オランダ・アムステルダム国立美術館の企画展「奴隷制」で展示されている奴隷に使用された足かせ(2021年5月12日撮影)。(c)Kenzo TRIBOUILLARD / AFP 【5月29日 AFP】展示されているのは、奴隷に罰としてはめられた鎖の足かせに、巨匠レンブラント(Rembrandt)による奴隷制で財を築いたオランダ人夫妻の肖像画──。オランダのアムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)で現在、「奴隷制(Slavery)」と題し、同国の植民地支配をめぐる暗い過去をテーマにした画期的な企画展が開かれている。 今月18日に開幕した展覧会は、オランダがスリナム、ブラジル、カリブ海(Caribbean Sea)諸国、アジア、南アフリカの奴隷制に関与した250年間を取り上げ、奴隷にされた人々や奴隷の所有者ら10人に焦点を当てている。 アムステルダム国立美術館の歴史部の責任者、ファリカ