AI開発企業が抱えるもうひとつの課題は、AI開発投資が極端なまでに大規模化しつつあることだ。OpenAIやマイクロソフトのようなAI開発企業は、今後数年の間に、AI関連の開発投資を「1000億ドル(約15兆6000億円)」あるいは「7兆ドル(約1092兆円)」と極端な規模へと拡大する野望を抱いている。現状のAIの100倍、あるいはそれ以上の規模のAIを作り出すためだ。 大規模投資計画は現状の100倍以上 2024年2月、AI開発企業OpenAIのCEOであるサム・アルトマンが、AI向け半導体の増産とAIデータセンター増強のために実に5兆〜7兆ドル(780兆〜1092兆円相当)の資金を集めていると経済紙ウォールストリート・ジャーナルが報じた。アラブ首長国連邦(UAE)政府、ソフトバンクの孫正義CEO、台湾の半導体メーカーTSMCと話し合いをしているという。 この7兆ドルという数字は誇大妄想と