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大崎事件 再審請求の検索結果1 - 32 件 / 32件

  • 裁判所の「正義」とは?~「大崎事件」最高裁決定の異常(江川紹子) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    「再審」は、冤罪を訴える人を救済する、最後の手段である。ただ、そこに至る扉は限りなく重く、容易には開かない。 この困難な手続きで、地裁、高裁が続けて「再審開始」を認めた「大崎事件」第3次再審請求審。ところが最高裁は、これらの決定を取り消し、再審請求を棄却した。高裁に差し戻すわけでもなく、最後の最後に、自ら再審の扉をぴしゃりと閉めたのだ。地裁、高裁が認めた再審への道を、最高裁が破棄自判という形で道を閉ざしたのは過去に例を聞かない。前代未聞の異常な決定と言わざるをえない。 最近、再審を巡っては、在野で大きな動きが出て来ている。いくつもの冤罪事件を通して明らかになった再審に関する法律の不備を訴える「再審法改正をめざす市民の会」が設立され、日本弁護士連合会も秋の人権大会で「今こそ再審法の改正を」をテーマの1つに掲げる。冤罪被害者を救済しようという声が広がる中、この最高裁決定はそれに冷や水を浴びせた

      裁判所の「正義」とは?~「大崎事件」最高裁決定の異常(江川紹子) - エキスパート - Yahoo!ニュース
    • 大崎事件 最高裁に刑法学者が抗議声明「刑事裁判の鉄則無視」 | NHKニュース

      40年前に鹿児島県大崎町で起きた、いわゆる「大崎事件」で、先月、最高裁判所が地裁と高裁の判断を覆して、再審=裁判のやり直しを認めない異例の決定をしたことについて、刑法学者90人余りが抗議する声明を発表しました。 昭和54年の大崎事件で、原口アヤ子さん(92)は殺人などの罪で懲役10年の刑が確定して服役しましたが、一貫して無実を訴え、3度目の再審請求では、先月、最高裁判所が地裁と高裁の判断を覆し、再審を認めない異例の決定をしました。 これについて12日、大学教授など刑法学者92人が連名で抗議声明を発表しました。 声明では、最高裁の決定は、知的障害がある共犯者の自白の信用性に問題があることを検討していないなど「疑わしいときは被告の利益に」という刑事裁判の鉄則を無視していると批判しています。 また、過去に3回、地裁と高裁で再審が認められたのに、いまだに開始されないことや、高齢の原口さんが残された

        大崎事件 最高裁に刑法学者が抗議声明「刑事裁判の鉄則無視」 | NHKニュース
      • 元裁判官有志10人が連名で声明「説得力ない決定だ」|NHK 鹿児島県のニュース

        「大崎事件」で鹿児島地方裁判所が再審を認めなかったことについて、元裁判官の有志が異例の記者会見を開き、「説得力がない決定だ。再審制度は無実の人を救済するためにあるべきだ」と批判しました。 22日の鹿児島地裁の決定を受けて、元裁判官10人が「刑事裁判の最大の役割は無実の者を処罰しないことで、新たな証拠で合理的な疑いが生じる限り再審で救済されるべきだ」とする声明を連名で発表しました。 記者会見で東京高等裁判所の裁判長だった木谷明元裁判官は、「再審が認められると思っていたので承服できない。決定は新たに出された証拠の信用性だけを評価していて、有罪が確定した裁判での証拠と比較して総合的に判断することをまったくしていない。50ページもあるが説得力はない」と批判しました。 その上で、「大崎事件は20年前に再審開始決定が出ているのにまだ救済されていない。再審制度は無実の人を救済するためにあるべきだ」と訴え

          元裁判官有志10人が連名で声明「説得力ない決定だ」|NHK 鹿児島県のニュース
        • 共犯者「自白はうそ」 「他殺」鑑定も揺らぎ 異例ずくめの大崎事件 | 毎日新聞

          第1次再審請求に対する鹿児島地裁決定で再審開始が認められ、記者会見で笑顔をみせる原口アヤ子さん(中央)=鹿児島市で2002年3月26日午後3時半過ぎ、河津啓介撮影 「あたいはやっちょらん」。5日に福岡高裁宮崎支部が再審開始を認めない決定を出した1979年10月の「大崎事件」。殺人罪などで懲役10年が確定し、服役した原口アヤ子さん(95)は一貫して無罪を訴えてきた。確定判決が有罪の柱にしたのは、「共犯者の自白」や、遺体で見つかった男性の死因を「他殺による窒息死」と推定した司法解剖医の鑑定書などだった。だが、「共犯者」とされた3人とも知的障害などがある「供述弱者」で、全員がその後に自白を「撤回」。解剖医も鑑定結果を覆すなど異例ずくめの展開をたどったが、再審開始は認められてこなかった。「大崎事件」とは何なのか――。 当時の夫ら「事実でないこと言った」 79年10月15日、鹿児島県大崎町で自宅牛小

