厚生労働省のエイズ動向委員会は15日、今年4~6月のエイズウイルス(HIV)検査件数が、前年同期の約4分の1に当たる9584件だったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一部の保健所が検査を中止したほか、受診控えが増えたためとみられる。 相談の件数も前年同期の約3分の1(1万1689件)にとどまった。同委員会の白阪琢磨委員長は「感染が疑われる人は積極的に検査を受けてほしい」と話した。 昨年の新規感染者数の確定値も公表され、前年より81人減の計1236人と、3年連続で減少した。内訳は、エイズを発症していた患者が333人、未発症の感染者が903人だった。