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杉田俊介の検索結果41 - 80 件 / 114件

  • 「生産性」の呪いに抗うために - 相模原殺傷事件から3年(鈴木悠平) - 個人 - Yahoo!ニュース

    津久井やまゆり園の事件から3年、地域で、司法で起こっていること7月26日。相模原市の「津久井やまゆり園」で、障害のある入所者19人が殺害され職員を含む27人が負傷した事件から、3年が経過します。 事件が起こった津久井やまゆり園は、現地での再建の方針。施設で過ごすのか、地域で暮らすのか、入所者120人への意思確認が進められています。 殺傷事件の実行者である植松被告。横浜地裁での初公判は来年2020年の1月8日と決定しました。 残された遺族の方々の痛みや悲しみ。入所者の今後の暮らしの選択。司法の場での審判。何一つ「終わった」とは言えない状況で、事件そのものについて、遺族や入所者、被告個々人について、何かを語ることはとても難しい。 それでも3年が経った今日、何か語るとしたならば、ひとつ確かに向き合わなければならないのは、事件が私たちの生きる社会に投げかけた、「生産性」を巡る問いについてです。 誰

      「生産性」の呪いに抗うために - 相模原殺傷事件から3年(鈴木悠平) - 個人 - Yahoo!ニュース
    • 匿名でルックバックに抗議していたのはデマアカウント「矢那やな夫」だった

      リンク はてな匿名ダイアリー 荻上です。ラジオのOPで、2、3分ほどのフリートークの時間があります。僕は.. 荻上です。ラジオのOPで、2、3分ほどのフリートークの時間があります。僕はそこで、『ルックバック』現象について簡単に触れました。https://shonenju… 791 users 荻上氏は投稿者についても指摘 ところで、同趣旨で荻上(および杉田俊介氏)を名指しする投稿は、ツイッター上の @YANA1952 ( https://twitter.com/YANA1952 )氏のアカウントでも行われていました。追記部分では、元増田氏とツイート主は同一人物であるように読めます。実際に @YANA1952 氏は、最初の増田投稿の17分後に、追記とされる増田については、投稿1分後に、ツイッターでそのURLをリンクしています。 @YANA1952 というアカウント名には見覚えがあります。以前

        匿名でルックバックに抗議していたのはデマアカウント「矢那やな夫」だった
      • 映画『ドライブ・マイ・カー』と小説『女のいない男たち』の意外な相違点〜村上春樹作品と「非モテ性」(杉田 俊介) @gendai_biz

        米アカデミー賞に作品賞などにノミネートされ話題を呼んでいる、映画『ドライブ・マイ・カー』。じつは同作と、原作である村上春樹『女のいない男たち』の間には、見逃せない相違があると批評家の杉田俊介氏は指摘する。そしてその違いからは、村上春樹作品と「非モテ性」の関係が浮かび上がってくる。 女性の「本心」と対峙できない 以前、濱口竜介監督の映画『ドライブ・マイ・カー』について男性学/メンズリブ的な視点から読み解いてみた(「『ドライブ・マイ・カー』が「自分の傷つきに気づきにくい男性」に与えてくれる“大切なヒント”」」)が、ここでは、村上春樹原作の小説『女のいない男たち』と映画『ドライブ・マイ・カー』の違いに注目してみたい。 というのは、映画『ドライブ・マイ・カー』は極めて完成度の高い原作の改変・翻案(adaptation)を行っているのだが、それによってかえって小説『女のいない男たち』における重要な問

          映画『ドライブ・マイ・カー』と小説『女のいない男たち』の意外な相違点〜村上春樹作品と「非モテ性」(杉田 俊介) @gendai_biz
        • 《エンキリディオン Enchiridion》——山上徹也容疑者の未発表論文「哄笑」を読む|壱村健太 | 週末批評

          ※本記事には、終末論的および黙示録的な内容が多く含まれています。気分や体調の優れない方は、フラッシュフォワード(幻覚、未来視等)を引き起こす可能性がありますのでご注意ください。 文:壱村健太 革命の全ての暴力は一人の男の人格に集中するようになったが、そのことによって革命の過程に本質的な変化が生じたわけではない。 フリードリヒ・シュレーゲル(仲正昌樹訳)『歴史の哲学』((仲正昌樹『増補新版 モデルネの葛藤』、作品社、2019年、433頁より。)) 1. 〈核〉神話と危機の意識クリティーク 哲学者の仲正昌樹は、かつてキリスト教系の新興宗教団体「統一教会(現・世界平和統一家庭連合)」の信者であり、その当時の宗教体験を語った自伝的著作(『統一教会と私』、論創社、2020年)のなかで、次のように述べている。 文教祖は、91年11月に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪問し、金日成と会談をおこなった。

            《エンキリディオン Enchiridion》——山上徹也容疑者の未発表論文「哄笑」を読む|壱村健太 | 週末批評
          • 安彦良和が「マイ・バック・ページズ」で理解した己の物書きの姿勢と道筋 | アニメージュプラス - アニメ・声優・特撮・漫画のニュース発信!

