自民党総裁選が告示され、立候補者の共同記者会見前に写真に納まる(左から)河野太郎行政改革担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行=東京都千代田区の同党本部で2021年9月17日(代表撮影) どうもすっきりしない。29日に投開票を控える自民党総裁選で、「モリカケ(森友学園・加計学園)」や「桜を見る会」の問題への立候補者たちの姿勢だ。「信頼ある政治」「自民党を変える」と掲げるわりに、「安倍・菅政治」の負の遺産ともいえるこれらの問題については奥歯に物が挟まったような物言いが目立ち、4人中3人が森友学園を巡る文書改ざん問題の再調査に後ろ向きだ。この現状をどうみるか。自民党を長くウオッチしてきた政治ジャーナリストや前川喜平・元文部科学事務次官に聞いた。【木許はるみ/デジタル報道センター】 「ぎりぎりの回答」の河野氏 「安倍晋三前首相、麻生太郎財務相に忖度(そんたく)する出来レ