イチョウの木が並ぶ道沿いに、雰囲気が異なる木が1本。誰かが無断で植えたらしい「ニセ街路樹」の存在が判明し、関係者たちは困惑している。 「この樹木は道路管理の支障となっております」 「植えた方は7月15日までにお申し出いただきますようお願いいたします」 今月1日、札幌市中央区北2条西14丁目の市道脇の木に、貼り紙が貼られた。 札幌市中央区土木部維持管理課によると、今年6月、市民から「『街路樹』の枝葉が道路にはみ出して危ない」などと相談があった。市職員が現地に向かうと、枝葉は車道にはみ出し、民間の建物にも迫っている。何かしら手をかける必要性は明らかだった。 でも、何かがおかしい。 一角にはイチョウの木を植えているはずなのに、この葉の形は……「クワ」のようだ。確認したところ、市が植えたものではなかった。周囲の状況から、誰かが無断で植えた可能性が高いという。枝ぶりから植えられてから5年以上たつとみ