            共犯者「自白はうそ」 「他殺」鑑定も揺らぎ 異例ずくめの大崎事件 | 毎日新聞
          • 「大崎事件」4度目の再審請求を認めない決定 福岡高裁宮崎支部 | NHK

            44年前、鹿児島県大崎町で義理の弟を殺害した罪で服役した95歳の女性が無実を訴えて再審=裁判のやり直しを求めていた「大崎事件」で、福岡高等裁判所宮崎支部は、裁判のやり直しを認めない決定を出しました。 昭和54年に鹿児島県大崎町で、当時42歳の義理の弟を殺害した罪で懲役10年の刑が確定し、服役した原口アヤ子さん(95)は4度目となる再審請求を行っていて、福岡高等裁判所宮崎支部で審理が行われていました。 確定した判決では酒に酔って自転車で溝に転落し、家に運ばれてきた義理の弟を日頃の生活態度に不満を持っていた原口さんが、元夫らに指示して殺害したとされています。 これに対し弁護団は、義理の弟が死亡したのは溝に転落した際の首のけがとその後の不適切な救護措置が原因で、殺人事件ではないと主張していました。 これについて福岡高裁宮崎支部の矢数昌雄裁判長は5日、再審を認めない決定を出しました。この中で弁護団

              「大崎事件」4度目の再審請求を認めない決定 福岡高裁宮崎支部 | NHK
            • 「再審」取り消し 大原則踏み外してないか | 西日本新聞me

              「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の大原則にのっとった規定だ。それを踏まえた決定と言えるのか。疑問を禁じ得ない。 殺人罪などで服役した原口アヤ子さん(92)が無実を訴えて再審を求めた鹿児島県の「大崎事件」である。最高裁が、第3次再審請求審で鹿児島地裁と福岡高裁宮崎支部が認めた再審開始を取り消した。 この事件は元々、物証に乏しく、関係者の供述が有罪立証の柱だった。原口さんは逮捕時から一貫して無実を主張してきた。確定判決は状況証拠の積み重ねから導き出された。 最高裁の決定でまず問題視すべきは、第三者による鑑定結果より、自白と供述を重んじる論理展開になっていることだ。 弁護側は新証拠として法医学鑑定を提出していた。被害者の死因は殺人ではなく、転落事故などによる出血性ショック死の可能性が高いとする内容だ。 最高裁はこの鑑定に「仮説的見解として尊重すべきだ」と一定の評価を与えながらも、「決定

                「再審」取り消し 大原則踏み外してないか | 西日本新聞me
              • 大崎事件、再審認めず 最高裁が初の取り消し 地裁・高裁決定から一転 | 毎日新聞

                最高裁が「大崎事件」の再審開始決定を取り消し、再審請求を棄却する決定を出したことを受け、記者会見する鴨志田祐美弁護士(手前)ら弁護団=東京・霞が関の司法記者クラブで2019年6月26日午後3時37分、竹内紀臣撮影 鹿児島県大崎町で1979年に男性(当時42歳)の遺体が見つかった「大崎事件」の第3次再審請求で、最高裁第1小法廷(小池裕裁判長)は25日付で、殺人罪などで懲役10年が確定して服役した原口アヤ子さん(92)と元夫(1993年に66歳で死去)の再審開始決定を取り消し、再審請求を棄却する決定を出した。 第3次請求審で、鹿児島地裁と福岡高裁宮…

                  大崎事件、再審認めず 最高裁が初の取り消し 地裁・高裁決定から一転 | 毎日新聞
                • 鹿児島のニュース|MBC南日本放送

                  06月20日(火) 鹿児島県 奄美市・大和村の一部に避難指示 宇検村は解除 瀬戸内町・大和村全域に高齢者等避難(午後11時半時点)[23:56]宇検村は村内全域の967世帯、1656人に避難指示を発表していましたが、20日午後11時20分にすべて解除しました。 鹿児島・奄美地方21日昼前にかけ土砂災害に厳重警戒[23:37]奄美地方では21日昼前にかけて土砂災害に厳重な警戒が、21日明け方にかけて低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。 鹿児島・奄美地方に線状降水帯 被害まとめ 大良川が一部氾濫 宇検村役場に浸水(午後11時現在)[23:32]宇検村役場によりますと、芦検集落では村が管理する大良川の一部が氾濫しているほか、県道79号の芦検トンネル近くなど4か所で土砂崩れが発生したということです。 鹿児島・奄美地方に線状降水帯 被害まとめ 大良川が一部氾濫 宇検村役場に浸水(午後1

