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スタニスワフ・レム 作品の検索結果1 - 40 件 / 62件

  • SF小説好き1480名に聞いた「絶対に読んどけ」っていうSF小説ランキング - 俺だってヒーローになりてえよ

    どうも、読書中毒ブロガーの ひろたつです。一生寝てたいタイプです。 今回は界隈が大盛りあがりだった企画。 いらん前置き まだ続くいらん前置き SFが生み出す“熱” 集計の概要 40位    4票 39位    5票 38位    6票 37位    7票 36位    8票 35位    9票 34位    10票 33位    11票 32位    12票 31位  13票 30位    14票 29位    15票 28位    16票 27位    17票 26位    18票 25位    19票 24位    20票 23位    21票 22位    22票 21位    24票 20位    25票 19位    26票 18位 29票 17位    31票 16位    34票 15位    35票 14位    39票 13位    42票 12位    49票 11位 

      SF小説好き1480名に聞いた「絶対に読んどけ」っていうSF小説ランキング - 俺だってヒーローになりてえよ
    • 「100分de名著」100シリーズ記念対談 伊集院光さん × プロデューサーA

      8月放送のエンデ「モモ」のシリーズで、2011年にスタートした「100分de名著」がついに100シリーズ目を迎えました。そこで、歴代もっとも長く司会を務めた伊集院光さんと同じく歴代もっとも長くプロデューサーを務めたAが、裏話を交えながら100シリーズを振り返り、外からでは見えにくかった、番組の魅力の源に迫る対談を企画しました。前後編でお送りします。ぜひご一読ください。(構成:仲藤里美) ※写真は、対談開始前の約1分間ほどの時間で撮影したもので、対談本編は、ソーシャルディスタンス、換気、消毒などに十分な配慮をして行いました。 「見栄を張るな」と自分に言い聞かせていた プロデュ ーサーA (以下A) 「100分de名著」が、今年8月放送の『モモ』で100シリーズ目を迎えました。伊集院さんには2012年からこの番組の司会を務めていただいていますが、最初に出演が決まったときのことを振り返っていただ

        「100分de名著」100シリーズ記念対談 伊集院光さん × プロデューサーA
      • ブクマカが好きな小説ベスト108

        https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20221010215654 ブコメが興味深かったので、2022-10-12 1:50時点までの全387コメントを集計した。 著者名が書いていないのは勝手に調べて補完したので、間違っている可能性もある。 集計ミスしている可能性ももちろんある。まあ大体よ。 二票以上のみ掲載。 ↓ブクマカが好きな作家ベスト77はこちら https://anond.hatelabo.jp/20221012102001 1位 6票小野不由美『十二国記』アゴタ・クリストフ『悪童日記』 3位 5票浅田次郎『蒼穹の昴』神林長平『戦闘妖精・雪風』村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』 アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 7位 4票貴志祐介『新世界より』小林泰三『玩具修理者』酒見賢一『後宮小説

          ブクマカが好きな小説ベスト108
        • 2022年のおもしろかった本などを振り返る - 基本読書

          ぼんやりしてたら2022年が終わってしまったが、振り返らないよりはマシだと信じて今からおもしろかった本など振り返ろう。今年もアニメ、小説、ノンフィクション、ゲーム……あらゆる媒体でおもしろい作品がいっぱいあった。そのすべてを取り上げることは不可能だけれど、この記事で思うがままに触れていきたい。 小説など(主にSF) プロトコル・オブ・ヒューマニティ 作者:長谷 敏司早川書房Amazon読んだ小説の大半はSFなのでSFの話をするが、最初に触れておきたいのは、最先端テクノロジーとその倫理・社会的課題を描き出してきた長谷敏司が、人工知能✗ダンスをテーマに描き出した長篇『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』だ。事故によって右足を切断することになったプロのダンサーが、AI搭載の義足を使い、AIと人間の新しい”共生のかたち”を模索していく。著者自身の介護体験も織り込まれた、最先端の壮絶な物語。今年の小説

            2022年のおもしろかった本などを振り返る - 基本読書
          • 【スゴ本】世界がこうなるなら私はどうする?ITエンジニア必読のサイエンス・フィクション6冊

            1. 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』アンディー・ウィアー 著、小野田和子 訳 2. 『オービタル・クラウド』藤井太洋 著 3. 『AIとSF』日本SF作家クラブ 編 4.『虚数』スタニスワフ・レム 著、長谷見一雄・沼野充義・西成彦 訳 5. 『SF超入門』冬木 糸一 著 6. 『サイエンス・フィクション大全』グリン・モーガン 著、石田亜矢子 訳 1冊目は、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』だ。 ▲『プロジェクト・ヘイル・メアリー』アンディ・ウィアー 著、小野田和子 訳、早川書房 もし未読なら、素晴らしい!おめでとう! こんなにめちゃくちゃ面白い本をこれから読めるなんて、羨ましいなぁ。紹介やレビューを目にする前に、いますぐ(今すぐにだ)読んでほしい(公式の紹介やAmazonレビューはネタバレ満載なので見てはいけない)。 映画化されるらしいが、約束された傑作になるだろうが、ITエンジニアな

              【スゴ本】世界がこうなるなら私はどうする?ITエンジニア必読のサイエンス・フィクション6冊
            • 骨しゃぶりさんと本屋を巡ったらめちゃくちゃ楽しかった話

              きっかけは、骨しゃぶりさんの「人付き合いって大事かなと思ったら読みたい3冊」。 確かに人付き合いは大事やなと思い立ち、骨しゃぶりさんとサシオフ(差しでオフ会)してきたらめちゃくちゃ楽しかった。 重要なのは、「リアルで会って話する」こと。表情や相槌を見ながら言葉や事例を選ぶことができるし、こちらのレスポンスの影響も即座に分かる。「読むことは人を豊かにし、話すことは人を機敏にし、書くことは人を確かにする」というけれど、読み書きが達者なブロガー同士が「話す」となると、面白い化学反応が起こる。 ChatGPTとスタニスワフ・レム 興味深い話になったのは、流行りの生成AI(Generative AI)ネタ。 文章で指定して画像を生成するのだが、私がやってもイマイチなやつしか出てこない(私の呪文がイケていない自覚はある)。 骨しゃぶりさんも、似たような悩みを抱えていたみたいだ。まず、別ソフトで3Dでポ

