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ブラックホール連星の検索結果1 - 40 件 / 84件

  • 「宇宙ホログラム説」、超高精度の時計で検証へ | WIRED VISION

    前の記事 モバイル・ネットワークとEVを統合、日産の新コンセプト 「宇宙ホログラム説」、超高精度の時計で検証へ 2010年11月 4日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) フィードサイエンス・テクノロジー Dave Mosher われわれの存在は、超高解像度の3D映像のようなものであり、有限の帯域幅で「コーディング」することが可能なのかもしれない。そして、われわれの愛するおなじみの3次元は、2次元での情報をホログラムのように投影したものにすぎないのかもしれない。 この仮説[「宇宙のホログラフィック原理」]を検証するべく、100万ドルを投じた実験が行なわれようとしている。米国イリノイ州にある米フェルミ国立加速器研究所で実験設備が建設中であり、来年中に、世界最高精度の「時計」を2台用いた実験が行なわれる予定だ。 フェルミ研究所の素粒子宇宙物理学者Craig Hogan

    • 「存在し得ないモノ」とブラックホールが衝突か

      「存在し得ないモノ」とブラックホールが衝突か2020.07.01 23:00179,241 George Dvorsky - Gizmodo US [原文] ( 山田ちとら ) 宇宙物理学界を揺るがす大ニュース。 ブラックホールがなにか得体の知れない天体と衝突した!との新しい研究が発表されました。 6月23日付で『The Astrophysical Journal Letters』に掲載された論文によれば、地球からおよそ800万光年離れているブラックホールがなにがしかの天体とぶつかり、その衝撃が重力波となってアメリカのLIGOとイタリアのVirgo干渉計に届いたそうです。 以下、ブラックホール(中央の大きな黒い円)が謎の天体(ブラックホールのまわりを螺旋状に落ちていく小さな影)を飲みこむ様子と、その衝撃が重力波となって伝わってくる様子を再現した映像をご覧ください。 Max-Planck-I

        「存在し得ないモノ」とブラックホールが衝突か
      • 途方もない重力波を検出、波長は数光年から数十光年、初の証拠

        2つのブラックホールがお互いの周りを回りながら近づく様子を描いた図。このときに重力波を発する。(ILLUSTRATION BY MARK GARLICK, SCIENCE PHOTO LIBRARY) 時間と空間が織りなす巨大な重力波が検出されたことを示す証拠が得られた。その波長は、なんと数光年から数十光年だという。新たに発表された研究によると、このような波長の重力波の存在を示す証拠が見つかったのは初めてで、最大で太陽の100億倍という質量をもつ超巨大ブラックホールどうしの合体によるものではないかと考えられている。今回の発見の詳細は、2023年6月29日付けで学術誌「Astrophysical Journal Letters」に掲載された一連の論文にまとめられている。 この波を観測したのは、「北米ナノヘルツ重力波観測所」(NANOGrav)の研究者グループだ。68個のパルサーと呼ばれる回転

          途方もない重力波を検出、波長は数光年から数十光年、初の証拠
        • 太陽1兆個分より明るい光の原因が、珍しい二重ブラックホールによるものである事が判明 | TEXAL

          太陽1兆個分よりも明るい謎のフレアは、実は2つのブラックホールが互いに回り合って発する光であることが、天文学者の新しい観測により確認され、数十年来の謎が解明された。 活動銀河の中心部には、超大質量ブラックホールが存在している。ブラックホールを取り囲むガスや塵などの天体物質が渦巻く円盤である降着円盤の物質が、ブラックホールから放射される電磁波を消費する様子を観測することで、ブラックホールについての研究は行われている。 地球から50億光年離れた、かに座にある銀河OJ287は、その中心に超巨大ブラックホール連星系が存在するのではないかと考えられてきた。つまり、ブラックホールがその中心で、お互いに回り合っているのではないかと言うのだ。 今回、研究チームによって、OJ287が、超大質量と小質量の2つのブラックホールが互いに回り合っていることを示す証拠を発見した。この研究は、フィンランド・トゥルク大学

            太陽1兆個分より明るい光の原因が、珍しい二重ブラックホールによるものである事が判明 | TEXAL
          • 銀河の中心にブラックホール1万個存在か、研究

            地球から約2万7000光年にある天の川銀河(銀河系)の中心(2016年3月31日提供)。(c)AFP PHOTO / NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA) 【4月5日 AFP】太陽系を含む天の川銀河(銀河系、Milky Way)の中心のブラックホールを12個検出したとする天体物理学者チームの研究結果が4日、発表された。この結果に基づくと、銀河中心にはブラックホールが1万個存在する可能性があるという。 英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された論文によると、あらゆる大型銀河の中心には超大質量ブラックホールがあり、それが数多くのより小さなブラックホールに取り囲まれているとする説があり、今回の発見はこの長年支持されている説に初の証拠を提供するものになるという。 論文の共同執筆者で、米コロンビア大学(Columbia Univ