                    鹿児島のニュース|MBC南日本放送
                  • 特別抗告断念「勝ち目がない」 袴田事件、検察が恐れたダメージ | 毎日新聞

                    特別抗告断念の一報を受け、記者会見に臨む弁護団とオンラインで参加する袴田巌さんの姉秀子さん(右)=東京都千代田区で2023年3月20日午後5時2分、三浦研吾撮影 東京高裁が再審の扉を開いた袴田巌さん(87)の再審請求審で、20日に最高裁への特別抗告を断念した検察当局は、証拠の捏造(ねつぞう)を指摘した高裁決定を不服としながらも、静岡地裁に続く再審開始決定で土俵際に追い込まれて“撤退”を余儀なくされた。今後の再審公判で有罪立証を試みるのかは明らかにしていないが、過去の例から有罪判決を引き出すのは極めて困難な情勢だ。袴田さんの逮捕から間もなく57年。刑事司法も検証が求められることになる。 「捏造は論理が飛躍」相次いだ不満 「再審公判で検察として対応を取ることになるので、詳細は差し控えたい」 東京高検の山元裕史次席検事は20日午後6時45分、集まった記者に対応した。静岡地裁で始まる再審公判で有罪

                      特別抗告断念「勝ち目がない」 袴田事件、検察が恐れたダメージ | 毎日新聞
                    • 昭和54年の「大崎事件」再審認めない決定 鹿児島地裁 | NHK

                      43年前、鹿児島県大崎町で、義理の弟を殺害した罪で服役した95歳の女性が無実を訴えて再審=裁判のやり直しを求めていた「大崎事件」で、鹿児島地方裁判所は再審を認めない決定を出しました。 裁判のやり直しを求めていたのは、昭和54年に鹿児島県大崎町で義理の弟(当時42)を殺害した罪に問われ、懲役10年の刑が確定し、服役した原口アヤ子さん(95)です。 捜査段階から一貫して無実を訴えていた原口さんは、服役後、裁判をやり直すよう申し立て、これまでに3回、地裁や高裁が再審を認める判断を出しましたが、いずれも検察の抗告を受けて高裁や最高裁で取り消されたため、おととし、改めて再審請求をしていました。 これまでの審理で、弁護団は救急救命医による死因や死亡時期の鑑定などを新たな証拠として提出し、義理の弟が死亡したのは、死亡した当日、酒に酔って溝に転落して首に深刻なけがをし、その後、適切な救護措置が取られなかっ

                        昭和54年の「大崎事件」再審認めない決定 鹿児島地裁 | NHK
                      • 『裁判所が国家権力を守る最後の砦になっている 「三権分立なんてありゃしない」  周防正行監督インタビュー 完全版Vol.2』

                        「弁護士が選ぶ法曹界を描いたドラマ・漫画・映画ランキング」映画部門で1位に選ばれた「それでもボクはやってない」(2007年公開)。監督を務めた周防正行氏は、刑事裁判のありかたに驚き、それを伝えたくて、全公判をリアルに描くことにこだわったという。法制審議会の「新時代の刑事司法制度特別部会」で委員も務め、現在も刑事司法のありかたなどに積極的に発信する周防氏に、映画の意図や現在の法曹界のあり方などについて聞いた(インタビュー日:2021年4月17日、都内にて)。 2021年6月号の雑誌に概要版を掲載したインタビューの完全版を2回にわけて掲載。2回目は、刑事司法のあり方や、クラウドファンディングの活動、裁判所・裁判官のあり方や、今後の映画製作への思いについて紹介する。 全面的な証拠開示を進めないと、裁判は変わらないーー刑事司法の中で強く問題を感じるのはどの部分でしょうか。 証拠開示です。取調べの可

                          『裁判所が国家権力を守る最後の砦になっている 「三権分立なんてありゃしない」  周防正行監督インタビュー 完全版Vol.2』
                        • 周防正行監督が大崎事件の再現動画。供述の矛盾点つき「文字という病に囚われている」と司法に警鐘

                          40年あまりにわたって無実を訴える大崎事件。再審無罪を目指し闘ってきた原口アヤ子さんは6月に94歳に。4回目の再審請求が始まっているが、背水の陣で弁護団が臨む今回は、「文字を空間に起こす作業」で供述などの矛盾点を明らかにした。

                            周防正行監督が大崎事件の再現動画。供述の矛盾点つき「文字という病に囚われている」と司法に警鐘
                          • 「再審漂流」 - apesnotmonkeysの日記

                            月曜日 -KKB鹿児島放送 2019年6月9日深夜 「再審漂流 証拠隠しとやまぬ抗告」 テレビ朝日系列の「テレメンタリー2019」枠で放送されたもの。大崎事件の再審請求における警察・検察の証拠隠しと、再審開始決定に対する検察の抗告をとりあげたもの。弁護団の鴨志田裕美弁護士は最高裁への特別抗告について「もうひとこと、許せない。命をかけて、一生をかけて戦って90歳になった原口アヤ子さんの人生を一体どう思ってるのか、と」コメントしていたが、まさにその通りだろう。松橋事件でも検察は特別抗告までしておきながら、いざ再審が開かれると有罪立証を放棄するという無責任極まる態度だった。元検事の山内良輝弁護士は、通常審の検察は司法機関として事実の解明と正義の実現を目標とするが、再審においては「秩序維持機関」としての性格が強く出る、とコメント。再審開始決定に対する検察の抗告を禁じる法改正は絶対に必要だが、再審請

