを問わずみんなマッチョでした。時代は流れ気付けば、マッチョ主人公は絶滅寸前。悲しき(?)マッチョ追放の歴史をダイジェストでご紹介します。 1980~2000年、マッチョ主人公は徐々に追いやられた もっこり部分以外もマッチョ『シティーハンター』電子版第1巻(著:北条司/コアミックス) ……あのマッチョたちはどこへ消えてしまったのでしょう。 『キン肉マン』(著:ゆでたまご)、『北斗の拳』(原作:武論尊、作画:原哲夫)、『シティーハンター』(著:北条司)、『ジョジョの奇妙な冒険Part1』(著:荒木飛呂彦)、『魁!!男塾』(著:宮下あきら)……誰もが知っている80年代“ジャンプ黄金期”を代表する作品たちですが、注目すべきは「主人公がマッチョ」だということ。 キン肉スグルにケンシロウはもとより、冴羽リョウもまた端正

      「ジャンプ」から消えたマッチョな主人公 少年マンガ ・マッチョ追放の社会史 | マグミクス
    • 朴沙羅「誰がこんな仕組みを作ってしまったのか」――李英美著『出入国管理の社会史』書評

      2023年6月9日、出入国管理及び難民認定法の改正案が参議院本会議で可決された。この改正案は在留特別許可申請手続の新設、被収容者の処遇に関する手続規定の整備、収容に代わる監理措置制度の創設、難民申請者に対する送還停止の効力の一部解除、難民に準じた者の補完的保護制度の創設、送還に応じなかった者に対する刑事罰を含む退去命令制度の創設などの内容を含んでおり、移住者と連帯する全国ネットワークや日本弁護士会といった団体や個々人が、全国各地で反対を表明していた。 誰がこんな仕組みを作ってしまったのだろう。なぜこの法が成立することを、私たちは止められなかったのだろう。そのような疑問に突き動かされた人に、私は本書を強く勧める。 本書は、「第二次世界大戦後の冷戦と脱植民地化という国際環境のもとで形成された日本の出入国管理政策が、とりわけ地域社会においてどのようなかたちで執行され、国民・国籍・人の移動をめぐる

        朴沙羅「誰がこんな仕組みを作ってしまったのか」――李英美著『出入国管理の社会史』書評
      • 『機関銃の社会史』ジョン・エリス 最強であったはずのヨーロッパ列強の軍隊が、なぜ機関銃を相手にかくも悲惨な戦いを繰り返したのか | Drupal.cre.jp

        『機関銃の社会史』ジョン・エリス 最強であったはずのヨーロッパ列強の軍隊が、なぜ機関銃を相手にかくも悲惨な戦いを繰り返したのか 第一次世界大戦の記録を読むと、繰り返し出てくるのが機関銃の威力である。 機関銃の弾幕は、歩兵の突撃を文字通り粉砕した。銃剣連ねて突撃をかける歩兵の集団は、近寄ることすらできずに打ち倒され、屍をさらすことになる。 しかし、現代では。 第一次世界大戦よりもはるかに高性能の機関銃を、歩兵が分隊レベルでの支援火器として保有しているほどの現代では。 ここまで機関銃は恐るべき兵器ではない。 つまり、機関銃を持つ相手への戦い方はあるのだ。 どうするかというと、機関銃があるところには、生身では突っ込まなければよいのである。戦車などの装甲車両があれば、それに突破させればいいし、なければ迂回する。迂回が不可能ならば、迫撃砲やこちらの機関銃などで制圧しつつ接近する。 戦車こそ

        • 生理用品の社会史、男性も女性もみんな読むべき - おたまの日記

          田中ひかる著『生理用品の社会史 タブーから一大ビジネスへ』を読みました。 生理用品の歴史を知らなすぎる私たち 実は、2011年の11月11日は、使い捨てナプキンが誕生してから、ちょうど50年目にあたる記念すべき日だった。それにもかかわらず、この日、一切のメディアがこのことに触れなかったことに、私は一抹の寂しさを感じた。なぜなら、生理用品に触れずして、女性の歴史は語れないと思っているからだ。たとえば、使い捨てナプキンが誕生していなければ、高度経済成長期の女性の社会進出はもっと鈍かったであろうし、生理休暇が形骸化した背景には、生理用品の進化があった。 これほど重要なモノの歴史について、私たちは知らなすぎるのではないか?そこでまとめたのが本書である。 (『生理用品の社会史』はじめに より引用) この本、知らないことだらけでした。 本書の冒頭に「今日の日本の有経女性(月経のある女性)はみな、『ナプ

            生理用品の社会史、男性も女性もみんな読むべき - おたまの日記
          • Haruki Inagaki on Twitter: "いまイギリス帝国史で熱い分野は法社会史です。と言っても内容はオーソドックスで、イギリス人が持ち込んだ法や裁判所は、しばしば植民地統治の道具とみなされがちですが、実は支配された側の民衆はそれらを植民地政府への抵抗のために盛んに利用していた、という感じ。1/2"

