Web開発の現場をはじめとして、Dockerが使われる機会が増えています。手軽に使えるDockerのテスト環境・開発環境を調達したい、と考えている方は多いでしょう。 Windowsでは「WSL2」の登場により、Docker環境を簡単に確保できるようになりました。この記事では、WSL2とは何かといった概要と、Windows+WSL2でDocker環境を用意する方法について紹介します。 WSLとは WSL(Windows Subsystem for Linux)は、Windows10・11に搭載されているLinuxの実行環境です。WSLを使うことによって、Windows上でLinuxを利用できるようになります。Linuxの開発環境・学習環境を構築するために、別のPCを用意する必要はありません。これまで通りWindowsを使いながら、1つのアプリのようにLinux環境を操作可能です。 またWin
Windows 10には、マイクロソフトが実装したcurl.exeコマンドが同梱されている。公開されているソースを元に作られた公式のcURLとはバージョンなどが異なっている Windows 10には、2018年のWindows 10 Ver.1803(RS3)からcurl.exeコマンドが標準で付属している。curl(カール)は、cURLの意味で、URLを使って指定するプロトコルを実行するコマンドラインツールである(以後記事中ではcURLをオリジナルの表記として使う)。 curlは1990年代後半に開発が始められ、当初はUnix(SunOS)上で、名前もhttpgetだった。開発が進むとともに、複数のプロトコルをサポートするなどして「cURL」となったのは1998年で、この頃にLinuxにも移植されたようだ。 Windows 10に付属しているのは、cURLの仕様からMicrosoftが作
レポート Linux GUIアプリがWindows 10で動く日 - 阿久津良和のWindows Weekly Report 米国時間2020年9月16日から開催された「XDC(X.Org Developers Conference)2020」でMicrosoftは、「X11 and Wayland applications in WSL」と題したセッションにて、WSL 2(Windows Subsystem for Linux 2)を用いてLinux GUIアプリを実行可能にするアーキテクチャーを説明した。まずは下記のスライドをご覧いただきたい。 WSLGのアーキテクチャー 「WSLG」は、「Windows Subsystem for Linux GUI」の略記と思われる。WSL上でX ServerおよびWaylandを起動し、Windows 10からはRDP(リモートデスクトッププロト
Windows 10 Ver.2004となる「May 2020 Update(20H1)」がどうやら完成したらしい。先週Slow Ringで公開されたBuild 19041.207がRelease Preview Ringで配信になる。大きな問題が起こらなければ、5月には一般向けの配布が開始される予定だ。 この20H1の最大の改良点は、WSL2(Windows Subsystem for Linux 2)だ。これに比べると他の改良点はちょっと小粒か“地味”なものだ。しかし、この地味な改良の中にも重要なものもある。それは「パスワードレス」に関する内容だ。 Windows 10におけるパスワードレスとは? Windowsでは、マルチユーザーに対応したWindows NTからサインイン(世間一般ではログインということが多い)という操作をしてからパソコンが利用できるようになった。それ以前のMS-D
Apple M1チップ搭載のMacでARM版Windows 10を動作させるQEMUラッパー「ACVM」がリリースされています。詳細は以下から。 2020年11月、AWSエンジニアのAlexander Grafさんは、AppleのHypervisorフレームワーク(以下、hvf)とCPUエミュレータQEMUを利用し、Appleが販売を開始したApple Silicon「Apple M1」チップ搭載のMacで、ARM版のWindows 10 (Insider Preview)を動作させることに成功したと発表し、QEMU用のhvfパッチが公開されていましたが、 元Appleのインターン生で現在はRobinhoodでiOSエンジニアを務めるKhaos Tianさんが、このhvfパッチを当てたQEMUをラッパーし、Apple Silicon M1搭載のMacに簡単に「Windows 10 on A
Windowsのバージョン別シェアはいまだにWindows 10がWindows 11の3倍ありますが、MicrosoftはWindows 10のサポートを2025年までに終了する予定です。しかし、Windows 11はシステム要件が厳しく、Windows 10からのアップグレードが不可能な端末が存在するため、非営利団体の公益調査グループ(PIRG)がMicrosoftに対し、抗議の意を示す署名活動を行っています。 Tell Microsoft: Don't leave millions of computers behind https://pirg.org/take-action/tell-microsoft-dont-leave-millions-of-computers-behind/ Lilbits: Killing Windows 10 in 2025 could turn m
もともとWoLは、企業などで大量導入したPCをリモート管理するための機能(休日中に一斉メンテナンスなどを行うためにPCを起動させる)だった。しかし現在では、企業向けにリモートからの管理機能の提供が可能な技術「Intel vPro」がIntelによって推進されており、その中にネットワーク経由でPCを復帰させる機能がある。ただ、これはWoLとは全く違う実装になっている。 こうした背景もあり、以前に比べるとWoLの必要性はそれほど高くない。そのためか、最近ではWoLへの対応がないPCも少なくない半面、WoL対応/非対応の判定が難しく、そもそも動作しないハードウェアに対して、設定のアドバイスが行われてしまうといったこともあるようだ。 さらにWoLは、ネットワークコントローラーチップ、マザーボード設計、デバイスドライバ、ファームウェアと多数のコンポーネントが関わり、機種固有やデバイス固有の設定名称が