              銀河の中心にブラックホール1万個存在か、研究
            • 『ダークマターと恐竜絶滅 新理論で宇宙の謎に迫る』 - HONZ

              著者リサ・ランドール博士は、世界的に著名な理論物理学者で、「ワープした余剰次元」という画期的な理論の提唱者の一人として知られている。日本へは、2005年に東京大学と京都大学で開催された国際会議に出席のため来訪、2007年と2014年にも東京大学で開催された講演会のために再訪している。 この本のテーマは、ダークマター(暗黒物質)、すなわち宇宙の2割以上を満たす見えない謎の物質と、恐竜絶滅との驚くべき関係である。ランドール博士が2013年に共同研究者と共に提唱した最新理論「ダブルディスク・ダークマター」モデル(二重円盤モデル)が正しければ、約6600万年前に恐竜を絶滅させた彗星衝突は、ダークマターの一部が形成する見えない銀河円盤が引き金となって起こった可能性がある。さらに、今から約3000万年後にも、同じような規模の彗星衝突が起こるかもしれないという。一体どのようにして、このような推論に至った

                『ダークマターと恐竜絶滅 新理論で宇宙の謎に迫る』 - HONZ
              • ICRR: 【コメント】LIGO-Virgoの重力波発見に関するKAGRAグループからのコメント - 東京大学宇宙線研究所

                我々KAGRAグループは、LIGO-Virgoが重力波信号を発見したことを心より祝福します。これは重力波および一般相対性理論の研究者が待ち望んでいた歴史的快挙です。 現在我々が建設中のKAGRAを含む第二世代の重力波望遠鏡(レーザー干渉計)によって、重力波そのものや、ブラックホールや中性子星という高密度星の研究が可能であることが実証されたという意味で、このニュースは本当にエキサイティングです。 我々は今後も引き続きKAGRAの建設を進めて完成させ、高い感度を実現して重力波国際観測ネットワークに一刻も早く参加し、重力波天文学という新たな学問分野に貢献していくつもりです。KAGRAは地下に設置されて低温ミラーを装着しているため100Hz 以下の帯域で感度が高く、その周波数帯にある重力波源の探査に適していますが、そこはまさに今回LIGOで観測されたブラックホール連星の合体イベントがたくさんあると

                • 重力波の直接観測 | 大栗博司のブログ

                  今朝、ワシントンDCの全米記者クラブで、Caltech - MIT - LIGO の共同記者会見が開かれ、ブラックホールの連星が合体するときに放出された重力波の直接観測に成功したとの発表がありました。Caltechでも生中継を見るイベントがありました(左の写真)。 アインシュタインが重力波を予言して100周年の記念の年に、重力波の直接観測が達成され、宇宙を探求する新しい窓が開けたことになります。素晴らしいニュースです。 ブラックホール連星の合体の初観測でもあります(このビデオは、Caltechの数値計算プロジェクトが作成したものです)。 理論的に計算された重力波の波形との精密な比較がなされており、強い重力場における一般相対論の検証としても初めての例です。 LIGO は、Caltech のキップ・ソーンさんとロナルド・ドリーバーさん、MIT のライナー・ワイスさんらが中心になって、1979年

                    重力波の直接観測 | 大栗博司のブログ
                  • JAXA|「きぼう」に搭載された全天エックス線監視装置(MAXI:マキシ)と米国スウィフト衛星を用いた観測による成果論文の英科学誌「ネイチャー」への掲載について - 巨大ブラックホールに星が吸い込まれる瞬間を世界で初めて観測 -

                    「きぼう」に搭載された全天エックス線監視装置(MAXI:マキシ)と 米国スウィフト衛星を用いた観測による成果論文の 英科学誌「ネイチャー」への掲載について - 巨大ブラックホールに星が吸い込まれる瞬間を世界で初めて観測 - このたび、「きぼう」の船外実験プラットフォームに搭載されている全天エックス線監視装置(MAXI:Monitor of All-sky X-ray Image)は、米国のガンマ線バースト観測衛星(Swift:スウィフト)との連携により、地球から39億光年離れた銀河の中心にある巨大ブラックホールに星が吸い込まれる瞬間を世界で初めて観測しました。この成果は8月25日(日本時間)発行の英科学誌「ネイチャー」(オンライン版)に掲載されました。(掲載論文のタイトル:“Relativistic Jet Activity from the Tidal Disruption of a S

                    • 「原始ブラックホールの中は別次元の宇宙」であり、それこそがダークマターの正体かもしれない - ナゾロジー

                      ダークマターの正体? 原始ブラックホールブラックホールのイメージ。 / Credit: NASA/JPL-Caltech一般にはあまり聞き慣れない原始ブラックホールは、初期の宇宙で誕生したとされる天体起源ではないブラックホールのことです。 ビッグバン直後の宇宙は非常に高温高圧だったため、わずか30%程度の密度差で、その空間自体が重力崩壊を起こしてブラックホール形成したと考えられています。 この原始ブラックホールは、後にホーキング博士によって詳しく検証され、わずか 10−8 kg (0.00000001kg)という小さな質量でも形成可能だと理論的に示されました。 何の放射も起こさない見えない小さな重力源、それが無数に宇宙に散らばっているかもしれないのです。 それを聞くとピンとくる人がいるかもしれませんが、これは見えないけれど宇宙の重力の80%以上を占めているとされるダークマターの正体である可

                        「原始ブラックホールの中は別次元の宇宙」であり、それこそがダークマターの正体かもしれない - ナゾロジー
                      • 「一番近いブラックホール」の記録更新