                              「再審漂流」 - apesnotmonkeysの日記
                            • エコノミストOnline:刑事司法対談(拡大版) 周防正行×木谷明 冤罪を生む「ムラ社会」の論理 法曹一元、証拠全面開示が改革のカギ | 週刊エコノミスト Online

                              刑事司法対談(拡大版) 周防正行×木谷明 冤罪を生む「ムラ社会」の論理 法曹一元、証拠全面開示が改革のカギ 刑事司法対談 周防正行・映画監督)×木谷明・元東京高裁判事 「今市事件の高裁判決は裁判員制度を崩壊させる」 日産のカルロス・ゴーン前会長の逮捕や相次ぐ再審無罪判決を契機に、日本の刑事司法に対する国内外の批判が高まっている。長期の勾留による自白の強要、捜査機関の調書を重視する「調書裁判」など、日本型司法の負の側面も浮き彫りになっている。刑事裁判をテーマにした映画「それでもボクはやってない」を製作し、法制審議会の委員を務めた映画監督の周防正行氏と裁判官として刑事事件で30件以上の無罪判決を下し、現在は冤罪事件の弁護を務める木谷明氏に、日本の刑事司法の課題について話し合ってもらった。(司会・構成=稲留正英・編集部、撮影=中村琢磨) ―― ゴーン氏の逮捕を契機に、改めて長期勾留、いわゆる「人

                                エコノミストOnline:刑事司法対談(拡大版) 周防正行×木谷明 冤罪を生む「ムラ社会」の論理 法曹一元、証拠全面開示が改革のカギ | 週刊エコノミスト Online
                              • 「司法」を壊した安倍の2375日|日本国黄帝

                                有り得ない判断だが、さすが安倍が選んだ最高裁判事や最高裁長官のいる国だ。一審、二審の判断も、「疑わしきは被告人の利益に」の大原則すらも簡単に引っくり返すのだから(絶)。★「大崎事件」の再審決定を取り消し 最高裁:朝日新聞 https://t.co/E62dCJonLq — 日本国黄帝 (@nihon_koutei) June 26, 2019 私もこうツイートしたが、この「大崎事件」では何と3回も再審開始の決定が出されているのに、それを無視して再審決定を取り消したのだから、これは1975年5月20日の「白鳥事件」の再審請求の時に最高裁で出された判断「再審請求においても『疑わしいときは被告人の利益に』という刑事裁判の大原則が適用される」という「白鳥決定」を事実上、破棄したとんでもない判決というしかないし、以降は被告が絶対に犯人ではなかったケース、それこそ真犯人が名乗り出たというような場合でも

                                  「司法」を壊した安倍の2375日|日本国黄帝
                                • 「大崎事件」の再審決定を取り消し 最高裁:朝日新聞デジタル

                                  鹿児島県大崎町で1979年に男性(当時42)の遺体が見つかった「大崎事件」で、最高裁第一小法廷(小池裕裁判長)は殺人罪などで懲役10年の判決が確定して服役した義姉の原口アヤ子さん(92)の再審請求を認めない決定をした。一、二審は再審開始を認めていたが、最高裁は「弁護側が新証拠として提出した鑑定の評価を誤った」として取り消した。一、二審で認められた再審開始の決定を最高裁が取り消したのは、初めてとみられる。 原口さんの再審請求は3度目で、今回の請求では裁判はやり直されないことが確定した。第一小法廷は併せて、共犯として有罪が確定した原口さんの元夫(故人)の遺族が求めた再審請求も棄却した。決定はいずれも25日付で、裁判官5人の一致した意見。 この事件では、79年10月に男性の遺体が自宅横の牛小屋の肥料の中から見つかり、原口さんら親族4人が逮捕された。男性の兄だった原口さんの元夫ら3人が犯行を認めた

