地球の周回軌道上に投入された衛星の数は累計で1万5000を超え、近年は毎年1000機以上が新たに打ち上げられているという。そうした大量の衛星が観測することによって得られたさまざまなデータは、地図や天気予報、防災など、私たちにとって身近で欠かせないサービスとして役立っているのはご存じの通り。しかし、いまだそれら衛星の機能がもつポテンシャルをフルに発揮できているとは言いがたい。 たとえば内閣府では「課題解決に向けた先進的な衛星リモートセンシングデータ利用モデル実証プロジェクト」という取り組みを通じて、衛星データの有効な利活用の方法を模索している。言い換えれば、既存の衛星データの活用には新たなビジネスにつながるチャンスも秘めていると言えるだろう。とはいえ、衛星データの活用はハードルが高いイメージがあり、何から手を付ければいいのかわかりにくいところもあるのではないだろうか。 そこで今回は、JAXA