ヴァルター・グロピウス バウハウス・デッサウ校舎 1925-26年(撮影:柳川智之[2015年]) 「開校100年 きたれ、バウハウス ―造形教育の基礎―」展より バウハウスの先進性と、それでも根深い性差別昨年から今年にかけて、バウハウス開校100周年を記念する展覧会やイベントが日本各地で開催されています。その主軸となる催しとしてこれまで新潟、西宮(兵庫)、高松(香川)、静岡を回ってきた「開校100年 きたれ、バウハウス ―造形教育の基礎―」展が、この夏、東京ステーションギャラリーにやってきました。あわせて今月は「バウハウス100年映画祭」も、昨年秋の上映時のプログラムに新たな作品を加えて東京都写真美術館のホールでふたたび開催中です。 ふたつの世界大戦のあいだ、ヴァイマル共和政期のドイツにわずか14年だけ存在した造形芸術学校バウハウスで教え、学んだ人々は、20世紀のデザインや芸術や建築に多