本年もよろしくお願いいたします。 さて、雑誌「文學界」の新年号に、「ケータイ小説は『作家』を殺すか」と題した座談会の模様が収録されていました。 座談会に参加しているのは、中村航氏(作家)、鈴木謙介氏(社会学者)に加えて、草野亜紀夫氏(魔法のiらんど編成部長)の3名。 文芸誌という雑誌の特質上、どちらかというと「ケータイ小説」を軽視した感じの中村氏・鈴木氏と、もちろん「ケータイ小説」サイドの草野氏、という穏やかではあるものの対立した構図が見て取れて、おもしろい鼎談になっています。 実際の発言が少なかったのか、それとも編集上なのかはわからないですが、魔法のiらんど・草野氏の発言が目立たないのはちょっと気になったものの、一昨年くらいから目立つ「ケータイ小説」ブームについての洞察が結構あったように思います。 以下、抜粋・引用。 まず、「ケータイ小説」の消費のされ方について。 中村 つまんない話をし
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