                骨しゃぶりさんと本屋を巡ったらめちゃくちゃ楽しかった話
              • ラノベとSF、100タイトル挙げてジャンル小説について考えてみた件|慶應SF研究会

                執筆:古泉函数 はじめに みなさんは、以下のような2ちゃんねるのコピペをご存じでしょうか。 まあ拙者の場合ハルヒ好きとは言っても、 いわゆるラノベとしてのハルヒでなく メタSF作品として見ているちょっと変わり者ですのでwww ダン・シモンズの影響がですねwwww ドプフォwwwついマニアックな知識が出てしまいましたwww いや失敬失敬www ……ブラウザバックするのは、もう少し待っていただきたい。いにしえの2ちゃんのコピペは決して、決して私がマニアックなネット知識でイキるために引用したわけではないのです。私はそんなキモい人間ではありません。ほんとうです……ほんとうです! では、こんなネットの遺物を持ち出してきて、私は何がしたいのか。ここにご注目。 「ラノベとしてのハルヒでなくメタSF作品として見ているちょっと変わり者」 はたしてこの、ラノベをある種のSFと見なす見方は変わり者なのでしょうか

                  ラノベとSF、100タイトル挙げてジャンル小説について考えてみた件|慶應SF研究会
                • 文系の翻訳に対する感覚の話、ブコメにちょっと反応してみる。 何が書い..

                  文系の翻訳に対する感覚の話、ブコメにちょっと反応してみる。 何が書いてあるか、誰が書いているか、の違いか|文学作品ならそら後者やろうけど、技術書や理論論文で後者重視したら権威主義への傾倒でしかないな いや、文学研究でも「何が書いてあるか」です(「何が書いてあるか」を解釈する上で「誰が書いたか」という情報が必要な場合があるだけ)。たとえば、ピケティが英語で書いた論文なら英語から訳すべきで、ピケティがフランス人だからといってフランス語から重訳するのはおかしい。逆に、仮に著者がイギリス人でも、フランス語で書かれた本ならフランス語から訳すべき、そういう話です。文系が大事にしているのは「文章それ自体」であって、文章それ自体を忠実に原語から訳すことが重要である、というのが文系の考え方。 (だって、「オリジナルの文章」こそが我々にとっての生データですからね。もちろん完全にオリジナルなのは難しい場合が多い

                    文系の翻訳に対する感覚の話、ブコメにちょっと反応してみる。 何が書い..
                  • 『ギルガメシュ叙事詩』から『叛逆航路』まで、神話、SF、幻想、ファンタジィ中心の最高のブックガイド!──『世界物語大事典』 - 基本読書

                    世界物語大事典 作者: ローラミラー,巽孝之,Laura Miller,越前敏弥出版社/メーカー: 三省堂発売日: 2019/10/11メディア: 単行本この商品を含むブログを見るこの『世界物語大事典』はすごい本だ! この世界には様々な本が存在するが、その中でも「僅かなりとも現実から離れた」、つまり神話とかSFとか幻想、ファンタジィを中心に、太古の『ギルガメシュ叙事詩』から現代の『ハンガー・ゲーム』まで、幅広く紹介していく一冊である。 文字数的には1500〜4500ぐらいに収まり、深く解説しないものも多い。そうはいっても英語圏のみならず中国、日本の小説(『1Q84』とか)取り揃え、ざっとした内容紹介からその小説が当時どのように受け入れられたのか、どのような歴史的意義があるのかを解説していってくれるので、一言でいえばたいへん勉強になる一冊だ。 たとえば、叙事詩『ベオウルフ』とか「なんかベオウ

                      『ギルガメシュ叙事詩』から『叛逆航路』まで、神話、SF、幻想、ファンタジィ中心の最高のブックガイド!──『世界物語大事典』 - 基本読書
                    • SF小説入門のオススメとオススメしないもの - toyoshiの日記

                      最近プロジェクト・ヘイル・メアリーと三体X 観想之宙を立て続けに読み、SFってなんて素晴らしいんだろうと感動に浸っております。 SF作品というのは私の人生には欠かせないもので、SF作品が与えてくれる宇宙の広さ、過去と未来の時間の広がり、人生や命への価値観などは私自身の全てに影響を与えています。 SF作品に親しんでいなければ、何千光年彼方のこと、何百億年先のこと、時間のない宇宙のことを考えたことはなかったでしょうし、無機生物、人工知能、高次元生物から見た人間というものについての想像力というのも今よりももっと狭かったでしょう。 それらは私自身の理解や他者との関係作りの助けになっていますし、最近ですと「人工知能は我々の生活をどう変えるのか」といった現実の問題の理解に役に立つことも出てきました。 このようなことから私はSF作品抜きの自分というものを想像することはできません。しかしだからこそ、SF小

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                      • 読み逃さないように振り返る! 2019年のノンフィクションベスト10 - 基本読書

                        本の雑誌439号2020年1月号 作者:出版社/メーカー: 本の雑誌社発売日: 2019/12/11メディア: 単行本(ソフトカバー)二〇一九年も素晴らしいノンフィクションが多数出たわけですが、今回は僕が読んだ中でひときわおもしろかったものを振り返っていこうかと。僕もブログで書評を書きはじめて長いですが、今年は「本の雑誌」でノンフィクションの網羅的な新刊書評連載も始まり、ますますノンフィクションを読む必要に駆られている昨今であります。 で、今年そもそも何読んだっけなあと読んだ本を振り返りながら「これは取り上げてもいいかな」というやつをピックアップしていたんだけど、あっさりと二十二冊を超えてしまった。毎年こんなにたくさんはピックできていないので、今年はやっぱり豊作だったのかなと思わんでもない。まあ二十二冊も紹介するのは大変なので、その中から十冊に厳選してご紹介していきましょう。順不同でござい