                                    「大崎事件」の再審決定を取り消し 最高裁:朝日新聞デジタル
                                  • 「最高裁決定は法令適用に誤りあり」~大崎事件で弁護団が異議申立(江川紹子) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                    鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかった「大崎事件」で、殺人などで懲役10年の有罪判決が確定し、再審を求めている原口アヤ子さんの弁護団は、第3次再審請求を棄却した6月25日付最高裁決定に7月1日、異議を申し立てた。 「破棄しなければ著しく正義に反する」 今回の最高裁第一小法廷の決定は、鹿児島地裁、福岡高裁宮崎支部の再審開始決定を取り消したばかりか、高裁の差し戻すのではなく、自ら再審請求を棄却する判断をするという、前代未聞のものだった。同決定は、自判した根拠は、刑事訴訟法426条2項の次の規定であるとしている。 〈抗告が理由のあるときは、決定で原決定を取り消し、必要がある場合には、更に裁判をしなければならない。〉 出典:刑事訴訟法、太字は江川による ところが、この決定は冒頭で、検察の特別抗告を「刑訴法433条の抗告理由に当たらない」と明記して退けている。 弁護側の異議申立書は、刑訴

                                      「最高裁決定は法令適用に誤りあり」~大崎事件で弁護団が異議申立(江川紹子) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                    • 鹿児島・大崎事件、再審開始認めず 弁護側の即時抗告棄却 | 毎日新聞

                                      再審が認められず「不当決定!」と書かれた紙を掲げる弁護士=宮崎市で2023年6月5日午前11時1分、吉田航太撮影 鹿児島県大崎町で1979年に男性(当時42歳)の遺体が見つかった「大崎事件」で、福岡高裁宮崎支部は5日、殺人罪などで懲役10年が確定して服役した原口アヤ子さん(95)の再審を認めない決定を出した。再審請求を退けた鹿児島地裁決定(2022年6月)を支持し、弁護側の即時抗告を棄却した。弁護側は男性の死因を「事故死」とする医師の鑑定書などを新証拠として提出したが、矢数昌雄裁判長は「確定判決の事実認定に合理的疑いを差し挟むものとはいえない」と判断した。弁護側は最高裁に特別抗告する。 再審請求は今回が第4次で、20年3月に原口さんの長女が申し立てた。第1~3次の請求では地裁や高裁が計3回、再審開始を認めたが、検察側の抗告で上級審が取り消す「異例」の展開をたどってきた。

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                                      • 「大崎事件」再審取り消し=40年前の殺人、「事故死」認めず-最高裁:時事ドットコム

                                        「大崎事件」再審取り消し=40年前の殺人、「事故死」認めず-最高裁 2019年06月26日16時04分 原口アヤ子さん 鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかった「大崎事件」の第3次再審請求について、最高裁第1小法廷(小池裕裁判長)は25日付の決定で、殺人などの罪で懲役10年が確定、服役した義姉の原口アヤ子さん(92)の再審開始を認めた鹿児島地裁、福岡高裁宮崎支部決定を取り消し、原口さんの再審請求を棄却した。地、高裁段階で認められた裁判のやり直しを最高裁が取り消したのは初とみられる。 再審請求中、原口さんの誕生日祝う=開始決定から1年3カ月-大崎事件 小法廷は、転落事故による出血死の可能性を指摘した弁護側の法医学鑑定について、「無罪を言い渡すべき明らかな証拠には当たらない」と判断した。5裁判官全員一致の意見。懲役8年が確定、服役した原口さんの元夫(故人)の再審も取り消した。 決定は

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                                        • 「再審制度ゆがめる」大崎事件で法学者92人が抗議声明:朝日新聞デジタル

                                          鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかった「大崎事件」で、刑事法学者92人が12日、殺人罪などで懲役10年の判決を受けて服役した義姉・原口アヤ子さん(92)の再審開始決定を取り消した最高裁に抗議する声明を出した。「再審制度の意義を根本からゆがめる決定」と批判し、制度改正を訴えた。 原口さんの再審請求は一、二審で認められていたが、検察側の特別抗告を受け、最高裁は6月25日付の決定で取り消した。声明は「再審は誤判と人権侵害を救済する制度」と指摘し、下級審の開始決定を最高裁が覆すのは「基本理念を揺るがす」と批判した。また、開始決定が出れば検察側は不服を申し立てられなくする制度改革を求めた。 会見した指宿信(いぶすきまこと)・成城大教授は「短期間にこれだけの賛同が集まったのは、決定の衝撃と、再審の門が再び閉じられるという危機感の表れだ」と語った。(阿部峻介)

                                            「再審制度ゆがめる」大崎事件で法学者92人が抗議声明:朝日新聞デジタル
                                          • 「新証拠」揺れる司法 逮捕から40年、鑑定に限界 大崎事件の再審棄却(1/2ページ)

                                            逮捕から40年。昭和54年に鹿児島県大崎町で男性の遺体が見つかった大崎事件で、原口アヤ子さん(92)らの再審開始を認めなかった最高裁決定は、鑑定結果を厳格に判断し、再審の決め手となる「新証拠」にあたらないと判断した。かつて「開かずの扉」と言われた再審請求も近年は相次いで認められてきたが、今回の決定は、証拠の乏しい事件でのハードルの高さを浮き彫りにした。 刑事訴訟法は、無罪にすべき明らかな証拠を新たに発見した場合、裁判のやり直しを認めている。かつては誤審だと確実に判断できるレベルの証拠を求められたが、昭和50年に最高裁が出した白鳥決定は、新旧証拠を総合的に判断した結果、「判決に合理的な疑問が生じれば足りる」と、緩やかな新基準を示した。近年は科学鑑定などを決め手に、再審開始が認められるケースが相次いでいた。 原口さんを有罪とした確定判決の柱となるのは、共犯とされた元夫、元義弟、元おい(いずれも