                        位置天文衛星「ガイア」による観測で、地球から1560光年の距離にブラックホールが見つかった。現在知られているブラックホールの中で最も私たちに近いものとなる。 【2022年11月10日 マックス・プランク天文学研究所】 米・ハーバード・スミソニアン天体物理学センターおよび独・マックス・プランク天文学研究所のKareem El-Badryさんたちの研究チームは、従来と異なる新しい手法を用いて、へびつかい座の方向約1560光年の距離に位置する、既知のブラックホールの中で地球に最も近いブラックホールを発見した。 これまでで最も近いとされていたブラックホールまでは約3000光年であり、その距離を半分程度縮めたことになる。2020年には約1000光年の距離にブラックホールが見つかったとする発表があったが、後に否定されている。 今回見つかったブラックホール「ガイアBH1」の想像図。重力レンズ効果で周囲の

                          「一番近いブラックホール」の記録更新
                        • 合体していくブラックホールの想像図を公開、NASA

                          米航空宇宙局(NASA)が公開した、重力の影響で絡まりあう2つのブラックホールの様子を描いた想像図(2013年12月4日提供)。(c)AFP/NASA 【12月5日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は4日、2つのブラックホールが重力の影響で絡まりあう様子を描いた想像図を公開した。 NASAの広域赤外線探査衛星「WISE(Wide-field Infrared Survey Explorer)」による観測で、天文学者たちは新たに、2つのブラックホールが絡まり合い、連星を形成していると思われる天体を発見した。「WISE J233237.05-505643.5」と名付けられたこの天体は地球から38億光年離れており、同様の現象が起きていると考えられるブラックホール連星の中では最も遠い場所に位置している。 銀河の中心にある超大質量ブラックホールは、この絵で描かれているような、より小さいとはいえ巨大な

                            合体していくブラックホールの想像図を公開、NASA
                          • 穏やかな銀河の中心に巨大質量ブラックホールの連星

                            【2014年4月25日 ヨーロッパ宇宙機関】 うみへび座方向にある銀河の中心部で、普段は静かな超巨大質量ブラックホールの一時的な活動を示すX線放射がとらえられた。観測からこのブラックホールはお互いの周囲を回る連星とみられ、かつて衝突合体した2つの銀河の中心にそれぞれ存在したものと考えられる。 銀河中心のブラックホール連星のイメージ図。ブラックホールへの物質流入を、もう一方(手前)が妨げることで、X線放射の変動が生じると予測されていた。クリックで拡大(提供:ESA - C. Carreau) 大規模な銀河の多くはその中心に巨大質量ブラックホールが存在すると考えられているが、その活動は活発なものと静穏なものとがある。活発なものは周囲のガス雲を引き裂き、加熱されたガスが放射するX線が常に観測できる。一方、活動の静かなブラックホールでは、恒星を引き裂いてのみこむ瞬間をとらえない限り、その活動を目に

                            • 銀河から放り出された超巨大ブラックホールを発見か

                              銀河から放り出された超巨大ブラックホールを発見か 【2010年5月13日 RAS/SRON】 銀河から高速で遠ざかる、超巨大ブラックホールと思われる天体が発見された。このブラックホールは、より小さなブラックホール同士が合体して形成されたあと、これまでの住処から放り出されてしまったようだ。 わたしたちの天の川銀河をはじめ、多くの銀河の中心には超巨大ブラックホールが存在している。活動するブラックホールでは、その中心に向かって物質が落ち込みながら激しく熱せられるために、周囲から強いX線が放射される。そのようなブラックホールが潜む銀河の中心をX線で観測すると、ちりやガスなどを見通して、ブラックホールの周辺領域とブラックホールの存在を明るい点としてとらえることができる。 オランダ・ユトレヒト大学の大学生Marianne Heida氏は、オランダ宇宙研究機関(SRON;Netherlands Inst

                              • アインシュタインも驚愕、重力波を見つけた現代技術 1本の論文に1000人もの共著者がいる意味 | JBpress (ジェイビープレス)

                                観測された重力波を示す図。米首都ワシントンのナショナルプレスクラブで開かれた記者会見で(2016年2月11日撮影)〔AFPBB News〕 と言うのも、発表があってからわずか1週間、一線の専門家の手になる、正確で平易な解説が日本語で誰にでも読める形になっている。報道資料の丸写しといった類ではなく、実の所SF小説も書く宇宙物理学者が、自分の子供に話すように分かりやすく要点を押さえている。 こういう記事が社会に普及することで、日本の科学リテラシー全体の密度が上がっていくことを大きく期待したいと思います。 私自身を含め、科学の教育は受けたけれどその道の専門家ではない、という人間にとっては、 「ひとまず1つ目のデータが出たということで、今後を見守りたい」 というところで留まる話を、もう一歩先、二歩先まで踏み込んで書くことができる。実は小谷君は物理学生時代からかれこれ30年近い友人で、少し後輩に当た

                                • 重力波のもとは「初代星」 ブラックホール連星の謎 - 日本経済新聞

                                  アインシュタインの予言から1世紀を経てようやく重力波が直接観測されたことは、世界的な大ニュースとなった。この発見で、研究者に大きな驚きを与えたのは、その重力波を生んだ源だった。発生源として有力視されているのは、宇宙誕生から数億年後に登場した第1世代の星「初代星」を起源とするブラックホール連星だ。専門家にとって3つの予想外世界で最初に捉えられる重力波は、すでに存在が確認されている天体、具体的に

