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戦後史の検索結果321 - 360 件 / 378件

  • 歴史としての日教組 « 名古屋大学出版会

    2024年5月30日出来予定 ヴェニスのユダヤ人 リッカルド・カリマーニ 著 藤内哲也 監訳/大杉淳子 訳 A5判・上製・392頁 税込6,930円/本体6,300円 ISBN 978-4-8158-1156-3 Cコード 3022 詳細を見る 2024年6月6日出来予定 国際政治経済学[第2版] 田所昌幸・相良祥之 著 A5判・並製・362頁 税込2,970円/本体2,700円 ISBN 978-4-8158-1157-0 Cコード 3030 詳細を見る 2024年6月12日出来予定 日本統治下の台湾 平井健介 著 四六判・上製・400頁 税込3,960円/本体3,600円 ISBN 978-4-8158-1158-7 Cコード 3022 詳細を見る 2024年5月15日出来 社会科学の考え方(第8刷) 野村 康 著 A5判・上製・358頁 税込3,960円/本体3,600円 ISBN

    • 「だまされたんです!」“二重人格の殺人魔”を信じてしまった女中の涙 | 文春オンライン

      捜査と事件報道は、相変わらず山口の情報を基に右往左往する。モンタージュ写真を載せたのと同じ朝日の紙面には「男の足どり浮かぶ」の見出しの記事。中身を見ると、築地の路上で永楽信用組合の場所を訪ねた男があり、「当局では人相、服装、挙動などから主犯と思われる陰の男ではないかと調べている」とあり、不確定な飛ばし記事だと分かる。 新聞は連日書き立て、情報は入り乱れる。「“よく似た女を見た”」(3月1日付朝日)、「焦点“第二の女”へ」(同日付読売)、「“土地に明るい男”か 陰の男の正体」(3月2日付朝日)……。ついには「有力容疑者捕(つかま)る」(3月5日付夕刊読売)までも(のちに「そっくりの女受難」と訂正)。 「築地事件」(八宝亭事件)では飛ばし記事が頻発した(夕刊読売) 一時は「殺したのは女か」(2月27日付夕刊朝日)という見方も浮上。浦島警視庁捜査一課長は3月4日付夕刊毎日で「直接手を下したのは男

        「だまされたんです!」“二重人格の殺人魔”を信じてしまった女中の涙 | 文春オンライン
      • 【ピンドラ 考察】ゼロから見直す『輪るピングドラム』⑬こどもブロイラーとは何か——透明な存在の不透明な内実【17-18話】 - 野の百合、空の鳥

        0.0. こどもブロイラーとは何か——設定上の回答—— こどもブロイラー(『輪るピングドラム』18th station, ピングループ・MBS, 2011年) 「ここはこどもブロイラーだよ」 「こどもブロイラー?」 「いらない子どもたちが集められる場所」 […] 「ここで僕らは透明な存在になって、やがて世界から消えてなくなるんだ」 (『輪るピングドラム』18th station より) 「こどもブロイラー」とは何か。「透明な存在」とは何か。今回はこの問いをめぐって考察を加える。 実のところ、そうした問いに表面上の答えを与えるのは容易い。すなわち、「こどもブロイラー」とは、不要とされた子どもたちが捨てられる処分場(の比喩表現)のことで、そこで「こどもシュレッダー」にかけられたこどもたちは*1、やがて「透明な存在」となって世界から消えてしまうのである。 したがって「透明な存在」とは、誰からも必

          【ピンドラ 考察】ゼロから見直す『輪るピングドラム』⑬こどもブロイラーとは何か——透明な存在の不透明な内実【17-18話】 - 野の百合、空の鳥
        • シーズン4 21世紀の地政学 ヒップホップ編 第1回 - 世界サブカルチャー史 欲望の系譜

          世界サブカルチャー史 欲望の系譜今を知る為にこそ過去へ飛べ。周縁から見えてくる時代の気分、深層…、逆説の異色戦後史。 シーズン4 21世紀の地政学 ヒップホップ編 第1回初回放送日:2024年4月26日 大衆の欲望は今どんな座標軸に?米、欧州、日本と欲望の系譜を追ってきたシリーズ、シーズン4はジャンル別、3回ずつで、表現の世界を深堀り。ヒップホップ編、スタート! 70年代ニューヨーク・ブロンクスで産声をあげたヒップホップ。アメリカのマイノリティの人々の叫びは半世紀の時を経て今や世界の表現様式として完全に定着。ロシアでイスラムの国々で様々なスタイルの抵抗のメッセージが調べに乗る。70~80年代は英仏で各国の文化、経済事情も相まって様々な表現が。日本では80年代バブルの時代のカルチャーに多大な影響を与える。時代の変化中隠されていた力学とは?見える新たな風景は?

            シーズン4 21世紀の地政学 ヒップホップ編 第1回 - 世界サブカルチャー史 欲望の系譜
          • 「貧困の戦後史」岩田正美著 - 爽風上々のブログ

            格差が拡大し貧困者が増加したと言われています。 しかし振り返ってみれば国民のほとんどが食べる物にすら苦しんだ終戦直後は皆が貧困だったとも言えそうです。 また、高度経済成長期には貧困者は減ったのでしょうか。 そういった事々は分かっているようで実は詳しい知識はほとんど無いのかもしれません。 そういった、戦後から今までの「貧困」について、その「かたち」を詳しく振り返っています。 終戦直後にはひどい食糧不足から「総飢饉」とまで言われたのですが、それでも特にひどい貧困に苦しむ人たちは居ました。 「浮浪者」「浮浪児」などと呼ばれた人たち、海外からの「引揚者」といった人たちは中でも非常に厳しい生活を強いられ、餓死する人すら多かったようです。 家を失い、戦時中の地下壕や何とか屋根だけ作ったような所で生活する「壕舎生活者」といった人たちも多かったのですが、その人々は「みんなが貧しい」時代のその「みんな」の最

