『東大全共闘1968-1969』 ★渡辺眸 寄稿・山本義隆 新潮社 2007.10.20 ●『東大全共闘1968-1969』という東大闘争他の記録写真集を見て(読んで)、 現代の閉塞状況の因のひとつが見えたような気がした。 「懐かしい顔と風景、時代」の懐古にのみ終わっては何の意味も無い。 その因のひとつは、「解放(開放)空間」と名付けられるものから、我々が追放されて 久しいという厳然たる「ただ今の現実」である。 解放=開放空間の破壊、それからの追放は何をもたらすのか? 本来、共に考え、闘うべき我々が分断されているという「現実」をもたらす。 「分断=支配」、古来言い古されてきた支配の論理がまかり通る、という現実を。 しかし、いま、解放=開放空間の建設はどのように、可能なのだろうか。 以下、巻末の山本義隆・「特別寄稿」を紹介します。 ************** ●闘争を記憶し記録する