            いまイギリス帝国史で熱い分野は法社会史です。と言っても内容はオーソドックスで、イギリス人が持ち込んだ法や裁判所は、しばしば植民地統治の道具とみなされがちですが、実は支配された側の民衆はそれらを植民地政府への抵抗のために盛んに利用していた、という感じ。1/2

              Haruki Inagaki on Twitter: "いまイギリス帝国史で熱い分野は法社会史です。と言っても内容はオーソドックスで、イギリス人が持ち込んだ法や裁判所は、しばしば植民地統治の道具とみなされがちですが、実は支配された側の民衆はそれらを植民地政府への抵抗のために盛んに利用していた、という感じ。1/2"
            • 盗聴の社会史

              2024年を彩った多数の選挙のうち、ルーマニア大統領選が特別な位置を占めることになるとは予想されていなかった。同国では1989年に共産主義体制が崩壊して以降、いずれも大西洋主義で親欧派の社会民主党(PSD)と国民自由党(PNL)が政権交代を繰り返すか、あるいは現在のように連立政権を担ってきた。 →

              • 機関銃の社会史 - レジデント初期研修用資料

                機関銃の発明が、戦場にもたらした影響について論じた本。南北戦争から、第一次世界大戦初期の逸話。 歴史経過 手回し式のガトリング銃は1862年、マクシム型機関銃は1884年、ブローニング機関銃は1892年に、それぞれ発明された。 南北戦争は1861年-1865年。すでにガトリング銃が活用されていた。 ヨーロッパのアフリカ攻略もだいたい同じ頃。ヨーロッパの軍隊もまた、 発明された機関銃をアフリカ大陸に持ち込んで、その威力を十分に把握していた。 第一次世界大戦が始まったのは、1914年。 機関銃は、第一次世界大戦以前から広く用いられ、その威力は軍隊の誰もが知っていたにもかかわらず、 ヨーロッパの軍隊では、機関銃の重要さが認識されなかった。 19世紀の士官達は、戦場は、あくまでも人間が主役であって、個人の勇気や一人一人の努力が 勝負を決するという信念に固執していた。機関銃は、普通の小銃の射程が伸び

                • 『感染症と法の社会史 ―病がつくる社会』|水野祐(Tasuku Mizuno)

                  西迫大祐『感染症と法の社会史 ―病がつくる社会』を読んだ。 コロナウィルスの影響によって社会がどう変化していくのか、法的視点からどういうことが考えられるのか、ということの起点にしたいと思って手にとった本だったが、病(への対応)が社会を形づくってきたという視点がおもしろかった。 この本では、都市人口の増加、住環境の過密化等を前提に、18世紀に大流行したペスト、19世紀のコレラについて、当時の国際都市、そして公衆衛生をリードしていくことになるフランスを中心に、法や国家によっていかに感染症が管理・予防されてきたかが書かれている。 さらに、産業が発達するにつれ、これらの動きが予防接種、結核、HIVなどに移っていったことも描かれている。日本については、江戸時代のコレラの流行についても言及されている。 特に興味深かったのは、 ・感染症を、医学・公衆衛生と道徳的感情の交点に生まれた感染症という「現象」と

                    『感染症と法の社会史 ―病がつくる社会』|水野祐(Tasuku Mizuno)
                  • 農耕・酪農・牧畜の歴史・社会史・文化史:哲学ニュースnwk

                    1:世界@名無史さん:2011/12/15(木) 21:39:53.38 ID:0 農業の歴史全般から、関連する職業をめぐる社会的考察、関連文化について語るスレです。 4: 世界@名無史さん:2011/12/15(木) 22:44:58.31 ID:0 448 名前:世界@名無史さん 投稿日:2011/12/13(火) 03:23:31.00 0 貨幣経済になればなるほど当時の農民は貧乏になってしまった。 なので諸藩は換金性の高い作物を奨励した。 紅花や櫨蝋や茶などその最たる物。 また、養蚕による生糸の生産に留まらず縮緬や染物など反物に加工して 付加価値を高めてから出荷した。 そこから工芸品の域に達する物が多く出来て、現在に続いている。 5: 世界@名無史さん:2011/12/15(木) 22:52:48.35 ID:0 だれかエロい人が農具の発展とその影響について綴って

                    • 身体・病気・医療の社会史の研究者による研究日誌

                      サービス終了のお知らせ いつもYahoo! JAPANのサービスをご利用いただき誠にありがとうございます。 お客様がアクセスされたサービスは本日までにサービスを終了いたしました。 今後ともYahoo! JAPANのサービスをご愛顧くださいますよう、よろしくお願いいたします。

