来年の辛亥(しんがい)革命100周年を記念して中国・武漢で来月10日から始まる予定の「孫文と梅屋庄吉(うめや・しょうきち)展」が延期されることになった。展示は、革命指導者の孫文と協力者だった長崎県出身の実業家梅屋庄吉について紹介する内容を計画していたが、中国側主催者の武漢大学から21日、日本の共催者に電子メールで連絡があった。沖縄県沖での中国漁船の衝突事件の影響とみられる。 日本側共催者のアジア平和貢献センター(東京都新宿区)の西原春夫理事長によると、武漢大学から「大変残念だが、現在の外交上の雰囲気から行事は延期することにした。実施時期は改めて連絡する」という内容の電子メールを受けたという。 イベントには長崎県が協賛し、福田康夫元首相や梅屋のひ孫が出席する予定だった。