Twitter で「言語のしくみ」読みたいなって呟いたら Matz 本人から「献本しましょうか」とメンション頂いて即答でお願いしました。ありがとうございます。 ひさびさ紙の本を通勤電車の中で立ちながら読んだので手がだるくなりました。なんだか懐かしい感じがしました。 さてこの本ですが、一言で言うとこんな本です。 Ruby のパパこと Matz が雑誌の連載に追われながら試行錯誤して作ったプログラミング言語「Streem」を解説する本 聞こえが悪かったらすみません。言いたいのはこの「試行錯誤」がとても良いエッセンスになっている点なのです。実際にはその連載記事をまとめた物に対して、この当時はこの様に考えていたが後になってみると実は良く無かったといった振り返り「タイムマシンコラム」で構成されています。 この連載が1つの本に纏められた事でプログラミング言語設計者の葛藤が非常に良く表されているな、そう
未組立プラモ写真家。稀に組む。山登る。からぱたへのお問い合わせ、文章・写真・DJ・飲酒のオファーはTwitter @kalapattar からどうぞ
雑多に読んでます。 リンクは書籍の公式サイトです。 黒帯エンジニアが教えるプロの技術 Android開発の教科書 SBクリエイティブ:黒帯エンジニアが教えるプロの技術 Android開発の教科書 (ヤフー黒帯シリーズ) 幅広いトピックを扱っているのだけれど、それゆえにどこかで読んだ本の内容を簡略化しているだけの章もあったり、開発以外のトピックの割合が多かったり、Andorid 開発の高度な技術トピックを期待すると中途半端かもしれないという感想でした。 同時期により初心者向けと思われる「基本からしっかり身につくAndroidアプリ開発入門 Android Studio 2.x対応」という本も出版されていたので、こちらのトピックでよかったんじゃない?という内容もちらほら。 また、アプリのグロース関連の章については、Firebase の登場で大きく変わった部分が多く、タイミングの悪い感じです。
ブラッド・ストーン『ジェフ・ベゾス 果てなき野望-アマゾンを創った無敵の奇才経営者』(日経BP社) 何かのセールで安売りしていて買っておいた Kindle 版をようやく読んだ(この本は、やはり Kindle で読むのが相応しいのだろうか?)。 本書については既に少し感想を読んでいたが、いやはや、評判通りすごい本だった。 ネットにさほど詳しくない人でも、「世界最大のネット書店」にもはや留まらない「エブリシング・ストア」であることを知っている Amazon だが、その創業者にしても現在まで最高経営責任者の地位に君臨するジェフ・ベゾスをかなりえぐった本である。 ベゾスに対して厳しい表現が多いというので敵対的な伝記本かと思いきや、ベゾスもちゃんと著者を認め、(元)社員もかなり協力して書かれている。原書刊行時にベゾスの妻が批判的なユーザレビューをあげたことで話題になったが、その批判は瑣末な点であり、
英語だけどぜひ読んでほしい Site Reliability Engineering: How Google Runs Production Systems 参考になったのでご紹介。Googleのインフラ/Ops系技術チームの働き方や考え方を題材にした本です。GoogleのSREについては断片的に知っていたのですが、まとめて読むと違いますね。背景やストーリーがあって、理解しやすいです。 共感できるネタがどんどん繰り出されるので、一気読みしました。読み込みが浅いところもあったので、改めて読む予定。 以下、印象に残ったこと。 Site Reliability Engineering teamは、インフラ/Ops担当であるが、Unix内部やネットワークなどインフラの知見を持つソフトウェアエンジニアの集団。自分たちのオペレーションを効率的に、迅速に、確実にするために、コードを書く。 インシデント対
デビュー後、編集部の要請で送られていた習作短篇3篇とデビュー当時の様子を友人に書き送った「ハサミ男の秘密の日記」を収録。独特の笑いとセンス、ペーソスを湛えた殊能将之初期作品集。 【スポンサーリンク】 未発表短編 2013年に亡くなった殊能将之氏の未発表短編などが納められた短編集。 短編は三つ。 犬ぎらいの半崎の隣家に引っ越してきた光島家。 光島家の前には放し飼いにされた巨大な白い犬が道路に寝そべっていて、半崎は犬を避け遠回りして帰るしかない。 半崎は、犬に紐をつけろと言うため光島家を訪れるが……(犬ぎらい) 土木作業員の北沢、ヤクザの黒川、サラリーマンの安原。 三人は銃や刀を準備し、高木が隠れるアパートを襲う(鬼ごっこ) 妻がなくなり失意にある親友の広永の家に招かれた宮崎。 広永は怪しげな魔法書を持ち出し「妻を生き返らせる術を手伝って欲しい」と言うのだった(精霊もどし) ハサミ男 (講談社