                          読み逃さないように振り返る! 2019年のノンフィクションベスト10 - 基本読書
                        • OpenAIの「ChatGPT」と元OpenAIエンジニアが開発した「Claude」の性能を比較した実験結果

                          ChatGPTやWALL-E 2を開発したOpenAIの元社員によって設立されたAIスタートアップ・Anthropicは、ChatGPTと同じような対話型AI「Claude」を開発しました。AIデータプラットフォーム・Scale AIのエンジニアであるスペンサー・パペイ氏とリリー・グッドサイド氏が、ChatGPTとClaudeの性能を比較した結果を公開しています。 Meet Claude: Anthropic’s Rival to ChatGPT | Blog | Scale AI https://scale.com/blog/chatgpt-vs-claude ChatGPTもClaudeも、「文章を入力すると、その内容に対して文章を生成して回答する対話型AI」です。ChatGPTは自然言語処理モデルであるGPT-3から派生したInstructGPTをベースとしたモデルで、「より人間らし

                            OpenAIの「ChatGPT」と元OpenAIエンジニアが開発した「Claude」の性能を比較した実験結果
                          • ナチスが焼いた本のリスト、国際宇宙ステーションにある本、ハリポタの次に読む本……本のリストが面白い

                            ナチスが焼いた本のリスト ナチスが焚書した本は4,000を超えており、その全容は把握しきれない。だが、焼かれた本の一部は分かっており、”A Book Of Book Lists” でリスト化されている。これを見ると、ナチスが何を恐れていたかが、よく分かる。 武器よさらば(アーネスト・ヘミングウェイ) いかにして私は社会主義者となったか(ヘレン・ケラー) 野性の呼び声(ジャック・ロンドン) 鉄の踵(ジャック・ロンドン) 世界史概観(H.G.ウェルズ) 理性に訴える(トーマス・マン) ジークムント・フロイトの全著作 ISS(国際宇宙ステーション)にある本 宇宙ステーションで働く人々は超忙しいので、本読んでるヒマなんてないのでは? と思うのだが、リラックスのための読書は必須らしい。数十年にわたり私物として持ち込まれ、そのままライブラリー化しており、シリーズものが充実している。 ファウンデーション

                              ナチスが焼いた本のリスト、国際宇宙ステーションにある本、ハリポタの次に読む本……本のリストが面白い
                            • 存在しない書物についての書評集にして、レムの代表作の一つ──『完全な真空』 - 基本読書

                              完全な真空 (河出文庫) 作者:スタニスワフ・レム出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2020/01/07メディア: 文庫この『完全な真空』は『ソラリス』のスタニスワフ・レムの代表作のひとつにして、存在しない書物についての書評集である。もともと単行本として国書刊行会から1989年に出ていたのだが、今回それがはじめて(河出から)文庫化とあいなった。 僕は数あるレムの著作の中でも本書と、存在しない書物への序文だけで構成されている『虚数』を最も愛している。だから、今回『完全な真空』が文庫になったと知った時は大変に嬉しかったものだ。もちろんすでに単行本で読んでいるが、この広大な想像力を一冊の中に閉じ込めた、人生の中でも特別な位置を占めるこのような傑作が文庫の形で本棚に鎮座している事実は、ひっそりと僕に勇気を与えてくれる。 レムの作品をたとえひとつも読んだことがなかったとしても、この本を読めば

                                存在しない書物についての書評集にして、レムの代表作の一つ──『完全な真空』 - 基本読書
                              • 【YouTube無料生放送】2020年3月28日(土) 沼野充義(東京大学教授)最終講義「チェーホフとサハリンの美しいニヴフ人――村上春樹、大江健三郎からサンギまで」 | ニュース | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                【YouTube無料生放送】2020年3月28日(土) 沼野充義(東京大学教授)最終講義「チェーホフとサハリンの美しいニヴフ人――村上春樹、大江健三郎からサンギまで」 沼野充義(東京大学教授)最終講義 「チェーホフとサハリンの美しいニヴフ人――村上春樹、大江健三郎からサンギまで」ロシア・東欧文学研究者、文芸評論家として活躍されている沼野充義教授は、今年2020年3月末で東京大学を定年退職されました。 当初予定されていた最終講義、シンポジウムは、残念ながら中止となりましたが、この度、ALL REVIEWSとして協力を申し出、快諾をいただきまして、「東大教授としての最終講義」をYouTubeにて生配信させていただくことになりました。 文芸評論、世界文学論、翻訳など、多くの領域で活躍された沼野教授によるネットでの初めての講義、ぜひご覧ください。 【日時】2020年3月28日(土)16:00~17

                                  【YouTube無料生放送】2020年3月28日(土) 沼野充義(東京大学教授)最終講義「チェーホフとサハリンの美しいニヴフ人――村上春樹、大江健三郎からサンギまで」 | ニュース | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                • [読書]スタニスワフ・レムによる『ストーカー』(ストルガツキー兄弟) 論 - ゴールデンレトリバー撫でたい

                                  (※諸事情で再公開です) 裏世界ピクニックのアニメやってますね。僕はまだ観てないけど元ネタのストルガツキー兄弟の『ストーカー』は読んだ。 ストーカー (ハヤカワ文庫SF) 作者:アルカジイ ストルガツキイ,ボリス ストルガツキイ 発売日: 2018/01/31 メディア: Kindle版 ストーカーについても特に書きたいこともないけど、そういえばこれはスタニスワフ・レム大先生が短い評論を書いてたのを思い出した。レムについては一度書いときたかったのでちょうどいいかな。 これに収録されています。 高い城・文学エッセイ (スタニスワフ・レム コレクション) 作者:スタニスワフ レム 発売日: 2004/12/01 メディア: 単行本 1. 僕がレムを初めて知ったのは哲学関係の本で、フッサールの現象学における意識の考え方について書かれていた部分で『ソラリス』が引かれていたことがきっかけだった。実際

