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現代音楽の検索結果1 - 40 件 / 90件

  • クローズアップ藝大 | 第十五回 小鍛冶邦隆 音楽学部作曲科教授 | 東京藝術大学

    クローズアップ藝大では、国谷裕子理事による教授たちへのインタビューを通じ、藝大をより深く掘り下げていきます。東京藝大の唯一無二を知り、読者とともに様々にそれぞれに思いを巡らすジャーナリズム。月に一回のペースでお届けします。 Tweet >> 過去の「クローズアップ藝大」 >> 「クローズアップ藝大」が本になりました 第十五回は、音楽学部作曲科教授の小鍛冶邦隆先生。現代音楽の作曲家として、また指揮者としても活躍しています。令和3年10月、研究室にてお話を伺いました。 【はじめに】 この「クローズアップ藝大」という企画を通して、今まで出会うことのなかった様々な芸術家の方々と初めて話をする機会を得ていますが、現代音楽の作曲家は正直とても遠い存在だと感じていました。コンサートでも、日ごろメディアを通しても現代音楽をあまり耳にすることがないこともありますが、現代音楽については難しい話になるではとの予

      クローズアップ藝大 | 第十五回 小鍛冶邦隆 音楽学部作曲科教授 | 東京藝術大学
    • FILT NO SMOKING NO LIFE 細野晴臣

      失われかけているものの中にこそ、かけがえのないものがある。ミュージシャン・細野晴臣が、今後も「遺したいもの」や、関心を持っている「伝えたいこと」を語る連載の第11回。一つ一つの言葉から、その価値観や生き方が見えてくる。 消えないスピリット。 最後に会った日。 2023年になってから、本当にいろいろなことがあったね。幸宏、鮎川誠くん、岡田徹くん、そして教授。みんな立て続けだったから、気持ちが追いつかなかった。落ち着いてひとりひとりにさよならも言えない、仲間が戦死していくときの気持ちってこういうことなのかな、と。 幸宏の印象はいまも2019年当時のまま、その後の4年のあいだ止まってる。僕がロサンゼルスでライブをしたとき、幸宏が観にきてくれて、そのあと呼ばれたDJパーティにも幸宏が来た。ちょうど幸宏の誕生日だった。だからバースデー・パーティになってね。そのときの元気な印象が強く残ってる。それから

        FILT NO SMOKING NO LIFE 細野晴臣
      • DCPRG『構造と力』リリース20周年 菊地成孔が語る、オルタナティブなグルーヴの現在

        音楽家で現在は音楽ギルド・新音楽制作工房も運営する菊地成孔。彼が率いていたDC/PRG(Date Course Pentagon Royal Garden/当時はDCPRG)による2ndアルバム『構造と力(Structure et Force)』が、2003年9月25日の発売から20周年を迎える。 本作の収録曲は前作『アイアンマウンテン報告』と比べ、さらにクロスリズムやポリリズムにフォーカスしており、当時としては律動的かつかなり先鋭的な内容だった。特に当時、4拍子と5拍子が同時に鳴るリズムを踊れる楽曲に落とし込んだのは驚嘆でしかない。 しかし執筆家でもある菊地が膨大なテクストを残した副作用なのか、雑誌カルチャーの衰退が原因なのか、音楽そのものを具体的に語ったインタビューはネット上にほとんどないのが実情だ。そこでリリース20周年を期に『構造と力』の音楽的な回想を依頼。 「5」という数字(ペン

          DCPRG『構造と力』リリース20周年 菊地成孔が語る、オルタナティブなグルーヴの現在
        • 笹久保伸、ジャズライターにキレる。音楽家を悩ます評論家のパワハラ問題|小池直也

          突然過ぎて意味がわからなかった。ギタリスト・笹久保伸が3月11日、Xにてジャズ評論家の柳樂光隆氏を名指しで批判し始めたのである。いわば音楽家から評論家へのカウンターだ。 ミーハーで口だけのクソみたいなやつに褒められても喜ぶフリをしないといけないんだから音楽家の人生も大変だよ。 若い人々は評価を無視して作品を作った方がいい。 近年自分の歩みの中で何か恥じることがあるとしたら、それは評論家・柳樂光隆みたいな中身のない人間に『良い』とか書かれたこと。 pic.twitter.com/2wvFFEJEPX — SHIN SASAKUBO (@shinsasakubo) March 11, 2024 私個人としては、柳樂氏が監修する『Jazz The New Chapter4』でディスクレビューを担当させてもらったし、主宰した『ネオホットクラブ13』にもゲスト出演してもらった。好意でインタビューさせ

            笹久保伸、ジャズライターにキレる。音楽家を悩ます評論家のパワハラ問題|小池直也
          • 「聴かずぎらいのための吹奏楽入門」を切っ掛けに考えた幾つかの物事について|石塚潤一

            「聴かずぎらいのための吹奏楽入門」(漆畑奈月、小室敬幸)を読了。吹奏楽というガラパゴス化した世界を外の聴衆へと啓く、といった意気込みのようなのだが、終始、ガラパゴスの論理と言葉とでつづられた対談、というのが正直なところ。なぜ、ここまで吹奏楽コンクールを軸に展開しなくてはならないのか。 日本の吹奏楽界がコンクール(全日本吹奏楽コンクール)を軸に回っていることは論を俟たない。子供(≒未成年、くらいのつもりだが)というものは社会的な尺度をもたず、それゆえに、よほど老成でもしていない限り自分を客観的に見定める方法を知らない(「中二病」なんて言葉が生まれるゆえだ)。よって、自分を褒めることも叱ることもできない彼らは、人からの評価を何より欲するもので、実際、大人が思う以上に競争好きだ。それゆえに、吹奏楽の場合、コンクールで審査員という権威に、金賞・銀賞といった賞を以って承認してもらいたいと思うのだろう