              「貧困の戦後史」岩田正美著 - 爽風上々のブログ
            • 特集ワイド:団結連帯 沖縄「島ぐるみ」は昔話? 戦後史研究者・古波藏契さんの問い | 毎日新聞

              本土並みの「マイホーム主義」 「島ぐるみ」は、昔も今も沖縄が反基地運動などで団結する際の決まり文句だ。だが実は、その中身は半世紀も前に失われていた――。挑発的な議論を、東京在住の沖縄戦後史研究者兼地域政策コンサルタント、古波藏契さん(33)が、初の単著「ポスト島ぐるみの沖縄戦後史」(有志舎)でしている。本書の内容は、自身が地域政策に関わる理由にも絡むとか。その心は? JR中央線、高円寺駅前から老舗沖縄料理店を通りすぎた先、古波藏さんが常連の古書店兼居酒屋「コクテイル書房」へ来た。先に着いていた古波藏さん、「沖縄の風景が大嫌いでした」と、止まり木でビールをぐびり。のっけから、おだやかじゃないぞ……。 青い海や赤瓦の民家が嫌? 「いやいや」。那覇市の北隣、浦添市出身だ。近所の国道58号はパチンコ店やチェーン店が建ち並び、安っぽい飲食店ができては潰れた。「郊外のあの閉塞(へいそく)感がしんどくて

                特集ワイド:団結連帯 沖縄「島ぐるみ」は昔話? 戦後史研究者・古波藏契さんの問い | 毎日新聞
              • 常夏通信:その58 戦没者遺骨の戦後史(4) 交渉の末、初めて硫黄島へ 地下壕で感じた恐怖感 | 毎日新聞

                第二次世界大戦の激戦地、硫黄島に上陸した米海兵隊。摺鉢山(左)などから日本軍の激しい迎撃を受け苦戦した=1945年2月16日、米国防総省所蔵 前回(その57)、見たように、私は2006年、硫黄島(東京都小笠原村)に渡島すべく防衛庁(当時)と交渉した。クリント・イーストウッド監督が硫黄島の激戦を描いた映画「硫黄島からの手紙」と「父親たちの星条旗」が話題を集めていて、それに関連した特集紙面を作るためだ。 防衛庁の担当者は当初、対応は丁寧ながら渡島は許可しないふうだった。一年中「8月ジャーナリズム」=戦争報道を行う常夏記者こと私は、簡単にはあきらめられない。考えられるあらゆる手を尽くした。その結果、意外な事実を知った。 特集紙面は06年12月8日付朝刊(大阪本社発行)と決まっていた。締め切りをぎりぎり延ばしてもらっても、前日の7日朝には原稿を出さなければならない。そこから逆算して、恐らくは最後の

                  常夏通信:その58 戦没者遺骨の戦後史(4) 交渉の末、初めて硫黄島へ 地下壕で感じた恐怖感 | 毎日新聞
                • 2021年 | 歴史学研究会

                  声明 教科書に対する国家統制のさらなる強化に抗議する 本年9・10月、文部科学省は、中学校社会科および高等学校地理歴史科・公民科の教科書41点について、教科書発行元7社から出されていた訂正申請を承認した。今般の訂正は、以下に述べる経緯に照らして、教科書に対する国家統制のさらなる強化を示す事態であり、学問の自由や教育の自由の侵犯につながることが強く懸念されることから、ここに抗議の意思を表明する。 (1) 今般の訂正は、教科書会社からの自主的な申請とそれに対する承認という形式をとっており、外形的には従来から行われてきた誤字脱字等の修正と変わらない。しかし、実際には記述内容に関して文部科学省が教科書会社に申請を暗に促し、いわば忖度させて訂正を申請させている。 4月27日、菅義偉内閣(当時)は日本維新の会の馬場伸幸衆議院議員が提出した「従軍慰安婦」等の表現および「強制連行」「強制労働」という表現に

                    2021年 | 歴史学研究会
                  • 夏はあっという間に過ぎ去った|文学+WEB版

                    文芸批評時評・9月 中沢忠之 「「事件」は文芸誌で起きるんじゃないSNSで起きる」という名言をぶちあげた栗原裕一郎が、みずからSNSで「事件」を巻き起こしている。 トランスジェンダー差別をめぐってである。結論からいえば、栗原の論点は2つある。まず、昨今のトランス活動家の差別批判に、行き過ぎた暴力があると批判している点(①)。さらに、その暴力を文壇に持ち込んだとして文芸誌『文藝』および水上文を批判している点(②)である。トランス差別批判一般の話と個別文壇内の話とまとめられる。前者の①に関しては、トランス差別を助長するとされる論文や著作物――たとえば千田有紀「「女」の境界線を引きなおす」やシーラ・ジェフリーズ『美とミソジニー』――に対して「キャンセル」的な活動――雑誌掲載への批判、または著作物を売る書店への批判――を行う事例があげられよう。また、同じくトランス差別を助長すると評価された人物をリ