                      • 「神聖かまってちゃん」の日本社会史、あるいはパンク史的な意義

                        突然だが,今注目されているバンド「神聖かまってちゃん」の、日本社会史あるいはパンク史的な意義はもっと指摘されてよい。 和製パンクロックが生まれて30年、日本人はついにこうしたバンドが評価される社会へたどり着いてしまったのかと言うレベルである。 少し回り道をすれば、2年前の6月8日の秋葉原の路上、私もその場所に居合わせたから忘れもしない。 「非リア充」の26歳男が赤の他人7人を次々とぶっ殺した。「格差社会」「ニート」「希望のなさ」などのバズワードとともに、秋葉原連続殺人は、00年以降の社会に訪れたこうした変化の象徴と言われた。 その時、私たちは気づくべきだった。不適切かもしれないが、その事件は別の見方をすれば、パンク好きにとって願ってもない時代の到来を告げていたのである。すなわち、日本で訪れることのなかった、本来のパンクロックが受容される時代へと、日本が変化(退化?)しているという事実だ。

                          「神聖かまってちゃん」の日本社会史、あるいはパンク史的な意義
                        • 電子化できました! - 「『腐女子』の社会史」出版プロジェクト

                          Twitterで2000RTを突破した謎の卒論、「腐女子」の社会史、やっと電子化できました。 Amazon Kindle (119円) Amazon.co.jp: 「腐女子」の社会史: 女性による女性のための男性同性愛小説の社会史 電子書籍: 大坂理恵: Kindleストア Google play (無料) 「腐女子」の社会史 - Google Play の書籍 楽天kobo (無料) 楽天Kobo電子書籍ストア: 「腐女子」の社会史 - 女性による女性のための男性同性愛小説の社会史 - 大坂 理恵 - 1230000290060 PDF版はこちらで配布しています。 http://image01.seesaawiki.jp/f/y/fujyoshi-history/a9026c6f340c8622.pdf 本名の大坂理恵で書いております。 ちなみに、クソ真面目な論文なので、あまりエンタメ性

                            電子化できました! - 「『腐女子』の社会史」出版プロジェクト
                          • そうだったのか 『生理用品の社会史 : タブーから一大ビジネスへ』 - HONZ

                            読んでよかった、という本がある。いろいろな場合があるけれど、そのうちのひとつは、その一冊を読んだら、この分野では、もう本を読む必要がないだろう、と思わせてくれる本である。『暗号本』はたいがい好きであったけれど、サイモン・シンの『暗号解読』を読んで、もうそれ以上は読む必要がなくなった。『野口英世本』は何冊読んだかわからないが、イザベル・プレセットによる『野口英世』を読んでからは、もうやめにした。 生理-医学的には月経である-についての本はこれまで読んだことはなかった。しかし、この本のおかげで、生理用品についての本は、一生読むことはないだろう。そもそも、男がそんなもんを読むな、と言われそうな気もするが、この本、前書きにちゃんと『日本の生理用品が歩んできた道のりについて、女性はもちろん、男性にも知っていただけたら幸いである。』と書いてあるし、まけといてちょうだいね。 月経は、かつて、『血の穢れ』

                              そうだったのか 『生理用品の社会史 : タブーから一大ビジネスへ』 - HONZ
                            • m_niciokaさんによる「体罰の社会史」の感想と、「体罰の会」について

                              私の記憶や知識が確かなら、日本において体罰が積極的に肯定され、濫用されたのは1980年代ではないかと思う。 校門の鉄扉に挟まれて生徒が死んだりしたのもその辺だった。 戸塚ヨットスクール事件は、まだ小学生か中学生だったが、よく覚えている。 この、戸塚ヨットスクール、戸塚宏氏が出所後も生徒が自殺しまくってるんだよな。 続きを読む

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                              • 江森一郎『体罰の社会史』 - 三日坊主日記

                                江森一郎『体罰の社会史』は1989年発行の本。 江森一郎氏が体罰史という観点を思いついたのは、戸塚宏『私はこの子たちを救いたい』に「日本の歴史が二千年あるとしても、体罰を否定しているのは、最近の三十年間だけで、あとの1970年間は、肯定されているのである」と言っていることだという。 江森一郎氏の考えは正反対に近い。 江戸時代以前にあって体罰否定論者はおそらく最澄と道元だろうということである。 江戸時代の初めごろから体罰が忌まれるようになった。 なんと水戸黄門様も体罰反対をはっきり表明しているそうだ。 闇斎、素行、藤樹、蕃山といった儒学者や心学者も体罰を否定している。 熊沢蕃山はこう書いている。 「聞いたことも見たこともない事を、読もうとする気もない子にまずい教え方で読ませれば、先にやったことは忘れてしまうのは当然だ。それを覚えが悪いの、忘れてしまったのと打ちたたきするのは、「不仁」である。

                                  江森一郎『体罰の社会史』 - 三日坊主日記
                                • 朴沙羅「誰がこんな仕組みを作ってしまったのか」――李英美著『出入国管理の社会史』書評