                                    重力波のもとは「初代星」 ブラックホール連星の謎 - 日本経済新聞
                                  • 広島大学ら、ブラックホールに吸い込まれる直前の物質を世界で初めて観測 | 財経新聞

                                    世界で初めて、ブラックホール連星系からの偏光の硬X線による高信頼性の観測に成功した。ブラックホールに吸い込まれる直前、わずか100kmの距離での物質の幾何構造がこれにより判明したのである。 【こちらも】アルマ望遠鏡、史上初めて銀河の「回転ガス雲」を発見 研究に名を連ねているのは、広島大学大学院理学研究科の高橋弘充助教、宇宙科学センターの水野恒史准教授、東京大学大学院理学系研究科釡江常好名誉教授、名古屋大学宇宙地球環境研究所田島宏康教授、早稲田大学理工学術院先進理工学研究科片岡淳教授ら、日本とスウェーデンのPoGO+(ポゴプラス)国際共同研究グループである。 同グループは、ブラックホール連星系である「はくちょう座X-1」からの硬X線放射の偏光観測を実施した。 この観測はこれまで技術的に困難であると考えられていたのだが、X線やガンマ線の偏光観測を、直径100メートルに膨らむ気球に搭載することで

                                      広島大学ら、ブラックホールに吸い込まれる直前の物質を世界で初めて観測 | 財経新聞
                                    • 超大質量ブラックホールの重力を振り切る「超光速噴出流」

                                      活動銀河M87の中心に存在する超大質量ブラックホールから噴出するジェットの運動を、日韓合同VLBI観測網を用いて高い頻度で観測し、ジェットの速度が見かけ上光速を超える「超光速運動」をブラックホールから噴出後わずか5光年に満たないところで検出することに成功した。 【2016年3月16日 国立天文台/国立天文台水沢】 多くの銀河の中心部には太陽の数百万倍から数十億倍の質量を持つ超大質量ブラックホールが存在することがわかってきている。これらのブラックホールは活動性が極めて激しく、物質を吸い込むと同時に強力なジェット噴射もしている。超大質量ブラックホールの約1割が起こすジェットは、電離したガス(プラズマ)噴出流が細く絞られた形状で、光速に近い速度で数千~数万光年にもわたって宇宙空間を突き進む宇宙最大級の高エネルギー現象だ。 しかし、超大質量ブラックホールの強力な重力を振り切ってどのようにジェットが

                                        超大質量ブラックホールの重力を振り切る「超光速噴出流」
                                      • ブラックホールに落ちる1/100秒前にガスは10億度を超える - 理研など

                                        理化学研究所(理研)、京都大学、日本大学、東京大学の4者は4月4日、世界で最初にブラックホールとして認知された天体であり、地球から約6000光年彼方の同じ天の川銀河内にある「はくちょう座X-1」を、X線観測衛星「すざく(ASTRO-EII)」にて観測し、完全に電離した高温ガスがブラックホールに落ち込む最後の100分の1秒に、10億度以上にまで急激に加熱され、高エネルギーX線(硬X線)を出すことを突き止めたと共同で発表した。 成果は、理研 仁科加速器研究センター 玉川高エネルギー宇宙物理研究室の山田真也 基礎科学特別研究員、京大大学院 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 宇宙物理学教室の嶺重慎 教授、日大 理工学部物理学科の根來均 教授、東大 理学系研究科 物理学専攻 附属ビッグバン宇宙国際研究センター兼理研 宇宙観測実験連携研究グループリーダーの牧島一夫 教授、牧島教授の研究室に所属する博

                                          ブラックホールに落ちる1/100秒前にガスは10億度を超える - 理研など
                                        • 重力波とガンマ線バーストの観測 その2(図入りで説明、汗) - 青い川

                                          前回の続きを書きます。 aoikawa.hatenablog.com こんにちは。一度で書けず、すみません。しかもわからん!とのご指摘、今回わかりやすく書いたつもりですが・・(^^;)。 前回の復習 恒星の終わりとは(諸説あるけれど、ここは強引に3つにしぼる) 星は一旦膨張していき→しぼむ・・の段階で、そのまま小さくなり①赤色矮星(セキショクワイセイ)になるもの、超新星爆発を起こし②中性子星となるもの、極超新星爆発を起こし③ブラックホールになるものがあると書きました。 この②中性子星とは、太陽よりも大きな質量があるにもかかわらず、半径が10km程度の大きさというある意味、異常な星のことをいうそうです。 まずはLIGO(ライゴ)とは?重力波とは? Wikipediaを引用します。 1916年にアルベルト・アインシュタインが存在を提唱した重力波の検出のための大規模な物理学実験とその施設。 英名

                                            重力波とガンマ線バーストの観測 その2(図入りで説明、汗) - 青い川
                                          • 重力波望遠鏡「KAGRA」、観測開始 “宇宙誕生の謎”解明の手掛かりに