                                    [読書]スタニスワフ・レムによる『ストーカー』(ストルガツキー兄弟) 論 - ゴールデンレトリバー撫でたい
                                  • 探求型小説についてのメモ - TBCN

                                    はじめに 以下はmurashitさんの次の記事に触発されて書くものです。 murashit.hateblo.jp そういえば私もこのへんのハナシが好きだったはずだけど、最近読んでなかったな、と思って、じゃあ自分の好みをまとめておこうかな、という気持になったのです。 タイトルに挙げた「探求型小説」というのは仮につけたものです。この手の作品はけっこう多いので、たぶんもっと適当なネーミングをしている人がすでにいるはずですが、私は以下、この名称のもとにいくつかのジャンルに当てはまる特徴をまとめてみたいと考えています。 近いことはこれまで、「歴史ミステリ」についてだとか、「メタフィクション」についてだとかの中で、書いてきました。今回書くのは、それらの考え方を敷衍したものです。 探求型小説の特徴 私が「探求型小説」と呼ぶ型の特徴は、次の三つです。 ①主人公がある対象(謎、事件、人物など)について調査探

                                      探求型小説についてのメモ - TBCN
                                    • 『カトラ』Netflixで一番ヤバイ作品を観てしまった

                                      世界最大の動画配信サービス、Netflix。いつでもどこでも好きなときに好きなだけ見られる、毎日の生活に欠かせないサービスになりつつあります。そこで、自他共に認めるNetflix大好きライターが膨大な作品のなかから今すぐみるべき、ドラマ、映画、リアリティショーを厳選します。今回ご紹介するのは、Netflixオリジナルシリーズ『カトラ』。カトラ火山の壊滅的な氷底噴火から1年。長い間氷河の奥深くに閉じ込められていた謎が次々と溶けだして、近隣の町に住む人々の生活を一変させる。倫理的にヤバイ、その理由とは。 ●熱烈鑑賞Netflix 75 前回はこちら:眠るためのNetflix動画『ヘッドスペースの睡眠ガイド』最後まで観ていられない? 予備知識なしで観るのがベストだが オススメしていいのだろうか。Netflixで一番ヤバイ作品を観てしまった。 タイトルは『カトラ』(KATLA)。 バイオレンスとか

                                        『カトラ』Netflixで一番ヤバイ作品を観てしまった
                                      • 必読書コピペにマジレスしてみる・自分のオススメ41冊編(3)

                                        戻る→anond:20210301080139 E・M・フォースター「ハワーズ・エンド」「人をたくさん知れば知るほど、代わりを見つけるのがやさしくなって、それがロンドンのような所に住んでいることの不幸なんじゃないかと思う。わたしはしまいには、どこかの場所がわたしにとって一番大事になって死ぬんじゃないかという気がする」 二つの家族の間を行き来しながら、人間の記憶や、場所への執着を捉えた文章。それはまるで、漱石のいいところだけ抜き出したような文章だった。 ところで、同じ著者の「インドへの道」もいい。これは大英帝国支配下のインドで、未婚女性が現地の男性に暴行されたという疑惑を巡る話だ。女性を守ろうとする騎士道精神と排外主義が結びつき、支配者と被支配者の亀裂が広がる様を描く、不幸にして極めて現代的な作品である。冤罪をかけられたインド人が、「誰があんな不美人な年増を」と心の中で毒づくの、とても嫌なリ

                                          必読書コピペにマジレスしてみる・自分のオススメ41冊編(3)
                                        • 軍拡競争が過熱し、もはや何が敵の攻撃によるものなのかもわからなくなった未来を描き出す、スタニスワフ・レムの初邦訳長篇──『地球の平和』 - 基本読書

                                          地球の平和 (スタニスワフ・レム・コレクション) 作者:スタニスワフ・レム国書刊行会Amazonこの『地球の平和』は、レムの最後の長篇『大失敗』と同じ1987年に刊行された、最後から二番目の長篇SFとなる。レムの代表作の一つ〈泰平ヨン〉シリーズの最終作でもあるが、話としては大きく分かれているのでここから読んでも何の問題もない。 脳梁切断手術を受け右半身と左半身が別々の意識に操られるようになってしまった泰平ヨンのコメディ的な語り通して、軍拡競争が行き着くところまで行き着いてしまった未来社会に何が起こるのかを描き出す、SF✗スパイ小説風の長篇である。 本作のように原書刊行から30年以上の月日が経っての初邦訳となると普通期待がもてないものなのだが、そこはさすがの傑作ぞろいのレムである。既作と比べて遜色ないどころか、既作のテーマやモチーフがまるで総集編のように用いられ、そこに晩年の思考の深化もくわ

                                            軍拡競争が過熱し、もはや何が敵の攻撃によるものなのかもわからなくなった未来を描き出す、スタニスワフ・レムの初邦訳長篇──『地球の平和』 - 基本読書
                                          • 『サイレントヒル2』から「現代ゲーム」が始まった 今こそ『サイレントヒル2』を再評価するときがきている

                                            「『サイレントヒル』シリーズが再始動する。第一弾タイトルは『サイレントヒル2』のリメイクになる」――そのようにKONAMIから発表があったとき、海外と日本のリアクションの熱量は、歴然とした差があった。 シリーズファンからうれしい悲鳴が聞こえた一方で、日本のユーザーからは「なぜ『1』からリメイクしないのか?」という意見が散見された。海外は少し違う。もちろん日本のような意見がなかったわけではないが、その多くが『サイレントヒル2』からリメイクすることは当然のことと受け止めていた。日本と比較しても海外で『サイレントヒル2』が評価されていることが、筆者の目にはあらためて印象的だった。 実のところ、筆者も2001年に発売した『サイレントヒル2』が描いていたテーマの先進性に気付いたのは、せいぜい10年ほど前のことだ。海外のアクションアドベンチャーゲームの傾向を逆算していくと『サイレントヒル2』が描いてい