                                  2023年6月9日、出入国管理及び難民認定法の改正案が参議院本会議で可決された。この改正案は在留特別許可申請手続の新設、被収容者の処遇に関する手続規定の整備、収容に代わる監理措置制度の創設、難民申請者に対する送還停止の効力の一部解除、難民に準じた者の補完的保護制度の創設、送還に応じなかった者に対する刑事罰を含む退去命令制度の創設などの内容を含んでおり、移住者と連帯する全国ネットワークや日本弁護士会といった団体や個々人が、全国各地で反対を表明していた。 誰がこんな仕組みを作ってしまったのだろう。なぜこの法が成立することを、私たちは止められなかったのだろう。そのような疑問に突き動かされた人に、私は本書を強く勧める。 本書は、「第二次世界大戦後の冷戦と脱植民地化という国際環境のもとで形成された日本の出入国管理政策が、とりわけ地域社会においてどのようなかたちで執行され、国民・国籍・人の移動をめぐる

                                    朴沙羅「誰がこんな仕組みを作ってしまったのか」――李英美著『出入国管理の社会史』書評
                                  • 女性の生理は、女性のものではなかった。それによって私たちが失ったもの/『生理用品の社会史』田中ひかる氏インタビュー前篇 - wezzy|ウェジー

                                    2016.07.16 13:00 女性の生理は、女性のものではなかった。それによって私たちが失ったもの/『生理用品の社会史』田中ひかる氏インタビュー前篇 毎月、当たり前のように使っては捨てている生理用ナプキン。いまでこそ私たちは、生理中でも白いタイトなパンツを履いて外出できるし、シーツが血で染まる心配をせず眠ることができる。しかし、約半世紀前まではそれが「当たり前」ではなかった。 田中ひかる著『生理用品の社会史:タブーから一大ビジネスへ』(ミネルヴァ書房)には、日本人女性の生理における、まさに暗黒の時代が記されている。生理中の女性は、家族と一緒に食事をとらせてもらえない、あるいは強制的に村はずれにある小屋に押し込められる地域があった。「女性の生理は不浄である」とみなされていたため生理用品が発達せず、脱脂綿を当てたり、紙を膣内に詰めたり、独自に工夫する人が多かった。当然、経血が漏れたり脱脂綿

                                      女性の生理は、女性のものではなかった。それによって私たちが失ったもの/『生理用品の社会史』田中ひかる氏インタビュー前篇 - wezzy|ウェジー
                                    • 「建国神話の社会史」書評 押しつけられた教育現場の本音|好書好日

                                      建国神話の社会史 史実と虚偽の境界 (中公選書) 著者:古川隆久 出版社:中央公論新社 ジャンル:新書・選書・ブックレット 建国神話の社会史 史実と虚偽の境界 [著]古川隆久 天照大神の孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が、葦原中国(あしはらのなかつくに=日本)に降り(天孫降臨)、その曽孫である彦火火出見(ひこほほでみ)が紀元前660年に橿原宮で初代天皇(神武天皇)に即位した――『日本書紀』は以上のように建国の由来を語っている。王政復古の大号令から始まった明治政府、そして大日本帝国は『古事記』・『日本書紀』の建国神話を正統性の根拠とした。 もちろん天孫降臨うんぬんがあくまで神話であることは、当時の日本人も理解していた。神話を歴史の教科書に載せるべきではないという意見が教育現場で公然と語られた。神武天皇の即位年や欠史八代の天皇の異様な長寿は、中国の史書の記述や考古学・人類学の成果と矛盾すると

                                        「建国神話の社会史」書評 押しつけられた教育現場の本音|好書好日
                                      • 愛読誌からよみがえれ、わが黒歴史よ!~『創刊の社会史』 難波 功士著(評者:成松 哲)【奨】:日経ビジネスオンライン

                                        『月刊プレイボーイ』(集英社)に『読売ウィークリー』(読売新聞)、『週刊ヤングサンデー』(小学館)に『主婦の友』(主婦の友社)。 最近、有名誌の休刊が相次ぎ「終わった」「死んだ」と評されがちな雑誌の世界。しかし「ちょい不良(ワル)オヤジ」「エビちゃんOL」「アラサー」「age嬢」と、いまだ、トレンドの発信、普及に一役買っているのは紛れもない事実。ミーハー女子の蔑称「スイーツ(笑)」がネットで生まれたのも、女性誌が熱心に「スイーツ特集」を組むからこそだろう。 元広告マンにして大学教授、そして「創刊号フェチ」の著者が本書で取り上げるのは、これらファッション誌の歴史だ。1970年の『an・an』(平凡出版※現・マガジンハウス)から現在までの約40年間に創刊されたファッション誌を、それこそスイーツ(笑)向けの王道誌からギャル誌、サブカル誌、ゴスロリ誌、果ては女子小学生誌まで、ジャンルごとに時系列で

                                          愛読誌からよみがえれ、わが黒歴史よ!~『創刊の社会史』 難波 功士著(評者:成松 哲)【奨】:日経ビジネスオンライン
                                        • もちつけblog(仮)、、、の跡地(はてなダイアリーに移転。) 「皇室中心・国家本位」と「朝鮮人虐殺」からみる、警察の歴史 -大日方純夫『警察の社会史』を読む-