            『機動戦士ガンダム』『クラッシャージョウ』ほか数多くのアニメ作品に関わり、現在は漫画家として活躍されている安彦良和さんのキャリア史をまとめた書籍「安彦良和 マイ・バック・ページズ」が太田出版より発売された。 氏の信頼を得たライター・石井誠さんによってまとめられた500ページ越えの大著は、多岐に渡った安彦ワークスの裏側に迫る貴重な内容を楽しむことができる。 全2回となるインタビュー記事の前半は、安彦さんと石井さん両氏に本企画の立ち上げ、そして取材時のエピソードを伺った。 安彦 俺に話を聞いてもしょうがないよ。これは石井さんの本で、こっちはただ訊かれてエーウー唸ってただけだからさ。 ――唸っただけで500ページの厚い本になるわけがないじゃないですか(一同笑)。まず今回の企画は、石井さんから出たものだそうですね。 安彦 えっ、そうなの! 初めて聞いたな。 石井 僕の持ち込み企画なんですよ。3年ほ

              安彦良和が「マイ・バック・ページズ」で理解した己の物書きの姿勢と道筋 | アニメージュプラス - アニメ・声優・特撮・漫画のニュース発信!
            • 「ガンダム」安彦作品が描き出す人間たちの実像

              安彦作品の安堵感 中島岳志(以下、中島):ジブリ作品には、安彦作品ともつながる部分があると思います。安彦さんの『虹色のトロツキー』の中には、具体的な思想やメッセージがあるわけじゃない。その感じが好きなんです。 ただ、この世界にはいろんな出来事があって、そこで一生懸命に生きている人間たちがいるということ。そこをひたすら描いていく。それが満洲やノモンハンだった場合は『虹色のトロツキー』のようになるし、そうでなければ『魔女の宅急便』みたいにパン屋で一生懸命働いたりすることにもなる。 わざわざ『千と千尋の神隠し』みたいに「ここで働かせてください」って大声で叫ばなくてもいい。そういう安堵感があります。 だから杉田さんが『宮崎駿論』で、宮崎駿の世界は『もののけ姫』以降になると、物語として空転している、と指摘していたこともよくわかる。 杉田俊介(以下、杉田):とはいえ、『虹色のトロツキー』の物語の進み方

                「ガンダム」安彦作品が描き出す人間たちの実像
              • 雑誌『対抗言論』1号について|杉田俊介

                ご報告です。 『対抗言論』という「反ヘイトのための言論誌」をはじめることにしました。 編集委員は私(杉田俊介)と櫻井信栄。 編集協力に川村湊先生。 出版元は法政大学出版局。 また法政大学出版局の編集者G氏も積極的に企画に参加しています。(ただし編集委員は2号以降、増える可能性があります)。 さしあたりは年に一回ほどの刊行で、3号までは企画書が通っています。 現在、1号の年内(12月末)刊行を目指して、最後の作業に入っています。 色々と準備している間に、2年ほどの時間が経過してしまいました。 私個人の書き物の中ではもちろん差別やヘイトの問題も扱ってきましたが、それだけでいいのだろうか、これでいいのだろうか、というもどかしさを感じていました。 日に日に悪化し腐敗していく状況、「これがどん底であり最悪だ」と思えること自体がまだ幸運であり、どん底よりもさらにずっと底なしに悪くなっていくこの状況に対

                  雑誌『対抗言論』1号について|杉田俊介
                • 「弱者男性」が闇落ちしないために 杉田俊介さんが弱さの中に見る光:朝日新聞デジタル

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                    「弱者男性」が闇落ちしないために 杉田俊介さんが弱さの中に見る光:朝日新聞デジタル
                  • 第496回:名付けられない空気の問題〜暴走する言葉〜の巻(雨宮処凛)

                    台風被害が深刻な9月11日、第4次安倍第2次改造内閣が組閣された。 「千葉の惨状を放置して組閣かよ」という非難の声と同時に、その布陣にも疑問の声があちこちから上がっている。 IT担当大臣が78歳の「はんこ議連」議員だったり、文科大臣がよりによって疑惑だらけの萩生田光一氏だったり、「気候変動問題はセクシー」発言で何かを極めた感がある小泉進次郎氏が環境大臣だったり。その上、今井絵理子氏が内閣府政務官に抜擢され、防災、原子力、宇宙開発、男女共同参画など17分野を担当するというのだからいろいろ不安でたまらない。 だけどそういうことに対して、いちいち「本気で」怒る気力も湧いてこない。なぜなら、どれほど怒りを表明しようとも、政治に関心のない大多数の層からしたら、「意味不明な理由でギャーギャー文句を言うだけのヤバい奴」にしか見えないことを、嫌というほどわかっているからだ。 「野党がクレーマーにしか見えな

                      第496回:名付けられない空気の問題〜暴走する言葉〜の巻(雨宮処凛)
                    • 【第125回】百田尚樹の人気の秘密|世の中ラボ|斎藤 美奈子|webちくま

                      ただいま話題のあのニュースや流行の出来事を、毎月3冊の関連本を選んで論じます。書評として読んでもよし、時評として読んでもよし。「本を読まないと分からないことがある」ことがよく分かる、目から鱗がはらはら落ちます。PR誌「ちくま」2020年9月号より転載。 百田尚樹はまちがいなく、二〇〇〇年代を代表するベストセラー作家である。デビュー作『永遠の0』は五〇〇万部。通史をうたった『日本国紀』は一〇〇万部。おまけに彼は「お騒がせ作家」でもあって、ツイッターや右派論壇誌でも過激な発言を続けている。なぜ彼はそれほどまでに人気があるのか。 この謎を解くうえで、石戸諭『ルポ百田尚樹現象』は示唆に富んだ本だった。副題は「愛国ポピュリズムの現在地」。 巻頭で著者はいう〈日本のリベラル派・左派にとって、最も「不可視」な存在の一つが「百田尚樹」とその読者である。彼らからすると、なぜ過激な右派論客である百田の本が読ま

                        【第125回】百田尚樹の人気の秘密|世の中ラボ|斎藤 美奈子|webちくま
                      • 杉田俊介 on Twitter: "件の記事、今の所リベラルやフェミニズムによる批判は少なめ。めちゃくちゃ多いのは「俺のかんがえる弱者男性(論)と違うから、お前はわかっていない」(中身はちゃんと読まず、ある部分にのみ食い付く)的な冷笑・罵倒・マウントですね。異教も異… https://t.co/RoqtZD9OSN"