                                              『サイレントヒル2』から「現代ゲーム」が始まった 今こそ『サイレントヒル2』を再評価するときがきている
                                            • 2010~20年に出た早川創元SFアンソロジー60点のうち、女子(に見えるキャラ)がメインの表紙は多く見積もり15点(25%)くらい。※ただし人型キャラが表紙にいる漫画的な絵柄の本のなかで若い女が描かれる確率は極めて高い - すやすや眠るみたくすらすら書けたら

                                              「上を向いて歩こう」の歌詞のすごいのは、あれだけ深く感情に訴えてくるにも関わらず主人公に何があったのかどころか年齢も性別も一切わからないように書かれているところで、極端な話、上を向いたら涙が溢れない構造をしている地球外生物でも成立する — 溝口力丸 (@marumizog) 2020年2月11日 むずかしい問題だなぁと思いました。一回消して書き直したけど、まだ気が立ってるからさらに書き直すかも。 1万6千字。⇒7/7 2万3千字 ⇒7/9 4万4千字。(追記2万字は数作の紹介です。集計結果・ぼくの結論は7/4が最新です) {比率が増大する作品の集計漏れがあったので再集計・計算し、題名をあらためました} 記事中に、いくつかのblogの文面やツイートを無断引用してます。削除をご希望されるかたはご面倒おかけしますがご一報ください。 Q.なんでそんな行為をしたんですか? A.引用とは無断でするもの

                                                2010~20年に出た早川創元SFアンソロジー60点のうち、女子(に見えるキャラ)がメインの表紙は多く見積もり15点(25%)くらい。※ただし人型キャラが表紙にいる漫画的な絵柄の本のなかで若い女が描かれる確率は極めて高い - すやすや眠るみたくすらすら書けたら
                                              • 家に発電所を作り、世界の輪廻に取り込まれる――奇想小説ファンに勧める現代漫才3選 - 機械仕掛けの鯨が

                                                奇想の住まう場所 なぜ漫才なのか? 奇想の在処を探る ①気が付けば世界の輪廻に取り込まれている話――Dr.ハインリッヒ「トンネルを抜けると」 ②プリクラ撮りたさに家を火力発電所にする話――金属バット「プリクラ」 ③変な暗記法・言葉遊び系漫才の最前線――カベポスター「英語」(ABCお笑い新人グランプリ2019・M-1グランプリ2020敗者復活戦) 最後に & 奇想漫才Scrapboxの話 奇想の住まう場所 奇想が好きだ。要するに、どうやって思い付いたのか見当も付かないような、変な発想が好きだ。 奇想はどこに住まうのか。身近なところでいけば、小説にはよく潜んでいる。 交通事故に性的快感を覚える男(J・G・バラード『クラッシュ』)、演奏に1万年掛かる長大な交響楽を演奏し続ける山頂の交響楽団(中井紀夫「山の上の交響楽」)、知性を持つ1つの生命体としての星(スタニスワフ・レム『ソラリス』)etc.

                                                  家に発電所を作り、世界の輪廻に取り込まれる――奇想小説ファンに勧める現代漫才3選 - 機械仕掛けの鯨が
                                                • The Prototyping of Science Fiction Prototyping:SFプロトタイピングのためのプロトタイピング(随時更新中)|樋口恭介|note

                                                  The Prototyping of Science Fiction Prototyping:SFプロトタイピングのためのプロトタイピング(随時更新中) ※本稿はこれから書かれる本のための試し書き、つまり、SFプロトタイピングのためのプロトタイピングです。「もっとこういう視点がほしい!」「もっとこういう情報がほしい!」など、ご意見・感想があれば今後の改善に活かしますので、 ぜひとも @rrr_kgknk までご連絡ください。よろしくお願いいたします。 はじめに.夢を見ること、あるいは未来の複数性について 人は未来を予測することができる。 あるいは少なくとも、人は未来を予測しようと試みることができる。 一般に、ビジネスの世界ではそう信じられている。一様に黒や紺色のスーツを着て首にネクタイを巻いた集団は、ロジカル・シンキングとデータ・アナリティクスを用いて、ビッグデータが算出する未来のビジネス

                                                    The Prototyping of Science Fiction Prototyping:SFプロトタイピングのためのプロトタイピング(随時更新中)|樋口恭介|note
                                                  • 【10/8グッズ取り扱い店更新】〈スタニスワフ・レム・コレクション〉第Ⅱ期刊行開始!|特集|国書刊行会

                                                    1921 年、旧ポーランド領ルヴフ(現在ウクライナ領リヴィウ)に生まれる。クラクフのヤギェロン大学で医学を学び、在学中から雑誌に詩や小説を発表し始める。地球外生命体とのコンタクトを描いた三大長篇『エデン』『ソラリス』『インヴィンシブル』のほか、『金星応答なし』『泰平ヨンの航星日記』『宇宙創世記ロボットの旅』など、多くのSF 作品を発表し、SF 作家として高い評価を得る。同時に、サイバネティックスをテーマとした『対話』や、人類の科学技術の未来を論じた『技術大全』、自然科学の理論を適用した経験論的文学論『偶然の哲学』といった理論的大著を発表し、70 年には現代SF の全2 冊の研究書『SF と未来学』を完成。70 年代以降は『完全な真空』『虚数』『挑発』といったメタフィクショナルな作品や文学評論のほか、『泰平ヨンの未来学会議』『泰平ヨンの現場検証』『大失敗』などを発表。小説から離れた最晩年も、

                                                      【10/8グッズ取り扱い店更新】〈スタニスワフ・レム・コレクション〉第Ⅱ期刊行開始!|特集|国書刊行会
                                                    • 【電子書籍セール】想像力を用いて創造力を発揮するために――早川書房海外SF作品必読フェア「ビジネス×想像力」が開催中!|Hayakawa Books & Magazines(β)