                                          大日方純夫『警察の社会史』を読んだ。 以下、気になったところだけ。 実際には娼妓の自由廃業の前には、依然としてたかい塀がたちふさがっていた。 (略) 遊郭主と警察が結託して、廃業を願う娼妓がいると遊郭主をよびだして「示談」にさせたり、警察官が娼妓を「説諭」して廃業を思いとどまらせるなどということが多かったのである(吉見周子「売娼の実態と廃娼運動」)  (33、34頁) 日本における「自由廃業」というものはこういうものであった。 特攻などにおける「自由意志」というのも、こうした文脈で考えた方がよい。 少なくとも戦前、今もそうなのかもしれないが、「自由」に自由が足りない。 日清戦争後の産業革命による紡績業の急成長は、労働力の不足をまねき、専業の紹介人や会社に属する募集人が、詐欺まがい、誘拐まがいの方法で女工を遠隔地から募集してきたという(中村政則『労働者と農民』) (65頁) 日清戦争あたりか

                                          • 狩猟・漁業の歴史・社会史・文化史 : 哲学ニュースnwk

                                            2014年07月05日12:00 狩猟・漁業の歴史・社会史・文化史 Tweet 1:世界@名無史さん:2011/11/13(日) 16:57:28.17 ID:0 狩猟や漁業の歴史全般から、関連する職業をめぐる社会的考察、関連文化について語るスレです。 転載元:http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/whis/1321171048/ 実際ローマ帝国ってそんなにすごいか? http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4704418.html 9:世界@名無史さん:2011/11/13(日) 21:55:28.75 ID:0 クロマニョン人は投槍器を発明した 狩猟対象動物は馬、ウシ科の動物、マンモス、トナカイなど 特にトナカイは肉は食用、骨や枝状角は利器、皮は衣服やテントの覆いに利用された またトナカイの骨製銛と釣針をを使用し

                                              狩猟・漁業の歴史・社会史・文化史 : 哲学ニュースnwk
                                            • ブルマ−の社会史 : 書評 : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

                                              女子体操服の興亡描く 本書は、日本におけるブルマーをめぐる二つの謎を解明している。一つめの謎は、なぜ「一九九〇年以前の日本は、世界に類を見ないブルマー大国だった」のか。それは、「学校の体育の授業で、女子全員に対してブルマーの強制的な着用が義務づけられた」からなのだが、どうして、そんなことになったのか、である。 そもそもブルマーは、アメリカの女性解放運動の機関紙「リリー」の編集長だったアメリア・ブルマー女史が、一八五一年、友人のエリザベス・ミラーが考案した、短めのスカートの下にズボンを着用するスタイルを自分も取り入れ、機関紙でも紹介して普及に努めたことに由来する。このスタイルは女性解放運動の象徴となり、反対派からの非難やからかい、風刺の対象となり、ブルマー女史本人もわずか八年ほどで着用をやめ日常着として定着しなかった。 しかし一八八〇年代のアメリカでセーラー服と組み合わせて着用するブルマー型

                                              • 「血液型と性格の社会史」 - H-Yamaguchi.net

                                                この本のタイトルにまず注目。いわゆる血液型性格診断に医学的根拠があるという話は聞いたことがないが、日本を中心とするいくつかの国で少なくとも一部の人たちに受け入れられている。エセ科学と笑うのは簡単だが、ことはそこで終わらない。一般的な自然科学では、誰がやっても同じ結果になる法則を追求するわけだが、この分野は、根拠がなくても人々が「そうだ」と思えば実際にそうなってしまうからだ。 社会心理学者である坂元先生は以前そのあたりをご研究しておられたことがあって、それを示唆する結果を得たのだそうだが、全般的に心理学者の間ではこのテーマはあまり受けがよろしくないらしい。本書にも少し出てくるが、かつて心理学者が軍に協力して血液型による軍人の適性調査などを大々的にやっていたり、学会内の内紛で逮捕者まで出したりという「黒歴史」がトラウマになっているのかもしれない。 それはおいとくとして、要するに血液型性格診断の

                                                  「血液型と性格の社会史」 - H-Yamaguchi.net
                                                • 知識の社会史 - 情報考学 Passion For The Future

                                                  ・知識の社会史 古今東西の社会と知識の関係を、大きく全体像を鳥瞰すると同時に、細部も観察する。博覧強記の著者だからできた包括的な知識の歴史学。古代から現代までの知識人、首都、図書館、宗教と官僚制、出版と市場、知識と分類などがキーワードである。 冒頭、知識とは何かの定義から始まる。バークは、 「情報」(Information)= 「生の」素材 特殊で実際的なもの 「知識」(Knowledge)=「調理された」素材 思考によって体系化されたもの としている。「生の」、「調理された」は人類学者レヴィ・ストロースのフィールドワークでの「自然」と「文化」の分類と同じ言葉である。そうすると知恵(Wisdom)とかデータも定義が欲しくなるのだが、知識の社会史は分類の歴史でもあった。 集めた情報を体系化し、再編成していくやり方は時代や地域によって大きく異なる。西洋の近代の学問体系に大きな影響を与えたベーコ

