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リアリズム リベラリズムの検索結果1 - 35 件 / 35件

  • コロナ禍で問い直される 「国家」と「個人」【宇野重規】【梶谷懐】

    『公研』2020年7月号「対話」 宇野 重規・東京大学社会科学研究所教授×梶谷 懐・神戸大学大学院経済学研究科教授 感染者と接触した個人を追跡するアプリなど、監視型テクノロジーの「効用」がクローズアップされる中で、われわれは国家との関係をどう考えるべきか。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)は社会に何をもたらしつつあるのか。 感染状況に大きな影響を与える国のシステム 梶谷 今回、「コロナ後の世界」について考えていく上で、ぜひ胸をお借りしたいということで対談相手に宇野さんを指名させていただきました。と言いますのも、本日のテーマとも若干関係する『幸福な監視国家・中国』(高口康太氏との共著)が先日、中央公論の新書大賞に入賞したのですが、その際に宇野さんから好意的なコメントをいただいたからです。 この本では、中国で進む監視社会化をジョージ・オーウェルの小説『一九八四年』のような冷戦期の恐怖

      コロナ禍で問い直される 「国家」と「個人」【宇野重規】【梶谷懐】
    • ヒトに意識は必要か? 稲葉振一郎『銀河帝国は必要か?』読書会【闇の自己啓発会】|江永泉

      闇の自己啓発会は2月8日、都内某所で稲葉振一郎『銀河帝国は必要か?』読書会を行いました(都合により、予定していた課題本を変更しました。楽しみにしていた方には申し訳ありません…)。調子の悪い人が多く、いつも以上に具合の悪い話が多くなった気もしますが、その模様をお伝えしていきます。 ※これまでの活動についてはこちらをご覧ください。 https://note.com/imuziagane/m/mbd28cf65025b ※【闇の自己啓発会】は読書会記事を募集しています。 https://note.com/imuziagane/n/n9123acc09bec ◇参加者一覧 【ひで】シス 目黒から新宿に引っ越しました。今回の引っ越しで10回目です。無職になりました。 役所【暁】 今までに8回引っ越しています。転職に向けて動き始めました。好きな異世界召喚系ゲームは、Xuse『永遠のアセリア』。 【江永

        ヒトに意識は必要か? 稲葉振一郎『銀河帝国は必要か?』読書会【闇の自己啓発会】|江永泉
      • ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら

        2024年6月30日時点での既刊のちくま学芸文庫全2,053点(セット版を除く)をあげた。 文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。 「♾️」マークはMath&Scienceシリーズ(青背)を示す。 人名表記の揺れ(例「シモーヌ・ヴェイユ」と「シモーヌ・ヴェーユ」)は訳者に従い、統一はせずそのままにした。 編者、訳者は一部を除き割愛し、編著者が3人以上に及ぶ場合は代表者1人の名前のみ記した。 Math&Scienceシリーズのみの刊行書目一覧はこちら。 浅田彰『ヘルメスの音楽』 赤坂憲雄『異人論序説』 赤坂憲雄『王と天皇』 赤坂憲雄『排除の現象学』 赤坂憲雄『遠野/物語考』 赤坂憲雄『象徴天皇という物語』 赤坂憲雄『柳田国男を読む』 天沢退二郎『宮沢賢治の彼方へ』 飛鳥井雅道『明治大帝』 E・アウエルバッハ『ミメーシス[上] ヨーロッパ文学における現実描写』 E・アウエルバッハ『

          ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら
        • 連載・『三体』から見る現代中国の想像力 第一回/『三体』における閉域と文脈主義

          ※本記事は『エクリヲ vol.11」に掲載されたものです。 連載・『三体』から見る現代中国の想像力 第一回 『三体』における閉域(ヴァーチャル・リアリティ)と文脈(コンテクスト)主義[1] 序 〈三体〉シリーズ[2]はいわば中国SFの起爆剤となった。この作品によって、中国SFにまつわるすべてが変わってしまった。それは今日の中国文化の中心になったとすら言える。 オンラインかオフラインかを問わず、書店はSFの作品に埋め尽くされ、その多くに〈三体〉の著者である劉慈欣(りゅうじきん)の推薦コメントが載っている。IT企業の億万長者たちがこぞって〈三体〉のファンであることを公言し、中国やアメリカの国家指導者が『三体』の本に付箋をびっしりと貼ったりしている。中国の全国人民代表が北朝鮮の核問題を論じる際に〈三体〉を引用している。これらは誇張でもなんでもなく、実際に起きていることである。 中国SFには多様性

            連載・『三体』から見る現代中国の想像力 第一回/『三体』における閉域と文脈主義
          • ウクライナを切り裂くパワー・ポリティクスの刃(2022年1・2月-1):API国際政治論壇レビュー(責任編集 細谷雄一研究主幹) | API国際政治論壇レビュー | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト

            「われわれは、このようになるということを分かっていたのだ」と、プーチンの行動を観察し続けたフィオナ・ヒルは国際論壇に向けて矢を放つ。その鋭い批判が射貫くのは、グローバルな国際協調体制という楽観主義に溺れた西側諸国の傲慢さだ。ロシアのパワー・ポリティクスからの挑戦に、自由民主主義が揺れている。 1.緊迫のウクライナ情勢 2022年の幕開けは、平和な時代の到来を告げるものとはならなかった。引き続き国際関係は深刻な緊張や対立を孕むものであり、これまで以上に軍事衝突勃発の危機は高まっている。 近年の国際関係を大きく左右してきた米中対立の構図に加えて、ロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻が、よりいっそう国際情勢を不安定で不透明なものとしている。軍事侵攻が始まった2月24日以降の議論を取り上げることは次回に譲るが、年末から現在に至るまでの国際論壇はウクライナ情勢をめぐる論考で溢れている。おそらくは、こ

              ウクライナを切り裂くパワー・ポリティクスの刃(2022年1・2月-1):API国際政治論壇レビュー(責任編集 細谷雄一研究主幹) | API国際政治論壇レビュー | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト
            • それでも地球から戦争がなくならない理由(藤原 帰一)

              経済のグローバル化が進み、世界中のサプライチェーンがつながったことで、国家間の大規模な戦争が「不合理なものになった」と思われていたいま、なぜロシアは侵略を開始したのか。国際政治研究の第一人者の著書『「正しい戦争」は本当にあるのか』の一部を、抜粋してお届けします。 3つの戦争論 藤原 戦争のとらえ方は、大きくまとめると三つぐらい、考えられるんです。 ひとつは悪いやつが戦争を起こすんだ、戦争を起こそうとするような政府は取り除かなければ、そうでないと平和は訪れないっていう考え方ですね。武器が悪いんじゃなくて、武器を使うやつが悪者だから、それがダメなんだ、っていう。悪いやつを倒す正義の戦争ってわけです。ナチの話っていうのはまさにそれで、ナチを取り除くから平和になるんだっていう理屈です。〈ミュンヘンの教訓〉(*1)という言葉があります。イギリスのチェンバレン首相はナチとミュンヘンで交渉するわけですが

                それでも地球から戦争がなくならない理由(藤原 帰一)
              • 人類は世界の悲劇から永遠に逃れられないのか? | 「リアリスト」国際政治学者ミアシャイマーに聞く

                ミアシャイマーのリアリズム論、その5つの前提 ハンチントンの最も高名な弟子であるフランシス・フクヤマが米国の著名シンクタンクのランド研究所に入ったのは1979年、ミアシャイマーがハーバード大学に行く1年前のことだった。だが、ふたりは80年代、学界のつながりを通じてお互いをよく知るようになった。米国が冷戦をどのように戦うべきかをめぐって激しい討論もした。ミアシャイマーがリアリストとしての地歩を固めたのはこの頃だった。 リアリズムの伝統は、1930年代にヨーロッパのリベラリズムが崩壊したことに応じて出現したというのが一般的な理解だろう。 だが、歴史家マシュー・スペクターの2022年刊行の著書『大西洋のリアリスト』(未邦訳)によれば、リアリズムが発展したのは1880~1890年代だったという。当時は帝国主義政策のもとにグローバル化が進み、ドイツや米国といった新興工業国が、地球という限りのある惑星

                  人類は世界の悲劇から永遠に逃れられないのか? | 「リアリスト」国際政治学者ミアシャイマーに聞く
                • 書評 「進化政治学と平和」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                  進化政治学と平和 科学と理性に基づいた繁栄 作者:伊藤 隆太芙蓉書房出版Amazon 本書は進化政治学者伊藤隆太による3冊目の進化政治学本になる.伊藤は1冊目の「進化政治学と国際政治理論」では国政政治理論の古典的リアリズムを進化心理学的知見を基礎に進化リアリズム*1として再構築し,(ネオリアリズムの立場から見ると不合理な)戦争開始決定を部族主義,過信,怒りなどの概念を用いて説明してみせた.2冊目の「進化政治学と戦争」においては進化リアリズムの基礎的知見を人間行動モデル*2として提示し,ヒトには戦争することに使われる人間本性が備わっているとする「戦争適応化説(個人レベル,集団レベルの抗争を可能にする心理メカニズムを奇襲と会戦に分けて説明するもの)」を提示した.2冊とも科学哲学的に実在論に立っていることを強調している.そして今回の「進化政治学と平和」においてはやはり実在論を強調しながら新しく進

                    書評 「進化政治学と平和」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
                  • アセモグル&ロビンソン『自由の命運』(上・下) - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                    今本屋に平積みされているアセモグル&ロビンソン『自由の命運』(上・下)は、前著『国家はなぜ衰退するのか』の足らざるところを相当程度補ってくれる本ではありました。とりわけ、ホッブズが描いたそもそも怪物を必然たらしめる「不在のリヴァイアサン」と、その怪物に振り回される「専横のリヴァイアサン」のはざまの「狭い回廊」としての「足枷のリヴァイアサン」という図式は、正直言うと政治思想史の常識だよな、という気持ちもありつつ、こういう形できれいに図式化してくれると、大変わかりやすいよなと思うし、とりわけある種の経済学に凝り固まってしまった人が、そもそもの「不在のリヴァイアサン」の悲惨さに対する想像力が見事に欠落してしまっていた経験(後述の過去エントリ参照)からすると、一般向けの経済学の教科書を書いている名の通った経済学者がこういう本で啓もうしてくれるのは大変いいことだと思ったところです。 多分、新型コロナ