                        件の記事、今の所リベラルやフェミニズムによる批判は少なめ。めちゃくちゃ多いのは「俺のかんがえる弱者男性(論)と違うから、お前はわかっていない」(中身はちゃんと読まず、ある部分にのみ食い付く)的な冷笑・罵倒・マウントですね。異教も異… https://t.co/RoqtZD9OSN

                          杉田俊介 on Twitter: "件の記事、今の所リベラルやフェミニズムによる批判は少なめ。めちゃくちゃ多いのは「俺のかんがえる弱者男性(論)と違うから、お前はわかっていない」(中身はちゃんと読まず、ある部分にのみ食い付く)的な冷笑・罵倒・マウントですね。異教も異… https://t.co/RoqtZD9OSN"
                        • 批評とは何か? 「ポスト」クリティークが叫ばれる時代に改めて問い直す(杉田俊介)|じんぶん堂

                          記事:作品社 黒田清輝〈読書〉(部分)(1891) 出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/) 書籍情報はこちら 一対一で、対峙する 批評とは何か。若い頃から批評を志しながら、恥ずかしいことに、いまだによくわかっていない。 ただ、次のことは考える。批評の原点には、一対一で対象に対峙する、という関係性がある。素朴で孤独な営みである。それは依然変わらずある。 対象はもちろん小説作品に限らない。ただ一人で、数多くの優秀な人間が関わった総合芸術のような巨大な作品にも向き合わねばならない。考えてみればそれはいささか異様なことでもある。めまいを覚えるような圧倒的な無力さがあるだろう。 しかし思えば、批評という営みのある一断面は、そうした無力さと切り離せないのではないか。既存の一般的な価値判断に頼れず、自分にとっての美的な価値を自分の言葉で創造し、産出しなければならな

                            批評とは何か? 「ポスト」クリティークが叫ばれる時代に改めて問い直す(杉田俊介)|じんぶん堂
                          • 男らしさの呪縛で追い込まれる孤独 批評家、杉田俊介さんの分析 | 毎日新聞

                            政府が、英国に次ぎ世界2例目の孤独・孤立対策担当相を置いた(坂本哲志1億総活躍担当相が兼務)。コロナ禍での女性や若年層の自殺増加を受けたものだが、自殺者数は女性より男性の方が多い。中年以上の男性も従来、孤独を抱えているのだ。男性の孤独を論じてきた批評家の杉田俊介さんに、背景にある「強くなければならない」という「男らしさ」の呪縛と、雇用環境の変化やフェミニズムの台頭で揺らぐ心理などを聞いた。【聞き手・鈴木英生・オピニオングループ】 弱さ認められず、助けを求められず --以前から、男性の孤独を論じられていますね。 ◆一般論として、差別や社会的排除の問題は、男性より厳しい状況にある女性やマイノリティーを優先して論じるべきです。けれど、男性たちも孤独や「生きづらさ」を抱えているし、それが広く議論されていないのは問題だと思ってきました。男性の孤独は、二つに大別できます。…

                              男らしさの呪縛で追い込まれる孤独 批評家、杉田俊介さんの分析 | 毎日新聞
                            • 【小野寺系】映画評論家たちのマイノリティに対する謎の情熱【BLUE GIANT】 - 曇りなき眼で見定めブログ

                              先日『キネマ旬報』のランキングを見た。 キネマ旬報 2023年2月下旬キネマ旬報ベスト・テン発表特別号 No.1915 キネマ旬報社 Amazon 私が推していた『THE FIRST SLAM DUNK』に11点しか入っておらず、私が軽く批判した『犬王』が11位に入っていて、まあ個人的には納得できない結果だった。あとめちゃくちゃ面白かった『RRR』の順位も低かった。 それはさておき、キネ旬に書くような評論家というのは、映像としての面白さとか斬新さとか出来の良さなんかよりも、現代社会を良き方向へと導くかどうかで映画を評価しているフシがあるなあと思った。「マイノリティの権利」みたいなものに言及している選評がやたらと多かったのである。マイノリティの地位向上というのは良い事だと思し、そういうテーマが感動を読んで良い作品になる事もあると思うが、映画一般がそれに一役買わねばならないとは思えない。誰か理

                                【小野寺系】映画評論家たちのマイノリティに対する謎の情熱【BLUE GIANT】 - 曇りなき眼で見定めブログ
                              • 総説・現代日本のカウンターカルチャー(随時アップデート予定) - 曇りなき眼で見定めブログ

                                総説 左派カウンターカルチャー 古き良き左派文化論の生き残りとしての反資本主義・新自由主義論壇 ツイフェミと化したフェミニスト アベ政治を許さない系文化人 れいわ新選組など 安倍晋三語録 外山恒一 右派カウンターカルチャー 弱者男性論壇 表現の自由戦士 古き良きネトウヨから反緊縮ネトウヨへ 反アカデミズム ゲンロン界隈 『土偶を読む』 橋下徹など維新ポピュリスト ネットメディア系 ひろゆき、成田悠輔など ガーシー、コレコレ、ガレソ 立花孝志 オラオラ系YouTuber 加藤純一などの配信者 私人逮捕系 ネットのアングラ文化 淫夢 恒心教 最後に 総説 先日、弱者男性論客として有名な「小山」先生がこんなツイートをしていた。 実際今どきの高学歴男子ってこういうチンポ騎士ばっかですよね。盲目的に権威に阿り党派に順応して独自性あるカウンターカルチャーを築けるような個性は持ってない。「変人でも天才で

