米ニューヨークを訪問中の安倍晋三首相は23日午後(日本時間24日午前)、国連ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)ハイレベル会合で演説した。演説の全文は次の通り。 ◇ 本日、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)に関するこの重要なハイレベル会合の開催のためにご尽力いただいた皆さまに感謝と敬意を表します。UHCフレンズ・グループが立ち上がり、UHCへの機運が高まり、国際的支持を得て本日の会合に至ったことを喜ばしく思います。 日本は、第2次大戦直後の混乱と貧困を乗り越え、1961年に国民皆保険制度を導入し、UHCを達成しました。支払い可能な費用で保健医療サービスを受けることが可能となり、日本の社会経済発展、健康長寿の達成を支えました。この日本の経験に根ざし、私は、これまでも世界の人々にUHCの必要性を広く訴えてきました。 一方、今でも世界の約半分もの人が基礎的保健医療サービスを受けられ