              「聴かずぎらいのための吹奏楽入門」を切っ掛けに考えた幾つかの物事について|石塚潤一
            • ブライアン・イーノとジャズの関係とは? 鬼才たちと実践した「非歓迎ジャズ」を再検証 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

              ブライアン・イーノ、ホルガー・シューカイ(CAN)、J・ペーター・シュヴァルムが四半世紀前に繰り広げた即興ライブが、発掘音源『Sushi. Roti. Reibekuchen』(スシ、ロティ、ライベクーヘン)としてリリースされた。当時のイーノが実践していた「非歓迎ジャズ」を今こそ再検証すべく、音楽評論家の柴崎祐二に解説してもらった。 1998年8月27日。世代の異なる三人の鬼才=ブライアン・イーノ、ホルガー・シューカイ、J.ピーター・シュワルムがドイツ・ボン市の美術展示館の屋外スペースに集い、一回限りのインプロヴィゼーション・ライブを行った。そのパフォーマンスが行われたイベント「Sushi! Roti! Reibekuchen!」は、イーノによるマルチメディア・インスタレーション「フューチャー・ライト・ラウンジ・プロポーザル」展のオープニング・パーティーとして催されたもので、タイトルの通り

                ブライアン・イーノとジャズの関係とは? 鬼才たちと実践した「非歓迎ジャズ」を再検証 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
              • 「貴重なご発表ありがとうございます。私、引用して頂いた先行研究の著者なのですが質問よろしいでしょうか?」(実話)

                渡瀬ゆず💉 @kamo_kamos 仮名 / 応用薬理学、分子腫瘍学 / 近代・現代音楽 /フォローRTはご自由に / 💉ファファモモモモファ, XBBまで接種済 / ファイザーとモデルナの萌え萌えキュンキュンな同人誌が読みたい人 / 呼び方はゆずさんでも何でも良いです / 腱鞘炎なのでお返事率は低めすいません。背景@youjo_tecさん

                  「貴重なご発表ありがとうございます。私、引用して頂いた先行研究の著者なのですが質問よろしいでしょうか?」(実話)
                • 開成―東大卒業後にテニスを始めた39歳市川誠一郎、年収250万円で精進して掴んだ世界ランク(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

                  開成中学-開成高校-東大のエリート街道を歩んできた。仲間には一流企業、官僚、弁護士の道などに進んだ人間も多い。しかし、市川誠一郎(39)は、東大を出た25歳からプロテニス選手を目指した。テニス一筋の人生を送って14年。今年5月、初めてダブルスの世界ランキングを獲得できた。 【写真】「夢追人」Tシャツを着た市川誠一郎 現在の年収は約250万円。高校、大学の同級生には、数倍の年収を稼ぎ、都内のタワマンに住んでいる人も少なくない。 「すてきなマンションに住んで、すてきな奥さんと暮らしてますよ。遊びに行ったこともあります。でも、幸せがどうかといったら、それは分からない。やりたいことをやってる方が、僕にとっては、はるかに幸せなんです。毎日地獄のような練習だったとしても」 もともと、普通の常識とは無縁だった。開成中に入ったのも「単純に勉強で日本一になりたくて、親から止められても勉強してた。官僚になろう

                    開成―東大卒業後にテニスを始めた39歳市川誠一郎、年収250万円で精進して掴んだ世界ランク(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース
                  • 菊地成孔が考えるAIと音楽のこれから 常識を揺るがす可能性があるも“100パーセント肯定”な理由

                    リアルサウンドでは現在、生成AIによって変わりゆくカルチャーについて考える音楽・映画・テック・ブックの4部門合同特集を展開中だ。その一環として、「Max」や「Synthesizer V」などを使用して楽曲制作を行った菊地成孔にインタビュー。「あと2、3年のうちにボーカリストが存在しないポップスのアルバムができる」という菊地が考える、AIと音楽のこれからについて聞いた。(編集部) 現時点ではAIは音楽産業の常識を根底から揺るがす可能性がある ――菊地さんは実際にAIを使った楽曲制作に取り組まれているのでしょうか? 菊地成孔(以下、菊地):私が主宰しているギルド・新音楽制作工房は現在20名体制で稼働しています。なかには「先端技術開発部」みたいな人たちもいて、当然AIも使っているんですよ。それによって制作された曲も増えてきました。ただ、今の時点だとAIは権利的に不安定で、音楽産業の常識を根底から

                      菊地成孔が考えるAIと音楽のこれから 常識を揺るがす可能性があるも“100パーセント肯定”な理由
                    • 2023年間ベストアルバム50選|ファラ

                      2023年も争いは絶えず、生活はパッとせず、クソみたいな年だった。でも音楽は最高だった。そうだろう?というわけで、性懲りもなく今年もあちこちをディグした中で、自分が特に素晴らしいと感じたアルバム作品50枚を以下に選出し、あまつさえ順位をつけた。それぞれの視聴リンクも添えてある。この年末恒例の個人的なリストが皆さんの音楽ライフの手助けになれたなら幸い。また、それに準じたプレイリストも Spotify と Apple Music で作成してあるので、時間のある方はこちらもぜひチェックを。 50. a.s.o. "a.s.o."Jun 2, 2023 / Low Lyingドイツ・ベルリン出身のポップデュオ。ポップパンク、ハウス、ドラムンベース…2020年代に入ってからというもの、主に90年代に隆盛を迎えていたジャンルのリバイバルブームがあちこちで見受けられるが、それらの次に来るのはおそらく、ト

                        2023年間ベストアルバム50選|ファラ
                      • 第3回 「教授」以前の彼(その2)|「教授」と呼ばれた男――坂本龍一とその時代 |佐々木 敦|webちくま