                                  総説・現代日本のカウンターカルチャー(随時アップデート予定) - 曇りなき眼で見定めブログ
                                • 杉田俊介 on Twitter: "我が身をふりかえればただちにわかるが、健全者としての特権をさんざん享受しているあんたらだって、別に清廉潔白でも正しくもなく、そこそこに愚かでダメでクズな人間の一匹だろう。あんたらが特権や人権を持ってるのは、そのこととは無関係だろう"

                                  我が身をふりかえればただちにわかるが、健全者としての特権をさんざん享受しているあんたらだって、別に清廉潔白でも正しくもなく、そこそこに愚かでダメでクズな人間の一匹だろう。あんたらが特権や人権を持ってるのは、そのこととは無関係だろう

                                    杉田俊介 on Twitter: "我が身をふりかえればただちにわかるが、健全者としての特権をさんざん享受しているあんたらだって、別に清廉潔白でも正しくもなく、そこそこに愚かでダメでクズな人間の一匹だろう。あんたらが特権や人権を持ってるのは、そのこととは無関係だろう"
                                  • 2020-11-16 | 耕書日記

                                    noteとcakesのホームレスルポの炎上について、坂口恭平『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』の担当編集者として何か言うべきだと思いつつ、一筋縄ではいかないものを感じていた。 書くことや取材することについての意識の低さであったり、編集サイドの拙さを指摘することはできる。だが同時に、2000年代以降、為政者たちによる都市空間からのホームレス排除(ジェントリフィケーション)が行われてきたことの一つの帰結とも思えてならないのだ。 以下は、拙著『メモリースティック』の第2章冒頭部に収録された断章である。 本でも、この並びで配されている。できればこの順序のまま、最後まで読み進めてほしい。私が初めて編集した単行本である雨宮処凛『生きさせろ! 難民化する若者たち』から、坂口恭平『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』へ。さらに言うなら、現在の伝統芸能への関心まで、私の中ではすべてつながっている(本書のこの

                                      2020-11-16 | 耕書日記
                                    • オナニーから疑え ―〈男らしさ〉と快感―(『臨 格差の(さまざまな)デザイン』所収) - 落ち着けMONOLOG

                                      ホリィ・センです。友人の小峰ひずみhttps://twitter.com/cococooperativ1/が『臨(サイド)』という批評誌(?)を出したので、宣伝します。 僕はサクラ荘というシェアハウスをやっていることから小峰くんからインタビューを受け、「シェアハウス思想探訪」という物々しいタイトルの記事があります。 『臨(サイド)』から一つ記事を載せてほしいとのことだったので、僕は小峰くんの書いた「オナニーから疑え――〈男らしさ〉と快感――」という記事を転載します。笑えるながら、かなり真面目な記事です。 『臨(サイド)』の目次: 〇思考にとって「現場」とはなにか?――臨床哲学・再論――(小峰ひずみ) 〇中毒政治論――依存・ケア・回復・闘争――(小峰ひずみ) 〇二十一世紀の支援と代弁――現場から〈イタコ〉へ――(田中俊英) 〇少子化時代のフェミニズム――子育て VS 資本主義――(九照) 〇

                                        オナニーから疑え ―〈男らしさ〉と快感―(『臨 格差の(さまざまな)デザイン』所収) - 落ち着けMONOLOG
                                      • 【対談#1】藤田直哉×杉田俊介 2022年は、弱者男性やインセルの年だった?――『エヴ・エヴ』『別れる決心』ディズニー作品から考える「新しい男らしさ」 |作品社

                                        【対談#1】藤田直哉×杉田俊介 2022年は、弱者男性やインセルの年だった?――『エヴ・エヴ』『別れる決心』ディズニー作品から考える「新しい男らしさ」 アカデミー賞を総なめにした『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、パク・チャヌク『別れる決心』、ディズニーの作品群、異例のロングラン上映中インド映画『RRR』、新作公開を控える北野武、亡くなったノーベル賞作家大江健三郎の文学まで、その背景にある現在の政治・社会問題や文化批評における「男性性」などを気鋭の二人の批評家が深堀り! アニメ/映画を含むサブカル・エンタメを、さらに楽しむための本格批評対談を2回に分けてお伝えします。 ■問題提起――2022年は、弱者男性やインセルの年?杉田 長い前置きをします。2022年の日本は、インセルや弱者男性たちの氾濫・叛乱の幕開けのような一年でした。たとえば2022年の初頭に、レッド(ブラック

                                          【対談#1】藤田直哉×杉田俊介 2022年は、弱者男性やインセルの年だった?――『エヴ・エヴ』『別れる決心』ディズニー作品から考える「新しい男らしさ」 |作品社
                                        • なぜ帆高は「僕たちは世界を変えてしまった」と2度言うのか──『天気の子』における自然と責任の衝突 | inquire.jp

                                          新海誠監督の新作アニメ映画『天気の子』は公開と同時に大きな反響を呼び、すぐさま賛否様々な議論が交わされるようになった。「天気」をキーワードとした本作からは強い物語と批評性を読み取れ、そこには個人と社会との現代の構造を垣間見ることが可能だ。 この記事は、新たな「自然」の概念を浮かび上がらせる、哲学者・戸谷洋志による新機軸の『天気の子』批評である。 新海誠監督の最新作『天気の子』が話題を呼んでいる。2016年に公開された同監督の『君の名は。』が大ヒットになり、社会現象を巻き起こしたことは記憶に新しい。そうした事情も手伝って、すでに『天気の子』には賛否両論を含めて様々な批評が交わされている。 『君の名は。』と同様に、本作にもたくさんの魅力が詰まっている。気象を表現する圧倒的な映像美、新宿・池袋・代々木といった東京の都市景観のディティール、「Yahoo!」や「マクドナルド」などの実在するサービス・

                                            なぜ帆高は「僕たちは世界を変えてしまった」と2度言うのか──『天気の子』における自然と責任の衝突 | inquire.jp
                                          • 成馬零一 × 西森路代が語る、ドラマ評論の現在地【前半】:批評する人は本当のオタクではないのか?