                                                      【電子書籍セール】想像力を用いて創造力を発揮するために――早川書房海外SF作品必読フェア「ビジネス×想像力」が開催中! ビジネスに必要なものは多々あれど、来たるべき世界を思い描く想像力と、未来をクリエイトしていく創造力がそのなかでも重要な要素であることは間違いありません。 人は頭の中にあるものしか作りだせないともいいます。ならば、豊潤な想像力こそが優れた創造力を身につける鍵なのかもしれません。 そこで早川書房では、想像力・読解力を養うことができる作品をすべてのビジネスパーソンにおすすめするべく、いま読むべきSF作品を7タイトル厳選して紙書籍のフェアを展開しています(詳細についてはこちらまで)。 そしてこのフェアを切り口に、海外SF作品のさらなる必読書を190点集めて、電子書籍のセールをおこなうこととなりました。セール期間は12月20日(金)~1月6日(月)。対象作品は本記事の最後にリストを

                                                        【電子書籍セール】想像力を用いて創造力を発揮するために――早川書房海外SF作品必読フェア「ビジネス×想像力」が開催中!|Hayakawa Books & Magazines(β)
                                                      • 津原泰水の本棚 - ラヂオデパートと私

                                                        リブロ渋谷店にて先々月から先月いっぱい開催され、好評を得ました「津原泰水の本棚」。そこで配布されましたリーフレットの内容を、ここに転記します。 実際に書棚を眺めることはせず、すべて記憶から引き出しておりますので、もし内容にまつわる勘違いなど御座いましたら、陳謝致します。 *** 好きな本を列挙しているときりがないので、基本的に一作家一作、二十代までに読んで「津原泰水」を形成してくれた本、という制約をみずから設けました。三十以降に読んだけれど、いまなお入手可能であることを知り、つい嬉しく……という本もすこし加わっています。 〈国内篇〉はまるで教科書の文学史年表のようなセレクション、〈海外篇〉はSFが結構な比率を占めるという、自分でも意外な結果となりました。まず父親が集めていた文学全集で小説に触れ、大学時代は「二日に三冊」のペースで海外SFを勉強していたことを思い出すに、順当な結果とも申せます

                                                          津原泰水の本棚 - ラヂオデパートと私
                                                        • 「サイレントヒル」の未来はどうなるのか、なぜ「1」ではなく「2」のリメイクなのか、当時のことも振り返る『SILENT HILL 2』開発者インタビュー

                                                          動画版も公開中。 なぜ『SILENT HILL 2』のリメイクから始めるのか ――「サイレントヒル」シリーズの再始動にあたって、復活の方向性やコンセプトは、どのように定めていったのでしょうか? なぜ初代『SILENT HILL』ではなく、あえて『SILENT HILL 2』リメイクから出発したのか。こうした経緯や理由を教えていただけますか。 岡本氏:「サイレントヒル」シリーズはしばらくお休みしていました。KONAMIとしては復活させる考えだったので、社内で『サイレントヒル』を作りたい人はたくさんいたのですよ。ただ、それぞれ違う『サイレントヒル』のイメージ、『サイレントヒル』への「愛」があったので、ひとつの方向としてまとまってなかったんですね。 そんな中私がKONAMIに入社したときに「なんとかできないか」と相談されまして、「じゃあ私がまとめます」と担当することになり、ひとつの方向になるよう

                                                            「サイレントヒル」の未来はどうなるのか、なぜ「1」ではなく「2」のリメイクなのか、当時のことも振り返る『SILENT HILL 2』開発者インタビュー
                                                          • SFスリラー『The Invincible』PC/次世代コンソール向けに発表。CD PROJEKT RED元スタッフらが設立した新スタジオの一人称視点作品 - AUTOMATON

                                                            ポーランドのゲームスタジオStarward Industriesは9月16日、シングルプレイ用一人称視点SFスリラー『The Invincible』を開発中であること発表した。本作はPC/PlayStation 5/Xbox Series Xに対応予定だ。日本語への対応予定はない。Starward Industriesは、『ウィッチャー3 ワイルドハント』に携わった元CD PROJEKT REDのスタッフや、『Dying Light』に携わった元Techlandのスタッフらが集うスタジオだ。 The secret is out. The project is revealed. Here is The Invincible. A first-person single-player Sci-Fi thriller set in a retro-future timeline. Coming

                                                              SFスリラー『The Invincible』PC/次世代コンソール向けに発表。CD PROJEKT RED元スタッフらが設立した新スタジオの一人称視点作品 - AUTOMATON
                                                            • 「いわば『逆張りの日本史』」。呉座勇一氏、井沢元彦氏に批判記事を郵送…大爆笑だが、正式な作法です - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                              …先日ムック「 ユリイカ」( 青土社刊)の2020年12月号として刊行された「偽書の世界」に掲載されたエッセイのコピーが、 私宛に送られてきた。表書きを見ると「謹呈 井沢元彦先生 呉座勇一拝」とあった。例によって言葉は丁寧だが、私に「推理小説家に戻られてはいかがだろうか」などと私の歴史家としての仕事を全て否定した男からのものからであった。内容を見ると「甲陽軍鑑は真書である」という私の年来の主張が裏付けられたことがよほど気に入らないらしい。あれこれ揚げ足取りをして、挙句の果てには「まぐれ当たりである。軽はずみに真書と断定し、それがたまたま当たっていた。それだけの話である。いわば『逆張りの日本史』だ」… (週刊ポスト2021,2月19日号 井沢元彦「逆説の日本史」) 呉座勇一氏、井沢元彦氏に批判記事を送る 週刊ポスト2021,2,19号 週刊ポスト 2021年 2月19日号 [雑誌] 発売日:

                                                                「いわば『逆張りの日本史』」。呉座勇一氏、井沢元彦氏に批判記事を郵送…大爆笑だが、正式な作法です - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                                              • 「100分de名著」100シリーズ記念対談 伊集院光さん × プロデューサーA