                                              「新証拠」揺れる司法 逮捕から40年、鑑定に限界 大崎事件の再審棄却(1/2ページ)
                                            • 裁判長も泣いた…殺人罪の冤罪で10年以上服役、2人の“女獄友”の獄中での友情

                                              井戸謙一主任弁護人と握手する西山美香さん 3月31日 滋賀県弁護士会館 2003年5月、滋賀県東近江市の湖東記念病院で人工呼吸器のチューブを外して72歳の男性患者を殺害したとして殺人罪で懲役刑12年間を満期服役した元看護助手の西山美香さん(40)が3月31日、大津地裁で再審無罪となった。亡くなった患者は自然死の可能性が高く、自白内容は客観的事情から信用性がなく、「虚偽自白」は警察官(山本誠)による誘導で任意性もないとして完全に証拠排除された。 経緯や判決内容の詳細は割愛するが、取り調べの「飴と鞭」を勘違いさせ、軽い知的障害のある西山さんに恋愛感情まで持たせた山本刑事の卑劣な捏造がこの冤罪を生んだ。無罪判決を言い渡した後、大西直樹裁判長は涙ながらに西山さんに向かってこう温かい言葉をかけた。 「嘘の供述をしたことを後悔し気に病んでいるかもしれません。(中略)問われるべきは捜査手続きの在り方です

                                                裁判長も泣いた…殺人罪の冤罪で10年以上服役、2人の“女獄友”の獄中での友情
                                              • 最高裁、初の再審棄却 大崎事件で地・高裁決定新証拠認めず(1/2ページ)

                                                鹿児島県大崎町で昭和54年、男性の遺体が見つかった大崎事件の第3次再審請求特別抗告審で、最高裁第1小法廷(小池裕(ひろし)(ひろし)裁判長)は、殺人罪などで懲役10年が確定し服役した原口アヤ子さん(92)の再審開始を認めない決定をした。再審開始を認めた鹿児島地裁と福岡高裁宮崎支部の決定を取り消し、原口さんの再審請求を棄却した。 再審開始の判断基準とされる50年の「白鳥決定」以降、地裁、高裁が認めた再審開始決定を最高裁が取り消すのは初とみられる。決定は25日付。5裁判官全員一致の結論。共犯者として懲役8年が確定し、服役した元夫(故人)の長女の再審請求も同日付で退けた。いずれも再審を認めない判断が確定した。 元夫を含む元親族3人は犯行を自白し、原口さんは一貫して否認していた。「男性の死因は絞殺ではなく、自転車の転落事故などによる出血性ショックの可能性が高い」とする法医学鑑定や、共犯者の自白と元

                                                  最高裁、初の再審棄却 大崎事件で地・高裁決定新証拠認めず(1/2ページ)
                                                • 天皇・皇族の人権のあり方を問いつつ最高裁判決を検証してみた(木村草太東京都立大学法学部教授) -マル激

                                                  1980年神奈川県生まれ。2003年東京大学法学部卒。東京大学大学院法学政治学研究科助手、首都大学東京(現東京都立大学)准教授などを経て、16年首都大学東京教授。著書に『憲法の急所 権利論を組み立てる』、『テレビが伝えない憲法の話』、『自衛隊と憲法』、共著に『むずかしい天皇制』など。 著書 今回とりあげる2つのテーマは、根本的に根っこのところではつながっている問題なのかもしれない。 2つのテーマとは、まず1つ目は、秋篠宮家の長女眞子内親王の結婚を機にあらためて考えてみたい天皇・皇族の人権の問題。そしてもう一つは、来週の総選挙と同時に行われる最高裁判所判事の国民審査を前に、今回審査の対象となる判事たちが主要な裁判、とりわけ基本的人権が問われるような裁判でどのような判断を下してきたかを検証することで、どの判事を承認すべきか、あるいは罷免要求すべきかの判断材料を提供することだ。 天皇、皇族の人権

                                                    天皇・皇族の人権のあり方を問いつつ最高裁判決を検証してみた(木村草太東京都立大学法学部教授) -マル激
                                                  • 江川紹子による考察…「大崎事件再審棄却」から見えた「人権救済を阻む砦」と化す最高裁への危惧

