★鈴木哲夫の核心リポート 東京と大阪の二大都市で、参院選(21日投開票)の地殻変動が起きている。自民党優勢は変わらないが、最終議席などをめぐって意外な展開となっており、「反原発」を掲げる俳優の山本太郎氏や、共産党が「当選圏内」に食い込んでいるのだ。安倍晋三首相の政権運営にも影響を与えかねない最新情勢について、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が迫った。 「都市部が激動している。特に、東京と大阪では顕著だ。数字を見る限り、結果がどうなるか最後まで分からない」 こう話すのは、自民党選対幹部だ。数字とは、自民党が定期的に実施してきた情勢調査のこと。3、4、5月と全国規模で実施した後、6月には重点区だけ行ったが、以下のような変化が見られるという。 「まず、東京と大阪で共産党が躍進している。さらに、ワンテーマにこだわった候補が急激に伸びている」(同) 私(鈴木)が入手した、公示直前の最新調査を見ると、そ