                        比類なき輝きを放つ作品群を遺すとともに、「脱原発」など社会運動にも積極的に取り組んだ無二の音楽家、坂本龍一。その多面的な軌跡を「時代精神」とともに描き出す佐々木敦さんの好評連載、第3回の公開です! 1 4週間続いた新宿高校でのストライキ 新宿高校時代の有名なエピソードに、坂本龍一が中心となって行なった「ストライキ」がある。 3年生の秋ごろ、新宿高校でストライキをやりました。69年の秋ですから、当時としては遅い方なんですが、安保条約とかベトナム戦争とか、そういう一般的な問題ではなくて、ローカルな、学校の個別課題に関しての運動でした。たしか具体的な要求を7項目、学校に突きつけました。制服制帽の廃止、すべての試験の廃止、通信簿の廃止、等々。(『音楽は自由にする』) このときのことは、「3バカトリオ」の塩崎恭久と馬場憲治の対談「革命同志・坂本龍一を偲ぶ」(『文藝春秋』2023年6月号)でも語られて

                          第3回 「教授」以前の彼(その2)|「教授」と呼ばれた男――坂本龍一とその時代 |佐々木 敦|webちくま
                        • 『聴かずぎらいのための吹奏楽入門』は何故、コンクールを軸に吹奏楽を語ったのか?|小室 敬幸

                          2023年6月26日にアルテスパブリッシングから発売された拙著『聴かずぎらいのための吹奏楽入門』は、ありがたいことに概ね好評な反応をいただいております。 しかしリアクションのなかには、批判の声も複数いただきました。SNSやメールで届いた様々な批判的見解の根幹はおおよそ一致していて、それは…… 吹奏楽という閉じた世界を飛び出そうとうたっているのに、コンクールをメイントピックにするのは不適切ではないか? ひとりひとり細部は異なりますが、確認できた範疇では「コンクールを通して吹奏楽を語ること」が批判に共通する要素になっています。 わたし(小室)と漆畑、ふたりの共著者は、どうしてコンクールを軸にして吹奏楽の本を書くという判断をしたのか? それをご説明すれば、少なくとも著者にとっては前述したような批判が的外れにしか見えないということがお分かりいただけるかと思います。 理由1)出版社からの依頼内容に沿

                            『聴かずぎらいのための吹奏楽入門』は何故、コンクールを軸に吹奏楽を語ったのか?|小室 敬幸
                          • 作曲家の西村朗さん死去 現代音楽で世界的活躍、N響アワー司会も:朝日新聞デジタル

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                            • 音楽の授業で先生が「現代音楽ではこんな和音も使うんだけど...」って何気なく音を鳴らしたのを今でも覚えている「先生の役割ってこういうところにあるのかも」

                              すきえんてぃあ@書け @cicada3301_kig 中学の音楽の授業でなぜか1回だけ急に音楽史をやった回があって、そこで先生が「現代音楽ではこんな和音も使うんだけど…」って何げなくジャーンって鳴らしたらクラス一同「おお!やば」ってなって先生が照れてた空気感を鮮明に覚えている 2023-08-31 06:50:38

                                音楽の授業で先生が「現代音楽ではこんな和音も使うんだけど...」って何気なく音を鳴らしたのを今でも覚えている「先生の役割ってこういうところにあるのかも」
                              • 巨匠・筒井康隆、ついに「最後の作品集」を11月1日に刊行!名作の登場人物たちも勢揃いする極上の掌篇小説25篇、タイトルは『カーテンコール』

                                巨匠・筒井康隆、ついに「最後の作品集」を11月1日に刊行!名作の登場人物たちも勢揃いする極上の掌篇小説25篇、タイトルは『カーテンコール』 11月1日発売予定 カバーは仮のものです 今月24日に89歳の誕生日を迎える文壇最後の巨匠、筒井康隆さん。その巨匠自ら、「これがおそらくわが最後の作品集になるだろう」と宣言する『カーテンコール』が11月1日、新潮社より刊行されます。 〈巨匠、最後の挨拶〉のような本書は、この3年ほど書き継いできた25篇もの珠玉の掌篇小説(ショートショート)集。 前作の短篇集『ジャックポット』が、「現代絵画や現代音楽に張合う小説を」という試みの実験作が多かったのに比べて、今回の『カーテンコール』は読者を愉しませることに主眼を置いた、エンターテインメント色の強い作品ばかりです(タイトル通り、これまでの愛読者への最後の挨拶(カーテンコール)みたいに)。 もとより、ショートショ

                                  巨匠・筒井康隆、ついに「最後の作品集」を11月1日に刊行!名作の登場人物たちも勢揃いする極上の掌篇小説25篇、タイトルは『カーテンコール』
                                • 第6回 「イエロー・マジック」との闘い(その1)|「教授」と呼ばれた男――坂本龍一とその時代 |佐々木 敦|webちくま

                                  比類なき輝きを放つ作品群を遺すとともに、「脱原発」など社会運動にも積極的に取り組んだ無二の音楽家、坂本龍一。その多面的な軌跡を「時代精神」とともに描き出す佐々木敦さんの好評連載、第6回の公開です! 1 「伝説のこたつ集会」 「かくいう私もイエロウ・マジックを身につけるべく、日夜戦いつづけているのだ」。細野晴臣が坂本龍一の『千のナイフ』のライナーノートにこう書きつけた時、イエロー・マジック・オーケストラのファースト・アルバムのレコーディングはすでに開始されていた。前にも触れたように、1978年4月にリリースされた「トロピカル三部作」の三作目、細野晴臣&イエロー・マジック・バンド名義の細野のソロ・アルバム『はらいそ』に収録されている「ファム・ファタール~妖婦/FEMME FATALE」の演奏は細野と坂本龍一、高橋幸宏の三人で行われており(このアルバムで三人の演奏はこの曲のみ)、この録音の際に細