                                                  • Amazon.co.jp: 選書883 新版 原子力の社会史 (朝日選書): 吉岡斉: 本

                                                      Amazon.co.jp: 選書883 新版 原子力の社会史 (朝日選書): 吉岡斉: 本
                                                    • 農耕・酪農・牧畜の歴史・社会史・文化史 : 哲学ニュースnwk

                                                      2018年04月02日01:00 農耕・酪農・牧畜の歴史・社会史・文化史 Tweet 1:世界@名無史さん:2011/12/15(木) 21:39:53.38 ID:0 農業の歴史全般から、関連する職業をめぐる社会的考察、関連文化について語るスレです。 4: 世界@名無史さん:2011/12/15(木) 22:44:58.31 ID:0 448 名前:世界@名無史さん 投稿日:2011/12/13(火) 03:23:31.00 0 貨幣経済になればなるほど当時の農民は貧乏になってしまった。 なので諸藩は換金性の高い作物を奨励した。 紅花や櫨蝋や茶などその最たる物。 また、養蚕による生糸の生産に留まらず縮緬や染物など反物に加工して 付加価値を高めてから出荷した。 そこから工芸品の域に達する物が多く出来て、現在に続いている。 5: 世界@名無史さん:2011/12/15(木) 22:52:48

                                                        農耕・酪農・牧畜の歴史・社会史・文化史 : 哲学ニュースnwk
                                                      • 一橋の学問を考える会 社会史とはどういう学問か

                                                        一橋の学問を考える会 [橋問叢書 第四十三号]社会史とはどういう学問か 一橋大学社会学部教授 阿部 謹也 はじめに 本日は大変名誉ある会に御招待をいただきましてありがとうございました。 いまお話しがありましたように社会史という学問は、戦前から名前としてはございますが、例えば、三木清、本多謙三、林達夫氏らの「社会史的思想史』あるいは喜田貞吉さんなどが社会史という言葉を使っておられますけれども、いまわれわれが考えている社会史という学問はごく最近、せいぜいこの二十年ぐらいの間に起こってきたものと言って差し支えないかと思います。 歴史をさかのぼれば戦前までいくのですけれども、日本では比較的新しい学問です。そして社会史について語るとなると大変むずかしい問題があるわけです。 例えば、増田四郎先生もごく最近岩波書店から『ヨーロッパ中世の社会史』という本を書かれております。そのほかに社会史と名を付けられた

                                                        • 帆船の社会史

                                                          当初、かなりの図版を収録してきたが、サーバの容量がオ ーバーしたため、省略することになりました。高文堂出版 社1983年刊行を参照されたい。 e-Bookまえがき まえがき 第1章 地中海時代の海商と船員   1 古代海上帝国フェニキア   2 海運の原型、ギリシアローマ   3 十字軍と共栄したベネチア   4 船員も商人船主の端くれ   5 ハンザ同盟、必需品の海商   6 雇われ船員に厳しい措置 第2章 大航海時代後の海商   1 東方物産の直接取引を   2 新大陸の発見と世界周航   3 ポルトガル、スペインの盛衰   4 オランダ、イギリスの台頭 第3章 平水夫の航海記録   1 農夫出身のバーロー   2 船長の息子クレーマー   3 たたき上げの船長ケリー 第4章 海上覇権の争奪―私掠と海賊   1 海商破壊戦と私掠船の役割   2 国家が奨励する私掠船   3 私掠業の仕

                                                          • 「神聖かまってちゃん」の日本社会史、あるいはパンク史的な意義|増田にゃんねるβ

                                                            1 名前:以下、はてなにかわりまして元増田がお送りします。 投稿日:2010/04/08 02:02:16突然だが,今注目されているバンド「神聖かまってちゃん」の、日本社会史あるいはパンク史的な意義はもっと指摘されてよい。 和製パンクロックが生まれて30年、日本人はついにこうしたバンドが評価される社会へたどり着いてしまったのかぐらいの衝撃である。  少し回り道をすれば、2年前の6月8日の秋葉原の路上、私もその場所に居合わせたから忘れもしない。 「非リア充」の26歳男が赤の他人7人を次々とぶっ殺した。「格差社会」「ニート」「希望のなさ」などのバズワードとともに、秋葉原連続殺人は、00年以降の社会に訪れたこうした変化の象徴と言われた。  その時、僕たちは気づくべきだった。不適切かもしれないが、その事件は別の見方をすれば、パンク好きにとって願ってもない時代の到来を告げていたのである。すなわち、日

                                                            • Amazon.co.jp: 本: 知識の社会史—知と情報はいかにして商品化したか

                                                                Amazon.co.jp: 本: 知識の社会史—知と情報はいかにして商品化したか
                                                              • 新ローマ皇帝物語(番外編) ~アウグストゥスの女性・社会に対する規制~ - 社会史怪説録 ~Hiikichi's BLOG~

