結局は 600億円の 空騒ぎ 「地獄の釜の蓋も開く」という諺がある。本来は、正月の16日とお盆の7月16日は、地獄の鬼たちも仕事(悪人・罪人を釜茹でにする)を休む日なのだから、みんなも仕事を休んでいいよ、という意味らしい。でもぼくはこれまで、地獄の釜の蓋が開くから恐ろしいことが起きるぞ…というように誤解していた。何となく、そのほうが怖そうだし。 そういう誤解のまんまの感じでとらえると、今回の選挙はまさに「地獄の釜の蓋が開いた」ような気がする。なんだかとても恐ろしいことが起きそうだ。なにしろ自民党の圧勝で、あの「安倍一強政治」がもっと強化されそうに思えるのだから。 しかし、ちょっと待てよ、と思う。 冷静になって選挙結果を見てみると、この選挙で何が変わったのか、選挙前とどう変わったのかが、よく分からない。だって衆議院の与野党の構成は、選挙前とさほど変わっちゃいない。与党と野党の議席数は選挙前と
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