                                            コロナ禍で迎える2度目の春、テレビコンテンツに主題をとった2つの書籍が刊行された。成馬零一氏による『テレビドラマクロニクル 1990→2020』(PLANETS/第二次惑星開発委員会)と西森路代氏が執筆者として参加した『「テレビは見ない」というけれど エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む』(青弓社)だ。そこで今回はリアルサウンド映画部でのドラマ評などでもおなじみのふたりに、ドラマ批評そのものについて自由に語り合ってもらった。(宮田文郎) 批評の必要性、批評をする動機 西森:『テレビドラマクロニクル 1990→2020』はいつから書いてたんですか? 成馬:ベースになったメルマガでの連載は2018年から2年程続けて、終わったのがコロナ禍の広がりと同時期の2020年4月でした。単行本にするための構成や加筆修正について話し合ったのが7月頃ですね。野島伸司、堤幸彦、宮藤官九郎の3人の

                                              成馬零一 × 西森路代が語る、ドラマ評論の現在地【前半】:批評する人は本当のオタクではないのか?
                                            • 「荒木飛呂彦は、パラリンピックの公式ポスターを描いている」「ジョジョ2部のナチ描写は…」(杉田俊介氏)ハッとした - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                              荒木飛呂彦氏、パラリンピックの公式ポスターを描いているが、『ジョジョ』2部に味方側でナチスが出てくるし、キャンセルカルチャーの対象になりうる。三部くらいまでは女性描写も危うい面があったし、他はどうだったろう。ファンとして色々覚悟しておくべきか。自分を問われる、という意味での覚悟— 杉田俊介@「対抗言論」2号刊行されました (@sssugita) July 21, 2021 twitter.com 浦沢直樹がオリンピック、荒木飛呂彦がパラリンピックをテーマに描いたアートポスターhttps://t.co/YAfKDWlFDB pic.twitter.com/ZQkwJiiJbW— コミックナタリー (@comic_natalie) 2020年1月6日 natalie.mu ジョジョのシュトロハイムは「誇り高きドイツ軍人としてスターリングラードで名誉の戦死を遂げる」だったっけ。 そもそも彼は「国

                                                「荒木飛呂彦は、パラリンピックの公式ポスターを描いている」「ジョジョ2部のナチ描写は…」(杉田俊介氏)ハッとした - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                              • 新海誠が『すずめの戸締まり』で描きたかったものは何か?(杉田俊介・批評家)/イミダス

                                                なぜ少女が主人公になったのか? 現在と未来の「日本(人)」の全体に「大丈夫」と告げ知らせるためには、民衆的な神道や天皇(制)の力が必要であり、何より女性たちの力が必要である――。『すずめの戸締まり』は、そのようなアニメーション映画であると感じられた。 『すずめの戸締まり』の中核にある主題は、2011年の東日本大震災である。主人公である少女・岩戸鈴芽と「閉じ師」のイケメン大学生・宗像草太は、ロードムービー的な冒険を通して、日本各地の被災や荒廃を経験しながら、忘れられつつある東日本大震災の経験に再び対峙する。そして「日本(人)」に祝福の光を与えようとする。 人がいなくなってしまった場所には「後ろ戸」と呼ばれる扉が開くことがある。扉の中には死者の世界、「常世(とこよ)」がある。後ろ戸からは現世に災いが出てくる。それは「ミミズ」と呼ばれ、日本列島の下を蠢(うごめ)く巨大な力である。ミミズが引き起こ

                                                  新海誠が『すずめの戸締まり』で描きたかったものは何か?(杉田俊介・批評家)/イミダス
                                                • 片づけの谷のナウシカ - 風の谷のアニミズム | ウェブマガジン「あき地」

                                                  ときめかないモノたち、それはゴミとなる 所有者にとって「ときめき」が感じられなかったモノ、つまり、こんまりが感謝の気持ちを念じて捨てよ、と唱える衣類や本などは、その直後、ゴミに転じる。より一般化して述べれば、気に入ったため、必要のため、あるいはその他何らかの理由で個人のもとに集まってきたモノは、その場に滞って不用あるいは用済みとなり、やがてゴミに変化(へんげ)する。 現代日本では、ゴミを気の向くままに、勝手に捨てることはできない。ゴミを片づけることは、たいそう骨が折れる。ときめきが感じられなかったモノの処理もまた、今日では重大事なのである。燃やせたり燃やせなかったり、再資源化したりという処理のしかたの違いと、大きさや量などに応じて分別し、決まった曜日と時間に、決まった場所に、決まったやり方で、ゴミは出さなければならない。ゴミとなったモノが、私たちの暮らしの舞台である周囲の自然環境を汚したり

                                                    片づけの谷のナウシカ - 風の谷のアニミズム | ウェブマガジン「あき地」
                                                  • イーロン・マスクが百田尚樹に引用して「Uso o kakuno~」っていってるのはコラだよ - 電脳塵芥

