「無理ゲー社会」「世界はなぜ地獄になるのか」などの著作で社会構造の変化を鋭く指摘してきた作家の橘玲さん(66)。ここ数年の物価上昇(インフレ)で「みんな貧乏だった『失われた30年』が終わる」とみる。その先に予想するのは、自己責任論の強まりと、中高年男性に代表される既得権益層の崩壊が同時に起こる世界の到来だ。 大転換期を迎えるヒトとモノの「価格」の今をリポートする<¥サバイバル 令和の「値段」>。私たちはどんな未来を描けば良いのか。識者3人に聞きます。(全3回) 止まらぬインフレと働き手不足 日本を待ち受ける生活維持機能の低下 「企業がもうけすぎ」 水野和夫氏に聞く実質賃金マイナスの元凶 変わりつつある「ムラ社会」 ――インフレと人口減少で、企業と社員の力関係に変化が出始め、「初任給30万円」もまれではなくなってきました。デフレ時代に定着したゲームのルールが変わってきた現状をどうみていますか