                      アセモグル&ロビンソン『自由の命運』(上・下) - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                    • ロシアの国際安全保障観――「もうひとつの自由主義」による世界の均衡を求めて/小林主茂 - SYNODOS

                      シベリア抑留の生還者を祖父に持つ筆者は、幼少期より、ソ連・ロシアに関する話を聞く機会に多く恵まれた。そのような縁から、ロシア外交・安全保障政策の研究に携わるようになり、10年近くになる。そうした中で、単に書物から学ぶだけでなく、実際のロシア外交・安全保障政策形成の現場近くで経験を積む機会も得てきた。 2013年夏、筆者はロシア大統領令によって設立された外交諮問機関・シンクタンクである「ロシア外交評議会(РСМД: Российский совет по международным делам/ RIAC: Russian International Affairs Council)」において、外国人としては初の研究助手になり、2017-2018年度にはRIAC客員研究員として、日露関係やユーラシア地域統合政策に関する研究を行った。この間、前駐日ロシア全権大使で、日本語での書籍も出版されてい

                        ロシアの国際安全保障観――「もうひとつの自由主義」による世界の均衡を求めて/小林主茂 - SYNODOS
                      • 政治や科学者の分断がもたらす新型コロナウイルス禍の拡大—イタリアはなぜ混乱しているのか - 山猫日記

                        本日は、新型コロナウイルスをめぐる内外の状況についての政治的な分析をアップします。(*以下の記事の前半部分は、2020年3月11日付の三浦瑠麗の公式メールマガジン「自分で考えるための政治の話」より抜粋、編集したものです。) 各国でのポピュリズム衝動の強化 今般の新型コロナウイルスをめぐる状況は非常に深刻です。ここ数日、特に世界経済の中心であるニューヨーク市場に危機感が広がったことによって深刻度は急速に高まっています。2001年の9.11危機、2008年の金融危機に匹敵するような経済的、地政学的な危機になる可能性があるということです。ただし、それは、今般の伝染病が直接的にそれだけの危機であるという意味では必ずしもありません。むしろ、ウイルスをめぐる各国内の対応及び国際的な反応によって危機が増幅されていると考えています。 第一の問題は、各国の反応が非常に情緒的であり、自国中心主義的な発想や排外

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                        • 解釈としての法(読書メモ:『一冊でわかる 法哲学』) - 道徳的動物日記

                          法哲学 (〈1冊でわかる〉シリーズ) 作者:レイモンド・ワックス 岩波書店 Amazon 『福祉国家』、『ポピュリズム』、『移民』に引き続きオックスフォードのVery Short Introduction シリーズの邦訳書を紹介するシリーズ第四弾。今回は『法哲学』である。 『一冊でわかる』と銘打ってはいるが、内容はなかなか難しい。これはこの本自体の問題というよりも、法哲学という学問そのものの難しさ、あるいはわたしの興味関心とか思考パターンが法哲学という学問と相性が悪い、というところに原因があると思う。同じように社会の制度とか規範的な問題を扱う道徳哲学や政治哲学は問題ないのだが、明文化された法律というものを扱っているせいかどうにも議論が細かく些細かつ厳密であったりメタ的であったり抽象的であったりして苦手なのだ。とくに本書に第二章でも紹介される「法実証主義」は法哲学のなかでも特に王道かつ本流で

                            解釈としての法(読書メモ:『一冊でわかる 法哲学』) - 道徳的動物日記
                          • 「人間の心」をめぐる新たな安全保障――進化政治学の視点から/伊藤隆太 - SYNODOS

                            国際政治学ではこれまで、人間観をめぐり三つの立場が論争を繰り広げてきた。リアリズム、リベラリズム、コンストラクティヴィズムだ。リアリズムによれば、人間は利己的で権力政治に従事する。リベラリズムによれば、人間は社会的でアナーキーの下でも協調ができる。コンストラクティヴィズムによれば、人間の心は空白の石板(blank slate)なので、社会的相互作用を通じてアクターのアイデンティティは変えられる。 こうした国際政治学のパラダイム論争に対して、近年、自然科学の進展を受けて、戦争とは人間の本性(human nature)に根差したものであるという、トマス・ホッブズ(Thomas Hobbes)、ハンス・モーゲンソー(Hans Joachim Morgenthau)をはじめとした政治的現実主義の洞察がふたたび脚光を浴びている(注1)。こうした研究潮流は進化政治学(evolutionary poli

                              「人間の心」をめぐる新たな安全保障――進化政治学の視点から/伊藤隆太 - SYNODOS
                            • 令和元年日本のマニフェスト――『天気の子』評註 - 人文学と法学、それとアニメーション。