                                                                8月放送のエンデ「モモ」のシリーズで、2011年にスタートした「100分de名著」がついに100シリーズ目を迎えました。そこで、歴代もっとも長く司会を務めた伊集院光さんと同じく歴代もっとも長くプロデューサーを務めたAが、裏話を交えながら100シリーズを振り返り、外からでは見えにくかった、番組の魅力の源に迫る対談を企画しました。前後編でお送りします。ぜひご一読ください。(構成:仲藤里美) ※写真は、対談開始前の約1分間ほどの時間で撮影したもので、対談本編は、ソーシャルディスタンス、換気、消毒などに十分な配慮をして行いました。 「見栄を張るな」と自分に言い聞かせていた プロデュ ーサーA (以下A) 「100分de名著」が、今年8月放送の『モモ』で100シリーズ目を迎えました。伊集院さんには2012年からこの番組の司会を務めていただいていますが、最初に出演が決まったときのことを振り返っていただ

                                                                  「100分de名著」100シリーズ記念対談 伊集院光さん × プロデューサーA
                                                                • ブラピ新作「アド・アストラ」をもっと楽しむためのSF3冊(大森望) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                  ジェームズ・グレイ監督のSF映画「アド・アストラ」。ベネチア国際映画祭のコンペティション部門で世界に初披露されて大絶賛を集め、主演のブラッド・ピットが来日して行われたジャパンプレミアもたいへんな熱量だったが、その「アド・アストラ」がいよいよ9月20日(金)に一般公開される。 ブラッド・ピットが演じるのは、宇宙飛行士のロイ・マクブライド。彼が宇宙を目指したのは、同じ宇宙飛行士だった父親クリフォード(トミー・リー・ジョーンズ)の影響だった。地球外知的生命体の探査に人生を捧げた父は、妻と子どもを置いて宇宙に旅立つが、16年後、地球から43億キロ離れた宇宙空間で消息を絶つ。時が流れ、エリート宇宙飛行士となったロイのもとに、軍上層部から驚くべき知らせがもたらされる。「きみの父親は生きている」しかも、クリフォードは、いまや人類に対する脅威となる可能性があるという。ロイは父親を追って宇宙へと旅立つ……。

                                                                    ブラピ新作「アド・アストラ」をもっと楽しむためのSF3冊(大森望) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                  • 世界中がレーニン造船所にくぎ付けだった頃 「連帯」ポーランド① - ベルギーの密かな愉しみ

                                                                    僅差の大統領選 わずか2ポイントで惜しくも… 書く書くと約束して伸ばし伸ばしにしていた方面のこと、少しずつ書いていきたい。ポーランド、チェコ、イラン…あと何が続くかわからないけど、今日はポーランドである。 先日(12日)のポーランド大統領選は、見たこともないような僅差で驚いたし、何より国を二分してしまった問題を他国の人にも知らせる結果となった。 51.03%(現職)と48.97%(ワルシャワ市長のチャスコフスキ氏。下の写真) (写真:チャスコフスキ氏のtwittertrzaskowski_ 普通ポーランドなど東欧諸国の選挙の報道はTVではあまりやらないが、これに関してはNHKBSは朝6時台のロシア、7時台のドイツやBBCなどで選挙前から詳しく動向を伝えていた。NHK自身も特集国際報道2020を組んだほどだった。 与党「法と正義」を含む保守連立の現職ドゥダ氏は、様々な社会保障政策のほか、LG

                                                                      世界中がレーニン造船所にくぎ付けだった頃 「連帯」ポーランド① - ベルギーの密かな愉しみ
                                                                    • ソラリスの海に映るもの|潜在意識との対面 - わかるLog

                                                                      宇宙には、様々なサイズ、形態の惑星が存在します。 例えば、地球よりはるかに大きかったり、小さかったり。 形態も、 地球のような岩石質惑星、 木星のようなガス惑星、 天王星のような氷惑星、 などなど様々です。 昨今では、「地球に近い大きさで、なおかつ水のある惑星」の探索が、盛んになっているようです。 2015年に、NASAが「液体の水」が存在する可能性がある惑星を、発見しました。 「ケプラー452b」と名付けられ、地球から1,400光年離れています。 1,400光年とは、光の速さで1,400年かかる距離ということですね。 途方もない距離です。 pixabay さらに、2017年、やはりNASAが地球によく似た惑星を、7つ発見しました。 今度は、地球から39光年の距離なので、格段に近いです! といっても、今の技術では辿り着けませんが(;^_^) この7つの惑星は、全て「1つの恒星系の惑星」、

                                                                        ソラリスの海に映るもの|潜在意識との対面 - わかるLog
                                                                      • 青土社 ||ユリイカ:ユリイカ2020年12月号 特集=偽書の世界

                                                                        古今東西、書物あるところに偽書あり 古代、中世、近代、歴史の間に間に、偽書は突如現われる。発見され、執筆され、拡散される。それはパッチワークなのか、アンソロジーなのか、カノンとされたものが偽書となるとき、変容するのは歴史か解釈か。『椿井文書』(中公新書)が広く読まれるいま、問い返す。 【目次】 特集*偽書の世界――ディオニュシオス文書、ヴォイニッチ写本から神代文字、椿井文書まで ❖対談 文書をめぐる冒険――古文書・偽文書・公文書 / 馬部隆弘 小澤 実 ❖偽書の時代 偽書跳梁の八年間――安倍政権がとりもどそうとした「日本」 / 原田 実 歴史学界と偽書――『甲陽軍鑑』を事例に / 呉座勇一 ❖文献学より始まる 偽書と引用/偽書と憑依――漢文仏典、中世日本の「宗教」文献の中で / 彌永信美 予言を読む――中世日本の未来はいかに訪れたか・〈聖徳太子未来記〉を中心に / 小峯和明 秘伝の行く末―

                                                                        • 【追悼:山本弘さん】ぼくが世界でいちばん好きでいちばん嫌いな作家、山本弘とは何者だったのか。(第二回:小説作品編前編)|海燕(ライター)