                                                    まあ、ネタとわかっているとは思うが中にはバズっている投稿もあって「おもしろい画像」であることは違いないのだけど、それはともかく今後残って出回ってしまうかもしれないので一応指摘しておく。 1)「Elon Musk@elonmusk」及び「百田尚樹@hyakutanaoki」に該当投稿がない まずいずれのアカウントにも当然ながら該当投稿はない。たとえばイーロンマスクは「uso」で検索、百田尚樹は「コミュニティノート」を検索しても該当投稿はない。当然、存在しないのだからリンクやアーカイブもない。日本で拡散され始めたのが2月15日だが*1、マスクの投稿は2月13日で実在するならば日本で話題になるのが遅すぎる。ちなみに百田尚樹からの一方的なイーロン・マスクとの絡みは存在しており、それが下記の投稿。 https://twitter.com/hyakutanaoki/status/16211514790

                                                      イーロン・マスクが百田尚樹に引用して「Uso o kakuno~」っていってるのはコラだよ - 電脳塵芥
                                                    • 『松本人志についてのノート|杉田俊介』へのコメント

                                                      ブックマークしました ここにツイート内容が記載されます https://b.hatena.ne.jp/URLはspanで囲んでください Twitterで共有

                                                        『松本人志についてのノート|杉田俊介』へのコメント
                                                      • 鬼滅の刃とジェンダー:『叩かれてたって被害者意識が一番大事なアイデンティティになって』るアンチフェミ - 事実を整える

                                                        悪の集団によるネットいじめを見てしまったので。 鬼滅の刃と遊郭編とジェンダー ジェンダー論の観点からも高く評価されてる事例 「鬼滅の刃の遊郭編とか、ジェンダー論の観点からも高く評価されてたじゃん」みたいな話 『叩かれてたって被害者意識が一番大事なアイデンティティになって』るアンチフェミ 鬼滅の刃と遊郭編とジェンダー 「鬼滅の刃の遊郭編とか、ジェンダー論の観点からも高く評価されてたじゃん」みたいな話に「違ーう! 鬼滅はフェミから叩かれてた!」って吹き上がってるの、なんかもう、「叩かれてた」って被害者意識が一番大事なアイデンティティになってますやん — リンドウ (@rindoh) 2022年6月30日 「甘露寺蜜璃の入浴シーンに懸念が殺到!」みたいな架空炎上案件(以下のスレッドに詳しい)がたびたび起きるの、「敵から叩かれてる」ことこそを一番求めてる人がいっぱいいるから需要にマッチしてんだよね

                                                          鬼滅の刃とジェンダー:『叩かれてたって被害者意識が一番大事なアイデンティティになって』るアンチフェミ - 事実を整える
                                                        • 多摩川から考える(1)──ビートたけし/北野武における境界性とその寓意について|壱村健太 | 週末批評

                                                          ※本記事には、関係者の名誉やプライバシーの保護等に鑑み、編集者による検閲(伏字)が一部施されています。 文:壱村健太 また多摩川はどうしても武蔵野の範囲に入れなければならぬ。六つ玉川などとわれわれの先祖が名づけたことがあるが武蔵の多摩川のような川がほかにどこにあるか。その川が平らな田と低い林とに連接する処の趣味は、あたかも首府が郊外と連接する処の趣味とともに無限の意義がある。 国木田独歩「武蔵野」1 アレゴリー的芸術作品は批評的解体を、ある意味ではすでに自身のうちで被っている。 ヴァルター・ベンヤミン『ドイツ悲劇の根源』の「要旨」2 はじめに いきなりだが断言したい。 漫才師、コメディアン、テレビタレント、国民的スター、文化人、映画監督、役者、演出家、歌手、小説家……。肩書はなんでもよいが、戦後日本が輩出したもっとも偉大な表現者のひとりであるビートたけし/北野武。この「ほとんど戦後日本の神

                                                            多摩川から考える(1)──ビートたけし/北野武における境界性とその寓意について|壱村健太 | 週末批評
                                                          • 元増田です。 荻上チキ氏や杉田俊介氏みたいな、差別問題に取り組んでいる..

                                                            元増田です。 荻上チキ氏や杉田俊介氏みたいな、差別問題に取り組んでいる人たちが絶賛しているのがすごくショック。 在日朝鮮人の方が殺人をするマンガを書いたら、絶対、差別だと糾弾されるはずなのに、なぜ、統合失調症患者ならOKなのか。絶賛するのか? 彼らの反差別に、われわれ精神障害者は含まれていないのか。 本当に、絶望と悲しみと怒りが沸いてくる。 7/20追記 杉田俊介氏に応答していただけました。 https://togetter.com/li/1747129

                                                              元増田です。 荻上チキ氏や杉田俊介氏みたいな、差別問題に取り組んでいる..
                                                            • 表現の自由戦士 - Wikipedia

                                                              表現の自由戦士(ひょうげんのじゆうせんし)とは、表現の自由を守ることに情熱を燃やす反表現規制論者のことである[1][2]。ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー(社会正義戦士)に由来するインターネットスラングである[3]。青識亜論のように自称する場合もあるが、基本的には蔑称として用いられる表現である[3]、。類似の概念に、表現規制反対派ムラというものがある。「表自系」、「表自界隈」と呼ばれることもある。 概要[編集] 表現の自由戦士はオタクの一部とされることもあり、漫画やイラストの性的表現、ポルノグラフィなどの絡んだ問題における表現規制に対抗している[1][4][5]。そのため、表現規制に賛同する者やツイフェミとされる者としばしば対立する[3][6][7]。表現の自由戦士の主張する「表現の自由」について、「ズリネタの自由」と呼ばれることもある[8]。ただし、本来「表現の自由」の対象は広範にお