                              0 はじめに 忘却、象徴、祈りと解釈学 本作は現代の日本を舞台とするフィクションであるのみならず、現実の日本の裏面を画面に克明に記録するとともに、象徴天皇制を持つ日本に内在する制度的強制/忘却を如実に示している。 これは牽強付会として一蹴できる解釈ではない。 例えば、晴れ間を望んで「オカルト」や「神頼み」でも軽々しく手を出す人々は、中継までされた一人の少女(=晴れ女)が天に昇っていく同じ「夢」を見ても、何らの疑問も呵責も負わない。文字どおり一夜の夢のように、朝日とともに日常生活が始まるのと同時に忘れ去る。「ありがとう!」と彼らが手を合わせたのは基本的には卑近な願い[1]のためであり、願いの裏でのしわ寄せが具体の他者に降りかかっても、それは自分のせいではないし、その帰結は「自分の知ったことではない(神のみぞ知る)」と嘯くだけであろう。忘却癖(あるいは「過ぎたこと」として儀礼に落とし込んでしま

                                令和元年日本のマニフェスト――『天気の子』評註 - 人文学と法学、それとアニメーション。
                              • 真・公共的理性とはなんぞや(読書メモ:『政治的リベラリズム』①) - 道徳的動物日記

                                政治的リベラリズム 増補版 (単行本) 作者:ジョン・ロールズ 筑摩書房 Amazon 年明けからは分厚い本を読めるタイミングもしばらくなさそうなので、以前にほしいものリストからいただいた『政治的リベラリズム』を手に取り*1、とりあえず第二部第六章の「公共的理性の理念」のみ読んだ。今回の記事は過去の二つの記事のつづき。 davitrice.hatenadiary.jp davitrice.hatenadiary.jp ……しかし、『正義論』や「アレクサンダーとマスグレイヴへの返答」(『平等主義基本論文集』)を読んだときと同じく、相変わらずロールズの文章はまわりくどくて堅苦しい悪文で、事前に「ロールズってこういうことを言っているらしい」「ロールズの主張はこういうもの」という知識をほかのいろんな本から得ているからナントカ読み進められるのだがそれがなかったらさっぱりわからない。おそらくロールズの

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                                • 第43回 サントリー学芸賞 選評

                                  〔政治・経済部門〕 中井 遼(北九州市立大学法学部准教授) 『欧州の排外主義とナショナリズム ―― 調査から見る世論の本質』(新泉社) 経済力や軍事力を尺度にすればアメリカに到底及ばなくなっても、人権や環境への配慮といった理念とその実践については世界をリードしている――これが戦後のヨーロッパが形成してきたイメージであり、EUを通じた超国家的統合の試みとあわせて、世界からの注目と好意的評価を集めてきた点であった。 ところが近年、このようなイメージと評価を覆しかねない事態が生じている。2015年から16年にかけて生じた欧州移民危機においては、開明的で平等性の高い社会を目指してきたヨーロッパ諸国が、域外からの移民に門戸を閉ざそうとする姿勢を強めた。同じ年にはイギリスが国民投票によりEU離脱を決めたことも、大きな衝撃を与えた。 しかし、冷静になって振り返ってみれば、各国における反移民感情や反EU感

                                    第43回 サントリー学芸賞 選評
                                  • API国際政治論壇レビュー(2022年1月・2月合併号)

                                    米中対立が熾烈化するなか、ポストコロナの世界秩序はどう展開していくのか。アメリカは何を考えているのか。中国は、どう動くのか。大きく変化する国際情勢の動向、なかでも刻々と変化する大国のパワーバランスについて、世界の論壇をフォローするAPIの研究員がブリーフィングします(編集長:細谷雄一 研究主幹、慶應義塾大学法学部教授、ケンブリッジ大学ダウニング・カレッジ訪問研究員) 本稿は、新潮社Foresight(フォーサイト)にも掲載されています。 https://www.fsight.jp/subcategory/API国際政治論壇レビュー API国際政治論壇レビュー(2022年1・2月合併号) 2022年2月27日 API 研究主幹、慶應義塾大学法学部教授、ケンブリッジ大学ダウニング・カレッジ訪問研究員 細谷雄一 画像提供:Shutterstock 1.緊迫のウクライナ情勢 2022年の幕開けは、

                                    • ウクライナ戦争は「リベラリズムの失敗」が招いた…西側諸国の非現実的な理想がいつも大失敗に終わる理由(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース

                                      なぜ世界は不安定化しているのか(左=バイデン米大統領、右=ロシアのプーチン大統領) - 写真=AFP/時事通信フォト ウクライナ戦争をはじめ、世界が急速に不安定化しているのはなぜなのか。評論家の中野剛志さんは「NATOの東方拡大がロシアを追い詰め、侵攻に踏み切らせてしまった。西側諸国が善意でやったことが、むしろ世界の平和を脅かしている」という――。 【この記事の画像を見る】 ※本稿は、中野剛志『奇跡の社会科学』(PHP新書)の一部を再編集したものです。 ■国際政治の2大潮流「リベラリズムVSリアリズム」 近年、世界は急速に不安定化し、危機的な状況になりつつあります。 どうしてアメリカは、中国と対立するようになったのか。 なぜロシアは戦争を始めたのか。 こうした国際政治の問題を考えるにあたっては、やはり社会科学の古典が大きなヒントを与えてくれます。 その古典とは、イギリスの外交官・歴史家のE

