オーランド・センティネル紙は22日、NASAのチャールズ・ボウルデン長官が今月はじめ、ホワイトハウスに対し、国際宇宙ステーション(ISS)の次の大型宇宙計画に関する提案を行ったと報じた。その計画とは、新しい有人宇宙ステーションを地球と月間のラグランジュ2点に建造し、月や火星やその先の深宇宙探査に向けた足掛かりにしようというものだ。 ラグランジュ2とは、ある大きな質量を持つ2つの物体を結ぶ直線上の、小さい方の物体の外側に生じる重力均衡点の事で、つまり地球-月のラグランジュ2(EML2)は、地球から見て月の外側、言い換えれば常に月の裏側に位置する。ここは昔から、月着陸や火星、またその先に飛行する際の経由地として有力視されてきた。 ボウルデン長官が提案した計画の詳細はまだ明らかにされていない。しかし、NASAや企業などは数年前から、ISSの次の有人宇宙計画に関して様々な検討を重ねており、その中に