                                    第6回 「イエロー・マジック」との闘い(その1)|「教授」と呼ばれた男――坂本龍一とその時代 |佐々木 敦|webちくま
                                  • ♯3:ピッチフォーク買収騒ぎについて | ele-king

                                    音楽メディアにおける批評の時代は終わり、いまは「ファンダム」(ファン文化)の時代だそうだ。言葉の使い道は賞賛のためか、さもなければ人気者にぶらさがって、売れているものがどうして売れている(=どうして成功している)のかを分析し解説すること──ではないようだ。要するに、ファンダムこそが音楽の販売促進の有力な機動力で、アーティストにとってもレーベルにとっても必要なのはファンダムであると、そういう話だと。この解釈で合っていたら、なるほどそりゃそうだと思う。が、しかし音楽文化はそれだけでは語れない、より複雑なものなのだ。およそ1世紀前にアイシュタインが解読した宇宙空間のように。 去る1月、コンデナストによる『ピッチフォーク』の『GQ』への吸収が欧米で話題になった。『ニューヨーク・タイムス』から『ガーディアン』といった大手メディアが大きく記事にしているくらいだからこれはひとつの事件といっていいだろうし

                                      ♯3:ピッチフォーク買収騒ぎについて | ele-king
                                    • 連載The future belongs to analogue loyalistsスティーヴ・アルビニに捧げるメモワールVol.1 | TURN

                                      連載 The future belongs to analogue loyalists スティーヴ・アルビニに捧げるメモワール Vol.1 このGW期間、コロナ禍以降、初めて京都の実家に帰省した。年老いているにも関わらず相変わらず元気な母親と、妻の3人で家族水入らずの寛いだ日々を過ごしていたのだが、母親一人暮らしの実家の就寝時間はとても早い。5月8日、その日も昼間は比叡山入口近くのラジウム温泉でのんびり過ごし、家で晩御飯を食べた後の夜の7時には眠たくなって2階の布団に潜りこんだ。そんな早い時間に寝てしまうと当然のように夜中に目覚めてしまう。案の定、午前1時頃に目が覚め、枕元にあるスマホを手にとって何気なくFacebookを開くとFacebookフレンドの投稿の強烈な一文が目に飛び込んできた。 “R.I.P. Steve Albini” えっ?ちょ、ちょ、ちょっと待ってくれ。何だこれは? 普

                                        連載The future belongs to analogue loyalistsスティーヴ・アルビニに捧げるメモワールVol.1 | TURN
                                      • 坂本龍一全ソロアルバムレビュー

                                        ※本記事はAmazonなどの商品プロモーションを含みます。 昨年亡くなった坂本龍一のオリジナルアルバム全レビューをお送りします。教授(坂本龍一の愛称)の仕事は多岐にわたり、特に映画のサウンドトラックは『戦場のメリークリスマス』や『シェルタリング・スカイ』などの重要作もあるので、オリジナルアルバムをたどるだけではその活動の全貌はつかみきれません。ただ、逆に劇伴という条件や制約がないときにどのような表現を当時選んだかがわかるという意味では意義があるのではと思っています。神格化するわけではなく、ジャンルに対する解像度の低さから、ためらいがありますが、他の全アルバムレビュー同様、点数をつけていきたいと思います。一般的な評価に関しても可能な限り言及していきたいと思います。 ※「全ソロアルバム」の定義だが、公式サイトのSolo Discographyだけを参考にすると、ピアノ系の編集盤が多く入ってきて

                                          坂本龍一全ソロアルバムレビュー
                                        • 吉村弘がわからないということがわかってきた - 生きるからにはそれなりに

                                          八月二十六日、曇り時々雨。 EGOIST活動終了。 7時半起床、10時まで床のゴミ。朝カスタマーサポートしてない。 眠くて動けない。鎌倉のお誘いがあったため申し訳無さを抱えながら一人鎌倉方面へ。 N氏とその母上と合流、神奈川県立近代美術館の『吉村 弘 風景の音 音の風景』を観る。 2006年頃に『波の記譜法』を読んでジャニスで吉村弘や芦川聡を聴いた頃、そこまでピンと来なかったのが2020年になって急に再評価で持ち上げられてなんともいえない気分になっていた自身がもう一度吉村弘と向き合うこととあいなった。 70年代までのタージ・マハル旅行団の一員として活動している頃は非常にエネルギーを感じて素晴らしい。ジョン・ケージなどの影響を受けたであろう図形楽譜達、タージ・マハル旅行団の活動当時の資料等。イベントには高木元輝、吉沢元治、阿部薫、富樫雅彦、坂本龍一、近藤等則(近藤俊則)など当時のフリージャズ

                                            吉村弘がわからないということがわかってきた - 生きるからにはそれなりに
                                          • 「美術館へ行く前にピアノを弾こう」 中村佳穂、ヨーロッパ旅で味わった“憧れる暮らし方”とは? | J-WAVE NEWS

                                            中村佳穂が、金沢やヨーロッパを旅行した際のエピソードなどを語った。 中村が出演したのはJ-WAVEで放送された『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。オンエアは8月6日(日)。 食べ物で涼しさを感じて過ごす夏 中村は『TOKIO HOT 100』には2022年3月以来、およそ1年半ぶりの出演。そんな中村に「夏のすごし方」について尋ねた。 クリス:今年の夏は観測史上最も暑い夏と言われています。夏は得意な人ですか? 中村:昼、一切(外に)出られなくなっちゃって。 クリス:半端ないですよね。 中村:夜に散歩する感じです。 クリス:僕も先週はフジロックフェスティバルに行っていたんですけど、フジロックの苗場でさえ30度以上ですからね。 中村:えー! 本当ですか。 【関連記事】フジロックの生みの親・日高正博氏×クリス・ペプラー、現地で暑さを語る クリス