                                        ウクライナ戦争は「リベラリズムの失敗」が招いた…西側諸国の非現実的な理想がいつも大失敗に終わる理由(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース
                                      • ウクライナ戦争は「リベラリズムの失敗」が招いた…西側諸国の非現実的な理想がいつも大失敗に終わる理由 善意に基づく政治はかえって逆の結果を招く

                                        国際政治の2大潮流「リベラリズムVSリアリズム」 近年、世界は急速に不安定化し、危機的な状況になりつつあります。 どうしてアメリカは、中国と対立するようになったのか。 なぜロシアは戦争を始めたのか。 こうした国際政治の問題を考えるにあたっては、やはり社会科学の古典が大きなヒントを与えてくれます。 その古典とは、イギリスの外交官・歴史家のE・H・カー(1892-1982)が1939年に著した『危機の二十年』です。 E・H・カーは、『危機の二十年』の中で、国際政治学の思想潮流をユートピアニズムとリアリズムに分けました。そして、第1次世界大戦後の国際秩序がユートピアニズムに基づいて構築されたがために失敗に終わり、国際政治の危機を招いたと論じました。 このユートピアニズムとリアリズムという国際政治学の2大潮流は、リベラリズムとリアリズムという呼称で、現在も続いています。 「リベラリズム」とは、民主

                                          ウクライナ戦争は「リベラリズムの失敗」が招いた…西側諸国の非現実的な理想がいつも大失敗に終わる理由 善意に基づく政治はかえって逆の結果を招く
                                        • 大和書房WEB連載

                                          「未来はわれらのものだ」と言いながら死んでいったサン=シモン、「未来を構築しなければならない」と言いながら自殺していったマーク・フィッシャー、そして「未来はここで終わる」と言ったリー・エーデルマン――。ルイス・キャロルは暗室の中で少女たちの写真を現像し、カール・マルクスは大英図書館で来るべき革命のための書を執筆する。これは、未来と子どもたち、近代と脱近代、革命と反動、19世紀と20世紀、ユートピアとディストピア、メランコリーとノスタルジー、テクノロジーとオカルティズム、そして失われた未来に捧げるエッセイである。 第十二回可塑的な〈世界〉へ――鬱病、自己啓発、資本主義リアリズムからの解放 アメリカでは、絶望死する人々が増えている。 アン・ケースとアンガス・ディートンは著書『絶望死のアメリカ』のなかで、近年、中年の白人アメリカ人の自殺率が急速に増えているという事実が調査によって明らかになった、

                                            大和書房WEB連載
                                          • 『心は孤独な狩人』 カーソン・マッカラーズ、村上春樹/訳 | 新潮社

                                            訳:小澤身和子 自作について、南部の作家であること、小説が生まれる時……1959年発表の名エッセイ 四歳くらいの頃、乳母と一緒に歩いていると修道院の前を通った。一度だけ、その扉が開いていたことがあった。コーンにのったアイスクリームを食べたり、鉄製のブランコで遊んでいる子どもたちを目にした私はすっかり魅了され、その光景をじっと見つめていた。中に入ってみたいと思ったけれど、乳母はいけませんと言った。あなたはカトリック信者ではないのだからと。翌日になると、門は閉まっていた。でも年を追うごとに、そこではいったい何が行われていたのだろうと、私が入れなかったあの素敵なパーティーについて考えるようになった。修道院の壁をよじ登りたかったけれど、それには体が小さすぎた。壁を叩いてみたこともあったし、最高のパーティーが繰り広げられているのはわかっていたけれど、中には入れなかった。 精神の孤独は、私が扱う大半の

                                              『心は孤独な狩人』 カーソン・マッカラーズ、村上春樹/訳 | 新潮社
                                            • 「はるかかなた」さんのツイートが長すぎて読めなかったのでブログ上に整理しておきます - 頭の上にミカンをのせる

                                              「リベラルがなぜ嫌われるのか?」というテーマが盛り上がっているようですが、政治哲学の分野では50年ほど前に盛り上がったことがある話題なので、簡単にご案内します。リベラルの中の人の属人的な資質の問題ではなくて、あくまでリベラルが抱える理論的な問題だからです。(1/n)— はるかかなた (@isawmydevil) 2022年11月18日 「リベラルが嫌われる理由として、リベラルの中の人の問題もさることながらリベラルが抱える理論的な問題がある」というお話です。 ここから先、取り消し線で消されてるところだけが私の感想です。 ここからスタート 「リベラルがなぜ嫌われるのか?」というテーマが盛り上がっているようですが、政治哲学の分野では50年ほど前に盛り上がったことがある話題なので、簡単にご案内します。リベラルの中の人の属人的な資質の問題ではなくて、あくまでリベラルが抱える理論的な問題だからです。今

