理化学研究所(理研)は20日、人工衛星から取得した観測データを活用し、降水予報を高精度化する手法を発表した。5日後までのリアルタイム降水予報は、理研や宇宙航空研究開発機構(JAXA)のWebページに同日公開された。 【こちらも】Yahoo!天気、天気マークを大幅追加し65種に 雨の降らないくもりなども表示 ■雨量計に依存する降水観測 近年、気象が地球規模で変動しているため、これまで経験したことのないような大雨等の災害が世界中で発生している。こうした降水の観測は、バケツに水をためる原理を活用した雨量計が基本だが、雨量計の設置が難しい海洋や山岳地帯等では、降水情報を正確に測定できないという。 雨量計に依存しない降水観測として、人工衛星を活用した手法が挙げられる。これまで、熱帯降雨観測衛星(TRMM、1997年打ち上げ)や、全球降水観測計画(GPM)主衛星(2014年打ち上げ)が、JAXAと米航