“SaaSバブル崩壊”でも54億円調達、京都のスタートアップが実現できたワケ 経営陣に裏側を聞いた(1/2 ページ) 2022年以降、SaaS企業への投資環境が変わりつつある。株価が落ち込み、市況を指して「SaaSバブルは崩壊した」「SaaS冬の時代」とする声も少なくない。スタートアップへの影響も大きく、資金調達を果たしたものの、当初の想定より小規模にせざるを得ない企業も出ている。 一方で、そんな中でも大規模な調達に成功する企業もある。クラウド型の企業データベースを手掛けるBaseconnect(京都市)もその一社だ。同社は23年2月9日に、Zホールディングスのベンチャーキャピタル・Z Venture Capital(東京都千代田区)などから54億円を調達したことを発表した。 資金調達のキーパーソンだった中辻仁さん(財務責任者)は「自分としてはやり切ったので満足」と今回の調達を振り返る。同