                                                「はるかかなた」さんのツイートが長すぎて読めなかったのでブログ上に整理しておきます - 頭の上にミカンをのせる
                                              • 「なぜ日本は絶対に負ける戦争に突入したのか」戦争で負けないためにやるべきだったこと ヒントは「大東亜共栄圏」にある

                                                しかし、なぜ日本は日中戦争の泥沼にはまる中、天然資源の最大の輸入国であり、約8倍の国力を有するアメリカに対する負け戦を始めたのだろうか。日本人にとって特別な意味を持つ戦争である、この太平洋戦争の原因について、国際関係理論(international relations theory)は興味深い示唆を与えてくれる。 リベラリズムの視点からすると、戦前の日本の国内体制は未成熟な民主主義で、好戦的な軍人に文民政府がハイジャックされた結果、非合理的な拡張主義的戦争が起きたということになる。 ドイツの哲学者カントは『永遠平和のために』で、平和の条件として、民主主義(共和政)、経済的相互依存、国際制度の3点を挙げたが、少なくとも、当時の日本はそのうちの一つの条件(この際、民主主義)を十分に満たしていなかったということである。 石油全面禁輸で「戦争をするしかない」と考えるように 政治学者のジャック・スナ

                                                  「なぜ日本は絶対に負ける戦争に突入したのか」戦争で負けないためにやるべきだったこと ヒントは「大東亜共栄圏」にある
                                                • 絶対的平和主義は信念ではなく論理に頼るべきではなかろうか - 忘れん坊の外部記憶域

                                                  あまりにも重いテーマだが、この時期には向き合わねばならないと思う。 平和主義の類型 平和主義(Pacifism)には主に2つの形態があります。 一つはありとあらゆる暴力を否定する絶対的平和主義(absolute pacifism)、もう一つは防衛の範囲に限定して暴力の行使を認める条件付平和主義(conditional pacifism)です。 異なる表現を用いるならば、前者はリベラリズムに基づく非武装中立を理想とし、後者はリアリズムによる抑止や武装防衛を認めています。 私個人としてはどちらかと言えば後者寄りです。少なくとも前者のPacifismとは少し異なる見解を持っています。 私は仕組みやシステムを考えることがお仕事の技術畑に生きていますのでもう少し物質的な発想で物事を考えています。 そのため、そもそも戦争を「賛成/反対」で区分することすら得心がいっていないくらいです。戦争はそういったア

                                                    絶対的平和主義は信念ではなく論理に頼るべきではなかろうか - 忘れん坊の外部記憶域
                                                  • 中野剛志「グローバリゼーションの崩壊」アメリカの覇権戦略は破綻、これから日本が進むべき道とは|文藝春秋digital

                                                    文・中野剛志(評論家) 中野氏「すでに進んでいたグローバリゼーションの溶解」 世界最大の資産運用会社ブラックロックのCEOラリー・フィンクは、3月24日付の株主宛の書簡に「ロシアのウクライナ侵攻で、我々が過去30年にわたり経験してきたグローバリゼーションは終わりを迎えた」と記した。EU(欧州連合)のジェンティローニ欧州委員は4月21日の講演で「この危機(ウクライナ戦争)は、我々の知っているグローバリゼーションの終わりを意味する」と発言した。著名な経済学者ポール・クルーグマンも、ニューヨークタイムズ紙(3月31日付)で、「我々は、1914年(鉄道、蒸気船、電信による第一次グローバリゼーションが終焉した年)の経済的な再現を見ていると言ってよい」と指摘した。アダム・ポーゼンのようなグローバリストの経済学者ですら、ウクライナ侵攻とそれに伴う経済制裁は「すでに進んでいたグローバリゼーションの溶解とい

                                                      中野剛志「グローバリゼーションの崩壊」アメリカの覇権戦略は破綻、これから日本が進むべき道とは|文藝春秋digital
                                                    • ゲバラのTシャツと、マーク・フィッシャーの自殺|田楽心(田中ラッコ)

                                                      ゲバラのTシャツ現象書籍『闇の自己啓発』のマーケティング手法に、「ちょっとやりすぎなんじゃない?」と物申す記事を書いてしばらくたった頃。 『闇の自己啓発』の異常者マーケティングがうざい件について:でも「ほとんど無害」 https://note.com/rakkoblog/n/n762dff7cb61e 書店に行くと色んな本に、「闇の読書会」という黒いラベルが貼ってあったんですよね。 https://twitter.com/kikuya_kokura/status/1387299136043577345 https://twitter.com/akirams/status/1385395686183604227 『闇の自己啓発』著者がPR。 このnoteでも、早川書房さんが仲介して読者を広げる活動をやっています。読書会を活発にして読者層を増やす。『闇の自己啓発』著者たちは、こうしたマーケティ

                                                        ゲバラのTシャツと、マーク・フィッシャーの自殺|田楽心(田中ラッコ)
                                                      • 2021年衆議院選挙への雑感 - いつか電池がきれるまで