                                                              • 【乗るしかないでしょう】杉田俊介曰く『天気の子』はネオリベらしい【「新自由主義批判」批判というビッグウェーブに】 - 曇りなき眼で見定めブログ

                                                                またもや杉田俊介批判。今回は杉田先生の『天気の子』論を取り上げる。 gendai.media 疑問点を逐一取り上げていたら↓みたいにタタリ神になってしまうので、論点を絞る。 cut-elimination.hatenablog.com 具体的には、杉田先生が『天気の子』とそのセカイ系的側面を「新自由主義」「ネオリベ的」と評していた点を取り上げる。何故かというと、いま「くちなし」さんという人の「「「新自由主義」批判」批判」ブログ記事が話題なので便乗するため。 kozakashiku.hatenablog.com くちなしさんは私より若いっぽくて私より後にはてなブログを始めたっぽいのに私より遥かに質の高い記事を書いてバズっているので尊敬している。ちなみに杉田先生もこのくちなしさんの記事を読んだらしく、こんなツイートをしていた。 この冷笑的で権威的で煙に巻く感じ、なんか懐かしいな… https:

                                                                  【乗るしかないでしょう】杉田俊介曰く『天気の子』はネオリベらしい【「新自由主義批判」批判というビッグウェーブに】 - 曇りなき眼で見定めブログ
                                                                • 『男が男を解放するために』刊行記念対談 | ele-king

                                                                  外側の制度や法律を変えることと、内側の意識や欲望を変えること、それらの両輪が大事だという感覚が自分にはあって。(杉田) 男性の駄目さみたいなものをどうすくい上げて、それを断罪する形でなくどうほぐしていけるかを考えていた。(木津) 『男が男を解放するために 非モテの品格・大幅増補改訂版』の杉田俊介と、『ニュー・ダッド──あたらしい時代のあたらしいおっさん』の木津毅による対談をお届けする。 昨年9月に発売された杉田俊介著『男が男を解放するために 非モテの品格・大幅増補改訂版』。本書は集英社新書から2016年に刊行された『非モテの品格』に、副題のとおり大幅に描き下ろしを加えた増補版となる。原著の1~3章に加えて「4,5章」として書き加えられたパートはおよそ9万字。実質的に原著のほぼ2倍の分量になっている。 現代社会において男性が直面する数々の生きづらさについて、「弱さ」という観点から考えたオリジ

                                                                    『男が男を解放するために』刊行記念対談 | ele-king
                                                                  • 杉田俊介 on Twitter: "リベラルな個人主義に基づく自由と平等を規範とする人々は、持ち家があるとか、ボーナスが出たとか、裕福な家族の幸せとか、そういうことを隠す(言いたがらない)という事情もありそう。欺瞞を突っ込まれるから。経済的な階級問題をなかったことに… https://t.co/KUZgsQUkkq"

                                                                    リベラルな個人主義に基づく自由と平等を規範とする人々は、持ち家があるとか、ボーナスが出たとか、裕福な家族の幸せとか、そういうことを隠す(言いたがらない)という事情もありそう。欺瞞を突っ込まれるから。経済的な階級問題をなかったことに… https://t.co/KUZgsQUkkq

                                                                      杉田俊介 on Twitter: "リベラルな個人主義に基づく自由と平等を規範とする人々は、持ち家があるとか、ボーナスが出たとか、裕福な家族の幸せとか、そういうことを隠す(言いたがらない)という事情もありそう。欺瞞を突っ込まれるから。経済的な階級問題をなかったことに… https://t.co/KUZgsQUkkq"
                                                                    • 「ルックバック」を手放しで絶賛している批評家はあんまセンスない - あままこのブログ

                                                                      最近いい子ちゃんな記事ばっか書いていたので、たまには煽り記事を。 anond.hatelabo.jp 先日とりあげた amamako.hateblo.jp 「ルックバック」というマンガについて、批評家の荻上チキ(id:seijotcp)氏や杉田俊介(id:sugitasyunsuke)氏が絶賛していたそうで。 で、この匿名ダイアリーの記事を書いた人はそれに失望しているということだそうです。 (ただ一応注釈をしておくと、荻上氏は知りませんが、杉田氏の方は以下のツイートにあるように 名指しで批判されている。↓は今朝書いたが、他人のツイートに触発されてのことであり、自分の認識がぬるいと言わざるをえない。物語の必然に従ってあのような犯人像が選ばれたのか、作品の価値判断はどうあるべきか、根本的に考え直したい。まずは偏見の助長に無防備に荷担した点をお詫びしたい。— 杉田俊介@「対抗言論」2号刊行されま

                                                                        「ルックバック」を手放しで絶賛している批評家はあんまセンスない - あままこのブログ
                                                                      • 「ヘイト」に対抗するための言論誌を作ります!

                                                                        このプロジェクトは、2019-11-07に募集を開始し、222人の支援により1,400,155円の資金を集め、2019-11-29に募集を終了しました 私たちは今、隣人に対する「ヘイト」の蔓延する社会に生きています。外国人・移民に対するレイシズム、性差別、障害者差別などが複雑に絡み合い、殺伐とした不寛容が拡がっていく社会。そんな状況を、私たち自身で乗り越えていくための批評/文学/学問の新雑誌を創刊します。 はじめに・ご挨拶 このたび、批評家の杉田俊介と、日本文学研究者の櫻井信栄を編集委員とする雑誌企画、『対抗言論』を創刊します。 いま、私たちの生活する日本社会には、さまざまな種類の差別、もしくは「ヘイト」があふれています。マスメディアやネット上だけでなく、公共の空間でも、外国人や移民に対する無意識のレイシズム、特定の民族への意図的な中傷、歴史の書き換え、性差別、障害者や生活保護受給者などへ

                                                                          「ヘイト」に対抗するための言論誌を作ります!
                                                                        • ヘイトではない代案、「弱者男性」たちの出口探し 批評家・杉田俊介インタビュー(下)

