在宅勤務やテレワークという働き方が新型コロナウイルス感染防止をきっかけにして、だいぶ浸透してきたわ。自由な働き方ができるのは働く側には歓迎だけど、本当にこのまま定着するのかな。 テレワークが進む背景と課題について、川口真紀子さんと福島洋子さんが石塚由紀夫編集委員に聞いた。 川口さん「テレワークって昔からある仕組みなんですか」 情報通信技術(ICT)を使って普段の職場とは違う場所で仕事をするのがテレワークです。日本では2005年に産官学が集まり「テレワーク推進フォーラム」を設立しました。ところが、実情はなかなか浸透しなかったのです。例えば国土交通省の「テレワーク人口実態調査」を見てみましょう。16年度にテレワークを知っている人は18.5%だったのが、新型コロナ対策で一気に導入が進んだ20年度には、67.9%まで高まったのです。 福島さん「なぜ急に変わったのですか」 やむにやまれず導入したら、