渋日記@shibu.jp 渋川よしきの日記です。ソフトウェア開発とか、ライフハックを中心に記事を書いていきます。 岩切さんがITエンジニア本大賞の募集をしていました。技術書とビジネス書の2カテゴリがあるんですが、それぞれのカテゴリで、2015年に出会った本で、「やばい、これは10年以上待ち望んでた次の時代の道標になる本だ」というものがあったのですが、清き平等な一票ではこの気持ちは伝わらないと思い、筆を執った次第です。 一応僕のことをあまり知らない人も多いと思うので一応説明しておくと、学生のころに日本XPユーザグループの設立準備から関わっていて、アジャイルという言葉が出る前から「仕様書通りにしかコーディングできない世界つまらなそうだし、XPなんか面白そうだな!」と思っていて、イベント運営をしてみたり、C++やらPythonやらRuby(とちぎ)やらのコミュニティに参加したり、ドキュメントツー
面白くて危険な書。 「時間SF」とは、特殊な時間世界を設定した上で、時間旅行のような特殊な経験を描いた作品を指す。タイムトラベルとかループものといえばピンとくるだろう。 著者は、古今東西の小説、映画、アニメにおける時間SFを読み解きながら、基本的なアイディアや物語パターンを整理する。その上で、現代の時代感覚と照応するアイロニーやニヒリズムをあぶりだす。様々な定義や区分けを行っているが、代表的なものを書き出してみた。 タイム・トラヴェル型(意図した時間に計画的にジャンプ)タイム・スリップ型(否応なしに強いられた時間移動)シャッフル型(ジャンプ先がランダム)歴史改変型歴史不変型並行世界型生き直しパターン再生パターン反復世界型逆行もの(時を遡上する)異時間通信もの(メッセージが時を超える)偶然世界型(些事の積み上げの中に分水嶺が潜む)改良偽装型自己増殖型時の果てを望む(時間の外へ) ハインライン
表紙からしてマリッサ・メイヤー後のヤフーの話かと思いきや、ヤフー全体の歴史を丁寧に描いてありかなり骨太な一冊です。 ※ヤフージャパンではなく米Yahoo! Incの話 初期は成功の歴史なのですが、直近10年位はまさに迷走。イーベイ、グーグル、フェイスブックを買収しそこね。CEO含め幹部選定にミスを続け、出資したアリババ株の値上がりになんとか助けられながら生きながらえている様が描かれています。 マリッサ・メイヤーも最初は周囲の期待感が溢れていた模様も描かれていますが、その後はコテンパンにされています。 ヤフーにとって、彼らは期待に値する人物だった。しかし、全員が敗北した。 メイヤーも同じ運命をたどるのかもしれない。 結局のところ、ヤフーが成功できたのは、世界に一瞬しか存在しない問題を解決したからだ。初期のインターネットは使うのが難しかった。ヤフーがインターネットを簡単にした。ヤフーがイン
便利なシステムを生み出し、ユーザーの感動体験に欠かせない「UI/UX」。デザイナーとしてお勤めの方はもちろんのこと、IT業界に関わっている・関心があるなら積極的に学んでいきたい分野です。 今回話をうかがったのは、人気IT企業におつとめのデザイナーの方々。「UI/UX」について学び考える上で、おすすめの書籍を教えていただきました。 ご回答いただいた企業はこちら 1 グリー株式会社 2 GMOインターネット株式会社 3 GMOペパボ株式会社 4 ピクスタ株式会社 5 株式会社ブラケット 6 ヤフー株式会社 7 株式会社リブセンス グリー株式会社 細川菜々恵さん スマートフォン向けアプリ開発を担うスタジオ「Wright Flyer Studios」にて、Art UI UXチームのUI/UXディレクターを務める細川菜々恵さん(以下、細川さん)。UI/UXを学ぶにあたり、おすすめを教えていただきまし
この本の内容を簡単にまとめると 著者はアメリカの対中国情報収集の前線で長らく勤務してきた 著者は中国がいずれ民主化、資本主義化すると考えてきたが、これは中国の情報コントロールに騙された結果でありあやまりである 著者同様にアメリカ政府も中国に騙されていた 中国指導者には民主派とタカ派がおり、底流にすぎなかったタカ派が昨今主流化しつつある 中国の指導者達は様々な古典を学び、そこから国家の勢力を定量化し長期的な戦略を立てる方策を学んでいる 中国の指導者達は、アメリカもそのように長期的な戦略を立てていると考えているが、実際にはアメリカに長期的な戦略は存在していない いまや中国はアメリカに対して勝利しつつある というようなことが書かれている。しかしこの本をよくよく読んでみると、アメリカの指導者達は実に見事に国際情勢を評価して正しい戦略を立ててきたことが分かる。 著者は、中国人はアメリカを以下のように
インタフェース*1を考える前に、本当にそれが必要なのかを考えるべきだということを、Golden Krishnaのブログを紹介する形で3年ほど前に書いた。 takoratta.hatenablog.com その後も勉強会のライトニングトーク(LT)でこの考えを面白おかしく紹介させて頂いたりした。 Step backして考えるUX from Takuya Oikawa www.slideshare.net そのオリジナルのGolden Krishnaの考えが本になった。「さよなら、インタフェース -脱「画面」の思考法」というタイトルだ。 さよなら、インタフェース -脱「画面」の思考法 作者: ゴールデン・クリシュナ,武舎るみ,武舎広幸 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社 発売日: 2015/09/17 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 内容は以前のブログ記事