                                                        www3.nhk.or.jp news.yahoo.co.jp 誰に入れようか……と最後まで悩みつつ投票所へ。誰に……と言っても、今回の選挙、僕が住んでいる地域では「自民党候補か、野党の統一候補か」の選択なのだ。 率直なところ、こうしてネットで発信している人間としては「投票なんて行かなかったよ、どうせ僕の一票で変わるわけないし」とか言うと怒られそうだし、居心地が悪そう、というような、限りなく消極的な理由もあった。 インターネットの「投票に行こう運動」みたいなのって、一定の効果はありそうな気がするが、僕のような「意識低い系有権者」が投票することが良いことなのかどうかは正直よくわからない。 そもそも、今回の選挙、自民党の隆盛が長くなりすぎて、「権力は腐敗する」というのを感じつつも、もし野党が政権を取ったら、それはそれで混乱が生じるだけだろうな、という感じで、「自民党にそろそろ牽制球を投げておき

                                                          2021年衆議院選挙への雑感 - いつか電池がきれるまで
                                                        • よくわかる政治思想 - ミネルヴァ書房 ―人文・法経・教育・心理・福祉などを刊行する出版社

                                                          見開き2ページで一項目を解説するわかりやすい構成で政治思想を概説するテキスト。時代順に主な思想家を紹介し、重要なキーワード(テーマ)は個別に解説する。「主権」「ナショナリズム」などオーソドックスなものはもちろん、近年注目を集める「保守・リベラル」「ポピュリズム」「公共性」なども取り上げる。また、「日本」の章を設け、現代にもつながる思想の系譜を示す。政治思想史の大きな流れを把握しつつ、トピックごとに学びを深めることができる必読書。 [ここがポイント] ◎ 見開き2ページで一項目を解説するわかりやすい構成 ◎ 主な思想家の紹介とともに、重要キーワードもしっかり解説 ◎ 日本の思想も取り上げる ◎ 思想史の大きな流れを把握しつつ、トピックごとに学びを深められる はじめに 序 課題と方法 1 政治思想とは何か (野口雅弘) 2 政治思想の方法 (乙部延剛) Ⅰ 古代・中世 1 トゥキュディデス (

                                                          • 対談・「おたく」と新保守主義の関係について - king-biscuit WORKS

                                                            *1 ● 若い世代が新保守主義へ傾いてる、なんて最近言われているよね。言論という限られたステージにせよ、メディア市場のプロデュースともあいまって佐藤健志や福田和也といった固有名詞も出現し始めて、その「若い世代」の言論のありようとからめて語られることも出てきた。で、その場合の「若い世代」というのは、うっかり聞いてるとまさに我々のことだったりするんだけど(笑)。いわゆる新保守主義的言説になじむ感覚というのは個人的経験としてもわかるんだけど、ただ、今そういう文脈で記号としての「新保守主義」に分類され回収されることについては、僕自身「おいおい、ちょっと待たんかい」というところがある。くくられるのはある程度仕方ないにしても、その前にこっちでやっとかなきゃいけない作業ってのはまだいくつもあってさ。たとえば、八〇年代、新保守主義的な思想の流れが出てきた時期と、いわゆる「おたくカルチュア」が輪郭を整えてき

                                                              対談・「おたく」と新保守主義の関係について - king-biscuit WORKS
                                                            • UTokyo BiblioPlaza

                                                              ハイテク産業で鳴らしているイスラエルは、軍事力が高く、好戦的な国としても知られてきた。なぜか。一般には、あるいは今日のイスラエル人自身にとっても、ホロコーストを二度と繰り返さないためにそうなっているという説明がしっくりくるだろう。しかし、イスラエルをつくったシオニストの自衛への意識は、ホロコーストが始まる前から十分に高くなっていた。ホロコースト以前の世界のユダヤ人口の中心はロシア東欧地域である。シオニスト運動はロシア帝国に始まり、当地出身のユダヤ人が思想的にも人材的にもシオニスト運動やイスラエル建国を引っ張ってきた。では彼らはなぜ自衛の意識を高く持ったのか。 本書は、その最終的なカギとなったのは、1917年のロシア革命によってロシア帝国が崩壊し、その結果生まれた権力の空白時代に吹き荒れたポグロムだったと見る。ユダヤ人を虐殺したりレイプしたり、商店や住居から略奪したりするポグロムは帝政時代に

                                                                UTokyo BiblioPlaza
                                                              • 木澤佐登志『闇の精神史』 - logical cypher scape2

                                                                「ロシア宇宙主義」「アフロフューチャリズム」「サイバースペース論」という三部構成で、近代や資本主義を脱しようとしたユートピア思想を概観していく。 SFマガジンでの連載をまとめたもの。 木澤佐登志の著作は以前から多少気になってはいたものの、自分の興味関心の中ではそれほど大きくなかったことと、何となく取り扱っている内容のあやしさを警戒して*1手を出していなかった。 今回、宇宙主義が取り上げられているということで、読んでみることにした。 とはいえ、もう少し宇宙主義以外の文脈もある。 読むまでの経緯とか 手に取ったきっかけ ロシア宇宙主義に以前から興味があったというのは、桑野隆『20世紀ロシア思想史 宗教・革命・言語』 - logical cypher scape2にも書いたことがあるので、引用しておく。 宇宙主義(コスミズム)への興味 コスミズムって最近時々名前を聞くけど、一体何なんだというのが