                      夏はあっという間に過ぎ去った|文学+WEB版
                    • 「亡命政権を作る計画があったから、新宿に台湾資本の土地が多い」…さらっというなよ!(ゴン格) - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                      ゴング格闘技、最新号。平良達郎表紙のやつ GONG格闘技 2023年9月号 アプリスタイルAmazon 発売日の関係で超RIZIN2の結果とかは載っていないけど。 ここで細田昌志氏の、キックボクシングの戦後史を深堀する連載インタビューがある。 題名は「沢村忠に真空を飛ばせた男 外伝」 この本の補遺、という扱いだ。「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」にも同様の外伝インタビューがあったっけ。 沢村忠に真空を飛ばせた男―昭和のプロモーター・野口修 評伝― 作者:細田昌志新潮社Amazonキックの鬼”沢村忠 真空飛びヒザ蹴り伝説/沢村忠/DVD Amazon木村政彦 外伝 作者:増田俊也イースト・プレスAmazon で、この号で話を聞いているのは山本信太郎氏。肩書は…「ニューラテンクオーター」のオーナーだ。失礼ながらまだご健在なんだね(1935年生まれ。若くして世に出てたのか) その人がなぜ

                        「亡命政権を作る計画があったから、新宿に台湾資本の土地が多い」…さらっというなよ!(ゴン格) - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                      • 生理用品の“革命”は、女性の生きづらさをどのように更新したのか【読書日記31冊目】 | ダ・ヴィンチWeb

                        2020年5月某日 こんなにも負担を感じていたのか。 誰かの不在で、その存在の大きさを知るように、当たり前のように傍らにあった苦痛の大きさと堆積の厚みに愕然とさせられる。 数年前からお仕事をご一緒させていただいている友人の会社が、経血を吸収するショーツを発売した。はくだけの生理用品、と銘打たれた商品を見てもピンと来ず、最初は不安で外側からナプキンを貼ったり、ショーツを2枚重ねてはいたりしてみたけれど、漏れない。本当にナプキンいらずでいいんだと安心して喜びを感じた刹那、今までの苦労や苦痛はなんだったのだろうと、しばし呆然としてしまったのだ。 私自身は、生理痛やPMSがそう重いほうではないと思う。 生理に関して困ったことがあったとすれば、小学5年生で初潮を迎えて月に1度のペースで生理が来ていたにもかかわらず、中学校入学と同時に丸3年もの間、生理が止まってしまったこと。それ以降、2~3カ月に1度

                          生理用品の“革命”は、女性の生きづらさをどのように更新したのか【読書日記31冊目】 | ダ・ヴィンチWeb
                        • 『国費留学生制度はおかしいのか(2020年ver)』

                          ※2022年版を作りました。こちらからどうぞ。 ごきげんよう。藤村です。 最近、Twitterを始めました。あんまり呟いていないけど。 興味本位で、「留学生 奨学金」とかでサーチしてみると、結構びっくり。それ系のつぶやきが一日に何個もされているんですね。 挙句、国会議員まで質問をしているとかいないとか。 あと最近、桜井が当たり散らしたとか。 ついでにこのブログのアクセス解析を見ていましても、 「国費留学生 おかしい」「外国人留学生 奨学金 おかしい」との検索キーワードで来ている人が結構いるようです。そう、国費留学生叩きが横行しているのです。 このブログを見て、「国費留学生は優遇されている!ツイートしてやろう!!」と義憤に燃えている方も、ちょっと冷静になって思いとどまってくれたら嬉しいです。 以下に、基本的な勘違いを書いていきます。 ① 「多くの」中国や韓国からの留学生が給付型奨学金をもらっ

                            『国費留学生制度はおかしいのか(2020年ver)』
                          • 「帰化した者は周囲の日本人が朝鮮人を悪し様に語るとき、 黙って相槌(あいづち)を打たなくちゃならんような立場」 在日一世の詩人・金時鐘氏に訊く① - 集英社新書プラス

                            「帰化した者は周囲の日本人が朝鮮人を悪し様に語るとき、 黙って相槌(あいづち)を打たなくちゃならんような立場」 在日一世の詩人・金時鐘氏に訊く① 近隣諸国やマイノリティへの敵意を煽り、攻撃することで政治にまつわる不都合、問題から、不満をいだく民衆の目をそらさせる手法は古来、たびたび繰り返されてきた。 同時に、そうした姑息な政治的方便が、本物の憎悪(ヘイト)を生み出し歯止めがかけられなくなったとき、不条理で悲惨な弾圧や虐殺が引き起こされてきたことは歴史の常である。 これは現代日本も例外ではない。政治家、官僚、公共機関の長から一般にいたるまで。この国を蝕んでいるこの風潮の深層に、反骨のジャーナリスト青木理が切り込む。 第四回 「帰化した者は周囲の日本人が朝鮮人を悪し様に語るとき、 黙って相槌(あいづち)を打たなくちゃならんような立場」 在日一世の詩人・金時鐘氏に訊く① 日本社会にどす黒く広がる

                              「帰化した者は周囲の日本人が朝鮮人を悪し様に語るとき、 黙って相槌(あいづち)を打たなくちゃならんような立場」 在日一世の詩人・金時鐘氏に訊く① - 集英社新書プラス
                            • アメリカ原理時代の終焉と「脱西洋」の新しい世界――グローバル化による破壊と混迷を立て直す力 東京外国語大学名誉教授・西谷修 | 長周新聞

                              2022年2月から本格的に勃発したロシア・ウクライナ戦争も収束しないうちに、今年10月からイスラエルによるガザ侵攻が始まり、第二次大戦後のアメリカを中心にした「世界秩序」の威信が大きく揺らいでいる。この秩序の不安定化を理由に、日本でも政府やメディアによって隣国の脅威が煽られ、戦時を前提とした軍事拡大路線が進められる事態に対して全国で憤激が強まっている。戦後史を画すような変化が世界規模で起きるなかで、日本社会を含む世界の変化をどう捉えるか――本紙は、『戦争論』などの著書で知られ、ウクライナ戦争の即時停戦を早くから提唱してきた東京外国語大学名誉教授の西谷修氏にインタビューし、その考察をまとめた。 〇           〇 ウクライナとガザ――世界を巻き込む二つの戦争が錯綜して進行する今、私たちはどんな世界を生きているのか、日本に生きる私たちはそれをどう把握し、新しい時代を展望するか。地理歴史