ChatGPTのような対話型AIは、文章だけでなくコードや数式の生成にも対応しており、過去にはChatGPTに実際に使えるプロダクトキーを生成させることに成功した事例が報告されています。通常、AIはこうした指示には応じないようになっていますが、巧妙な方法を使うとChatGPTやGoogleのBardにWindows 10 ProやWindows 11 Proのインストールに使えるキーを出力させることが可能なことが判明しました。 ChatGPT, Google Bard Shares Generic Windows 11, Windows 10 Pro Keys (Updated) | Tom's Hardware https://www.tomshardware.com/news/chatgpt-generates-windows-11-pro-keys ChatGPT can now g
Windows10やWindows11 PCを起動すると、Spotifyも同時に勝手に起動するようになったとの報告が多数出ています。 Spotifyとは、スウェーデンの企業スポティファイ・テクノロジーによって運営されている音楽ストリーミングサービスアプリ。PCを起動すると、ある日突然Spotifyまで同時に勝手に起動するようになり、個人・企業問わず多くの人が迷惑を被っています。 Spotifyが勝手に起動するようになった人たちの声 いったいなぜ、急にSpotifyが起動するようになったのか。詳細な経緯までは明らかになっていませんが、どうも、Microsoftが勝手にユーザーのPCにSpotifyをインストールし、起動するように設定した模様です。 この現象が故意・意図的なものなのか、それともバグなのかは定かではありません。いずれにしても、Microsoftはこのような迷惑行為を即刻止めるべき
ラズパイで「Windows 10 on ARM64」を動かす(事前準備編):名刺サイズの超小型PC「ラズパイ」で遊ぶ(第37回)(1/2 ページ) Raspberry Piが採用しているARMプロセッサ向けの「Windows 10 on ARM64」が公開されているのをご存じの方も多いと思います。筆者も知ってはいたのですが、インストールに途中で失敗して起動できていませんでした。しかし、最近になって動作が確認できたので、ご紹介したいと思います。 ただしWindows 10 on ARM64はラズパイにとってはかなり重いソフトです。転送速度が高速なmicroSDメモリカードを使うことに加えて、プロセッサのクロックアップにも挑戦してみたいと思います。 “速い”microSDメモリカードを探す まずは高速な動作が期待できるmicroSDメモリカードを選びます。今回実験するmicroSDメモリカード
インストールして起動するだけで、Windows 10やmacOS上に簡単にKubernetes環境が導入される「Rancher Desktop」がオープンソースで公開されました。 Rancher DesktopはElectronとNode.jsをベースに構築されたデスクトップアプリケーションです。 起動するとRancher Desktopのウィンドウが表示され、そこからKubernetes環境の設定が簡単に行えるようになっています。 下記はRancher LabsでシニアマネージャのHayden Barnes氏のツイート。Rancher Desktopの起動後の画面が示されています。 v0.1.0 of Rancher Desktop for macOS and Windows is up. The Windows version is powered by WSL 2. It is an
Windows 10のサポートが2025年10月で終了すると大量のジャンクが発生するという懸念がある中、Googleが「ChromeOS Flexをインストールすることで廃棄せずに使い続けることができます」とアピールしています。 11 Ways You Win with ChromeOS Flex | Google Cloud Blog https://cloud.google.com/blog/products/chrome-enterprise/11-ways-you-win-with-chromeos-flex/ Windows 10は2025年10月14日でのサポート終了が決定しています。Windows 11への移行があまり進んでおらず、まだまだWindows 10が圧倒的なシェアを誇っているため、サポート切れに伴い大量の廃棄品が発生すると懸念されています。 Windows 10サ
Windows 10で何かトラブルが発生して、「回復オプション」での起動を経験したことがある人は少なくないだろう。回復オプションで起動すると、そこからWindowsのリカバリーやさまざまなトラブルシューティング、あるいは別のメディアを使用しての起動などを試みることができる。この機能を担っているのが「Windows Recovery Environment(WinRE)」と呼ばれるリカバリー用OSだ。 Microsoftが運営しているWindows IT Pro Blogが、「Windows Recovery Environment explained - Microsoft Tech Community」において、このWinREのツールが提供する機能や、効果的に使用するためのヒントなどが掲載されている。本稿ではそのポイントを紹介しよう。 WinREとは? WinREは、Windows 10