                                            重力波が地球に到達した際にはわずかに空間が歪むが、その変化は地球から太陽までの距離(約1.5億km)が水素原子1つ分(約0.1nm)変わる程度の極めて微小なもの。これを検出するために、KAGRAのプロジェクトでは光とハーフミラーを用いた「レーザー干渉計」という検出器を用意した。 KAGRAは「望遠鏡」という言葉から一般的に想像できる天体(光学)望遠鏡や電波望遠鏡とは異なり、レーザー光とハーフミラー(ビームスプリッター)を用いて“距離の差”を計測する。レーザーの発振器から放出された光は斜め45度に設置されたハーフミラーを通り、半分は直角に反射、もう半分は透過する。それぞれの光は3km先にある鏡で反射し、ハーフミラーに戻ってくる。2つの光はハーフミラーで「干渉」を起こすため、光検出器でその干渉縞(模様)を計測すれば光路長の小さな変化を検出できるという仕組みだ。 KAGRAは検出精度を上げるため

                                              重力波望遠鏡「KAGRA」、観測開始 “宇宙誕生の謎”解明の手掛かりに
                                            • アウトバーストしたはくちょう座V404星に多重のX線リング

                                              先月15日にアウトバーストがとらえられたブラックホール連星「はくちょう座V404星」を天文衛星「スウィフト」がX線で観測し、射撃の的のように見える多重リングを写し出した。複数の塵の層で反射したX線が見えているものだ。 【2015年7月10日 NASA】 ブラックホールと太陽のような恒星との連星系「はくちょう座V404星」のアウトバースト(突発的な増光)がとらえられたのは先月15日のことだ(参照:アストロアーツニュース「ブラックホール連星はくちょう座V404星がアウトバースト」)。以来、世界中で様々な望遠鏡を用いて、このブラックホール連星の観測が続けられている。 最初にこのアウトバーストを検出したのはNASAの天文衛星「スウィフト」だが、2週間後に再びスウィフトがX線観測を行ったところ、満月の3分の1にも及ぶ大きさに広がる多重のリングがとらえられた。6月30日、7月2日、4日に撮影された画像

                                                アウトバーストしたはくちょう座V404星に多重のX線リング
                                              • ブラックホール連星誕生か、珍しい過剰接触連星

                                                大マゼラン雲に存在するタランチュラ星雲中の連星VFTS 352を観測したところ、2つの若い星は互いの表面が接触していることがわかった。最終的には1つの巨大な星になるかブラックホール連星になるかもしれないという。 【2015年10月27日 ヨーロッパ南天天文台】 16万光年彼方の矮小銀河である大マゼラン雲には、タランチュラ星雲という巨大な散光星雲(星形成領域)が存在する。その中に位置する連星系VFTS 352では、2つの高温で明るい大質量星が互いの周りをたった1日ほどで回っている。2つの星は中心同士が1200万km離れているが、その表面は接近しているため、つながっている。 VFTS 352の想像図(提供:ESO/L. Calçada) VFTS 352の質量は合計で太陽の57倍もあり、表面温度は摂氏4万度だ。質量も表面温度も、VFTS 352のような「過剰接触連星」のなかで記録的なものである

                                                  ブラックホール連星誕生か、珍しい過剰接触連星
                                                • 重力波を発生させたブラックホール連星のなぞ

                                                  偉大な科学の発見の後には、多くの新たな疑問がつきものだ。ブラックホール同士の合体によって生じた重力波が検出されたという発表以降、研究者は今回の重力波の検出が何を意味するのかなど、あれこれ考え始めている。とくに、太陽質量の30倍前後のブラックホールの作られ方が問題だ。 【2016年2月19日 The Conversation】 先日11日、米国の重力波検出器「LIGO」が世界初の重力波直接検出に成功したことが発表された(参照:「アインシュタインの予測から100年、重力波を直接検出」)。この重力波は、太陽36個分と29個分の質量を持つブラックホール同士の合体によって生じたものとみられている。この質量は重力波の周波数から見積もられた値だが、こうした質量を持つブラックホールがどうやって作られるのかは、はっきりしていない。 ブラックホールは大質量星が超新星爆発を起こした後に誕生するが、天の川銀河内に

                                                    重力波を発生させたブラックホール連星のなぞ
                                                  • 史上最軽量の超大質量ブラックホール

                                                    矮小銀河の中心に、太陽の5万倍の質量を持つブラックホールが見つかった。銀河中心にある超大質量ブラックホールとしては史上最も軽いもので、こうした天体がどのように作られるかを知る手がかりとなる。 【2015年8月14日 Chandra X-ray Observatory】 へび座の方向約3億4000万光年彼方の矮小銀河「RGG 118」をNASAのX線天文衛星「チャンドラ」とチリの口径6.5mクレイ望遠鏡で観測したところ、その中心に「軽い」超大質量ブラックホールが見つかった。 銀河「RGG 118」。(中央)可視光線、(右上)X線(提供:X線:NASA/CXC/Univ of Michigan/V.F.Baldassare, et al、可視光線:SDSS) 銀河中心付近のガスの運動から、ブラックホールの質量は太陽の5万倍と見積もられた。銀河中心の超大質量ブラックホールとしては、従来知られてい

                                                      史上最軽量の超大質量ブラックホール
                                                    • 星の形成を妨げる超大質量ブラックホールからの風

