マダガスカルで見つかったカメレオンBrookesia nanaのメス。世界最小の爬虫類かもしれない。(PHOTOGRAPH BY FRANK GLAW, ZOOLOGISCHE STAATSSAMMLUNG MÜNCHEN) アフリカ大陸の東に浮かぶマダガスカル島北部の熱帯雨林で、新種のカメレオンが見つかった。頭部と胴を合わせた長さはオスが13.5ミリ、メスが19.2ミリで、ヒマワリの種ほどしかない。指先に乗せることもでき、世界最小の爬虫類である可能性もある。 「一目見ただけで、重要な発見だとわかりました」と言うのは、1月28日付けで学術誌「Scientific Reports」に掲載された論文の共著者であるマダガスカルの爬虫両生類学者、アンドララオ・ラコトアリソン氏だ。 この新種はBrookesia nanaと命名された。あまりに小さいので、落ち葉の中に潜むダニやトビムシなどをエサにして