                                                    再審棄却を受けて、会見を行った弁護団(6月27日、鹿児島県内にて/写真:毎日新聞社/アフロ) 40年前、鹿児島県大崎町で男性の遺体が見つかった「大崎事件」で、殺人罪で服役した原口アヤ子さん(92)らが起こしていた第3次再審請求は、地裁と高裁の再審開始決定を最高裁が破棄し、そのうえ自ら請求を棄却して強制終了させた。この前代未聞のやり方とその後の対応での“強気”な姿勢からは、最高裁はもはや「人権の砦」としての役割を放棄したように見える。 再審請求を“強制終了”させた最高裁 事件の概要、地裁・高裁や最高裁の各決定については、すでに多くの報道がなされているので詳述しないが、以下の1点だけは指摘しておきたい。 再審請求審では、被害者とされるXさんの死因が最大のテーマになった。確定判決は、死体を解剖した城哲男・鹿児島大教授(当時)の鑑定と共犯者とされた人たちの自白に基づいて、死因はタオルによって首を絞

                                                      江川紹子による考察…「大崎事件再審棄却」から見えた「人権救済を阻む砦」と化す最高裁への危惧
                                                    • 「取り調べで一般常識は通用しない」弁護士会が冤罪テーマの動画を初上映|社会|地域のニュース|京都新聞

                                                      憲法と人権を考える集いがこのほど、京都市中京区の立命館朱雀キャンパスであった。主催した京都弁護士会が、無実の人が間違って有罪にされる「冤罪(えんざい)」をテーマにしたオリジナル動画を初上映し、有識者や来場者約100人と刑事司法手続きの課題を共有した。 同弁護士会は、日弁連が6月、再審制度の改善を目指して「再審法改正実現本部」を立ち上げたことを機に、冤罪が起こり得ることを知ってほしいと動画製作を企画した。動画は冤罪と再審をテーマに2編(計約25分)ある。 ストーリーは、男子大学生が人気アーティストのライブを前に脅迫メールを送ったとして威力業務妨害で逮捕される。警察官の言葉巧みな取り調べに自白してしまい起訴され、実刑判決を受ける。無実を訴えて再審請求すると、検察側の捜査が不十分だったことが判明する。警察官や裁判官などの役は、現役の弁護士が熱演した。 上映後、弁護士や有識者による公開討論があった

                                                        「取り調べで一般常識は通用しない」弁護士会が冤罪テーマの動画を初上映|社会|地域のニュース|京都新聞
                                                      • 命あるうちに雪冤が果たせるか 大崎事件・第4次再審請求を申し立て - 大久保真紀|論座アーカイブ

                                                        命あるうちに雪冤が果たせるか 大崎事件・第4次再審請求を申し立て 40年以上無実訴える原口さん「あたいは、やっちょらん」 大久保真紀 朝日新聞編集委員(社会担当) 3月30日、「大崎事件」の裁判のやり直しを求める第4次の再審請求書が鹿児島地裁に提出されました。 「大崎事件」は1979年10月15日、鹿児島県大崎町で、3日前から行方不明になっていた男性(当時42)の遺体が、男性宅の隣にある牛小屋の堆肥の中から発見された事件です。義姉の原口アヤ子さん(92)は取り調べ段階から一貫して無実を訴えましたが、男性の長兄にあたる当時の夫らと共謀して男性を絞殺したとして殺人と死体遺棄の疑いで逮捕され、懲役10年の刑が確定、服役しました。 事件当時は知られていなかった「強力な新証拠」 確定判決は、罪を認めた「共犯者」の夫ら親族3人の供述や死因を「窒息死」と推定した当時の法医学鑑定から「タオルによる絞殺」と

                                                          命あるうちに雪冤が果たせるか 大崎事件・第4次再審請求を申し立て - 大久保真紀|論座アーカイブ
                                                        • 「大崎事件」再審認めるか 福岡高裁宮崎支部がきょう決定 | NHK

                                                          44年前、鹿児島県大崎町で義理の弟を殺害した罪で服役した95歳の女性が、無実を訴えて再審=裁判のやり直しを求めている「大崎事件」で、福岡高等裁判所宮崎支部が5日、再審を認めるかどうかの決定を出します。 裁判のやり直しを求めているのは昭和54年に鹿児島県大崎町で当時42歳の義理の弟を殺害したとして懲役10年の刑が確定し、服役した原口アヤ子さん(95)です。 原口さんは一貫して無実を訴えて再審請求を続けてきて、これまでに3回、地裁や高裁が再審を認める判断をしましたが、いずれも検察の抗告を受けて取り消されました。 今回の再審請求では去年6月、鹿児島地裁が再審を認めない決定を出したのに対し、弁護団が即時抗告して福岡高裁宮崎支部で改めて審理が行われてきました。 弁護団は義理の弟が死亡したのは当日、自転車で溝に転落したことなどが原因だと主張していて、去年の鹿児島地裁の決定がその可能性を排除できないとし