                                                                2015-11-30 新ローマ皇帝物語(番外編) ~アウグストゥスの女性・社会に対する規制~ ヨーロッパ女に恋してみた 紀元前18年。特に人妻にとって極めて厳しい重要な法律が、アウグストゥス帝により元老院へ提出され議会可決。ローマ法の中に加えられます。 ●ユリウス姦通罪・渉外交渉罪法(紀元前18年成立、紀元前15年実施) 姦通を(公的な)犯罪と規定。その告発は、身分差異関係なく誰でも可能。姦通の事実を知りながらそれを隠し、または、知った後もなにも手を打たなかった夫や実父に対しても、「売春幇助罪」を問える。 女奴隷や娼婦を除く他の女性との正式婚姻関係外のあらゆる性的関係も、公的な犯罪として規定する。 その罰則は、不倫関係を結んだのが有夫の女の場合、資産の1/3を没収された上、孤島に終身追放され、ローマ市民権保有者との婚姻を不可とするもの。尚、逆に夫の方が不倫を働いた場合は、それは不問とする。

                                                                  新ローマ皇帝物語(番外編) ~アウグストゥスの女性・社会に対する規制~ - 社会史怪説録 ~Hiikichi's BLOG~
                                                                • Amazon.co.jp: ドラッグは世界をいかに変えたか: 依存性物質の社会史: デイヴィッド・T. コートライト (著), 昭子,小川 (翻訳), Courtwright,David T. (原名): 本

                                                                    Amazon.co.jp: ドラッグは世界をいかに変えたか: 依存性物質の社会史: デイヴィッド・T. コートライト (著), 昭子,小川 (翻訳), Courtwright,David T. (原名): 本
                                                                  • 『体罰の社会史』が復活 : 少年犯罪データベースドア

                                                                    2013年05月03日05:05 『体罰の社会史』が復活 永らく絶版となっていた江森一郎『体罰の社会史』が、新装版となって復刊したそうです。 6年前に拙著『戦前の少年犯罪』で、ことさら書名を掲げて推しておいたのも、埋もれていたこの書が陽の目を見たらいいなと思っていたからで、まことにめでたいことです。 江戸時代以前についてはこの書はじつによく調べてあって、欧米や中国とは違って体罰を良しとしない日本の正しい伝統を一望するのにすこぶる便利です。しかし、明治以降については心許なく、最近の誤った観念に囚われているところがあります。 明治以降については、このブログの「戦前は学校でも軍隊でも体罰が絶対禁止だった」や、「美しい日本を取り戻しましょう」、「戦前の体罰論」、また『戦前の少年犯罪』を参照していただければ。 このあたり、学者がちゃんとまとめたような本を出す動きはないですかね。そもそも、判ってる人は

                                                                      『体罰の社会史』が復活 : 少年犯罪データベースドア
                                                                    • asahi.com(朝日新聞社):葬儀の植民地社会史―帝国日本と台湾の〈近代〉 [著]胎中千鶴 - 書評 - BOOK

                                                                      葬儀の植民地社会史―帝国日本と台湾の〈近代〉 [著]胎中千鶴[掲載]2008年4月20日[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)■日常の悲しみにも「日本式」を強制 親しい身内の葬儀に外部からあれこれ介入されるのは、愉快なことではない。死者をどのように弔うかについては、遺族に独自の価値判断があるからだ。しかし植民地統治下の台湾では、日本の官憲によって葬儀の「風俗改善」が奨励され強制された。本書はそれが現地で、どんな軋轢(あつれき)を引き起こしていったのかを明らかにしたものである。 著者によれば伝統的な台湾の葬儀は、次第に腐敗し異臭を放つ死体の穢(けが)れへの対抗手段という観点を重視したものであったという。つまり葬儀とは、遺体を重厚な棺に納め、女たちが号泣し、棺を自宅や寺廟(じびょう)にとどめて時間をかけて良い埋葬地を選ぶという、「正しい」葬り方をするもので、それによって遺族や共同体が

                                                                      • 吉岡斉『原子力の社会史:その日本的展開』朝日選書、1999. - Cerebral secreta: 某科学史家の冒言録

                                                                        すこし前に読んで書評を書こうと思ったまま、しばらく時間がたってしまった。忘れないうちに、幾つか思いつく点を書いておく。 この本は日本の原子力の歴史に関しては最良の書だろうと思う。戦前からこの本が書かれた時期までを手際よく通観しているだけでなく、大量の情報を扱いつつ、冷静になされたその社会的・政治的分析はお見事としかいいようがない。日本の原子力の歴史に興味のある人は、とりあえずはこれから読むのが良いと思う。ただ問題は、第一に現在品切れ中で、かなり高値の古書としてしか入手できないこと。ただ、図書館で見ることはできるだろう。第二に、ドキュメンテーションがほとんどなく、出典が不明な論点が多いこと。これは学術書としては致命的だが、おそらく著者は、この後によりくわしい決定版を書く予定なのだろう。ぜひとも早く出ることを願う。 この後者の点を除けば、これは技術の社会史的な研究として、傑作であり、いろいろな