                                                                          趙:ここ数年の間に「弱者男性」に関する本を3冊出されました。インタビューで一番焦点を当てたかった点はこの部分です。1990年代から日本では男性学の流れが少しずつありましたね。途中でちょっと途切れたようですが。 杉田:そうですね。日本では一九九〇年代に「男性学の時代」と呼ばれた時期がありました。グラムシ研究者の伊藤公雄さんらが初期の代表的な論客で、「男らしさの鎧を脱いで、自分らしく生きよう」と主張しました。その後、様々な自治体で男性学講座が開催されたりもしました。ただ、そうした動きは、基本的には会社を引退したあとのサラリーマン層が中心だったように思います。そうした流れがある程度普及すると、男性学の役割はあたかも達成されたような雰囲気になって、いったんは収束してしまいました。 趙:「性的弱者」という言い方はありましたよね。1990年代後半に上野千鶴子と宮台真司の対談が話題になりました。「コミュ

                                                                            ヘイトではない代案、「弱者男性」たちの出口探し 批評家・杉田俊介インタビュー(下)
                                                                          • 弱さをキーワードに男性性を分析する

                                                                            批評家・杉田俊介は日本でどのような存在なのか。彼の代表作を羅列するだけではうまく伝わらないかもしれない。『無能力批評:労働と生存のエチカ』(2008)、『宮崎駿論:神々と子どもたちの物語』(2014)、『長渕剛論』(2014)、『戦争と虚構』(2017)、『ドラえもん論:ラディカルな「弱さ」の思想』(2020)、『ジャパニメーションの成熟と喪失』(2021)、『マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か:MeTooに加われない男たち』(2021)、『橋川文三とその浪曼』(2022)、『男がつらい! 資本主義社会の「弱者男性論」』(2022)... 労働運動、政治思想、障害、フェミニズム、芸能、アニメーションなど、彼の執筆領域は一見しても非常に広い。これらのテーマを貫く視座は日本の能力主義と自己責任論に対する強い批判意識である。ここ数年は同僚たちと共に雑誌『対抗言論:反ヘイトのための交差路』

                                                                              弱さをキーワードに男性性を分析する
                                                                            • 杉田俊介 on Twitter: "『鬼滅の刃』の鬼殺隊は、正義のために働けるがどんどん人材が燃え尽きて当然のNPO、鬼側は、強さと寿命を与えられるけどボスにつねに監視される超絶パワハラのブラック企業、という感じの選択肢しかなくて、いずれにしても地獄みがある。しかし… https://t.co/uAoMYI1KGt"

                                                                              『鬼滅の刃』の鬼殺隊は、正義のために働けるがどんどん人材が燃え尽きて当然のNPO、鬼側は、強さと寿命を与えられるけどボスにつねに監視される超絶パワハラのブラック企業、という感じの選択肢しかなくて、いずれにしても地獄みがある。しかし… https://t.co/uAoMYI1KGt

                                                                                杉田俊介 on Twitter: "『鬼滅の刃』の鬼殺隊は、正義のために働けるがどんどん人材が燃え尽きて当然のNPO、鬼側は、強さと寿命を与えられるけどボスにつねに監視される超絶パワハラのブラック企業、という感じの選択肢しかなくて、いずれにしても地獄みがある。しかし… https://t.co/uAoMYI1KGt"
                                                                              • 国のために死ねるか、人のために生きられるか。戦後右翼も左翼も超えてゴジラが平和と愛国を問い直す! - Something Orange

                                                                                映画『ゴジラ-1.0』(以下『マイナスワン』)を批判する動画を見ました。 非常に面白い。 ある種の政治的観点からこの映画を批判する意見は当然、出て来ると思っていました。 単なる難癖に過ぎないような批判は無数にあるけれど、この動画はきわめてロジカルだし、非常に説得力がある感じ。 そしてその上で、まったく共感できない(笑)。 この動画は主に映画の「リアリティ」と「人間ドラマ」について批判しているのですが、物凄く丹念に批判されているにもかかわらず、ほとんど納得がいかない。 ほんとうに作品の本質が理解されていない、何ひとつ伝わっていないんだなあといっそ感心するくらい。 そしてまた、山崎貴という監督はほんとうに舐められている、あなどられているんだということもあらためて感じますね。 小説でもマンガでもそうだけれど、カルト的に「とがった」作家に比べ、一見して「わかりやすい」エンターテインメントを展開する

                                                                                  国のために死ねるか、人のために生きられるか。戦後右翼も左翼も超えてゴジラが平和と愛国を問い直す! - Something Orange
                                                                                • 【対談#1】藤田直哉×杉田俊介 『すずめの戸締り』とはなんなのか?――徹底討論|作品社

                                                                                  *注意:この記事にはネタバレが含まれています 二〇一六年の『君の名は。』で二五〇億円を超える興行成績をあげ、日本映画の歴代興行成績二位に躍り出た監督・新海誠(現在は三位)。その影響力はもはや国民的と言うべきであろう。次作『天気の子』も一四〇億円を超える成績を挙げ、広範な支持を得ている。アメリカのアカデミー賞への招待、『君の名は。』のハリウッドリメイク、国際的な映画祭での受賞等々、国際的な評価も高い。二〇二一年一一月一一日公開『すずめの戸締り』は、ロングランヒットを続けている。 気鋭の批評家二人が、初期作から最新作まで、政治・社会的なテーマをも織り込んで、その魅力について徹底討論。その模様を2回に分けてお伝えしていきます。 ■ポスト批評時代のアニメーション映画杉田 藤田さんが『新海誠論』を出されてから、結構過ぎました。新刊の反応はいかがですか。 藤田 まだそれほど多くはありません。小川公代さ

                                                                                    【対談#1】藤田直哉×杉田俊介 『すずめの戸締り』とはなんなのか?――徹底討論|作品社