2020年04月29日23:48 カテゴリ雀豪列伝暴走族の男(Ⅲ) 暴走族の男(Ⅲ) -第68話- 雀豪列伝[1] 波乱の物語から始まった麻雀人生。 私はその後、五年間あの場所で麻雀を打ち尽くした。 そして牌は一生握らないと決めて、上京をし法律事務所に就職した。 紆余曲折あり、結局いまも麻雀三昧の毎日だが。 そんなある日、パソコンを開くと「拝啓 吉田光太様」というメールが届いていた。 イタズラ? はたまた迷惑メールだろうか。 私はblogの片隅に自身のメールアドレスを掲載していた事を忘れていた。 差出人と本文をチェックすると、あの佐々木からだった。 「貴方のblogを偶然見ました。 遠い昔にほんの少しの間、すれ違っただけの者なので忘れていると思いますが。 貴方があの時期、そんな真剣な気持ちで麻雀を打っていたのかと思うと、気づいてやれなかったもどかしさ、自分を恥じる想いがあります。 今更で