                                アメリカ原理時代の終焉と「脱西洋」の新しい世界――グローバル化による破壊と混迷を立て直す力 東京外国語大学名誉教授・西谷修 | 長周新聞
                              • 「選挙イヤー」と二つの戦争【細谷雄一】【松田拓也】

                                『公研』2024年3月号「対話」 民主主義の選択は世界をどこに導くのか? 今年は米大統領選挙を筆頭に重要な選挙が相次ぐ「選挙イヤー」。 有権者の選択によって世界はどこへ向かうのか。 ウクライナ戦争、パレスチナ戦争にはどのような影響が出るのだろうか。 松田拓也                      ×                            細谷雄一 慶應義塾大学法学部教授 細谷雄一 ほそや ゆういち:1971年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了(法学博士)。オランダ国立リンブルグ大学(現マーストリヒト大学)、英国バーミンガム大学留学。北海道大学大学院専任講師、慶応義塾大学准教授などを経て2010年より同教授。23年3月より慶應義塾大学戦略構想センター(KCS:Keio Center for Strategy)の初代センター長を務める。著書に『戦後史の解放1 

                                • 学術会議の原点は「ボトムアップ」、第1期にもあった任命拒否 - 尾関章|論座アーカイブ

                                  学術会議の原点は「ボトムアップ」、第1期にもあった任命拒否 学術会議史話――小沼通二さんに聞く(1) 尾関章 科学ジャーナリスト 昨秋、菅義偉政権の誕生とともに激震が走った日本学術会議。会員の任命問題が改革論議に飛び火して、半年が過ぎた今も「学」と「政」の関係がギクシャクしている。ただ、戦後史を振り返れば、両者の間には紛糾が幾度もあった。学界と政界の間で何が摩擦を生んできたのか? ――。自らも学術会議に草創期からかかわり、90歳の今、学術会議に焦点を当てた「日本の学術体制史」の研究を進める慶応義塾大学名誉教授小沼通二さん(専門は素粒子論)に話を聞いた。今回は学術会議の原点について=文中敬称略、続編は随時掲載します。 小沼通二(こぬま・みちじ)氏略歴 1931年東京生まれ。東京大学大学院、理学博士。東大、京大、慶應義塾大、武蔵工大に勤務。主な研究分野は素粒子論、科学と社会。日本学術会議原子核

                                    学術会議の原点は「ボトムアップ」、第1期にもあった任命拒否 - 尾関章|論座アーカイブ
                                  • 【随時更新】歴史系記事まとめ。古代中国、近代タイなど。 - 映画っていいねえ。本っていいねえ。

                                    歴史を扱った記事、事実をもとにした映画や書籍などの感想記事をまとめてみた。今後も該当する記事を作成したら、ここに付け加えていこうと思う。 韓国近現代史:『タクシー運転手 約束は海を越えて』 日本近現代史:『悪魔のささやき』 中国後漢〜三国時代:『三国志』 スウェーデン近現代史:『サーミの血』 中国春秋時代:『孫子』 タイ近代史:『アンナと王様』 韓国近現代史:『タクシー運転手 約束は海を越えて』 韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』の感想。 この映画は韓国で実際に起こった「光州事件」を題材にしている。韓国にとっての光州事件は近現代史における重大なものであるようだ。同じく光州事件を題材にした映画は多く、私は『1987、ある闘いの真実』『ペパーミント・キャンディー』を観賞したが、どちらも重厚かつ心を掻きむしられるような作品だった。 『タクシー運転手』はリアル志向な上記2作品に比べると、

                                      【随時更新】歴史系記事まとめ。古代中国、近代タイなど。 - 映画っていいねえ。本っていいねえ。
                                    • ドラマチックトーンで撮ってはいけないもの - 月に叢雲花に嵐

                                      ここ最近司馬遷の史記を読んでいるのだが、 1巻はサクサク読んだものの2巻をようやく読み終わった。 2巻には書・表と言う形で文化史的なものが入っていたのだが、 特に古代の東洋星占術の類が正直読んでいて苦痛ですらあった。 あとがきによると古代より読み飛ばされる巻であったらしい。 とは言え漢の初期、私鋳銭と言うのがあって、 勝手に銅で質の悪い通貨をつくっていたので ハイパーインフレになった話が出てきたり、 それはそれで興味深かった。 あとは世家と列伝のみと言うことになる。 さて、本日の写真。 OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII + LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH. SS1/200 F5.6 ISO200 ドラマチックトーン 前に国会議事堂の公孫樹並木を撮影したのと同じ日に撮影した自民党本部である。 それから2か月…今では疑獄のデパートと化している。 司馬遷に

                                        ドラマチックトーンで撮ってはいけないもの - 月に叢雲花に嵐
                                      • 【読書感想】激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

                                        激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972 (講談社現代新書) 作者:池上 彰,佐藤 優講談社Amazon Kindle版もあります。 激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972 (講談社現代新書) 作者:池上彰,佐藤優講談社Amazon 高揚する学生運動、泥沼化する内ゲバ、あさま山荘事件の衝撃。 左翼の掲げた理想はなぜ「過激化」するのか? 戦後左派の「失敗の本質」。 「この時代は、左翼運動が最高潮に達しながらその後急速な凋落を辿っていった時代にあたり、左翼史全体を通じても特に歴史の教訓に満ちた時代です。まさに、この時代は「左翼史の核心」と言えるでしょう。」(佐藤優) 「なぜ左翼は失敗したのか。この本では一貫してこの問いに立ち返ることになるでしょう。そして、左翼の顛末を歴史の教訓として総括することは、最も学生運動が盛り上がっていた1968年に大学生になった私の使命で

