2014年7月15日 伊川 正人 (大阪大学微生物病研究所 附属感染動物実験施設) email:伊川正人 領域融合レビュー, 3, e008 (2014) DOI: 10.7875/leading.author.3.e008 Masahito Ikawa: Genome editing in mice opens a new era for biological and biomedical researches. 要 約 遺伝子改変動物を用いた研究の醍醐味は,培養細胞や試験管内ではみられないダイナミックな高次生命現象を,個体レベルで観察あるいは解析できることにある.とくに,ヒトと同じ哺乳類に属するマウスは,全ゲノム塩基配列が明らかにされているだけでなく,ES細胞における相同組換えを利用した標的遺伝子の破壊が可能であることから,遺伝子機能解析ツールとしてだけでなく,ヒトの疾患の病態モデルと