きれいな核(きれいなかく)とは、日本共産党が東西冷戦下において共産主義国の核武装を正当化していた主張を簡略化して流布されていたレトリック[1]。きれいな原爆と表現されることもある[2][3][4][5][6]。 放射性降下物に関連して用いられる「きれいな核」「きれいな原爆」、またクリーンボム(英語: clean bomb)の用法とは一部関連も見られる。 日本共産党は原水爆禁止日本協議会の非核運動に強く参加し、一時はその主張が非核・反核運動の主流となってきた[7]。その一方で、1960年代を中心にソビエト連邦・中華人民共和国の核実験・核開発について擁護的な言論を行ってきた。 共産党側は「アメリカがあくまで核兵器にたよって侵略政策をつよめるなら、その対象とされる側が防衛上の措置をとる権利も認めざるを得ない」[8]などと、アメリカや帝国主義に対する防衛の権利であると主張していた。 1958年には