                                              「美術館へ行く前にピアノを弾こう」 中村佳穂、ヨーロッパ旅で味わった“憧れる暮らし方”とは? | J-WAVE NEWS
                                            • 菊地成孔、フジロックでの「一生忘れられない思い出」は? | J-WAVE NEWS

                                              文筆家・作詞家・作曲家の菊地成孔が、「フジロックの現場に着くまでの山道」をテーマに曲をセレクトした。 菊地が登場したのはJ-WAVEの番組『GRAND MARQUEE』(ナビゲーター:タカノシンヤ・Celeina Ann)のワンコーナー「Jackery Japan RADIO ENSEMBLE。当コーナーは今週と来週、期間限定で「Jackery JAPAN」とのコラボ企画を実施。日替わりのセレクターが「フジロック」をテーマに選曲する。オンエアは7月19日(水)。 フジロックの現場に着くまでの山道で まず、菊地成孔は「フジロックの現場に着くまでの山道」を選曲テーマに据えた理由を語った。 菊地:70年代あたり、海外でフェスがでかかった時代は会場にヘリポートが普通にあって。大スターはヘリコプターで現場に向かったりしていたんですね。日本ではそもそもないし、これからもないと思いますけども(笑)。フジ

                                                菊地成孔、フジロックでの「一生忘れられない思い出」は? | J-WAVE NEWS
                                              • 坂本龍一 追悼連載vol.13:YMO以前の分岐点。坂本龍一を「教授」たらしめた現代音楽家としての足跡 | CINRA

                                                坂本龍一が発表した数々の音楽作品を紐解く連載「追悼・坂本龍一:わたしたちが聴いた音楽とその時代」(記事一覧はこちら)。 第13回の書き手は、『commmons: schola vol.18 ピアノへの旅』にも参加した音楽ライターの小室敬幸。若き坂本龍一が強く意識していた作曲家の三善晃の存在を入り口に、『千のナイフ』とYMO以前の「分岐点」とも言うべき「現代音楽のエリート路線」と決別、その先で切り拓かれたキャリアについて。 坂本龍一を「教授」たらしめたクラシック〜現代音楽家としての足跡と楽曲群、そして1982年に高橋悠治に書き下ろされた“Just for Me(ぼく自身のために)”を読み解き、たどる。 批判的なビラを配ったという有名なエピソード等もあって、坂本龍一と現代音楽の関係を語る際に武満徹(1930年–1996年)の名があがりがちだ(*1)。 だが東京藝術大学の作曲科在籍中に書かれた作

                                                  坂本龍一 追悼連載vol.13:YMO以前の分岐点。坂本龍一を「教授」たらしめた現代音楽家としての足跡 | CINRA
                                                • 第5回 「教授」以前の彼(その4)|「教授」と呼ばれた男――坂本龍一とその時代 |佐々木 敦|webちくま

                                                  比類なき輝きを放つ作品群を遺すとともに、「脱原発」など社会運動にも積極的に取り組んだ無二の音楽家、坂本龍一。その多面的な軌跡を「時代精神」とともに描き出す佐々木敦さんの好評連載、第5回の公開です! 1 「THOUSAND KNIVES」と「ISLAND OF WOODS」 それではいよいよ『千のナイフ』を聴いてみよう。 1曲目はアルバム・タイトル曲「THOUSAND KNIVES」。曲名はベルギーの画家・詩人アンリ・ミショーの詩集『みじめな奇蹟』の冒頭の一節より。曲の始まりは毛沢東の詩を収録したレコードの(今で言う)サンプリングで、「水調歌頭 重上井岡山(水調歌頭・ふたたび井岡山に登る)」という詩の朗読をヴォコーダーに通したもの。1927年10月、毛沢東は自ら率いる蜂起軍(ゲリラ)とともに井岡山に辿り着き、農村革命の根拠地を立ち上げた(このことから井岡山は「武装闘争発祥の地」と呼ばれる)。

                                                    第5回 「教授」以前の彼(その4)|「教授」と呼ばれた男――坂本龍一とその時代 |佐々木 敦|webちくま
                                                  • インタラクティブミュージックだけじゃない!ゲームの音楽演出!|Prismaton

                                                    最近ではゲームの音楽演出として、「インタラクティブミュージック」が知られるようになってきました。楽曲だけではなく音楽演出に注目が集まるのは興味深いことで、個人的にはありがたく感じています。 一方で、「インタラクティブミュージック」は用語として一人歩きしている面があると思っています。「インタラクティブミュージックを導入するかどうか?」のような議論が音楽演出の前提抜きに語られてしまう場面にも遭遇することがあり、少しのやるせなさを感じています。 そこで本稿ではゲーム制作における「インタラクティブミュージック」の位置付けを分かりやすくするために、「ゲームの音楽演出」という広い枠で見たいろいろな演出手法を紹介してみることにしました! 各演出手法の紹介はある程度実例を交えますが、そこを掘り下げる趣旨ではないので簡単な解説に留めます。(詳しく知りたい方のために、関連する解説が Web 上にあるものに関し

                                                      インタラクティブミュージックだけじゃない!ゲームの音楽演出!|Prismaton
                                                    • ”僕にとってサバ―ビア・スイートとは第二の植草甚一だった”|古書ベリッシマ

                                                      音楽評論家またはプロデューサーとも知られる立川直樹氏に『TOKYO 1969』という本がある。 ムッシュかまやつ、森永博志、J・Aシーザー、岡田大貮らら四氏との対談の中から、キャンティ、ジョージ、新宿文化・・・、重要な場所、そこで起こった実際の出来事をあらんかりぎの記憶力で呼び覚ます。やがて、ドキュメンタリー、いや一本の映画を観ているような感覚をもたらしてゆく。そして、浮かびあがるのが1969年の東京。 ここで、ふと思ったが、この感じで、1991年、もしくは1996年、東京は渋谷、つまりは”世界同時渋谷化”していた時代の渋谷、それをこのような本にしたら、さぞかし、面白い一冊ができるのではないかということだ。東京から渋谷、範囲は狭まるがその分密度は濃くなる。そう、ここでいう立川直樹氏とは、もちろん「サバ―ビア・スイート」橋本徹氏である。さらにいうなら、ムッシュかまやつ氏は、小西康陽氏というこ