                                                      星形成が行われておらず中心部の超大質量ブラックホールから時おり風が吹き出すという特徴を持つ、「レッドガイザー」と呼ばれるタイプの銀河の観測から、星形成を妨げる原因となる銀河中でのガスの加熱が超大質量ブラックホールからの風によって引き起こされていることが明らかになった。 【2016年5月27日 カブリIPMU】 近傍宇宙では、若い青い星が少ないため赤く見える、星形成が行われていない銀河が大半を占めている。しかし、こうした星形成が不活発な銀河の中には、星形成に必要な材料となるガスはじゅうぶん存在しているにもかかわらず星形成が行われていない銀河もある。どのようなメカニズムで星形成が停止しているのかは謎であり、天文学者を長年悩ませてきた。 カブリIPMUのEdmond CheungさんとKevin Bundyさんたちの国際研究グループは、米・アパッチポイント天文台にある口径2.5mのスローン財団望

                                                        星の形成を妨げる超大質量ブラックホールからの風
                                                      • GRAPE、国策スパコン、国立天文台 牧野淳一郎 (4/1 から) 東京工業大学理工学研究科 理学研究流動機構 国立天文台談話会 2011/4/22 今日の話の構成 • GRAPE と GRAPE-DR • 国策スパコン「京」 • 国

                                                        GRAPE、国策スパコン、国立天文台 牧野淳一郎 (4/1 から) 東京工業大学理工学研究科 理学研究流動機構 国立天文台談話会 2011/4/22 今日の話の構成 • GRAPE と GRAPE-DR • 国策スパコン「京」 • 国立天文台 • (時間があれば)何故そうなるのか? 今日は基本的にサイエンスの話はしません。 GRAPE と GRAPE-DR • 基本的アイディア • 当初のゴール • 開発の進め(み)方 基本的アイディア—近田提案 1988年、天文・天体物理夏の学校 • 計算機買うんでなくて作れ! • 計算機は10年で100倍速くなる • 同じ製品系列だと10倍しか速くならない • 専用化すれば2ー3桁価格性能比をあげられる • 多体問題なら 400万円 250 Mflops • 数億円なら 100 Gflops • 「但し、近田電子製作所の見積もりは甘いという声もある こと

                                                        • 明るく重い星は連星系が主流

                                                          【2012年7月30日 ESO】 非常に明るく大質量の恒星の多くが、パートナーの星を連れているという観測結果が発表された。合体や表面物質の引き剥がしなどの激しい活動も多くの星で起こっており、銀河の進化への理解に大きく影響する成果となっている。 ヴァンパイア・スターの想像図。小さな星が大きな星の表層の水素を剥ぎ取り、双方とも本来よりも青い輝きを放つ。クリックで拡大(提供:ESO/M. Kornmesser/S.E. de Mink) Hugues Sanaさん(オランダ・アムステルダム大学)らの国際チームは、南米チリの超大型望遠鏡(VLT)などを用いて、太陽系近傍の6つの若い星団に含まれる71個の単独星や連星を調べた。これらはスペクトルタイプがO型に分類される星で、非常に明るく大質量であり、摂氏3万度以上という高温のため青白い光を放つ。 O型星は波瀾万丈の短い一生を送り、銀河の進化に重要な役

                                                          • OJ 287 - Wikipedia

                                                            他のカタログでの名称 EGO 0851+202, 3EG J0853+1941, RGB J0854+201, SDSS J085448.87+200630.7, B2 0852+20, PG 0851+203 OJ 287 は、ほぼ一定の周期で爆発的な増光を見せるとかげ座BL型の活動銀河核(ブレーザー天体)である。1891年に写真観測で発見され、オハイオ・スカイサーベイ (en) によって電波源であることが判明した。 中心部にはこれ以前に知られていた最大のものより6倍以上大きい、183億太陽質量という超巨大なブラックホールがある[5]。計算上、OJ 287 のシュワルツシルト半径は約530億kmにもなる。これは冥王星の平均公転半径の9倍にも達する。 OJ 287 の光度曲線は 11 - 12 年の周期で変化し、増光の極大には2つの狭いピークがある[6]。これは、小さな(1.5億太陽質量の

                                                            • 超巨大ブラックホールが誕生寸前?わずか500年後

                                                              超巨大ブラックホールが誕生寸前?わずか500年後 【2010年12月2日 国立天文台】 超巨大銀河の中心核にある2つのブラックホールが、あとわずか500年で衝突する可能性があることがわかった。国立天文台の研究グループが明らかにした。 巨大電波銀河「3C 66B」。青色は可視光、赤色は銀河が放射する電波を表す。中心の明るい部分にブラックホール連星が存在する(提供:米国国立電波天文台(NRAO/AUI)) 接近する2つのブラックホールのイメージ図。クリックで拡大(提供:国立天文台) 国立天文台の井口聖(いぐちさとる)准教授らの研究グループが、超巨大銀河の中心核にある2つのブラックホールがあとわずか500年で衝突する見込みであることを明らかにした。 この巨大楕円銀河「3C 66B」はアンドロメダ座の方向約2.8億光年先にあり、その中心にある双子のブラックホール(ブラックホール連星)は同研究グルー