                                          【読書感想】激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
                                        • 盆踊りの変遷から見えてくるもの|筑摩選書|大石 始|webちくま(1/2)

                                          敗戦、高度経済成長、ニュータウンの造成、バブル、地域の高齢化・過疎化、東日本大震災、コロナ禍… 大石始『盆踊りの戦後史』(筑摩選書)を読むと、そんな戦後日本社会やコミュニティの変遷が見えてきます。 コロナ禍によりほとんど盆踊りが開催されなかった2020年の最後に刊行さる本書が問いかけるものとは? まずは「はじめに」をお読みください。 2000年代以降、盆踊りがコミュニティーのなかで果たす役割について、世間の関心が高まったことが二度ほどあった。 ひとつは2011年の東日本大震災、もうひとつは2020年の新型コロナウイルスの感染拡大時だ。東日本大震災ではコミュニティーを結び直す力が見つめ直され、コロナ禍では多くの盆踊りが中止となったことから、かえって「なぜ私たちは盆踊りをやるのか」という基本的な動機が見つめ直された。 盆踊りとひとことで言っても地域によって様式や背景は異なるが、いずれの場合も社

                                            盆踊りの変遷から見えてくるもの|筑摩選書|大石 始|webちくま(1/2)
                                          • 「デコトラ」は、真夜中まで家族のために走る男たちの“動く自分の城” だった|さんたつ by 散歩の達人

                                            街の昭和を旅する文筆家・フリート横田が、古老の話や回想録、手記をもとに紐解いてきた昭和の街、人、記憶、そして思い……。街角の“記録されない戦後史”を綴る不定期連載。 助兵衛で気が短いが情に厚い、ダボシャツに腹巻姿の星桃次郎が、愛車・一番星号を駆るロードムービー『トラック野郎』。ギラギラに電飾をつけた「デコトラ」のインパクトは今も強烈で、ファンも多いと思います。私は、桃次郎を演じた若き日の菅原文太を見ると、どうしても父を思い出してしまうんです(見た目は松方弘樹似でしたが)。 父もまたトラック野郎で、のちに小さな運送屋をおこし、死ぬまで運送の世界にいました。若い頃に東京に出て、ここに書けないような日々を送っていたようですが……母と出会い、不良暮らしはほとんどやめ、おとなしく郷里にかえりトラックにのったのです。理由は、私が生まれたからです。 ※写真はイメージです 昭和50年代、運送業界は忙しく、

                                              「デコトラ」は、真夜中まで家族のために走る男たちの“動く自分の城” だった|さんたつ by 散歩の達人
                                            • 「共同の親責任」とは? 法改正を決めたオーストラリア 識者に聞く:朝日新聞デジタル

                                              ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                「共同の親責任」とは? 法改正を決めたオーストラリア 識者に聞く:朝日新聞デジタル
                                              • 赤く染まったハンガリー - 書痴の廻廊

                                                この世のどんな悪疫よりも性質(タチ)のわるい病患が、一次大戦終結後のヨーロッパに蔓延った。 共産主義のことである。 マルクス教と言い換えてもよい。 (Wikipediaより、カール・マルクス) イタリアでも、ポルトガルでもアカのカルトは跳梁し、社会を喰い荒らしていたが。とりわけ無惨であったのは、なんといってもハンガリーであったろう。 分類上、中欧となる彼の地では、革命により二重帝国を解消してからものの半年も経たないうちに再度革命が勃発し――どんな因果の間違いだろう、ふと気が付けば狂人が、国の牛耳を執っていた。 シベリアの丸太小屋にでも永遠に隔離しておかるべき、その男の名はベラ・クン若しくはクン・ベーラ。 三十代前半という若輩の身でありながら、乱世のみが許容する非常手段で独裁権を確保した、この人物がいの一番にやったのは、開催中の議会に向けて己が兵士を雪崩れ込ませることだった。 「…欧州大戦後

                                                  赤く染まったハンガリー - 書痴の廻廊
                                                • 改札を出ず一人焼肉が楽しめる駅 - 面白情報探し旅!?

                                                  今週のお題「となり街」 ~~住んでいないからこそわかる、街の魅力~~ 大阪で異なる街の雰囲気を楽しむならJR環状線。 隣町(隣の駅)でも全然趣きが変わります。 JR大阪環状線沿線の不思議と謎 (じっぴコンパクト新書) 実業之日本社Amazon JR環状線沿線で身近に沖縄を感じたいなら「大正」。 朝鮮半島の異国情緒を楽しむなら「鶴橋」。 いずれも駅周辺で本場の味が楽しめます。 特に鶴橋は駅のプラットフォームにいても美味しそうな焼肉の臭いにつられ、ついつい外に出てしまいそうになります。 時間があれば、それも良いのですが、もしも、近鉄線に乗り換えるなら、構内で食べちゃいましょう!! ランキング参加中レストランランキング参加中大阪 *:;;;:*:;;;:*<< 目次 >>*:;;;:*:;;;:* 鶴橋は乗換駅 焼肉ライク 近鉄鶴橋駅店 鶴橋という町 おひとり様用無煙ロースター 佐賀牛 *:;;

                                                    改札を出ず一人焼肉が楽しめる駅 - 面白情報探し旅!?
                                                  • 常夏通信:その109 戦没者遺骨の戦後史(55)能弁な為政者と無言の庶民 | 毎日新聞

