前神奈川県知事の松沢成文(しげふみ)氏(54)が8日、東京都庁で記者会見を開き、石原慎太郎氏の辞職に伴う都知事選(29日告示、12月16日投開票)への無所属での立候補を表明する。今回の知事選で有力候補が名乗りを上げるのは初めて。擁立に向けた政党などの動きが活発化しそうだ。 松沢氏は昨年4月の前回都知事選に石原氏の後継含みで立候補を表明。東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県が救急医療や環境行政で連携する「首都圏連合」の推進などを掲げた。しかし、告示13日前に石原氏が4選出馬の意向を示したため、立候補を取りやめた。 松沢氏は松下政経塾出身。神奈川県議を経て93年から新生党、民主党などの所属で衆院議員に3回当選。県知事に転身して2期8年務め、任期を3期までとする多選禁止条例や全国初の受動喫煙防止条例を成立させた。 今回の都知事選では、石原氏が後継に猪瀬直樹副知事(65)を指名しているが、猪瀬氏自身