グーグルの量子コンピュータ/サンダー・ピチャイCEO(提供:Google/ロイター/アフロ) 米Googleは9月半ば、同社の研究する量子コンピュータが、世界最高のスーパーコンピュータで1万年かかる計算を200秒で行ったという論文を発表した。直後からビットコインが暴落し、これは大きな論争を呼ぶことになった。全世界に衝撃を与え、多方面から賞賛された発表だったが、IBMはグーグルの主張に重大な欠陥があるとして、研究結果を否定した。 さらに、IBMの研究者はこれを「ひとつの問題だけを解くためにつくられた研究室内の実験にすぎず、現実の用途に使用できない」「弁護の余地のない単なる間違い」とまで酷評した。IBM自体は、量子コンピュータのクラウド利用サービスも提供しているので、自信があったと思われる。グーグルが量子コンピュータ論文を発表したことで、同社と関係の深い中国の量子コンピュータ技術がアメリカを超