1972年9月に放送開始した『必殺仕掛人』を第1作とする人気時代劇「必殺シリーズ」のスタッフほか30名に直撃取材を行い、これまでほとんど表に出ることのなかった貴重な“撮影裏話”を満載した書籍『必殺シリーズ秘史 50年目の告白録』(立東舎)が2022年9月16日に発売された。WEBによる発売告知の時点で熱烈な必殺ファンおよびテレビドラマファン、映画ファン各界から注目を集めたほか、発売初日に重版が決定するなど、“時代劇”関連本として異例の大ヒットを飛ばしている本書は、まさに「必殺シリーズ」誕生50周年記念にふさわしい内容、ボリュームともに充実の一冊である。 本書の刊行を記念し、著者の高鳥都氏にフリーライターで重度の必殺ファン・秋田英夫氏がインタビューを敢行。本書制作にまつわるさまざまな濃厚エピソードの数々をうかがっているうちに、従来の“勧善懲悪”時代劇から外れ、アウトローの美学を追求した「必殺