                                                    出土した遺骨を持つ、遺骨収容ボランティア団体「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さん=沖縄県西原町で2014年5月、栗原俊雄撮影 日本近現代史に関する取材をしていると、為政者たちの大甘な希望的観測で国策が誤ったことが多々あることが分かる。第二次世界大戦はその典型だ。歴史は簡単には繰り返さない。しかし繰り返すこともある。去る8月25日、菅義偉首相の記者会見をテレビで見ていて「大丈夫?」と思った。 菅首相はコロナを巡って「明かりがはっきり見え始めている」と述べた。私は「本当ですか、本気ですか?」と聞きたくなった。私は8月上旬、2回目のワクチン接種の後、38度台後半の高熱が3日続いた。「こんなの、子どもに打たせられないよ」と思った。行政の区分でいう中等症(症状によっては「重篤」)の患者たちが入院できず自宅で苦しんでいる。ワクチンは足りない。子ども→家庭への感染が広まっているともされる。それで新学期。「

                                                      常夏通信:その109 戦没者遺骨の戦後史(55)能弁な為政者と無言の庶民 | 毎日新聞
                                                    • ウォシュレットなのに、なぜかトイレットペーパーを買いに走る日本人 英国人が見た新型コロナ騒動の不思議(木村正人) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                      マスクを着ける日本人、着けない英国人[ロンドン発]愛媛県今治市で暮らしているイギリス人の友人アンジェラ・菊川さんが新型コロナウイルス騒動で健康なのにマスクを着用し、スーパーでトイレットペーパーからティッシュ、キッチンペーパーをパニック買いする日本人に驚いています。 「日本のトイレはみなウォシュレット(温水洗浄便座)なのにどうしてトイレットペーパーをパニック買いするのか全然、理解デキマセン」「これが大戦の焼け野原から奇跡の復活を遂げた同じ日本人なの?」と目を丸くするアンジェラさんにお話をうかがいました。 「新型コロナウイルスの流行に対してイギリスにいる私の友人と日本の人々の態度に大きな違いがあるのは非常に奇妙です」 「英イングランドで暮らす私の家族や友人たちも新型コロナウイルスの感染拡大を非常に心配していますが、誰もマスクは着けていません。私はお金の無駄遣いになるのでマスクは着けません」 「

                                                        ウォシュレットなのに、なぜかトイレットペーパーを買いに走る日本人 英国人が見た新型コロナ騒動の不思議(木村正人) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                      • 犠牲認定と賠償を/台湾2・28事件 遺族が支援要請/沖縄県に

                                                        中国大陸から台湾に渡った国民党政権が住民の抗議行動を武力弾圧した1947年の「台湾2・28事件」で、犠牲となった沖縄県与那国島出身の仲嵩實(なかたけ・みのる)さんと石底加禰(いしそこ・かね)さんの遺族らが16日、沖縄県庁で照屋義実副知事と面会し、台湾に求めている犠牲認定と賠償、真相解明に向けて県の支援を要請しました。 要請したのは、仲嵩さんの長女の徳田ハツ子さん(88)と孫の當間ちえみさん(66)、石底さんの三女の具志堅美智恵さん(82)、「台湾2・28事件真実を求める沖縄の会」の青山惠昭代表世話人と顧問の又吉盛清沖縄大学客員教授です。 徳田さんと具志堅さんの賠償請求はこれまで、死亡届に「マラリアで死亡」と記載されていることを理由に2度却下されました。しかし、仲嵩さんが「中国兵に殺害された」と記した文書が発見され、これを新たな証拠として3度目の賠償請求となる「訴願書」を10日付で台湾行政院

                                                          犠牲認定と賠償を/台湾2・28事件 遺族が支援要請/沖縄県に
                                                        • 04_「主体性評価」が進めば、階層の分断を固定化することになる|光文社新書

                                                          ポストフォーディズムと主体性評価 私は偏差値批判、詰め込み教育批判が、現在の高大接続改革といわゆる「主体性評価」につながっていると述べた。そのつながりを、ここで述べたような公教育の縮減と教育の私事化/私営化(privatization)で説明することはもちろん可能ではある。だが、現在進められている「主体性評価」は、単なる教育版の「小さな政府」──単に公教育を縮減すること──には留まらない意味と意図をもっている。 まず、事情に疎い読者のために、現在進められる主体性評価とは何なのかを簡単に説明しておく。この主体性評価は、高大接続改革、そしてその中心にある入試改革のひとつの大きな柱である。(他の柱は、前回まで論じた「四技能」英語試験であるし、国語や数学の記述式問題である。)基礎となる理念は連載の第二回で批判的に検討した「学力の3要素」の三つ目、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」であろ

                                                            04_「主体性評価」が進めば、階層の分断を固定化することになる|光文社新書
                                                          • 今年の10冊 - 備忘録

                                                            恒例のエントリーです。以下、順不同で。 岡崎久彦『戦略的思考とは何か』 戦略的思考とは何か 改版 (中公新書) 作者:岡崎久彦中央公論新社Amazon 1983年刊。現在、ソ連は既になく、中国が著しく台頭しその核心的利益が明確になる中、日本の周囲の情勢は様変わりしているが、本書にある「思考の型」は今でも当てはまる。日本の地政学的、或いは米国の勢力圏としての位置付けに、今も何ら変わりはない。例えば、集団的自衛権の必要性、何故アメリカがそれに強く拘るのかも、本書の「思考の型」を当て嵌めればよく理解できる。デモクラシーの下での戦争、情報重視戦略など、頁を捲るごとに学ぶべきポイントが次々に現れる。日本がこれまで如何に恵まれた環境にあり、情勢判断も戦略もない「単純思考」でも生き残ることができたのは何故なのか、つくづく思い知らされる。日本の進路とは、主体性は持ちつつも、「決定」すべきものではなく、「発

                                                              今年の10冊 - 備忘録
                                                            • 海外引揚の研究 - 岩波書店

