生成AI(人工知能)を開発プロセスに適用する動きが活発になっている。先行するのはコーディング支援。それに続いてプロジェクト管理やコミュニケーションに利用するツールも生成AIを取り入れて進化している。大手ベンダーは詳細設計や品質管理に活用する社内ツールを開発し始めた。第3回は日立製作所の取り組みを見ていこう。 詳細設計書を基に自動化を目指す 「開発工程に含まれるすべてのタスクに生成AIをフル活用していく」――。このように説明するのは、日立製作所の立川茂デジタルエンジニアリングビジネスユニットアプリケーションサービス事業部Lumada共通技術開発本部担当本部長だ。一般にシステム開発には、要件定義や設計、開発(コーディング)、テストなどの工程があり、それぞれの工程には様々な作業が含まれる。例えば要件定義の工程には、システム概要や機能要求の作成、要件間の整合性確認などの作業が必要だ。 日立はシステ