                                                                        • 『戦争障害者の社会史―20世紀ドイツの経験と福祉国家―』(名古屋大学出版会) - 著者:北村 陽子 - 北村 陽子による自著解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                                          著者:北村 陽子出版社:名古屋大学出版会装丁:単行本(366ページ)発売日:2021-03-10 ISBN-10:4815810176 ISBN-13:978-4815810177 内容紹介: 二度の大戦により、300万人におよぶ大量の戦争障害者を生み出したドイツで、国家に奉仕した「英雄」はどのようなその後を生きたのか。公的支援や医療の発達、義肢や盲導犬などの補助具の発展と、他方での差別や貧困、ナチへの傾倒などの多面的な実態を丁寧に描き、現代福祉の淵源を示す。 甚大な被害を生み出した二度の世界大戦。戦争で傷を負った人たちは、その後の時代をどのように生きたのでしょうか。300万人におよぶともいわれる20世紀ドイツの戦争障害者に焦点をあてた著作、北村陽子『戦争障害者の社会史』の刊行によせて、書き下ろしの自著解説を公開いたします。 パラスポーツから女性解放運動まで、〈英雄〉は戦後をどう生きたのか

                                                                            『戦争障害者の社会史―20世紀ドイツの経験と福祉国家―』(名古屋大学出版会) - 著者:北村 陽子 - 北村 陽子による自著解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                                          • ピーター・バーク著・井山弘幸訳『知識の社会史2』読書メモ - みちくさのみち(旧)

                                                                            「本書では、思想を語らないというわけではない―制度を理解するうえで思想を省くことはできないのだから―、ただ、思想の内在的歴史より外在的歴史を、知的な問題より知的な環境の方を重視するということだ」(p.13) 本書は、イギリスの歴史家、ピーター・バーク(Peter Burke)のA social history of knowledge II : from the Encyclopaedie to Wikipedia. Cambridge: Polity, 2012. の邦訳である。 2というからには1もあって、1は2000年に原著が発行され、2004年に邦訳が発行されている。1の副題は、邦訳では意訳されてしまっているが、「グーテンベルクからディドロまで」なので、18世紀中葉にディドロが作った百科全書からウィキペディアまでを副題に持つ本書はまさに続編ということになる。 自分は門外漢であるため

                                                                              ピーター・バーク著・井山弘幸訳『知識の社会史2』読書メモ - みちくさのみち(旧)
                                                                            • Amazon.co.jp: 機関銃の社会史 (平凡社ライブラリー エ 2-1): ジョンエリス (著), 越智道雄 (翻訳): 本

                                                                                Amazon.co.jp: 機関銃の社会史 (平凡社ライブラリー エ 2-1): ジョンエリス (著), 越智道雄 (翻訳): 本
                                                                              • ニュータウンの社会史から見つめ直す、わたしたちの社会と暮らし | ダ・ヴィンチWeb

                                                                                『ニュータウンの社会史』(金子淳/青弓社) “ニュータウン”と聞くと、どのようなイメージが浮かぶだろうか。高度経済成長期のシンボル、高齢化時代のトップランナー、人工的な実験の街、もしくは“萌え”の対象……『ニュータウンの社会史』(金子淳/青弓社)の冒頭では、このようなキーワードが並べられる。たしかにどのキーワードも、メディアで一度は見かけたことがあるだろう。 現在の日本にはニュータウンと名づけられた住宅地が数多くある。よくよく確認してみると、数戸程度の宅地から高層マンション群、一戸建てが並ぶエリアまでもが自由にニュータウンと銘打たれて売り出されているという。このように現代日本では「規模や開発主体にかかわらず何の制限もなく自由に名付けられた、郊外に立地する新興住宅地全般」として、広義のニュータウンが存在する。その一方で本書が注目するのは、狭義のニュータウンだ。 狭義のニュータウンとは、次の3

                                                                                  ニュータウンの社会史から見つめ直す、わたしたちの社会と暮らし | ダ・ヴィンチWeb
                                                                                • 「生理用品の社会史」書評 意識変えた使い捨てナプキン|好書好日

                                                                                  生理用品の社会史―タブーから一大ビジネスへ [著]田中ひかる 以前に生理用ナプキンを燃やそうとしたことがある。百円ライターを壊しても火すらつかなかった。高分子吸収体って何者なんだ。そしてこういうものがなかった時代、女たちは毎月どうやって経血の処置をしてきたんだろう。 あまり公に語られてこなかった生理用品の歴史。類書も少なく、常々知りたいと思っていた。 古代から太平洋戦争までの長い期間、経血処置に何がどう使われてきたか、不浄とみなされ、タブー扱いされていたことなどが書かれた前半も興味深いが、白眉(はくび)は第3章、使い捨てナプキンを日本人の体形に合わせて開発、商品化したアンネ社の登場。 1961年、当時口にするのも憚(はばか)られた月経を「アンネ」と呼ぶ提案と、水洗トイレに流せる使い捨て紙ナプキンは、多くの女たちに衝撃と喜びをもって、受け入れられた。しかも快適な経血処置を提供したいという信念

                                                                                    「生理用品の社会史」書評 意識変えた使い捨てナプキン|好書好日