                                                              植民地や占領地に暮らしていた三〇〇万人を超える民間人の引揚経験は、戦後長らく忘却・封印されてきた。国内外の一次資料を用いた国内・国際の政治要因からの実態解明と、引揚者の手記や聞取り調査などを用いた戦後社会と引揚者との関係解明とをあわせ行い、海外引揚の全容と、日本の脱植民地化の特質を明らかにする。 序 章 海外引揚研究の意義 第1節 問題の所在 第2節 海外引揚研究の現状 第3節 本書の構成と狙い 第1章 「大日本帝国」の崩壊と海外引揚問題の発生 問題提起 第1節 ポツダム宣言受諾と現地定着方針 第2節 東久邇宮内閣と残留日本人引揚問題の迷走 第3節 米国の対中政策転換と残留日本人引揚の実現 小括 第2章 満洲国崩壊と在満日本人引揚問題――満洲 問題提起 第1節 ソ連参戦をめぐる関東軍・日本政府の迷走 第2節 ソ連軍占領下の在満日本人社会の混乱 第3節 定着と引揚のあいだ 第4節 国民政府軍

                                                                海外引揚の研究 - 岩波書店
                                                              • 池袋西口「戦後の巨大マーケット」で荒稼ぎした「台湾人実業家」の正体(フリート 横田) @moneygendai

                                                                昭和期、「悪所」とされ、それ以上は判断停止されたまま忘れられ消えていった盛り場が街にはいくつもある。そんな場所の同時代資料を集め、残り香の漂う現地で飲みながら古老たちの昔話を聞くと、記述されたものだけから見た印象とは景色が変わる。 フリート横田氏の著書『横丁の戦後史』はそのギャップを埋め、昭和と今の街を見比べるような一冊だったが、今回はかつて、「城北の魔窟」とされた池袋西口を、改めて氏が訪れた。 スクラップ&ビルドの成れの果て 数ヶ月前、池袋マルイが44年間の営業に終止符を打ったと大きく報じられたが、池袋駅西口あたりがニュースになること自体、ずいぶんと久しぶりの気がする。営業最終日には、開店前に100人もの行列ができたそうだ。 何人か街の人たちに声をかけると、「西口を歩くことがまた減るよ」「建て替えるって、世間にマンションまだ足らないの」などと、寂しさと疑問を感じている声が聞かれた。気持ち

                                                                  池袋西口「戦後の巨大マーケット」で荒稼ぎした「台湾人実業家」の正体(フリート 横田) @moneygendai
                                                                • 盆踊りの戦後史 「ふるさと」の喪失と創造 大石始著:東京新聞 TOKYO Web

                                                                  明治以降の近代化は、盆踊りの伝統を大きく変えた。戦後の急激な社会変動、とりわけ地域社会の解体が引き起こした盆踊りの変質ぶりが、本書を読むとよくわかる。 この本で主に取り上げられているのは、各地の有名な盆踊りではなく、戦後生まれの新しい盆踊りだ。著者は、郊外の団地や商店街の一角で開かれる「歴史的な厚みや伝統文化としての風格とは無縁」の「その場かぎりで薄っぺらい盆踊り大会」に注目し、そうした盆踊りを生んだ時代の流れをたどってゆく。 新しい盆踊りは伝統に縛られない。例えば一九八〇年代半ば、荻野目洋子のヒット曲「ダンシング・ヒーロー」にのった盆踊りが若者たちを引きつけ、発祥地の名古屋から各地に広まった。どんな曲でもOK。だれでも気軽に参加して盛り上がれる。祖霊供養や夜通しの不届きな行いといった盆踊りの伝統から遠く離れ、健全なイベント、レクリエーションとなった現代の盆踊りの特徴を示す好例だ。 よさこ

                                                                    盆踊りの戦後史 「ふるさと」の喪失と創造 大石始著:東京新聞 TOKYO Web
                                                                  • 常夏通信:その42 74年目の東京大空襲(29) 「人間として扱って」 戦災孤児の壮絶戦後史 | 毎日新聞

                                                                    東京を襲った米軍の爆撃機B29に、日本軍機が体当たりし、撃墜したことを伝える毎日新聞(1945年1月10日朝刊)。本土も戦場だった。 1945年夏の敗戦まで、日本の近現代史は戦争にまみれていた。1894~95年の日清戦争。1904~05年の日露戦争。14~18年の第一次世界大戦。18~22年のシベリア出兵。37年に始まった日中戦争。この間には「満州事変」など、多数の局地戦もあった。そして41年。大日本帝国の為政者たちは、アメリカ相手に勝てるはずのない戦争を始めた。 国内も戦場だった 同じ戦争でも、日中戦争までのそれと41年に始まった戦争には大きな違いがあった。前者には「銃後」があり、後者にはそれがなかった、ということだ。 「銃後」は銃弾や爆弾が交錯する最前線との対比で使われた表現だ。日露戦争にしろ、日中戦争にしろ、日本列島がそうした戦場になることはなかった。ところが第二次世界大戦では、アメ

                                                                      常夏通信:その42 74年目の東京大空襲(29) 「人間として扱って」 戦災孤児の壮絶戦後史 | 毎日新聞
                                                                    • Amazon.co.jp: 同和のドン 上田藤兵衞 「人権」と「暴力」の戦後史: 伊藤博敏: 本

                                                                        Amazon.co.jp: 同和のドン 上田藤兵衞 「人権」と「暴力」の戦後史: 伊藤博敏: 本
                                                                      • 昼寝猫 on Twitter: "CiNii 論文 -  朝鮮学校の戦後史と高校無償化 (特集 高校無償化制度と朝鮮学校) https://t.co/5PoSn0HAu2 #CiNii"