                                                                  木澤佐登志『闇の精神史』 - logical cypher scape2
                                                                • 屑籠の歴史 ラカン-ジジェクと読む最悪の百合作家「中里十/西在家香織派」 - ラビィたむ萌え萌えブログ

                                                                  ひとりひとり見れば、人間は、多少とも理性的外見を呈しており、食べたり、眠ったり、頭を使って悪事を企んだりする。だが総体としての人間は、変わりやすく、不可解で、気まぐれで、愛嬌がある。つまり、人間ひとりひとりはまさに人間であるとしても、人間全体は女なのである。 G・K・チェスタトン『新ナポレオン奇譚』 僕が書こうが書くまいが、どうせ何か別の意味を探そうとするに決まってる。僕の沈黙のなかにだって。そういう連中なのだ。いくら理屈を言っても無駄、啓示には盲目なのだ。マルクートがどうしたと言うんだ。マルクートはマルクート、それだけのことさ。 ウンベルト・エーコ『フーコーの振り子』下 すべてを包括するキリスト教的態度――パウロの有名な言葉、「男も女も存在しない、ユダヤ人もギリシア人も存在しない」から必然的に出てくるのは、キリスト教共同体への編入を受け入れない者たちの完全な排除である。 親愛なる読者の皆

                                                                    屑籠の歴史 ラカン-ジジェクと読む最悪の百合作家「中里十/西在家香織派」 - ラビィたむ萌え萌えブログ
                                                                  • 1960年代のカウンターカルチャー - Wikipedia

                                                                    ハリウッドにあるビートルズの☆型タイル。ビートルズはカウンター・カルチャーを代表するグループの一組だった。 本記事では1960年代のカウンターカルチャー(1960ねんだいのカウンターカルチャー、対抗文化)について記述する。 1960年代のカウンターカルチャーは当初、イギリスとアメリカ、西ヨーロッパ諸国で発生した。その後、1960年代半ばから1970年代前半にかけて、日本やブラジルなど世界各地に拡散した。サンフランシスコ、パリ、ロンドン、ニューヨークなどの都市は、カウンターカルチャーの拠点となった。 はじめに[編集] 当時、市民権運動は拡大しつづけていた。それは、ベトナム戦争[1]へのアメリカ政府の軍事介入がひろがってゆくのにともなって、やがて革命的なものになった[2][3][4]。 1960年代は、ほかの問題についても社会的な緊張がひろがった。たとえばセクシュアリティ、女性の権利、伝統的な

                                                                      1960年代のカウンターカルチャー - Wikipedia
                                                                    • ウクライナ侵略の原因は”歴史戦”である―「ファシズムとロシア」から戦争の根源を読み解く|烏丸百九@社会派Vtuber

                                                                      日々凄惨の度合いを強めるロシアのウクライナ侵略戦争ですが、洪水のように押し寄せる日々の報道に反して、この戦争の「原因」を深く追求したものは限られているように思います。 自由主義を信奉するリベラル派は「自由民主主義に対する権威主義国家・ロシアの挑戦だ」と言い、 米国中心の軍事的リアリズムを信奉する保守派は「ロシアが反米的な帝国主義の野心を剥き出しにした」と言い、 反米主義的な左翼は「ウクライナのネオナチストがプーチンを刺激し、欧米とともにNATO拡大を推し進めたからだ」と言い、 ロシア内外の反戦平和主義者は「この戦いは多くのロシア人とは関係がなく、プーチンの個人的な信念(ファシズム、ユーラシア・ナショナリズム、中世秩序への回帰etc)が引き起こしたものだ」と言います。 その何れもが間違いであり、ロシア人民とその指導者であるプーチンは如何なる意味でも「ファシスト」ではなく、単なる反リベラル派の

                                                                        ウクライナ侵略の原因は”歴史戦”である―「ファシズムとロシア」から戦争の根源を読み解く|烏丸百九@社会派Vtuber
                                                                      • インパクション総目次

                                                                        インパクション No.1 ~ No.100 一九七九年   一号~三号 1号 一九七九年七月一日 特集・第三世界と日本 「第三世界」と経済理論――新しいパラダイムを求めて 湯浅赳男 19 パレスチナとイラン 広河隆一 28 「タイ解放区」報告 芝生瑞和 41 日本資本主義とラテンアメリカ――インシンカ事件とブラジルの場合 北沢洋子 64 ニカラグア革命と中米の政情 井上真 80 ファノンとカブラル           ロバート・ブラッキイ 阿里浩平(訳) 107 第三世界研究の動向 原田金一郎 127 第三世界関係定期刊行物案内 137 連載 宇野経済学への視角 第1回 廣松渉 138 運動情報 アヘンよりも恐ろしいもの――三里塚闘争の敵とは誰か? 戸村一作 1 破防法裁判の現段階 浅田光輝 4 『無差別ガサ』時代への突入 山中幸男 7 反原子力運動への提言 井上澄夫 9 パレスチナ訪問団

                                                                        1