●はじめに 1980年代後半以降,世界的にネオニコチノイド殺虫剤の使用量が最も急速に伸び,現在では殺虫剤のなかで最も多く使用されている。ネオニコチノイド殺虫剤の特性および使用量の統計については,下記を参照されたい。 Simon-Delso, N. et al.,(2015) Systemic insecticides (neonicotinoids and fipronil): trends, uses, mode of action and metabolites. Environmental Science and Pollution Research. 22:5-34(オープンアクセス) ネオニコチノイドはミツバチ消失の大きな原因の1つになっていると,EUや日本で問題になっている(環境保全型農業レポート「No.248 ネオニコチノイドとミツバチ消失を巡るEUの動向」,「No.256