                                                              • (*゚∀゚)ゞカガクニュース隊 : 衝突直前のブラックホール、世界で初めて観測

                                                                2010年12月02日12:48 カテゴリ天文学 衝突直前のブラックホール、世界で初めて観測 国立天文台などの研究チームが、地球から2.8億光年離れたアンドロメダ座の巨大銀河の中心部に、衝突直前のふたつのブラックホールがあるのを発見した。 巨大ブラックホールが誕生する仕組みを説明できる世界初の観測成果で、複数のブラックホールが合体して巨大化するという仮説を裏付ける有力な証拠となる。12月1日発行の米国の専門誌で発表する。 同天文台の井口聖准教授らは、2003年に発見したふたつのブラックホールが放出する電波を3年間以上にわたり観測。その結果、大きい方の質量は太陽の12億倍、小さい方は8億倍あることが分かった。電波の強度が変動する周期などから、双方の距離は0・02光年(1900億キロ)しか離れておらず、急接近していることも突き止めた。500年前後で衝突し、一つに合体すると予想される。 引

                                                                • 原始ブラックホールはインフレーション時にできた子宇宙か? - Kavli IPMU

                                                                  東京大学 国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)が、宇宙初期の加速膨張であるインフレーション時にできた「子宇宙」が、そののちに原始ブラックホールになったとする理論を提唱した。さらに、この理論で示されたシナリオが、ハワイのすばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラハイパー・シュプリーム・カム(HSC)を用いた原始ブラックホール探索の観測で検証できることを示したことも発表された。 同成果は、Kavli IPMUのウラジーミル・タキストフ特任研究員、同・杉山素直大学院生、同・高田昌広主任研究者、米・カリフォルニア工科大学ロサンゼルス校のアレクサンダー・クセンコ教授ら、素粒子論、宇宙論、天文学者など多数の関連分野の研究者が結集した国際共同研究チームによるもの。詳細は、米物理学会が刊行する学術誌「Physical Review Letters」にオンライン掲載された。 1

                                                                    原始ブラックホールはインフレーション時にできた子宇宙か? - Kavli IPMU
                                                                  • 銀河衝突で誕生した超大質量ブラックホールのペア

                                                                    複数の電波望遠鏡を用いた観測から、銀河同士が衝突・合体すると超大質量ブラックホールのペアが形成されることが確認された。 【2017年9月25日 AAAS】 米・ロチェスター工科大学(発表当時)のDavid Merrittさんたちの研究チームが世界中にある複数の電波望遠鏡を使って、地球から約4億光年の距離にあるペガスス座の渦巻銀河「NGC 7674」を観測した。複数の望遠鏡を組み合わせて仮想的な単一巨大望遠鏡として用いることで、人間の目の約1000万倍も視力の良い、超高分解能が達成された。 ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河「NGC 7674」(大きい方の銀河)(提供:NASA, ESA, the Hubble Heritage Team (STScI/AURA)-ESA/Hubble Collaboration and A. Evans (University of Virginia,

                                                                      銀河衝突で誕生した超大質量ブラックホールのペア
                                                                    • 銀河中心ブラックホールの形成をシミュレーションで解明

                                                                      【2011年6月15日 筑波大学】 銀河の中心には巨大なブラックホールがあるという説が広く支持されているが、どのようにそのブラックホールができるかはよくわかっていない。今回、筑波大学のグループが重力波の効果も取り入れた高精度な宇宙シミュレータを用いて、銀河中心の巨大ブラックホールを再現させることに世界で初めて成功した。 1つのブラックホールが合体を繰り返しながら巨大化していく様子。クリックで拡大(提供:筑波大学宇宙物理理論研究室) 複数のブラックホールが銀河中心で1つの巨大ブラックホールになっている様子。クリックで拡大(提供:筑波大学) 今回の計算に用いられた「FIRST」(提供:「FIRSTプロジェクト」ウェブサイトより) 現在の標準的な銀河の形成理論では、銀河は衝突と合体を繰り返すことで大きくなっていくとされており、現在知られているような大きな銀河を作るためには、何度も銀河の合体を経な

                                                                      • 超大質量ブラックホールの重力を振り切る「超光速噴出流」

                                                                        活動銀河M87の中心に存在する超大質量ブラックホールから噴出するジェットの運動を、日韓合同VLBI観測網を用いて高い頻度で観測し、ジェットの速度が見かけ上光速を超える「超光速運動」をブラックホールから噴出後わずか5光年に満たないところで検出することに成功した。 【2016年3月16日 国立天文台/国立天文台水沢】 多くの銀河の中心部には太陽の数百万倍から数十億倍の質量を持つ超大質量ブラックホールが存在することがわかってきている。これらのブラックホールは活動性が極めて激しく、物質を吸い込むと同時に強力なジェット噴射もしている。超大質量ブラックホールの約1割が起こすジェットは、電離したガス(プラズマ)噴出流が細く絞られた形状で、光速に近い速度で数千~数万光年にもわたって宇宙空間を突き進む宇宙最大級の高エネルギー現象だ。 しかし、超大質量ブラックホールの強力な重力を振り切ってどのようにジェットが

                                                                          超大質量ブラックホールの重力を振り切る「超光速噴出流」
                                                                        • ▼汲々の日 - T-ZANS“ティーザんス” - 楽天ブログ(Blog)