                                                            「大崎事件」再審認めるか 福岡高裁宮崎支部がきょう決定 | NHK
                                                          • 大崎事件の再審開始認めず 最高裁決定 - 日本経済新聞

                                                            鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかった「大崎事件」で殺人罪などに問われ、懲役10年が確定し服役した原口アヤ子さん(92)の第3次再審請求の特別抗告審で、最高裁第1小法廷(小池裕裁判長)は26日までに、再審開始を認めた鹿児島地裁と福岡高裁宮崎支部の決定を取り消し、再審請求を棄却する決定をした。25日付。原口さんと同様に再審請求を申し立てていた元夫(故人)についても再審開始決定を取り消

                                                              大崎事件の再審開始認めず 最高裁決定 - 日本経済新聞
                                                            • 「善意の救助が…不幸な事故死」大崎事件証人尋問、鑑定の医師が会見 | 西日本新聞me

                                                              鹿児島県で1979年に男性の遺体が見つかった大崎事件を巡り、殺人罪などで服役した原口アヤ子さん(93)が裁判のやり直しを求める第4次再審請求で、弁護、検察側双方の証人尋問が9、10両日、鹿児島地裁であった。弁護側の救急医は「再現実験の結果、被害者が死に至る経過や死亡時期が分かった。被害者は(確定判決が示す窒息死ではなく)側溝転落による事故死だった」と主張した。記者会見した弁護団は「大崎事件の幾つかの疑問点が矛盾なく説明できた」と語った。 アヤ子さんの義弟(被害者)は79年10月12日夕、酒に酔って自宅から約1キロの道路側溝に転落。隣人2人が軽トラックの荷台に乗せて自宅に連れ帰った。その後、アヤ子さんと夫らが被害者を殺害し遺体を自宅牛小屋に埋めたと、確定判決は認定した。 一方、弁護側は「被害者は殺されたのではなく事故死だった」と主張。裏付けとなる新証拠として、埼玉医科大高度救命救急センター長

                                                                「善意の救助が…不幸な事故死」大崎事件証人尋問、鑑定の医師が会見 | 西日本新聞me
                                                              • 無実の罪で服役中、大好きだったおばあちゃんはこの世を去った 冤罪生み出した「黒い正義」~湖東記念病院再審から考える(京都新聞) - Yahoo!ニュース

                                                                無実の罪で服役中、大好きだったおばあちゃんはこの世を去った 冤罪生み出した「黒い正義」~湖東記念病院再審から考える 「見守ってくれてありがとう。やっと無罪になりました」。西山美香さん(40)は、判決から一夜明けた2020年4月1日に母方の祖母美恵子さん、4日に父方の祖母スミさんの墓に手を合わせた。2人は、勾留・服役中にこの世を去っていた。 【写真】供述調書に「ハグハグさせて」 両親が共働きで、「おばあちゃん子」だった。社会人になった頃、美恵子さんとよく2人でクレープやかき氷を食べに行った。正月や盆は料理上手のスミさんの家で、煮物や得意の漬物を味わった。湖東記念病院に勤めていた03年の敬老の日、2人を豆腐料理屋に招待した。「また連れて行く」と約束したのに、果たせなかった。 殺人容疑で西山さんが04年7月に逮捕された後、2人の祖母は、ふさぎ込む両親を「娘を信じなくてどうするんだ」と励ましていた

                                                                  無実の罪で服役中、大好きだったおばあちゃんはこの世を去った 冤罪生み出した「黒い正義」~湖東記念病院再審から考える(京都新聞) - Yahoo!ニュース
                                                                • 最高裁、「大崎事件」再審開始決定を取り消し : 国内 : 読売新聞オンライン

                                                                  最高裁の決定を受け、記者会見する森弁護団長(左)(26日午後4時4分、鹿児島市の鹿児島県庁で)=中司雅信撮影 1979年に鹿児島県大崎町で男性の遺体が見つかった「大崎事件」で、最高裁第1小法廷(小池裕裁判長)は、殺人罪などで服役した原口アヤ子さん(92)の再審請求を棄却する決定をした。再審開始を認めた鹿児島地裁と福岡高裁宮崎支部の決定をいずれも取り消した。原口さんの再審を開かない判断が確定した。 また、原口さんの共犯者として服役した元夫の中村善三さん(1993年に死亡)の遺族の請求も退けた。最高裁決定は25日付で、裁判官5人全員一致の意見。最高裁が、地裁と高裁が出した再審開始の判断を覆すのは異例だ。 再審請求審の争点は、確定判決で「絞殺」とされた男性の死因と、共犯者3人の自白や、事件前に生きている男性を自宅まで送ったとする近隣住民らの証言の信用性だった。 地・高裁は「男性は転落事故などで死

                                                                    最高裁、「大崎事件」再審開始決定を取り消し : 国内 : 読売新聞オンライン
                                                                  1