                                                        ”僕にとってサバ―ビア・スイートとは第二の植草甚一だった”|古書ベリッシマ
                                                      • ガスター・デル・ソル『We Have Dozens of Titles』徹底解説 | TURN

                                                        音楽好きなら誰にでも何枚かの「夢のアルバム」があると思うのだが、私にとって「ガスター・デル・ソルのニューアルバム」は、まちがいなく「夢の一枚」だった。実際、過去に何度も想像したことがある。だが「夢」であるからには、けっして実現されることはないだろう、とも思っていたので、本作のリリースがアナウンスされた時には、ほんとうに驚いてしまった。 ガスター・デル・ソルは、デヴィッド・グラブスとジム・オルークのデュオ・ユニットである。デヴィッドはアメリカ、イリノイ州シカゴ生まれだが、ケンタッキー州のルイヴィルで10代半ばにしてハードコア・パンク・バンド、スクワロル・バイトのメンバーとして頭角を現した(それ以前にも複数のバンド経験がある)。その後、ワシントンDCに移ってバストロを結成、スティーヴ・アルビニ録音のソリッドなサウンドで注目された。バストロは当時のポスト・ハードコア・シーンの重要バンドのひとつと

                                                          ガスター・デル・ソル『We Have Dozens of Titles』徹底解説 | TURN
                                                        • プライマル・スクリームのボビー・ギレスピー、“ケルティック・ソウル・ブラザー”のシェイン・マガウアンを称える長文の追悼文を発表 - amass

                                                          プライマル・スクリームのボビー・ギレスピー、“ケルティック・ソウル・ブラザー”のシェイン・マガウアンを称える長文の追悼文を発表 ザ・ポーグス(The Pogues)のシェイン・マガウアン(Shane MacGowan)と、プライマル・スクリーム(Primal Scream)のボビー・ギレスピー(Bobby Gillespie)は“ケルティック・ソウル・ブラザー”と呼び合う「魂の兄弟」でした。マガウアンの訃報を受け、ギレスピーは長文の追悼文を、英ガーディアン紙に寄稿しています。 「シェイン・マガウアンと初めて会ったのは、ザ・ポーグスの栄光の日々からずっと後の1990年代後半だった。彼は街中の様々なイベントやライヴで、いつもパートナーのヴィクトリア・メアリー・クラークと一緒にいて、誰にも邪魔されずに座っていた。ダークなカリスマ性を発していたが、俺には彼が疲れていて悲しそうに見えた。たとえ好意的

                                                            プライマル・スクリームのボビー・ギレスピー、“ケルティック・ソウル・ブラザー”のシェイン・マガウアンを称える長文の追悼文を発表 - amass
                                                          • 「ストリーミングにはない形でリスナーはアーティストと繋がることができる」 レコードを愛するマスタリング・エンジニア、Heba Kadryが語る、Björk、坂本龍一、そして本物の音楽コミュニティについて - Always Listening by Audio-Technica(オーディオテクニカ)

                                                            レコーディング作品をリリースするにあたって、欠かすことができない存在が、マスタリング・エンジニアだ。 一連のレコーディング・プロセスの最終調整を担い、アーティストの望む楽曲に仕上げる。 Björk(ビョーク)から坂本龍一まで、さまざまなアーティストから声が掛かり、その手腕が高く評価されているのが、Heba Kadry(ヘバ・カドリー)だ。 エジプト出身でニューヨークで活動する彼女のもとには、現在、多くの依頼が寄せられている。 ここ最近だけでも、Sufjan Stevens(スフィアン・スティーヴンス)『Javelin』、L'Rain(ロレイン)『I Killed Your Dog』、Alan Palomo(アラン・パローモ)『World of Hassle』、Blonde Redhead(ブロンド・レッドヘッド)『Sit Down for Dinner』など、彼女が手掛けたアルバムが次々と

                                                              「ストリーミングにはない形でリスナーはアーティストと繋がることができる」 レコードを愛するマスタリング・エンジニア、Heba Kadryが語る、Björk、坂本龍一、そして本物の音楽コミュニティについて - Always Listening by Audio-Technica(オーディオテクニカ)
                                                            • ジャズ・トゥナイト 2023年11月25日(ジョン・ゾーン) - ラジオと音楽

                                                              www.nhk.jp 【目次】 シリーズJAZZジャイアンツ 54. ジョン・ゾーン John Zorn「Ne'eman」 Sonny Clark Memorial Quartet「Nicely」 John Zorn「Behold the Night of Our Solemnities」 シリーズJAZZジャイアンツ 54. ジョン・ゾーン 今月のシリーズJAZZジャイアンツは、9月2日に70歳となったニューヨーク出身のサックス奏者で作編曲家、インプロヴァイザー、音楽プロデューサーなど多彩な音楽家で大友さんが尊敬するジョン・ゾーンの特集でした。ジョン・ゾーンは、ジャズというだけではとても捉えきれない存在で、現代音楽の世界、前衛音楽の世界、即興音楽の世界、クラシックの世界、ジャズの世界、それぞれで非常に優れた活躍をしている方だそうです。日本では取り上げにくい感じがあるそうですが、アメリカや

                                                                ジャズ・トゥナイト 2023年11月25日(ジョン・ゾーン) - ラジオと音楽
                                                              • クローズアップ藝大 | 第十五回 小鍛冶邦隆 音楽学部作曲科教授 | 2ページ目 (2ページ中) | 東京藝術大学

