このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 X: @shiropen2 米チャタム大学や米ラトガース大学などに所属する研究者らが発表した論文「Footprint evidence for locomotor diversity and shared habitats among early Pleistocene hominins」は、約150万年前にケニアのトゥルカナ湖畔で発見された足跡の化石から、異なる2種の古代人類が同じ時期に生活していた証拠が見つかった研究報告である。