                                                                          「ウーブン・シティ」より「オタク・シティ」 章男さんノリノリプレゼンテーションin U.S.Aのトヨタ・ウーブン・シティ。ウーブンはコネクテッドシティを象徴して原点の織機にもかけているのかもしれない。日本経済を支える章男さんの描く未来のは、やはり大企業側からのイメージ。吹けば飛ぶような小さな会社の章男さんにはぴんとこない。そこに暮らしたいと思えない。その夢が、あいかわらず大量消費、集約を下敷きにしているからかも。消費者はマスでいてほしいのだ。そもそも、人間が縦に積まれて生活したり、働かせたりすることが貧乏くさい。ミニマルでシンプルで快適、かつ自由で個性的な「オタク・シティ」があちらこちらに分散しているほうが楽しいし、「コネクテッド」が実現できる未来に思える。織り込まれ合うより、自由気まま好き勝手に暮らしたい。先端技術は全てそのために使いたい。めんどうなことはAIに丸投げだ。所有も資産もクラ

                                                                            ▼汲々の日 - T-ZANS“ティーザんス” - 楽天ブログ(Blog)
                                                                          • ブラックホール連星誕生か、珍しい過剰接触連星

                                                                            大マゼラン雲に存在するタランチュラ星雲中の連星VFTS 352を観測したところ、2つの若い星は互いの表面が接触していることがわかった。最終的には1つの巨大な星になるかブラックホール連星になるかもしれないという。 【2015年10月27日 ヨーロッパ南天天文台】 16万光年彼方の矮小銀河である大マゼラン雲には、タランチュラ星雲という巨大な散光星雲(星形成領域)が存在する。その中に位置する連星系VFTS 352では、2つの高温で明るい大質量星が互いの周りをたった1日ほどで回っている。2つの星は中心同士が1200万km離れているが、その表面は接近しているため、つながっている。 VFTS 352の想像図(提供:ESO/L. Calçada) VFTS 352の質量は合計で太陽の57倍もあり、表面温度は摂氏4万度だ。質量も表面温度も、VFTS 352のような「過剰接触連星」のなかで記録的なものである

                                                                              ブラックホール連星誕生か、珍しい過剰接触連星
                                                                            • 太陽1億4000万個分 銀河中心の超大質量ブラックホール

                                                                              アルマ望遠鏡による観測を元にしたモデル計算で、棒渦巻銀河NGC 1097の中心に存在する超大質量ブラックホールの質量が太陽の1億4000万倍であると算出された。銀河と超大質量ブラックホールは共に進化してきたと考えられており、その関係を議論する上でブラックホールの質量は非常に重要な情報となる。 【2015年6月22日 アルマ望遠鏡】 銀河の中心には高い確率で巨大な(非常に重い)ブラックホールが存在すると考えられており、太陽の数百万倍から数百億倍もの質量を持つものは「超大質量(超巨大)ブラックホール」と呼ばれる。超大質量ブラックホールの質量とそれを含む銀河(母銀河)の中心部(バルジ部)の質量や明るさとの間には相関があることがわかってきており、母銀河の成長・進化に超大質量ブラックホールが大きく影響していることが示唆されている。 この関係を調べるには超大質量ブラックホールの質量を求めることが重要と

                                                                                太陽1億4000万個分 銀河中心の超大質量ブラックホール
                                                                              • ブラックホールに落ち込む最後の1/100秒の解明へ | 理化学研究所

                                                                                ブラックホールに落ち込む最後の1/100秒の解明へ -ガスが最後に放つ高エネルギーX線を初めて捉えた!- ポイント 「すざく」衛星に搭載した硬X線検出器で10億度超の高温ガスを測定 高温ガスがブラックホールに消える瞬間、急激に加熱されることを発見 ブラックホール存在の直接証明に一歩前進。次期衛星で更なる飛躍へ 要旨 理化学研究所(理研、野依良治理事長)、京都大学、日本大学、東京大学は、代表的なブラックホール天体である「はくちょう座X-1」[1]をX線観測衛星「すざく」[2]で観測し、ブラックホールに高温ガス[3]が落ち込む最後の100分の1秒[4]に、10億度以上にまで急激に加熱され、高エネルギーX線を出すことを突き止めました。これにより、ブラックホールの直接的な証明に一歩近づくことができました。これは、理研仁科加速器研究センター(延與秀人センター長)玉川高エネルギー宇宙物理研究室の山田真

                                                                                • 新着記事一覧 | T-ZANS“ティーザんス” - 楽天ブログ

                                                                                  「ウーブン・シティ」より「オタク・シティ」 章男さんノリノリプレゼンテーションin U.S.Aのトヨタ・ウーブン・シティ。ウーブンはコネクテッドシティを象徴して原点の織機にもかけているのかもしれない。日本経済を支える章男さんの描く未来のは、やはり大企業側からのイメージ。吹けば飛ぶような小さな会社の章男さんにはぴんとこない。そこに暮らしたいと思えない。その夢が、あいかわらず大量消費、集約を下敷きにしているからかも。消費者はマスでいてほしいのだ。そもそも、人間が縦に積まれて生活したり、働かせたりすることが貧乏くさい。ミニマルでシンプルで快適、かつ自由で個性的な「オタク・シティ」があちらこちらに分散しているほうが楽しいし、「コネクテッド」が実現できる未来に思える。織り込まれ合うより、自由気まま好き勝手に暮らしたい。先端技術は全てそのために使いたい。めんどうなことはAIに丸投げだ。所有も資産もクラ