                                                                「うけ」なければだめ 国谷 正直、現代音楽はとても難しいと感じます。とっつきにくいというか。私を含めて多くの人が敬遠してしまう。 小鍛冶 いろいろ理由はあると思います。まず、現代音楽とはどの辺りか。ある時期までは、モダン・ミュージックという言い方はしていたかもしれないけれど、コンテンポラリー(=現代)という言い方はしていなかったと思うんですね。20世紀の初め、1907、8年にアルノルト・シェーンベルクという作曲家がはじめて無調の音楽、調性がない音楽を作って、それが一般的な聴衆であった市民階級にショックを与えた。それは普通の音楽のレトリックというか社会的な言葉じゃなくて、社会的に抑圧された部分で語っていると。無意識ですね。潜在的なものにはじめて目を向けて、その結果、音楽が無調になった。シェーンベルクは非常に直感的に抑圧された部分に関心を持っただけで、狙ったわけではないようですが、そこから現代

                                                                  クローズアップ藝大 | 第十五回 小鍛冶邦隆 音楽学部作曲科教授 | 2ページ目 (2ページ中) | 東京藝術大学
                                                                • 二十世紀のクラシック音楽を取り戻す - 白水社

                                                                  指揮者が語る音楽史の裏側 二十世紀後半に作曲されたクラシック音楽の作品で、その後世界中のオーケストラや歌劇場のレパートリーに加わった作品はごく少ない。そして、現代の音楽であるはずの「現代音楽」は、一部の愛好家を除けば人気があるとは言いがたい。この状況を著者は、「現代のクラシック音楽というものが狭い範囲に限定されたからこそ、他のジャンルの音楽が大いに栄えているのに、オーケストラやオペラハウスがいわゆる『危機的状況』にある」と見る。現在もレパートリーの中心をなしているかつての大作曲家の系譜はどこへ行ってしまったのか? 映画『風と共に去りぬ』の作曲者でウィーン楽友協会音楽院に学んだマックス・スタイナーは、かつて「仮にワーグナーが今世紀に生きていたら、映画音楽でナンバーワンの作曲家になっていたでしょう」と語った。本書は二十世紀クラシック音楽の歴史を、この問題に大きな影響を与えた第一次・第二次世界大

                                                                    二十世紀のクラシック音楽を取り戻す - 白水社
                                                                  • interview with Keiji Haino | ele-king

                                                                    灰野敬二さん(以下、敬称略)の伝記本執筆のためにおこなってきたインタヴューの中から、編集前の素の対話を公開するシリーズの3回目。今回は、灰野の初の電子音楽作品『天乃川』についての回想。『天乃川』は宇川直宏が主宰するインディ・レーベル〈Mom'n'DaD〉から93年にリリースされたソロ・アルバムだが、実際に録音されたのは73年だった。流行とは無関係のあの特異な作品がどのようにして作られたのか、そして制作から20年の時を経て世に出るまでの経緯について、語ってもらった。 ■宇川くんの〈Mom'n'DaD〉から出た『天乃川』は73年のライヴ音源ですよね。 『天乃川』 灰野敬二(以下、灰野):ロスト・アラーフがまだぎりぎり続いていた頃、京都でやったソロ・ライヴの記録だね。機材を全部一人で持って行って大変だった。昔は両方の手でそれぞれ20キロずつの荷物を現場まで持っていってたからね。ある時なんか、右の

                                                                      interview with Keiji Haino | ele-king
                                                                    • 【コンサート】”Quartet Berlin Tokyo”を楽しむ。今後のためにも。 | 風の奏

                                                                      こんばんは ましゅーです。 (`・ω・´)シャキーン 帰って来ました。 お疲れさまでした。 ねこーん 東京コンサート鑑賞ツアーから帰って来ました。リフレッシュ休暇を利用して、4泊5日の東京旅でした。(旅行記は近日中に公開したい…と思います。)その旅行中に思う事も多々ありましたので、それらについては徐々に対応していこうと思います。 ここから本編 今回の話題は【コンサート】です。 ( ゚д゚)ウム 先にね。 そうですね。 ねこーん 東京へコンサート鑑賞ツアーに出かけたのですが、今回はその前に言っていた四重奏コンサートの感想になります。こちらは室内楽の感想となりますのでね、サラッと書いておきます。 今回のコンサートについて 「何時かはクラウン…。」←古い。では無いですけど、僕は何時か四重奏をやりたいと思っているんです。(心当たりなんて一人もいないけど。)本当に何時かは…なんて思ってる夢なんですけ

                                                                        【コンサート】”Quartet Berlin Tokyo”を楽しむ。今後のためにも。 | 風の奏
                                                                      • NEIRO よい「音色」とは何か

                                                                        なぜビリー・アイリッシュの声は心地よく聞こえるのか? 「音色」に音楽の秘密や神秘性がある。音色を科学的に分析することからはじめて、楽器の音色、声の音色、アンサンブルの音色、録音・再生メディアの音色、そして音世界全体についてを考察。多くのリスナーが感覚的に捉えていた事柄を言語化することで、好奇心が膨らみ、音楽の解釈の精度が上がる一冊。 [音色とは] 音の特徴・個性を表わす音楽用語。音の高さ・大きさ(強さ)以外のすべてを指すもの。同じ音の高さ・大きさでも、異なる楽器や声などから発せられることで、それぞれ独自の響きや質感を持って聞こえる。 [音で確認できる・豊富なリファレンスを収録] ・DAWによるサウンドサンプル(ダウンロードOK) ・YouTubeやSpotifyのURLとQRコードを多数掲載 ・PDF化したURLリスト(ダウンロードOK) *電子書籍版にはQRコードはなく、URLが掲載とな

                                                                          NEIRO よい「音色」とは何か
                                                                        • 世界が認める「ジャズのルールを打ち壊す」ピアニスト上原ひろみ | 「ピアノはまるで飛行機のよう」