「プログラミングを学ぼうと瞬間最大風速的に意識は高くなるものの、一人でいると気がついたら一日ソシャゲして夕方頃に『また今日も勉強できなかった』と自己嫌悪。」モチベーションが続かない時の対策をはじめ、学び方、学べる環境の作り方をまとめています。
最初に「読む」PHP(クジラ飛行机)を読みました。本書にはセキュリティ用語(クロスサイトスクリプティング、SQLインジェクション等)はほとんど出てきませんが、脆弱性についてよく配慮された記述となっています。しかし、その細部の詰めが甘く、脆弱性が混入してしまいました。その内容を報告したいと思います。 クロスサイトスクリプティング 出力時にHTMLエスケープするという原則を比較的早い段階で説明しています。その説明が素晴らしいと思いました。 ユーザーから送信されたデータを、PHPを使ってそのまま画面に表示することは、レイアウトの崩れや セキュリティ上の危険につながります。必ず、HTMLに変換してから表示します。そこで、画面に「(^o^)<Hello」と表示するプログラムを作ってみましょう。 「HTMLに変換して」という表現がとてもいいですね。難しくいうと、Content-Typeをtext/pl
俺は実務経験をある程度こなしたあと、RDBの知識不足を認識したクチである。改めてRDBを勉強し始めて困ったことの一つは、実行計画の読み方がよくわからないことだった。もちろん、ぐぐればNESTED LOOP JOINが何かとかは出てくるし、公式のマニュアルも参考になる。ただ、webの文献は体系だって解説があるとは限らないし、個人のブログなどは粒度がバラバラで、まとまった量の知識を得るには向いていない。マニュアルも膨大な量があるので慣れていないと目的の文書が書いてあるかどうかすら分からないし、あったとしても必要なレベルの解説があるかどうは分からない。 そこで本書の出番である。既存の書籍にもSQLとパフォーマンスを論じたものはあるにはあるのだが、それに特化した本の存在は、少なくとも俺は知らない。一冊だけ、データベースパフォーマンスアップの教科書 基本原理編 - kagamihogeの日記という極
もう終わりそうですけど、4月ですしこれから組み込み業界へ向かうかたへ自分がこの本よかったなーって思ったのをいくつかピックアップしてみます。ただ、一言に『組み込み』と言っても幅広くて分野によって求められる知識は結構変わってくると思いますが、ベースは一緒だろうと思います。 ちなみに自分はCPUはRL78、Cortex-M0、Cortex-M3、Rx、SH、Cortex-A9、FPGAは最大でも7000LUT程度のレンジのハードウェア設計をやってきました。今はZynqや大規模FPGA開発に携わりたいと思っています。 以下に挙げていきますが、オススメがあれば是非教えていただきたいです。 ※順番に意味はありません。 CPUの創りかた CPUの創りかた 作者: 渡波郁出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ発売日: 2003/10/01メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 35人 クリック:
増井俊之『スマホに満足してますか? ユーザインタフェースの心理学』(光文社新書) 本書のことをブログで紹介したところ、著者より献本いただいた(本書のサポートページ)。 著者とはどういう契機で知り合ったかもはや思い出せないのだが、10年以上の付き合いになる。というか、ワタシなぞが「付き合い」などと気軽に書いてよい人ではないのだが、増井さんは昔も今もまったく偉ぶったところがなく、権威主義で相手を屈服させることがない人なのだ。 だから増井さんとやり取りする場合、特に技術的な興味による質問をされる場合、適当な返答は許されないところがある。もちろん、相手を立てて謙遜しておけば、みたいな対応は論外である。 昨年秋、二年に一度の個人的な恒例行事となっている iPhone の最新版への買い替えをすることを某所に書いたところ、既にあらゆる機能性において Android が iPhone を上回っているのに、
http://twitter.com/Hanakoiren/status/571835643803803648 異世界ものは廃れるかどうか分からないですが、転生はトリップ、ハーレムなどはそう遠くないうちに廃れていくと思いますね。 異世界ファンタジーは王道中の王道ですから、なくなることはないかと。もっと硬派なものだってありますし。 2015/03/01 09:53:36 http://twitter.com/Hanakoiren/status/571845219173322752 @tk_books 私もエロのない硬派なファンタジーが好みです……でも最近のラノベはエロばっか……orz 転生してもいいですが、転生するだけの理由とその世界での努力が見たいですねー。個人的には。 2015/03/01 10:31:39 しきみ彰 http://twitter.com/mayoine0214/stat
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