                                                                        CiNii 論文 -  朝鮮学校の戦後史と高校無償化 (特集 高校無償化制度と朝鮮学校) https://t.co/5PoSn0HAu2 #CiNii

                                                                          昼寝猫 on Twitter: "CiNii 論文 -  朝鮮学校の戦後史と高校無償化 (特集 高校無償化制度と朝鮮学校) https://t.co/5PoSn0HAu2 #CiNii"
                                                                        • 盆踊りとロードサイド・ラップ|筑摩選書|大石 始|webちくま

                                                                          PR誌『ちくま』1月号より大石始『盆踊りの戦後史』について、著者によるエッセイを転載します。 「盆踊り」と「ロードサイド・ラップ」という一見相容れないように思える2つの表現には、どんな共通項があるのか? ぜひお読みいただければ幸いです! 僕は埼玉県郊外のとある国道沿いの地域で育った。そのこともあるのか、物書きとしては「郊外の新興住宅地やロードサイドから生まれる表現」をテーマのひとつとしてきた。郊外生まれの表現者の中には、そこで育まれてきた視点や感覚がどのようにインストールされているのか。彼らの作品や発言を通して考えることが日々の仕事となっている。 三重県四日市にJEVAという少々風変わりなラッパーがいる。代表曲のひとつは、ロードサイドのショッピングモールについてラップした「イオン」。「オラが街にも出来たぜイオン」と繰り返されるショッピングモール賛歌ともいえる曲だが、ラストにはこんな一節も飛

                                                                            盆踊りとロードサイド・ラップ|筑摩選書|大石 始|webちくま
                                                                          • 【読書感想】ドライブイン探訪 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

                                                                            ドライブイン探訪 (単行本) 作者: 橋本倫史出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2019/01/29メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る Kindle版もあります。 ドライブイン探訪 作者: 橋本倫史出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2019/05/17メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容紹介 道路沿いにひっそりと佇むドライブイン。クルマ社会、外食産業の激変の荒波を受けながら、ドライバーたちに食事を提供し続けた人々の人生と思いに迫る傑作ルポ。 ロードサイドにたたずむ、ドライブイン。 今は廃墟となっているところも数多くみられます。 僕が子どもの頃、1970年代後半くらいには、まだコンビニもそんなに日本中にできてはおらず(24時間開いているコンビニが当たり前の存在になったのは、1990年代くらいからだと記憶しています)、ドライブ中に車を止め

                                                                              【読書感想】ドライブイン探訪 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
                                                                            • 面白さも正確さも諦めない──アカデミック・ジャーナリズムの可能性

                                                                              <アカデミズムとジャーナリズムの間に「アカデミック・ジャーナリズム」を――と、論壇誌『アステイオン』が特集を組んだ。アカデミズムとジャーナリズムの両方で通用する書き手は増えている、両者の違いは「編集者の介入」、どちらもネット上で関係性の強さに悩んでいる......。12月に行われた座談会より> 論壇誌『アステイオン』95号は「アカデミック・ジャーナリズム」特集。 2021年12月上旬、特集責任編集者の武田徹・専修大学教授が、『昭和二十年夏、僕は兵士だった』『狂うひと――「死の棘」の妻・島尾ミホ』などで知られるノンフィクション作家の梯久美子氏と、『核エネルギー言説の戦後史1945~1960』『核と日本人――ヒロシマ・ゴジラ・フクシマ』などの著作を持つ神戸市外国語大学准教授の山本昭宏氏を招いて座談会を行った。 アカデミズムとジャーナリズムの方法論の違いとは何か。編集者の役割はどう変わってきたか

                                                                                面白さも正確さも諦めない──アカデミック・ジャーナリズムの可能性
                                                                              • KASUGA, Sho on Twitter: "↓そりゃそうだ。日本の若者には「戦後史」の知識が必要なんだよね。特に、「逆コース」とか、なぜ公職追放された人々がさっさとアメリカの支持を受けて政界に返り咲いたか、とか。"

                                                                                ↓そりゃそうだ。日本の若者には「戦後史」の知識が必要なんだよね。特に、「逆コース」とか、なぜ公職追放された人々がさっさとアメリカの支持を受けて政界に返り咲いたか、とか。

                                                                                  KASUGA, Sho on Twitter: "↓そりゃそうだ。日本の若者には「戦後史」の知識が必要なんだよね。特に、「逆コース」とか、なぜ公職追放された人々がさっさとアメリカの支持を受けて政界に返り咲いたか、とか。"
                                                                                • EUの恐るべき歴史修正とロシア挑発 - 立石洋子の話をテレビで聴きたい | 世に倦む日日

                                                                                  4月に放送されたプライムニュースの中で、東野篤子が、EU議会が2019年に採択した第二次世界大戦の新しい歴史認識について触れていた。今回のウクライナ戦争ときわめて密接に関係するイデオロギー的問題であり、まさに核心をなす重大な思想的契機である。「ヨーロッパの未来のためのヨーロッパの記憶の重要性」と題された決議だ。日本では広く知られておらず、紹介も議論もほとんどされていない。したがってネットの中に知見となる十分な資料もない。手探りで調べ始めたところだが、正直、恐ろしい思想的事実の前に衝撃を受けている。 簡単に言えば、EUは第二次世界大戦の歴史認識を変え、「ファシズムvs反ファシズムの戦い」として総括していた歴史を、「二つの全体主義の戦い」として新しく定義し直した。従来は、ファシズムの暴虐と侵略に対して、自由主義と社会主義が反ファシズムの連合を組んで戦い、ファシズムを打倒して正義を実現した戦争だ

                                                                                    EUの恐るべき歴史修正とロシア挑発 - 立石洋子の話をテレビで聴きたい | 世に倦む日日