                                                                          12歳の頃にはすでに台湾で公演をするほどの腕前だったという、ジャズ・ピアニストの上原ひろみ。そんな彼女は、44歳になった今もエネルギーを爆発させて、世界中の聴衆を驚かせ続けている。 ジャズ・ミュージシャンといっても、日本人ピアニスト・上原ひろみのようなタイプはあまりいない。30センチほども髪の毛を巧みに盛り上げた44歳の彼女が繰り出すのは、ペースの速いバップから現代音楽的な重々しいパワーコード、シンセサイザーでのプログレ的な展開まで、縦横無尽で攻撃力抜群の力強い音楽だ。大音量のサウンドに、聴衆はジャズクラブではお決まりの恭(うやうや)しい拍手ではなく、歓声を上げて飛びはねる。 「お客さんは非常に幅広いです。最近イタリアであったライブでは、最前列に真珠のネックレスをしたとても身なりの良い高齢女性がいて、その隣の男性はアイアン・メイデンのTシャツを着ていて」と彼女は笑って言う。 「同じ列のずっ

                                                                            世界が認める「ジャズのルールを打ち壊す」ピアニスト上原ひろみ | 「ピアノはまるで飛行機のよう」
                                                                          • ジャズ・トゥナイト 2024年2月10日(小曽根真、ジョアナ・ケイロス & 笹久保伸、アンブローズ・アキンムシーレ) - ラジオと音楽

                                                                            www.nhk.jp 【目次】 ホットピックス 小曽根真『Trinfinity』 The Park Hopper Etudade Joana Queiroz & Shin Sasakubo『Picture』 Picture Ⅱ Picture Ⅴ Ambrose Akinmusire『Owl Song』 Henya Flux Fuelings ホットピックス 小曽根真『Trinfinity』 ピアニスト:小曽根真のニュー・アルバム。小曽根さんは昨年デビュー40周年の節目を迎え、新たなトリオ「トリンフィニティ」を結成しました。トリンフィニティとは、トリオとインフィニティを掛け合わせた造語だそうです。今回メンバーとして迎えたのは、次の世代を担う若手音楽家のプロジェクト「From OZONE till Dawn」に所属するベースの小川晋平とドラムスのきたいくにと。二人とも20代後半だそうです。彼

                                                                              ジャズ・トゥナイト 2024年2月10日(小曽根真、ジョアナ・ケイロス & 笹久保伸、アンブローズ・アキンムシーレ) - ラジオと音楽
                                                                            • 次に読みたい100冊

                                                                              II. <次に読みたい図書> 1)全学生向きの図書 著作名 著者・編者名 *シリーズ名な ど 出版社 西暦発行 年 現在書店で 入手が可能 か(○または ×) 筑波大学図書 館での所蔵の 有無、ある場合 は配架番号 *その他の情報 紹介コメント(80字以内) 日本近代短篇小説選(全6 巻) 紅野敏郎ほか(編) 岩波文庫 岩波書店 2012 ○ 081-I95- G191-1〜6 明治編1〜昭和編3までの全6巻。さまざまな作家の短篇を所収。時代の変化と 文学の関係を味わってみてください。 万葉集の発明:国民国家と 文化装置としての古典(新 装版) 品田悦一 新曜社 2019 〇 911.12-Sh57 古典がもつ権威性はいかに生まれるのか。文学に限らず、伝統がいかに創られ るかという問題を考えるのにも好適な一冊。図書館には旧版があるが、買うなら 新装版がおすすめ。 葬式仏教 圭室諦成 大法輪

                                                                              • 流れの中でBPMを大胆に変える9つの方法|kill-her

                                                                                クラブミュージックを主体とするクラブDJ、そしてアニソンやPOPSを主体とするオールジャンルDJ。両者は同じDJでもmixをする上で明確な違いがあります。 それは扱うBPM帯です。 BPMはジャンルを形成する基礎のようなもので、そのジャンルにとってのBPM帯はある程度定まっています。例えばハウスというジャンルであればBPM120〜140辺りで、BPM190のトラックを「これはハウスだ」という人はそう多くはないでしょう。また、別の見方をすれば、BPM190の曲を使うハウスDJはあまりいないです(いたらごめん)。 BPM帯がある程度定まっているからこそDJにとって使いやすく、故にシーンやジャンルも形作られていきます。 ではオールジャンルDJの場合はどうでしょうか。 試しにレコードバッグを覗いてみてください。PCのフォルダを展開してみてください。そこにはハウスもロックもヒップホップも入っているし

                                                                                  流れの中でBPMを大胆に変える9つの方法|kill-her
                                                                                • 【音楽と平和】一年に一回、この時だけでも聴きたい音楽 - Music Closet

                                                                                  今年、おそらく人生で初めて8月15日に黙祷するのを忘れた。 今まで仕事中だったり出先だったりで、出来なかったことはあるけれど、意識的にずっと心のどこかに「それ」はあった。 けれど、今年は出来たはずなのに(就業中ではあったけど)失念してしまったのだ。 周囲はどうということもなく過ぎていったけど、私のなかではなかなかに自分にショックを受けた体験だった。 ただ、すぐに反省として考え直しもした。 この日に出来なかったからって何?いつでも、どこでだってすればいいじゃないか。 ということで、その日帰宅してから夕飯を食べる前にそっと目を閉じた。 そんなわけで、今回は「その日」を忘れた自分への戒めも含め、でも思い出したかったという自分への希望も込め、平和を希求した音楽についてまとめてみた。 こういった内容も、もうだいぶ繰り返し記事にしてきた。正直、またかと思われてもいるかもしれない。 それでも書いてしまう

                                                                                    【音楽と平和】一年に一回、この時だけでも聴きたい音楽 - Music Closet