水戸京成百貨店(水戸市泉町)は1日、新型コロナウイルス対策の国の雇用調整助成金など3億円余りを不正受給していた問題で、芹沢弘之社長(57)を含む役員3人が辞任したと発表した。同日の臨時株主総会で決まった。取締役は当面、役員報酬を一部返納する。コンプライアンス(法令順守)体制を強化するため、社長直轄の内部監査部を新設した。 辞任したのは、芹沢社長と小室忠男取締役本店長(57)、片岡卓也取締役総務部長(57)の3人。 新社長には親会社の京成電鉄(千葉県)の執行役員グループ戦略部長、谷田部亮氏(53)が同日付で就任した。谷田部氏は京成電鉄の役職と兼務する。取締役本店長に瓜田広取締役経理部長(60)、同総務部長に清板哲成外商部長(38)が就いた。 同社によると、全取締役のうち新任を除く9人は当面、役員報酬の一部を自主返納する。期間は未定、減額幅は明らかにしていない。 同社は2020年4月から22年