                                                                          すでに人類が滅亡しかけた近未来から物語を始め、七つの短編を通して人類衰退の由縁を探っていく「箱物語」的に卓抜な構成、全編にただよう人間と人類に対するアイロニカルな視点、いずれも山本弘らしさ全開だ。 しかし、このAmazonでも非常に評価が高い『アイの物語』、あまり指摘されないのだが、非常に問題含みの作品でもある。 面白く読めることは間違いないものの、内容的に、そしてまた思想的に、どうにも受け入れがたいものがあるのである。 特に山本弘作品を続けて読んでいると、そこにあまりにも赤裸々に作者の思想が開陳されていることがわかって辟易させられる一面がある。 そう思っていたのはぼくだけではないらしく、きのう読んだやはり山本さんへの追悼の記事が、その『アイの物語』を取り上げてかなり手きびしく批判していた。 ぼくはここまで辛辣にいい切ってしまうつもりはないが、この記事に書かれてあることにはほぼ全面的に賛成

                                                                            【追悼:山本弘さん】ぼくが世界でいちばん好きでいちばん嫌いな作家、山本弘とは何者だったのか。(第二回:小説作品編前編)|海燕(ライター)
                                                                          • 平沢進の音楽世界観を多角的に紐解く - Music Synopsis

                                                                            ※当記事は文字数が9万字以上ある記事になります。 そのため、時間がある時に閲覧すること、また字数の関係上スマートフォンでの閲覧よりもパソコンやタブレット端末での閲覧を併せて強く推奨します。 ・はじめに これまで久石譲・菅野よう子といったメジャーでありながら知名度も抜群であり多大なフォロワーがいる、いってみれば名実ともに全員が納得できる偉大な大家について書きました。つまり大衆が愛すべき作曲家に焦点を当てました。しかし今回はすこし捻った特集を組みました。 マイナーだけど何故かメジャーアーティストとして有名という音楽版の諸星大二郎とでも形容すべき人物、つまりは平沢進です。まず音楽版の諸星大二郎とはどういう意味なのか、という点についてです。 同業者からは絶大な支持があるもののより広域的な範囲では知られていないという存在を形容するものとして「ミュージシャンズ・ミュージシャン」という単語があります。

                                                                              平沢進の音楽世界観を多角的に紐解く - Music Synopsis
                                                                            • 2020年を振り返る個人GOTY:福山幸司、『DEATH STRANDING』と『ゼルダの伝説 BotW』によって、もはや従来のアクション・アドベンチャーでは驚かなくなった世界に私たちはいる

                                                                              IGN JAPAN編集部では常連ライターも含めて、毎年、印象に残ったゲーム(たまに映画とかドラマもあり)を最大10本まで発表してもらい、1年を振り返ってもらう。今回はPCゲームに精通するライター、福山幸司によるトップ10を紹介。 IGN JAPANの個人GOTYは毎年、書き手側として楽しみにしている企画だ。むしろ、この企画の存在が新作を追いかける動機のひとつになっている。今回、挙げたベスト10は2020年に日本で初めてリリースされた作品を対象に選出した。 こういったベスト10を選出する趣旨の企画は、何をベスト1として選ばれるのかは争点ではない。多数の作品を挙げ、それぞれの作品に順位をつけ、己の価値判断やアンテナを世の中に晒す――その営為が重要だと考えている。「批評」とは端的にいって、褒めたり貶したりする技術、方法論のことであり、つねに対象を相対化させるから成り立つ。だからこそ無理にでも順位

                                                                                2020年を振り返る個人GOTY:福山幸司、『DEATH STRANDING』と『ゼルダの伝説 BotW』によって、もはや従来のアクション・アドベンチャーでは驚かなくなった世界に私たちはいる
                                                                              • 【無料公開中】沼野充義(東京大学教授)最終講義「チェーホフとサハリンの美しいニヴフ人――村上春樹、大江健三郎からサンギまで」

                                                                                ロシア・東欧文学研究者、文芸評論家として活躍されている沼野充義教授は、今年2020年3月末で東京大学を定年退職されました。 当初予定されていた最終講義、シンポジウムは、残念ながら中止となりましたが、この度、ALL REVIEWSとして協力を申し出、快諾をいただきまして、「東大教授としての最終講義」をYouTubeにて生配信させていただくことになりました。 文芸評論、世界文学論、翻訳など、多くの領域で活躍された沼野教授によるネットでの初めての講義、ぜひご覧ください。 【日時】2020年3月28日(土)16:00~17:30(予定) 【進行】阿部賢一(東京大学准教授) ■沼野充義(東京大学教授/ロシア・東欧文学研究者/文芸評論家) 1954年東京生まれ。東京大学卒、ハーバード大学スラヴ語学文学科に学ぶ。2017年10月現在、東京大学教授。2002年、『徹夜の塊 亡命文学論』(作品社)

                                                                                  【無料公開中】沼野充義(東京大学教授)最終講義「チェーホフとサハリンの美しいニヴフ人――村上春樹、大江健三郎からサンギまで」
                                                                                • SFが読みたいという初心者に薦めるための作品リスト - SF游歩道

                                                                                  前回紹介した「SFが読みたいという初心者に薦めるための星新一作品3ステップ」を適切に行えば、かなりの確率でSFに対して興味をもってもらえることだろう。 しかし、せっかく興味をもってもらえても、次に薦めるSFが円城塔や酉島伝法であったら、これまたげっそりさせてしまうことだろう。 そこで、「星新一作品3ステップ」の次に薦めるSFを私の実体験に基づきリストアップしたので、ぜひ参考にしていただけるとありがたい。 あくまでこのリストは「SF初心者にSFファンが作品を薦めるための参考作リスト」なので、悪しからず。 1.『あなたの人生の物語』(テッド・チャン、ハヤカワ文庫SF) あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF) 作者: テッド・チャン,公手成幸,浅倉久志,古沢嘉通,嶋田洋一 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2003/09/30 メディア: 文庫本 購入: 40人 クリック: 509回 こ

                                                                                    SFが読みたいという初心者に薦めるための作品リスト - SF游歩道