バックグラウンドアプリの無効化 透明効果の無効化 ディスクのクリーンアップ 仮想メモリの設定 電源オプションの変更 プロセッサの電源管理 不要なファイルの削除(tempフォルダ) 不要なファイルの削除(%temp%フォルダ) ストレージセンサーをオンにする バックグラウンドアプリの無効化 パソコンは画面を開いていなくても、アプリケーションをバックグラウンド(裏)で動作させる機能があります。裏で動作しているということは、目には見えないバックグラウンドでアプリが実行されているということです。 つまり、気づかないところでアプリが動いていて、PCのメモリ(容量)を使っているということになります。 初期設定でいくつかのアプリがバックグラウンドで自動的に実行されるようになっていますが、ほとんどが利用頻度の低いアプリケーションです。 使いたい時に必要なアプリを利用すれば問題ありませんので「バックグラウン
フルパッケージ(FPP)ライセンス:OSを“単体で”購入したもの ライセンスは購入者に付与 いわゆる「パッケージ版」や「デジタルライセンス版」(※1)が当てはまる 「リテール(Retail)ライセンス」とも呼ばれる OEMライセンス:PCメーカーや販売代理店を通して供給される ライセンスはハードウェアに付与 細かく分けると「DSP版」(※2)と「OA3版」(後述)の2種類がある ボリュームライセンス(VL):法人に付与(販売)される その名の通り、法人がOSのライセンスを複数個用意する際に使われる ライセンスは法人に付与される(個人ユーザーは利用できない) EnterpriseエディションはVL限定となる (※1)Microsoft Storeを含む一部のECサイトで販売されている、パッケージを伴わないFPPライセンス(インストールメディアはWebからイメージをダウンロードして入手:参考記
by Bolly Holly Baba Windows 10は、2015年7月に一般向けにリリースされてから記事作成時点で6年近くが経過しており、リリース当初は搭載されていなかった便利な機能も続々と追加されています。そこで、アメリカのニュースサイト・ZDNetのテクノロジーライターであるエド・ボット氏が、リリースノートをよく読んでいないと見落としてしまいがちなWindows 10の便利な機能を5つ選んで解説しました。 Five Windows 10 features you really should be using | ZDNet https://www.zdnet.com/article/five-windows-10-features-you-really-should-be-using/ ◆1:切り取り&スケッチ 画面上の任意の場所を選択して切り抜くことができる「切り取り&スケッ
北海道在住の大学生。演劇サークルに所属していますが、やったことがあるのは音響担当・舞台装置担当・当日宣伝担当で、一度も演技をしたことがありません。好物はパステルのなめらかプリン。 前の記事:インスタのエフェクトSUPERZOOMをバネで作って持ち歩く ロック画面がWindows10っぽい Windows10を使い始めてどれだけ経つだろう。 使い始めた当初は、見事に飛ばされてしまった「Windows9」に想いを馳せていたわけだが、今ではそんなこともなくなってしまった。 そのくらい見慣れた存在になってしまったWindows10で、ひときわ「っぽさ」を放つのがロック画面だと個人的に思っている。 パソコンを起動するたび、現実離れしためちゃくちゃきれいな景色の画像が日時とともに表示される(しかも定期的に画像が変わる!)。それがロック画面である。 デスクに拘束されて作業をする不自由な我々に、「こんな自
[Windows Update]画面に「Windows 10 November 2021 Update(バージョン21H2)」が表示されない 機能更新プログラムが、[Windows Update]画面に表示されないので、Windows 10をNovember 2021 Update(バージョン21H2)にアップデートできない、という人も多いのではないだろうか。そこで、November 2021 Updateにアップデートする方法を解説しよう。 「Windows 10」の2021年秋の機能更新プログラム「Windows 10 November 2021 Update(バージョン21H2)」が、2021年11月16日(米国時間)に提供されたのをご存じだろうか。次期Windows OS「Windows 11」が正式提供されたこともあるのか、November 2021 Updateには機能追加がほ
Microsoftがオープンソースで開発している無料ソフトの「PowerToys」に、ランチャー機能の「PowerToys Run」やキーボードのリマッピングが可能な「Keyboard manager」が新たに追加されました。 GitHub - microsoft/PowerToys: Windows system utilities to maximize productivity https://github.com/microsoft/PowerToys Microsoft’s new PowerToys Run launcher for Windows 10 is now available to download - The Verge https://www.theverge.com/2020/5/19/21262060/microsoft-windows-10-launche
現在公開中のWindows 10プレビュー版Build 20161(Dev Channel)では、WSL2(Windows Subsystem for Linux 2)からNVIDIA GPUが利用できるようになった。 とはいえ、現状のWSL2自体にはグラフィックス描画機能はなく(XをWindows 10側に入れれば、WSL2側からGUIアプリケーションを起動できる)、GPUを使ってLinuxでゲームとはいかないのだが、GPUを計算に利用することができる。 マイクロソフトは、将来的にWSL2でのGUIアプリケーションのサポートを計画しており、これはその前段階になるものだ。どのような形でのサポートになるのかは不明だが、少なくとも、これでWSL2側からWindowsが管理しているGPUへのアクセスが可能になる。 特にメリットがあるのがDockerを使った開発やAI関連のコンテナーの利用である。
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